悪役令嬢の兄に転生しました 2 ★★★☆   



【悪役令嬢の兄に転生しました 2】  内河弘児/キャナリーヌ TOブックス

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悪役令嬢(になるはずの)妹ディアーナを破滅エンドから守るため、攻略本作りに乗り出す公爵家嫡男・カイン。そんな彼に届いたのは、父からの留学命令だった。『妹の成長を一瞬でも見逃すなんて、耐えられない! 』という訴えも虚しく、隣国の地を踏むことに。だが、寮で同室になったのは乙女ゲームシナリオの分岐で妹を側姫にして苦しめる、女たらしの第一王子! ? カインは迷わず、破滅フラグをへし折るために動いていく。一方、ディアーナも兄に会おうと、ある計画へと勝手に動き出し......?「どんなに離れようとも、君の未来は俺が守る! 」「ディは、お兄さまが大好きですのよ! 」移ろいゆく季節のなか、約束を胸に兄妹が挑む! 破滅回避のフルラブ・ファンタジー!

ド魔学と略称される魔法学園がゲームの舞台のはずなのに、何故か国外の学校に留学させられることになったカイン。隣国とはいえ長期休暇でも往復考えると帰って来られない場所に6年もの間留学することになる。いやこれ、客観的に見たら実質追放みたいなもんじゃないのかしら。大貴族の後継として、子供時代に人脈を作っておく事はむしろ貴族としての仕事と言っても過言ではないのに、その大事な時期を外国で特に目的を与えられる事無く過ごせ、というのはねえ。
しかも、たった一人で。仕送りも勝手に帰って来られないようにとだいぶ抑えられているみたいですし。おかげで、カインてば異国の地で大貴族の子息なのにバイトするはめに。いや、帰る事を考えなかったら別にお金貯める必要ないくらいには送ってくれているのですけれど。父上もまさか息子がバイトまでするとは思わんかったんだろうなあ。
てっきり側仕えであるイルは連れて行くのかと思ったら、彼すらも置いていかざるを得なかったですしね。ただ、彼をディアーナの元に置いていけたのはむしろ良かったのかも。
明らかに兄の影響を排して、ディアーナの再教育を目論んでいる節がありましたしね。その意味ではディアーナとカインの同志でもあるイルが傍で守ってくれているのは大きかったのではないでしょうか。ディアーナの専属メイドとなったサッシャはいい子なのだけれどまだ頭固いですからね。ディアーナが貴族令嬢らしくない振る舞いを見せる事にまだ耐えられない様子ですし。
しかし、父公爵があれほどディアーナの変化に嫌悪感を示すとは思わなかった。カインがディアーナに仕込んでいる価値観は貴族のものではなく、前世に基づいた倫理観であるのでこの世界の貴族のそれにはそぐわないにしても、理屈じゃなくああも生理的に嫌悪感を抱かれてしまうと歩み寄るのはかなり難しいのではないだろうか。
決して柔軟性に欠ける人ではなく、辣腕の執事長が元平民でそれを貴族の養子に押し込んで自分のもとで働けるようにした、などのエピソードを見ると決して固定観念に囚われた人ではないとわかるんですけどね。イルくんをカインの側仕えにするのを許してくれたのもそうですし。
そんな人でも、貴族としての常識は魂の底から根付いている。まだディアーナがゲーム原作のような他者の心を理解しようとしない悪役令嬢になってしまう、そのように育てられ仕立て上げられてしまう余地というのが残っていそうで怖いんですよね。その意味でもイルが残ってくれていたのは幸いだったように思います。

一方で異国の地に辿り着いたカインは、そこで一組の兄弟と出会うことになります。カインってホント女っ気ないよな!!
地元ではみんなのお兄ちゃん! となってしまっていたカインですけれど、第一王子のジュリアンはカインと同い年でさらにジャンルーカというゲームでの攻略対象となる第二王子の兄、というわけで、イルヴァレーノとはまた別の対等の友人であり兄仲間、になるんですよね。ジャンルーカには既に兄がいるのですから、こっちの国ではそんなにお兄さんせずに済んでいるわけですが、国に早く帰国するために飛び級するため、あと飛竜便で一時帰国するつもりでその資金稼ぎにバイト三昧、となんか苦学生みたいな日々を送っているカイン。女性が寄り付く島もなし。ほんと女っ気ないな!
いずれ絶対に婚約者とか必要になるはずなのに、お相手どうするんだろう。少なくとも地元に戻るまでは縁なしで終わってしまいそう。




やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 5 ★★★★   



【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 5】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

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照れ隠しに毒舌が飛び出してしまうクール(?)美少女との
すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第5弾!

許嫁騒動を乗り越えた小雪と直哉は、徐々に二人の将来について深く考えるようになり始めていた。
余命のあるうちに孫娘の晴れ姿を見たいと騒ぐ小雪の祖父もやってきたことで、ますます具体的な未来について意識してしまうようになる。
お互いにもやもやしながら行くことになった修学旅行の京都で、交友関係の広がった小雪の姿を微笑ましく眺める直哉。訪れた縁結びの神社で二人の目の前に現れたのは、“やたらと察しのいい"“銀色の髪"の女の子だった――。
天邪鬼な美少女と、人の心が読める少年の、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第5弾。
お祖父さん、プロローグのそれも冒頭で既に直哉に陥落させられちゃってるw 小雪パパのハワード氏も速攻!って感じで好感度MAXにさせられてたけれど、直哉って白金家特攻入りすぎじゃなかろうか。具体的にはノーランド家の方か。
というわけでアーサーの件は祖父の先走りということで正座反省させられて、改めて今お付き合いしている直哉と小雪の間での許嫁問題が持ち上がるのでありました。その前に、二人きりでお泊りさせられつつ直哉は小雪に手を出してはいけません、というお預け禁欲お泊り会という色々な意味でお試しされるイベントが開催されることに。
いやもう予想以上というか想像以上にガチの新婚夫婦なんですけど、この二人の雰囲気。恋人に成り立ての初々しさというかお互い距離感を探り合うという過程がもうとっくの昔に通り過ぎちゃってるので、二人きりで家で過ごしている時間がもう家庭的な雰囲気で満たされてるんですよね。イチャイチャしてるし甘酸っぱいんだけれど、それがしつこくなくベタベタしすぎずさらりとして自然で馴染んじゃってるんだなあ、これ。
むしろ、いつもなら余裕綽々の直哉の方が、やたら無防備な小雪の脇の甘さに、つんつんしながら甘えてくるという高級テクニックを天然でやらかしてくる彼女に、もうこれ誘ってるよね、と言わんばかりに鼻先で人参ぶら下げられて、おうおう、と耐えている様子が何とも微笑ましく。いやもうこれ、襲ってもいいんじゃないかね?
何にしろ、もうこの様子を見せられると明日から結婚しても何の支障もないんじゃね? というくらい違和感のない二人なのでありました。この体験が直哉の歯止めをふっとばしたんだろうなあ。
彼の読心能力と言って過言ではない、読心どころか未来予知と言っていいくらいの察しの良さ。というかこれ、読心に未来予知に鑑定スキルをあわせたようなもうアカシックレコードリーディングじゃないの? と言わんばかりの超常の能力(これより父親の方が現状能力が高いという恐怖)を有した直哉は、まあ今更なんだけれど何でもかんでも心の内から相手の見ていない所での行動など全部お見通しのバレバレという、非常に付き合いづらい相手なんですよね。もうプライベートなんて皆無になってしまう。そんな相手に未だに無駄な抵抗としりながらツンツン憎まれ口を叩き、でも本心をさらけ出すことを厭わず、何もかも知られてしまっている事にうきゃーとなりつつでも丸ごと受け入れてて毛ほども嫌がっていなくて、むしろ最近では全部知られてしまっている前提で物事を考えちゃってる小雪のあの適応能力というか鈍感さというか包容力は、直哉にとって唯一無二。これを逃すともう二度と出会えない運命の人なんですよね。直哉に全部知られているのに、というか本人の目の前でサプライズサプライズと連呼しながらサプライズプレゼントを選ぶための相談をし、渡すためのパーティーを強行するこの開き直った大胆さというか大雑把さw(サプライズとはw
二人共お互いに、相手のことが好きで好きでたまらない、というのが伝わってくる、今までで一番ダイレクトに伝わってくる、それを書き殴るための幸福な一冊でありました。もう伝わってくる幸せオーラがたまんないんですよね。こっちまで幸せな気分になってくる多幸感がもうすごい。
ただ気持ちがすれ違わない、イチャイチャしてるだけのラブコメだったら、こんなに幸せには見えないでしょう。尊く感じないでしょう。楽しく愉快に、ちゃんと噛み合って信頼しきってお互いの特異性を受け入れきって、その上で好きな人を幸せにすることに二人で全力だったからこその、多幸感だったように思います。また、二人だけで先走らず、周りを一緒に巻き込んで、周りからも祝福してもらえる、そういう空気だからこそ、というのもありますよね。
これだけ分厚く下地をガンガン積み重ねたからこそ、結婚しよう!となる超高速展開もまったく違和感なく、むしろよし結婚しろ! となるのはこの作品ならではだったんじゃないでしょうか。他の作品のラブコメなら、学生の段階で結婚だなんだ、という話になったら尚早すぎて現実感薄かったり空々しかったり、という風になってしまうのが、本作だとほんともう早く結婚しちゃえよ、でしたもんね。家族友人含めて周りの空気も、容認どころか後押しするものでしたし、直哉と小雪はもう今すぐ家庭を持っても違和感のない貫禄も出来上がっていましたしねえ。
満を持しての大団円でありました。完膚なきまでのハッピーエンド。と、思ったのですが、いやハッピーエンドはハッピーエンドだったのですけれど、甘いものならいくらでも入るよ! とばかりに、延長戦の番外編、短編集とは明言されていないですけれど、ひたすらイチャイチャする話が六巻として続くらしく、いやはやまだまだこの二人を中心としたみんなの面白おかしいラブコメ、ずっと読んでいたい見ていたいと思う希望願望を叶えてくれるご様子で、ありがたやありがたや。


ルーン帝国中興記~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す ★★★☆   



【ルーン帝国中興記~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す】  あわむら赤光/ Noy GA文庫

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それは、奇跡の一夜の物語。
商人、皇帝、将軍が一つの酒席で議論を交え、互いの立場を批難し、最後に声を揃えてこう言った。
――だったら、おまえが代わってみろ!
売り言葉に買い言葉で、立場を入れ替える三人。
帝室に伝わる秘伝の魔法を使い、その夢物語を現実のものとしたのだ。
そしてその夜をきっかけに、滅びかけの帝国で終わらない復活劇が始まった!
「じゃあ俺、今日から皇帝やりまーす! 」
商人セイは皇帝となり民が富む善政を敷き。
皇帝ユーリは帝室魔術を戦場に持ち込み。
将軍グレンはその剣で市井の平和を守る。
そう。彼らは今、ここでこそ輝けるのだ!
己の真価を発揮させ、適材適所に響き合う三英雄共鳴のシャッフル戦記、開幕!!
これ、後世から歴史として語られる視点があるからには、三人の入れ替わりって表沙汰になっているんだ。
最初は、セイとユーリ、グレンの三人が顔が一緒のそっくりさんでも何でも無く、見た目完全に別人にも関わらず入れ替わり出来ているし、歴史書にも入れ替わりが記述されている事から最初から周知の上で立場入れ替えたのかな、と思わされたんですよね。
いや、そんなの周辺が認めるのか? どうやって認めさせたんだ? とか思いながら。あくまでセイが皇帝やるのも代理として押し通したのかな、とか考えながら。
そっかー、魔術魔法ありってそういう事だったのかー。
前作が完全に魔法などのファンタジー要素なし(動物使役はあれファンタジーだよね)の戦記物だったのが、今回は魔法有りと宣言していらっしゃったので、てっきり戦場で火の球が飛び交ったり矢避けの風魔法とか、土木の土魔法とか派手な魔法が飛び交うそういう魔法ありの世界観なのかな、と思い込んでいたのですが、魔法ありとは言ってもかなり存在自体が限定的だったんですねえ。それも、わりと特殊な扱われ方で。
……いや、これ皇帝陛下の魔法って滅茶苦茶やばいんじゃないですか? ユーリ陛下はそれを戦場で使うことでデタラメな戦果をあげることに成功するわけですけれど、この魔法の効果ならむしろ政治無双出来るんじゃないだろうか。相手の弱みとか情報全部丸裸ですよ?
そういう政争方面に全く魔法を活かす発想がなかったあたりに、この皇帝陛下の政治センスのなさ、というか寝技下手が伺えます。別に正々堂々ってタイプじゃないんですけどね。戦場でグレンと入れ替わって将軍やる際には卑怯も卑怯、これぞ本来のズルって意味のチートじゃね? というやり方で勝利をもぎ取っているわけですし、それで悪びれるわけでもない。
ただ、面と向かってだと嘘や騙しでひねくり倒すことができず、どうしても正論正論で強引に押し通そうとしてしまう性格が、政治方面に不向きなんだろうなあ。若さ故の荒さであり産まれたときから一番偉かった人間であるが故に相手の立場に立ってみるという経験や想像力を働かす場がなかった故の弊害というべきか。
今はうまくいっているけれど、一番いざというときの経験が少ないのがユーリ陛下なだけにいつまでも順風満帆とはいかなさそうなのが彼な気がするんだよなあ。そもそも、ぐだぐだと机上で理論こねくり回しているばかりの政治の場よりも、変転する現実に直面している最前線の方が正論が押し通し易い、とは言っても程度の問題で、最前線の現場だって交渉力や政治力は必要となってくるし人間関係や感情を拗らせた場合一番酷いことになるのも最前線でもあるんですよね。さてどうなることやら。

一方で一番土壇場に強そうなのが、皇帝の座についたセイなのでしょう。商人が皇帝という専制君主をやる、って相当に危ういんじゃないか。利益追求、金を儲けることが至上である商人が、儲けるという視座を踏み台にしてより高所から遠望して、時に損も背負いながら物事を進めていくのが公共であり、それを仕切る政治家の長になる、というのは適性が微妙にズレている上にそうそううまく行くとは思えない部分もあったのですが……いやこれ、セイって人物的にむしろ商人よりも政治家タイプなんじゃないかしら。
商人特有のガツガツした妄念があんまり見えないタイプなんですよね。初登場時も、友人と遊び歩いていたように享楽的で、儲け話に目がない、という感じでもなかったですし。兄弟蹴落として三代目として継いだ大商会も、それ以上大きくする野望とか市場を独占してやろうとかいう我欲も見えず、放っといたら出来た部下たちが勝手に利益あげてくれる、と放任してしまっているようだし。まあ何もしなくても順当に儲けることの出来る構造を作り上げちゃっている、という事なんだろうけれど。
大まかに見て、セイって働き者じゃなくて怠け者タイプなんですよね。身代潰しそうなボンボンの三代目に見えてしまうような。
こういう自分が自分が、ではなくゆったり構えて自分の利益にあまり頓着することなく、必要なことを成せる、求められるというタイプは国政を指導するのにピッタリな人物に見えるんですよね。
実際、セイは皇帝の座についたあと、バリバリと働きまくって改革を進めていく……という風にはせず、凄まじい寝技で国政にはびこる病巣を一網打尽に一掃する方法に打って出ることになる。実に性格の悪さと享楽的な部分がにじみ出るやり方で。

さて、残るもうひとりの元将軍グレンさんはというと、セイの代わりに大商会の運営を……なんて出来るはずもなく。いや、将軍が簡単に大商人になんてなれないですよね。商売なんてやったことないでしょうし、その手に噛むだろう知将謀将タイプでもなく……ってか将軍としてもこの人って一騎当千タイプで組織まとめるのあんまり出来ないタイプだったでしょうこれ!?
いやでも、人望は厚かったみたいだし部下は鍛え上げられて精鋭として前線の軍勢の中でも練度を保ってたみたいなので統率が出来ないタイプではなかったんだろうけれど。
いずれにしても、グレンだけ商人に入れ替わったのに商人してないんですけど!?
この人の場合は商人になる、というよりも平民となり庶民となり市井の側に立つことが重要だったのかもしれない。
でもやってることはこれ、必殺仕事人ですよね!?
さながら時代劇の主人公である。世直しですか?
いやでも、昼間は商家の若旦那、しかし夜になれば凄腕の暗殺者で権力によって守られている表の秩序では仕留めることの出来ない巨悪を、闇から討ち果たし弱きものを助けて回るダークヒーロー。って感じで、ジャンルがなんか違いませんか!?w
いやでも、一番まっとうに格好良くてまっとうにモテてますなあ、グレンさん。モテるべくしてモテている風情、そりゃ女性陣もあんなふうに助けられたり、普段はぼんやりしている中でいざという時あんなに研ぎ澄まされた強さ頼もしさを見せられたら、惚れますよねえ。
それに比べて、エルフ姉妹のチョロいことチョロいこと。ユーリに仕えているエファも、セイのお目付け役として残された秘書官のミレニアも、懐柔のされ方ほだされ方がチョロいチョロい。エルフって種族的にチョロいのか、と思ってしまうくらいチョロいんですが。種族の特性と思われるとエルフも不本意だよな、これ。この姉妹限定だと思われます。

まだ始まったばかりですが、主にセイを主人公としていきなり宗教勢力との主導権争いという聖域に首突っ込んで、盛大に立ちふさがった壁を爆砕してのける結果となりましたが、果たして順風満帆に行くのはどこまでか。いずれどこかで、本職でない立場を適性とセンスだけでぶん回している弊害が出てくるとは思うのですが。
ともあれまだ始まったばかりで舞台は整いきっておらず、多分役者も舞台にはあがりきっていないはず。物語の本番はここからと心得たい。三者のシャッフル入れ替わりという構想がそもそも面白いだけに、ここからどう転がっていくのか期待しています。


百花宮のお掃除係 4 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。★★★☆  



【百花宮のお掃除係 4 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】  黒辺 あゆみ/しのとうこ カドカワBOOKS

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潘公主をみんなが見惚れる良い女にしようと、食事改善に運動指南にと奔走する雨妹。しかし不調の原因の根本は、黄一族のお家騒動であり、都から嫁いできた潘公主に排他的な屋敷にも問題があった。不器用ゆえにすれ違っている潘公主と利民が心を通わせられるよう、恋のキューピットとしても雨妹は大活躍! しかしついに、利民が統治する佳の地を奪おうと黄県主が動き出す。海賊の襲撃で、雨妹は救急箱片手に戦場を駆け回り、さらには黄県主と直接対決へ――!?
雨妹を同じ国内とはいえ皇帝家の権威が通じにくい(通じないとは言っていない)黄家の領地に一人置いて帰る、という事に関しては立勇がついているから別に不安視していなかった、というか何とも思っていなかったのですが。何しろ、雨妹は公式にはただの女官で掃除係ですからね。むしろ立勇がついているだけでも大盤振る舞い。少なくとも黄家の使用人たちの嫌がらせからは立勇がいれば守ってもらえる、精神的なイビリはそもそも雨妹には通じない、という訳で護衛だなんだという件については特になんにも考えていなかったのですが。
父である陛下からするとそうも言ってられなかったのかもしれない。
まさかの虎の子である直属の隠密集団を雨妹の護衛のために派遣していたという過保護っぷり。それも立勇が驚くくらいの大物、恐らく隠密の長か一番の腕利き、或いはその両方をリーダーとしたガチの最優部隊っぽいんですよね、これ。それをわざわざ自分の元から離して、雨妹の護衛のために派遣してくるという……本来なら別に危険な土地というわけでもなかったのに。
とは言え、海賊退治などで荒事に巻き込まれるはめに……正確には首を突っ込む事になったので陰の護衛が居てくれたのは大変助かったのですが。それに、彼らが居てくれたおかげで立勇が安心して雨妹の元を離れて、ある意味雨妹を一見無防備に一人にすることで囮代わりにすることも出来たので大変に役にたったので陛下の先見の明が光るのでありました。さすへいか。
陛下、元は反乱を平定したりと超やり手の皇帝として名を馳せていたのが近年では随分と燻ってしまっていたようなのですが、最近とみに気力精力を取り戻して往時の名君としての顔を再び見せるようになってきたという話なのですが、さていったい何があったんでしょうねえ。

さても、黄家…それも黄県主という家の癌みたいな女性とその影響下にある使用人たちによって影に日向に嫌がらせを受けながら、図太くスルーしたりそもそもイビリと感じなかったり、しつこく絡んでくる相手には口八丁で追い詰め、皇家の権威も利用してぶちかましてやったり、とまったくダメージを負うこと無く、潘公主のダイエット管理をしながら夏のバカンスを満喫する雨妹。
うん、これ完全にバカンスですよね。海の幸を堪能し、交易の港町特有の賑わいや異国の風情を満喫したり、現地の発明家が作っていた自転車の原型と遭遇して大はしゃぎしたり。
いやこれ、後宮に自転車が普及する流れじゃないですかー。立勇も気に入ってしまったので、軍の方にも導入されてしまいそうな勢いですが。ゴムなしチェーンなしだとまだまだ乗り心地はしんどそうですが、移動手段が馬車と馬しかない中で狭い都市内や広い後宮みたいな屋内では利用価値もあるんだろうか。
しかし、相変わらず立勇とはいいコンビである。いざというときお互い言わずとも何をやりたいのか察して合わしてくれるところなんか、以心伝心と言ってもいいくらいかも。皇家の権威を利用して突っかかってきた連中をやり込めるときなんかの、打ち合わせもしていないのにポンポンと掛け合いで相手を追い詰めていく様子は痛快ですらありました。全然ベタベタした様子のない二人ですけれど、気心はしれあっていると見てもわかるんですかねえ。潘公主からは恋人同士だと勘違いされる始末で。
まあ雨妹からすると、今更恋愛ってもんでもないですし、頼りにはしているけれど立勇に特別な感情は抱いていない……と、思っていたのですが、しばらく立勇が自分から離れて海賊退治に同行していたときは結構本気で心配していましたし、いや死んじゃったらちゃんと弔ってあげないと、とかその時はその時で微妙に割り切っていたというかサッパリしちゃっていたのは苦笑ものでしたが。
でも立勇には一緒に居てほしいな、と思う瞬間があったのは確かなので、なるほど乙女的な情動もちゃんと彼女の中では働く余地は残っているのかもしれませんなあ。

逆に乙女回路全開なのが、本当は雨妹の異母姉にあたる潘公主。現状では結婚した黄家の利民とはすれ違ってしまっているのですけれど、お互いなんだかんだと両思いなんですよね。勝手な思い込みでお互いにあんまり好かれていないと勘違いしているのを、雨妹がダイエット管理や美容指導などで後押しして改めての縁結びをすることに。
わりと高貴な身分の女性に対してのものとしては常識外の提案をする事の多い雨妹なのですけれど、固定観念などで反射的に拒絶せず、何でも好奇心たっぷりに興味を示して話を聞いてくれて、論理的に受け入れてくれる潘公主はやりやすい人ではあったんですよね。
イビリによってストレス障害、精神的に追い詰められていた潘公主ですけれど、だいぶ文化の違う黄家に嫁いできたようにむしろ図太いくらいの人なんですよね。根っこの部分であっけらかんとして前向きだったり好奇心の固まりだったり、とこうしてみると案外雨妹と似ている部分が多くて、なんだかんだと姉妹なんだなあ、と思わせてくれる所でありました。
明賢太子もその辺似てる感じがあるので、血の繋がりなんですかねえ。皇帝陛下の好みって派手めよりも普通な感じの人だったり、前向きで明るい感じの人だったりするので、子供達の中にもそういう部分が引き継がれている子たちがそこそこ居るのかもしれません。

結局、ひと夏まるまる海で過ごしていたのか、雨妹は。後宮に帰ってきた時に、おかえりと迎えてくれる人たちがいて、心からただいま、と言えることに気づいた雨妹。ただ趣味が高じて後宮ウォッチングだー、と入り込んだ百花宮ですが、今や雨妹にとってそここそが帰るべきホームになっていたんですねえ。それに気づけただけでも、良き出張編でありました。




魔剣の弟子は無能で最強! ~英雄流の修行で万能になれたので、最強を目指します~ 1 ★★★   



【魔剣の弟子は無能で最強! ~英雄流の修行で万能になれたので、最強を目指します~ 1】  ふか田さめたろう/植田亮 SQEXノベル

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人生大逆転で成り上がり!?
落ちこぼれは努力で無双する!!
英雄に憧れる少年、シオン。 彼は誰もが持つ才能の証『神紋』を持たず落ちこぼれ扱いされていたが腐らずに頑張り続け冒険者となった。そんなある日、彼はパーティの仲間に裏切られ絶体絶命の窮地に!だが、死を覚悟する彼の前に憧れの英雄『ダリオ』を名乗るガイコツが現れて!?助けてもらったシオンが話を聞くとダリオは『神紋』を持たない弟子を探していたという。尊敬する英雄に弟子入りすることになり、秘密の修行場に籠るのだがーー【才能がないだと? ならば天才どもの百万倍努力するのみだ!】「はい! 師匠!」数百年にも及ぶメチャクチャな修行をした結果、いつのまにかシオンはS級の魔物さえ余裕で倒せるようになっていた!!元無能、今万能の少年(と師匠)が贈る痛快無双劇、開幕…!

いや努力するにしても年月掛けすぎじゃないですか? 伝説の賢者ダリオの幽霊だか思念体だか魂の憑依体だかに見込まれて、修行を受けることになったシオン。秘密の修行場って精神と時の部屋みたいなもんですよね、これ。
……実質、地獄じゃないここ? だって、娯楽も何もなくひたすらに修行だけですよ? 衣食住も全然完備してないんじゃないですか? ひたすらに修行ですよ? 一年も経たずに頭おかしくなるんじゃないだろうか。ドラゴンボールの精神と時の部屋だって、あれ飯はちゃんと食ってたし期間も一年限定だったはず。違うバージョンとかあったかな?
それを、この少年シオンはガイコツ相手にひたすら修行修行。面白い工夫ある修行じゃなくて、いきなり基礎体力トレーニングと魔法習得に1万年。次に素振り10万年である。
あらすじでは数百年ってなってるけど、単位全然違いますからね。
いやいやいや、頭おかしくなるって。人類の文明が発祥してまだ一万年経ってないんですけどね、地球さんでは。
娯楽ががいこつ師匠の英雄譚だけって、どんだけ自慢話のストックあるんだよ師匠。
そして最終的に億年単位、場合によってはその上の単位まで修行していたシオンくん。弥勒菩薩も降臨しそうなほどの時間が経過したらもう何らかの謎の上位次元の精神生命体にでも進化するか、別の宇宙に旅立つか、邪神化でもしそうなものだけど、人間の枠から一歩も逸脱しないまま変化せずに終わったシオンはそれはそれで凄いんじゃないだろうか。シーラカンスレベルである。
というか、それだけのわけのわからない時間ひたすら修行だけしていて、メンタルも通常の人間のまま、というのも凄いは凄いんだけれど、逆に見るとこれだけ修行しておきながらこれだけしか強くなっていない、というのは実際シオンって人類でも稀に見る数億人に一人の無能だったんじゃないだろうか。神紋のあるなし関係なくフィジカル無能だったんじゃないだろうか。いやそれだけの年月メンタル変わらないまま修行完遂できたという意味では精神面でコズミックホラー並みの偉人かもしれないんだが。

まあそれはそれとして、師匠がかわいいのである。ひたすら師匠かわいいのである。わりと雑な性格した居丈高美少女師匠はかわいいですよね。この師匠が実はかわいい美少女師匠だというのが発覚するのは修行終わってからというのが、やっぱりシオン頭おかしいのですが。師匠のことオッサンと思い込んでおきながら、よくまあ修行続けられたもんである。幾ら憧れの英雄だからといっておっさんと顔つきあわせて億年単位って、もはや女性という異性の存在を認識できなくなる期間なんじゃないだろうか。いやまあ美少女だと知ってたとしてもこのときの師匠はガイコツだったので、しゃべこうべ相手だったらオッサンも美少女も関係ないかもしれないが。
ともあれ、シオンの素直で前向きで楽天的という善良で気持ちの良い性格をしたキャラクターというのは、偉そうで我儘で居丈高ででも弟子のことを猫可愛がりしてくれる可愛い師匠とは性格もマッチしていて良いコンビなんですよね。
普通ならいらんちょっかい掛けて破滅しそうな、堕落していたハーレム冒険者の青年と女性たちが、シオンの人柄の良さに感化されて本来の冒険者になった当時の夢を取り戻して出直す展開なんか、人が本来持っている良い部分を引き出してくれる主人公というのが伝わってきて、なんとも嬉しかったです。師匠もあれ結構拗らせているはずなんだけど、シオンの明るさと懐っこさにだいぶ掬い上げられてるよなあ。
というか、ずっとイチャイチャしてなかったか、この師弟。さすがにあれだけの年月一緒に過ごしていると遠慮なんてなくなりますし、以心伝心でもあるんですよね。
レティシアをはじめとして女性キャラクターはヒロインとして登場するんだけれど、実質割り込む余地ないよなあ、これ。まあ無鉄砲師弟コンビは放っておくと常識投げ捨てちゃっているので、レティシアがうまいことストッパーとして機能してくれているみたいだけど。それはそれとして師匠、美少女なのに美少女好きで女性メインで食い散らかしてきた女癖の悪い美少女だったみたいだけれど、美少女なので無罪。


ピクミンブルームをはじめて  



ピクミンブルームというスマホゲームがあります。ポケモンGOとかドラクエウォークと同じ位置情報ゲームというやつですね。
ただ、ピクミンと一緒に歩いて花を咲かせたり、おつかいにだしてピクミンが育つ苗を拾ってきたり、花を咲かせるエキスを拾ってきたり。ついでに、ポケステなどに登録された場所の写真をポストカードとして持ってきてくれたり。まあそんな特にあれこれしなくていいゆったりとしたゲームです。
先月末から、職場の人に教えられてはじめてみました。時間掛からないし、まあ職場との行き帰りに起動して帰るだけで特に何するってわけじゃなく手間も掛からないですしね。わりと仕事柄歩くので、歩数も稼げますし。
歩数を重ねることによって、苗が育ってピクミンが生まれる、という仕組みです。
花を咲かせながら色んな所を歩くと、その歩いた場所に応じてポストカードとかもらえたりするんですが、まあ遠出しないんで、ほんと行き帰りだけです。
それで、裏技みたいなんですけど写真の位置情報を使って、一日一回だけおつかいする事が出来たんですよ。登録する写真の位置情報をいじることも出来たので、行ったことのない土地にピクミンをおつかい遠征してもらうことが出来たわけです。
これで海外なんかにピクミン派遣する人もけっこう居たみたいで。一ヶ月とか数ヶ月とか超長期遠征になる人もいたみたいです。自分もいずれイースター島とかエジプトのピラミッドとかマチュピチュとか派遣したいなあ、と思っていました。
とはいえ、その前に面白い遊び方を思いつきまして。というか、それを思いついたからピクミンやってみようかな、と思ったんですよね。ピクミン紹介されてどんなゲームなのかな、と調べた際にこういう遠征が出来る技がある、というのを知った際に思いついたんですよ。
全国のお城、城址や城跡にピクミン派遣して苗をゲットしてきて、お城ピクミンを集めてったら面白そう、なんて考えて。
姫路城とか宇和島城とか五稜郭とか、各地のお城から拾ってきた苗から産まれたピクミンに名前をつけて遊んでいたのです。稀に城址城跡のポストカードなんか持って帰ってきてくれるのを楽しみにしながら。よーし、全国津々浦々の城を集めるぞー、てな感じでやってたんですよね。
ピクミンブルーム

ところが。

先日、11日くらいから突然位置情報を付与しても、遠征おつかいが発生しなくなってしまったのです。おかしいなあと思っていたら、同じように出来なくなったという人が沢山現れだしまして。
どうやら、アップデートで仕様が変わり、この裏技出来なくなっちゃったみたいなんですよ。これ、ほんとに裏技だったのか。
日本津々浦々にピクミンを送り出すおつかいは、自分が簡単に行けない分世界が広々と広がる感じがして楽しかったのですが、なんだか一気にピクミンブルーム自体がこぢんまりした狭い世界になってしまいました。目的だったお城集めができなくなり、一気に意欲が失せてしまったんですよね。あんまり起動しなくなってしまいました。まだ消してはいないんですけどね。
仕方ないとは言え、残念な仕様変更でした。一日一回の楽しみだったのになあ。結局一ヶ月やらなかったのか。

2021年12月下半期 新刊ライトノベル注目作品ピックアップ  


前回の記事です。

年末はどうお過ごしになる予定でしょうか。29日まで仕事なんですがね、こちとら。そして土日も休みじゃないんですよね。くわー。
色々と本年度のまとめ記事など年末企画的なものを書くつもりだったのですが、例年やってるのもさて出来るだろうか。頑張ろう、がんばります。


【公務員、中田忍の悪徳 2】 立川浦々(ガガガ文庫)

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異世界エルフとの衝撃の邂逅からその先へ。
区役所福祉生活課支援第一係長中田忍は、ある一つの悪徳を犯している。
穏和な生態と柔和な笑顔がかわいい、言葉の通じぬ異世界エルフ“アリエル”を秘密裏に保護し、生かし続けていることだ。

「オカエリナサイ、シノブ!」
アリエルと過ごす、慎ましくも穏やかな日々は、むしろ忍の罪悪感を苛み。
「変わらないでください。忍センパイ」
「僕は忍に、変わって欲しいと思う」
支えてくれる理解者たちは、それぞれの思惑から、忍の信義を惑わせる。
折しも季節は冬、十二月。
クリスマスの足音が、アクアリウムの外側へ響き始めている。
そんなある日、区役所福祉生活課支援第一係を訪れた、謎の幼女。
「はじめまして、ぱぱ!!」
元気いっぱいに抱き付いてきた見知らぬ幼女を、忍は迷わず警察へ突き出すが――
衝撃の邂逅からその先へ、コメディ? シリアス? よもや……ラブ? 分類不能の話題作、待望の第二幕!
落ち物ヒロイン系ラブコメ、或いは異世界文化コミュニケーションを思いっきり違う方向にはき違えた大怪作だった作品の続編。取り敢えず幼女を警察に突き出すな、保護と言いなさい保護とw


【魔弾の王と天誓の鷲矢】 瀬尾つかさ(ダッシュエックス文庫)

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リムの友人である商人の少女エリッサが誘拐された。
ティグルとリムは、エリッサの手がかりを追って南国カル=ハダシュトに赴く。
現地では国を統べる双王が亡くなり、七部族間の抗争が激しくなっていた。
運良くエリッサと再会を果たすティグルたちだったが、彼女は現地の騎馬部族の指導者――弓巫女となっていた。カル=ハダシュトに住まう神から授けられる七本の矢の一本をその身に宿し、己の運命も受け入れたエリッサは、ティグルとリムに共に戦ってくれるよう懇願する。
しかしこの地では、かつて弓の王と名乗りティグルたちと戦った女、ネリーの影も見え隠れしていて……新たな地で紡がれる誰も知らない魔弾の王の伝説、開幕!!
これタイトル変わっているけれど【魔弾の王と聖泉の双紋剣(カルンウェナン)】の新章なんですね。引き続きリムがメインヒロインということで、彼女優遇されてるなあ。


【全力回避フラグちゃん!】 壱日千次(MF文庫J)

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「(死亡フラグが)立ちました!」 YouTube発の大注目ラブコメ!

「立ちました!」何の変哲もない男・モブ男(お)の前に現れた死亡フラグちゃんこと「死神No.269」。実はモブ男がいるのは失敗続きのフラグちゃんを見かねた神様が彼女の練習用に用意した仮想世界。だが、フラグちゃんはモブ男の命を奪うどころか、あろうことかモブ男に惹かれてしまった! それでも彼女を温かく応援する神様やドSだけど実は優しくなりたい生存フラグさん、イタズラ大好きの恋愛フラグがフラグちゃんの周囲に集ってきて、事態はいつも思いがけない方向に。はたしてモブ男への想いで揺れるフラグちゃんは、立派な死神になることができるのか!? そしてモブ男は生き残ることができるのか――!?
壱日千次さんの新作だー! と、思ったらオリジナルじゃなくて原作が他にあるのか。ノベライズは初めてなんじゃないだろうか。ってかこれノベライズ? 元はYouTubeの動画。それも漫画動画というやつらしい。今どきそういうのがあるのかー。わざわざライトノベル化されるぐらいだから人気あるんだろうか。
ってか壱日千次さん、かなり癖がある作家さんなだけに果たしてどんなものになるんだろう。


【12ハロンのチクショー道】 野井ぷら(オーバーラップノベルス)

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日本ダービーを制覇せよ!

12ハロン――競馬で数々の歴史を作り、人々を魅了してきた2,400mの道のり。
ある男は転生した――地方零細牧場の競走馬に。
その名はサタンマルッコ。栗毛で額に位置する真ん丸の白い星がトレードマークのサラブレッド。
地方競馬を連戦連勝し、調教師小箕灘はオーナーの中川を説得して中央競馬へ参戦させることに。
「マルッコはダービーを獲る馬です」
さらに賞金を積み重ねたマルッコは日本ダービーへの切符を手に入れる。騎乗するは数多のG気僕ゾ[鬚鮖弔好戰謄薀鵐献腑奪ー、縦川友則。だが彼は、日本ダービーで一度も優勝したことのないジンクスを抱えた騎手だった――。
「それでは日本ダービー、本馬場入場です」
かくしてファンファーレが鳴り響き、世代頂点の馬を決める優駿の門が開く。
金と見栄と名誉と意地が渦巻く熱狂の世界へようこそ。
これは競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に魅了された人々の熱き競馬物語。
最近ウマ娘プリティーダービーの影響もあってか微妙に増えてきた競走馬転生物語。その先駆的な作品が本作である。いや、自分読んだことなかったんだけど、こんな作品あったんですなあ。書籍化されるそうですよ、という情報を聞くまで知りませんでした。折角なので本で読もうとウェブ版は読んでいないので、主人公の馬がはたしてどれほど楽しいやつなのか、ちょっとワクワクして待っています。




真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 8 ★★★☆  



【真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 8】  ざっぽん/やすも 角川スニーカー文庫

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新たなる『勇者』誕生!? 英雄達は再び辺境の地へと集う!

「新たな勇者が現れました。彼はゾルタンに向かっています」
唯一にして世界最大の宗教である聖方教会が擁立した新たなる『勇者』ヴァン。
無垢さと危うさをはらむその少年は、かの大英雄であるテオドラさえも戦慄させる程の力を示していた。
一方、レッド達は聖方教会がゾルタンに座礁している魔王の船を回収しようと接近している事を知り警戒を厳にする。
「ねぇ……たまにはゾルタンを離れてゆっくりしない? 勇者ヴァンがいなくなるまで遠くでのんびりしようよ」
新たなる勇者との衝突を避ける為、レッド、リット、ルーティはゾルタンから離れた村で一時バカンスを楽しむことにするのだが!?
うわぁ、この新しい勇者のヴァン。サイコパスっていうんだろうか。それとも順当に狂信者? 狂信者と言っても大概、信仰こそが最優先であってもそれ以外の事も信仰よりは価値基準は低いなりに必要性は認識しているものなんだけれど、ヴァンの場合は信仰以外の事はすべて無価値と考えているように見える。正義だとか悪だとか、民の為とか世界の平和の為、という理由ですら彼の中には存在しない。女神への信仰、それが絶対であり、この世の全てはそのために存在している、と。だから人の感情だとか愛だとか、日常生活とか社会活動、経済活動、人が生きていくための諸々も、社会が成り立つための諸々も、国を運営するためのあれこれも、彼の中では信仰に殉じる以外のことは不必要で無意味なのだ。その結果として国が崩壊しようと民が生活していけないほどボロボロになろうと関係ないんですよね。
世界に平和を取り戻すために魔王軍と戦う、なんてお題目すら彼の中にはない。ただ信仰を成すために。結果がどうなろうと、それは女神の思し召し。人間は喜んでそれを受け入れなければならない。それが彼の解釈なのである。
いやこれ、もう無理でしょう。
レッドたちは、このヴァンとあるべき人のために働く勇者へと教導しよう、と考えているみたいですけれど、彼の考え方が変わるとはどうしても思えない。彼の絶対的な自己肯定の拠り所は強さとか自分にあるのではなく、女神への信仰という外側にあるので、戦って打ちのめしても彼の勇者としての未熟さを示すことにはなっても彼の信仰を否定することには繋がらないんですよね。敗北ですら、彼の中では信仰の結末として受け入れているのですから。
とにかく、人の話は聞かない。全部自分なりの解釈で理解するから、他人の意図とか関係ない。
図らずも冒頭で、デミス神が死して転生していくレオノールに語りかけるシーンでその在り方を見せるのですけれど、この神も同じように人の話は聞かないし相手の発言を勝手に解釈してその意図を無視し、自分のことを押し付けてくる。そこに尊重というものは欠片もなく、あの「加護」というもののように一方的な押し付けなんですよね。
その意味ではヴァンは勇者として、女神の使徒として、正しく女神の意思を体現しているとも言える。
ある意味、人間じゃないんですよ。女神の意思を世界に顕わすためのAIプログラムみたいなものじゃないですか。そんなモノの考え方を変えることなんて出来るのだろうか。外部入力によるプログラムの変更は不可能です、ってなもんじゃなかろうか。
彼に比べれば、往時の勇者ルーティーだってよほど人間的で人格者だったのがよくわかる。エスタさん、よく根気強く彼のお目付け役やってるよなあ。何言っても通じないし、暖簾に腕押しなのに。
徒労感に相当メンタル参っているようですけれど。もしかしてそれでか? 精神的に疲れ果てている時に誠実でひたむきな若者に純粋に慕われてしまったから、乙女回路が反応してしまったのか!?
人間、滅入ってる時に優しくされたらコロッといっちゃうもんなあ。相手がアルベール、というのがもう笑ってしまうのですけれど。アルベールくん、ちょっと違うかも知れないけれどこれって逆玉? 辺境も辺境で英雄に憧れながら燻って、拗らせてグレちゃった若者が更生して本物の英雄の一人と一緒に行動するようになって、さらにその英雄と恋に落ちるとか、ある意味逆玉ですよね。
ってかアルベールくんがキレイなアルベールくんに成りすぎてて、誰だよこれ、と思わず言いたくなります。いや、変わりすぎじゃね?
あの悪堕ちしたアルベールですら、ここまでキレイになるほど変わることが出来たのだから、勇者ヴァンも、と言いたいところなのですけれど、この親勇者はもう根底から違うっぽいからなあ、変わる姿が想像できない。
よっぽど信仰心をへし折るようなこと、それも他人に折られるのではなく、自分自身で信仰心に反する事をやらせて自ら折ったという形にでもしないと、絶対に変わりそうに見えないんだよなあ。
ヴァンの言動はもう見ているだけで心荒んでくるというか、気持ち悪さに気分が悪くなるので、うげうげさんの素晴らしさで心癒したいと思います。なんだろう、人の心に勇気と希望と笑顔を与えてくれる、という意味においてはむしろ本作でもっとも勇者してるのってうげうげさんじゃないだろうか。もう勇者うげうげさんでいいんじゃないだろうか。蜘蛛ですがなにか?

何も理解しないし受け入れない、自分の中の価値観こそが絶対。というヴァンに対して、同じく戦いの権化でレッドたちが志向する「スローライフ」というものを一切理解できないダナンが、それでもレッドたちのその生き方を受け入れ祝福してくれている姿とは、すごく対照的なんですよね。
変化しない自分を置いていかれたように思いながら、勇者パーティーとして一緒に戦っていた頃とまるで変わってしまったレッドやルーティーの仲間たちを、彼らの変化を喜んでくれるダナンはホントいいヤツである。ルーティーに強さを認め褒められて素直に嬉しそうにしてるのとかかわいいくらいで。

ある意味魔王軍よりも余程スローライフを脅かす「敵」の出現に、わかりやすくぶち倒すのではなく、自分たちがのんびりとスローライフを送るために人の世の平和を守ってもらうため、勇者ヴァンの在り方そのものを変える、という難易度超高そうなクエストに挑むことにしたレッドたち。むしろ魔王倒すよりも難しそうなこれ、果たしてどう成し遂げるのか。いや、これもうぶち倒しちゃった方が早くないだろうか、とダナンみたいなこと考えちゃいますよね。




お気楽領主の楽しい領地防衛 1 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に ★★★   



【お気楽領主の楽しい領地防衛 1 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に】  赤池 宗/ 転 オーバーラップノベルス

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ハズレ適性の生産魔術で辺境を最強の都市に!?

2歳のある時、転生者であることを思い出した侯爵家の四男・ヴァン。周囲に神童と期待されて成長したヴァンが、8歳の時に授かったのは『生産魔術』。それは、攻撃魔術が優れているとされる世界で、“役立たず”のハズレ適性だった。
貴族には相応しくないと父親に失望されたヴァンは、専属メイドのティルをはじめ、僅か数名で名もなき辺境の村の領主として追放されてしまう。
そこは、人口百人ほどで特産品もない、存亡の危機に瀕した寂れた村だった――。
現状を目の当たりにしたヴァンは、前世の知識と“役立たず”とされる生産魔術で村を発展させ、楽しく暮らしていくことを決意する。
冒険者の装備を整え、家を建てるだけに留まらず、巨大な城壁を造り、さらには防衛用バリスタを配備!? 名もなき辺境の村は、やがて巨大都市へと変貌していく――!
追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、開幕!
ああ、なるほどー。後書きで本作がタワーディフェンスゲームをテーマにしていると書かれていて、確かにまさにタワーディフェンスゲームだったなあ、と納得した次第。
タワーディフェンスゲームってちょろっと触りだけ、何かのゲームでやっただけなんですけどね。タワーディフェンスっていうのは、自分の陣地に色々と防衛施設を配備して、そこに敵のユニットが何体も攻撃してくるのを迎撃する、というゲームで基本的にプレイヤーがすることは防衛施設を作成してフィールドに配置するだけ。あとは迎撃は自動で行われてプレイヤーは敵が全滅するか防衛施設を突破してくるかを見ている、という感じのゲームだったと思います。
肝はどんな防衛施設を作成するか。そして作成した防衛施設を、フィールドのどこに配置するか。敵の攻め込んでくる進撃ルートや攻撃方法を鑑みて配置しなければならない。そのあたりの戦術眼が問われるという感じですね。

ヴァンくんは持ち前の生産魔術を使い、自分が赴任した辺境の寂れた村をガンガンと強化、様々な施設を作ったり立てたりして、盗賊団や魔物の群れに襲われて息も絶え絶え滅びる寸前だった村落を、あっという間に要塞のような強固な防衛力を備えた村へと変貌させてしまうのである。
本当にあっという間に村をぐるりと囲う城壁を建ててしまったり、バリスタを作って城壁の上に設置したり、住む家がなかったので屋敷を建て、ボロボロだった住居は建て直し、村を守ってくれる冒険者達には武器を作り、といつもこの村に通ってくれる行商人が訪れた際には元の村の原型がまったくなくて、これなに?と呆気にとられるほどであったから、凄まじい変貌具合だったのでしょう。
ゲーム画面で建物やらがにょきにょきと生えてきてあっという間に発展して最初の様子が思い出せなくなるタワーディフェンスのそれが、全くピッタリとイメージにあったんですよねえ、なるほどなあ。
そういう意味では、ゲームのあれこれをうまいこと小説に落とし込んでいて上手いなあ、と頷いてしまいました。
しかし現実問題、村の生産を全部一手に領主となったヴァンくんが担っちゃってるので、これ鍛冶師とか大工とか職人系の人仕事なくなっちゃうんじゃないだろうか。この規模の村に、本職の職人が居るのかは疑わしいかもしれませんけれど、村がどんどん発展する過程で生産系は全部領主がやります、となったら結構面倒なことになりそう。あと、絶対近隣との価格破壊による経済的な軋轢が発生しますよね、これ。まあ真面目な内政系じゃなくあくまでタワーディフェンスゲームなのでその辺は考えなくてもいいのかもしれませんが。

元々は天才、神童として期待され、街に出て庶民とも身近に接していたせいか、領民にも人気の高かったヴァンくん。でも、貴族としては攻撃魔術の使い手としか認められていなくて、彼の適正が生産魔術だった事で親からは一気に見放されて要らない子になってしまったのでした。
幸いにも、次期当主である嫡男の兄ちゃんが苦労人でもあった事から貴族としての近視眼的な考え方をしておらず、なにより情が厚くてヴァン君のことをちゃんと弟として愛情を持ってくれていたので、本来なら監禁飼い殺しになりそうなところを、辺境の領地に追放するという形で逃してくれたんですよね。それも、ヴァン君の才能ならむしろ辺境の方が存分に力を振るえるだろう、と見込んでもくれながら。
追放を食らった身ですけれど、こうして実家に味方してくれる人がいる、というのは大きいと思いますよ。根っからの楽天家であるヴァンくんでも、家族全員が自分を見放していたら辛いものがあったでしょう。まあでも、ヴァンくんを見放していたのは本当に貴族の身内だけで、領民のみならず使用人からも人望厚かったみたいで、左遷追放扱いなのにみんなが着いて行きたがったという。ヴァンの教育係で侯爵家の内向きのこと一切を引き受けていた執事のエスパーダや、侯爵家で一番の武人だった副騎士団長のディー、といやそれ侯爵家の家臣の文武の最優ユニットじゃない? という二人がついてきた、というだけでまあ……父親の侯爵がよく許したなあ、これ。扱いが難しい二人だったので、これ幸いと行くに任せた、という可能性もありますが。
ともあれ、この家臣二人に専属メイドのティルと奴隷から買い上げた側用人のカムシン、この四人をお供に僅かな支給金のみで村に乗り込んだヴァンくん。あ、護衛の冒険者パーティーのオルトたちもそのままヴァン君にくっついて村に居着いたので、実質もう少し人数多めではあったのですけれど。
こうしてみると、味方ユニットも数少ないながら質高めのが揃っていたのが何となくわかろうというものです。
ヒロインはあとあと、婚約者としてねじ込まれてくる貴族のお姫様、ヴァンと同じく適性が攻撃魔術じゃなかったために扱いの酷かった子が現れるのですが、基本これメインは専属メイドのティルですよねえ。ただ、年齢が十歳上という……ティルの側が厳しい年齢差。いやこれ、ヴァン君が適齢期になるのを待ってたら相当に行き遅れてしまうんじゃないだろうか。ヴァン君、ティルが行き遅れちゃったら自分が貰ってあげないと、とか思ってるみたいだけれど、だいぶこれ早いうちに判断してあげないと可哀想ですよ?w



虚ろなるレガリア 2.龍と蒼く深い海の間で ★★★☆   



【虚ろなるレガリア 2.龍と蒼く深い海の間で】  三雲 岳斗/深遊 電撃文庫

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武器商人ギャルリー・ベリトと龍を殺す契約を結んだヤヒロは、民間軍事会社ギルドが統治する街、横浜要塞を訪れる。そこでヤヒロを待ち受けていたのは“沼の龍の巫女”姫川丹奈と、三人目の“不死者”湊久樹だった。
 そのころ彩葉の元には、欧州の大企業ギベアー社から企業コラボのオファーが届いていた。初めての企業案件に舞い上がる彩葉。だがギベアー社は日本人生存者による亡命政府“日本独立評議会”の支援者であり、彼らの目的は彩葉を日本再独立の象徴として担ぎ上げることだった。そして日本独立評議会の背後には、新たな龍の巫女と不死者の影が――!
 廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、待望の第二巻!

龍の巫女ってみんな配信者にならんといかんのかー!? いや、珠依と最後に現れた雷龍の巫女はさすがに配信には手を出していないみたいだけれど、今の所5人現れた龍の巫女のうち3人が、と過半数越えてるもんなあ。あと三人は居るだろう巫女が配信者やってたら、リアル配信者バトルロイヤルという様相にもなるのかもしれないのか。というか、ダークでヤンデレたラスボス黒幕系ヒロインをやってる珠依が配信とかはじめたら、絵面だけでちょっと面白いんだけれど。
とまあ、浮かれてもいられない。彩葉は企業からオファー来て浮かれているようだけれど、彼女のような底辺配信者に企業案件きた理由には思いっきり政治的な理由が絡んでいたわけですからね。
無邪気に喜ぶ彩葉の警戒心の薄さを危ぶむべきか。イマイチこの娘、まだ自分の立場とか龍の巫女であるという意味を理解しきれていないところがあるんだよなあ。それだけ、この国家と企業が暗闘を繰り広げて利益と主導権を奪い合っているダーティーな世界観に馴染んでいない善良な少女、という事なんだろうけれど。
でも、その善良さは無防備ですらあるんですよね。今までの三雲さんの作品のヒロインって結構しっかりした……いやポンコツなのは多かったけれど、この手の無防備で子供っぽいヒロインはあんまり見たことがなかったので結構新鮮でもある。
ただ、今回は珠依以外にも山の龍の巫女、沼の龍の巫女、雷龍の巫女と一気に三人もの龍の巫女とその不死者(ラザルス)が登場したんですけれど、珠依も含めて全員こうある種の妄執に取り憑かれているような子たちに見えるんですよね。沼の龍の巫女姫川丹奈もクレバーで強かな食わせ者だけれどその根底に執拗さみたいなものが垣間見えるんですよね。
こういう娘たちは恐ろしいけれど、同時に危うくもある。山の龍の巫女であった三崎知流花とその不死者アマハの強いつながりと裏腹のあの儚さを目の当たりにしてしまうと、ね。
こうして龍の巫女と不死者のコンビが多く登場したことで、まだ良く分かっていなかった巫女と不死者の関係がどのように成り立っているのか、その深奥が知れた話でもあったんじゃないだろうか。
あれほどの絆と信頼、友情以上の命の共有者であった知流花とアマハですら、あんな事になってしまうほどの巫女と不死者のそれはアンバランスなんですよね。
ならば、妄執は強いほどの力となるのか。それとも、壊れやすい危うさに繋がるのか。
そんな中で彩葉のあの浮ついた善良さは、もろくもみえるんだけれど同時に揺るぎなさにも見えるんですよね。絶対の信頼、他に類を見ない妄執と比べて、彩葉とヤヒロの関係ってふわふわとして確かなものがなく、あやふやなものですらあるじゃないですか。願いはあっても信頼と呼べるほどの強固な繋がりが果たしてあるのか。
でも、不思議と二人の間の繋がりは途切れない。復讐に駆られどこへともなく走り去ってしまいそうなヤヒロの事を、彩葉が必死にしがみついて離そうとしていないかのように。それはヤヒロにとっても救いなのか。
知流花とアマハは遠くを見よう見ようとして足元を見ていられなかったのか。知流花自身が自分の求めるものに対してあやふや過ぎたのかもしれない。そしてこちらを顧みずにただただ突き進むアマハを離すまいとして、彼女は手を離してしまった結果があの形だったのか。
ストブラが何だかんだと多くの人が、メインキャラの多くが救われる話であったけれど、このレガリアはその意味では容赦がない作品になっているんじゃなかろうか。てっきり、敵味方別れていくにしろ巫女と不死者のコンビはレギュラーになっていくと思ってたのに、結構な衝撃でした。容赦なく、巫女も不死者も消えていく文字通りの龍殺しの物語。その結末は儚くも美しいものでした。
しかし、ベリト姉妹のラストの発言、こうしてみると不穏だなあ。味方だけど何を目論んでいるか分からないキャラでしたけれど、あれは最終的には彩葉も、という意味にも聞こえますしねえ。
何気に、ベリトの双子のうち明るく人懐っこいジュリエッタよりも、無表情で冷徹に見えるロゼッタの方がヒロイン度高いんだ。もしかしたらこれ、珠依よりも強力な彩葉の対抗ヒロインになっていくんじゃないの?




不死王の息子 1 ★★★☆   



【不死王の息子 1】  日向夏/大地幹 ヒーロー文庫

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「薬屋のひとりごと」日向夏の新境地、カニバリズム・コメディ。
人外×不死身少女×死亡フラグ。
ある日、クラスに転校生が…?

『これ、何の肉?』 ----現代日本、でもけっこう普通に人狼や吸血鬼など人外たちが暮らしている世界。中学受験を控えた小学六年生の少女・由紀子のクラスに転校生がやってくる。
山田不死男と名乗るその少年は、「不死王の息子」だった。
ある日、由紀子は同級生を助けるために食人鬼に襲われるが、不死男によって命を救われる。
しかし、代償として由紀子は人間ではなく人外である不死者になってしまう。こうして由紀子は人外の中でも孤高とされる不死王の同族となり、彼らと接していくことになる。
食材扱いされる不死王こと山田父。
天然すぎて浮世離れした山田母。
ぶっ飛んだ両親と弟のために日夜周囲の人々に土下座をしまくる山田姉兄。
歩くだけでひたすら死と隣り合わせになる山田不死男。
どこをどう突っ込めばいけばいいかわからない不死者たち。
-----人外の中でも孤高とされる不死王の一族.彼らと接することで、小学六年生の日高由紀子のメンタルは鋼のように鍛えられていく。
食らえば不死身になれるという不死者の血肉を狙う食人鬼たちが、由紀子に近づいてくる。
明るく元気に死にまくる不死男との不条理かつスプラッタな日々。そして、無駄に明るい不死男にはとある秘密があるようで――。
真面目な普通の女の子に再び平穏な日常は戻ってくるのだろうか?
これは不死身になった女の子と不死王の息子が様々な死亡フラグにぶちあたるお話である。

【薬屋のひとりごと】の日向夏の新作、と言ってもかなり前にウェブ連載していて、既に完結している作品なんですよね。新境地って言っていいんだろうか。でも、この人の作品の中でもかなり好きな物語なんですよね。
まだ小学校6年生の砌で不死者になってしまった由紀子。不死者と言ってもこの時点で成長が止まってしまうタイプじゃなくて、本人の最適な肉体年齢までは普通に成長していくタイプなので永遠に幼女、というわけではないので悪しからず。
もっとも、この由紀子はとても幼女というメンタルじゃないんですけどね。確かにまだ子供っぽいところはあるけれど、常に冷めていてどこか達観したような大人びた目線で周りを見ているお子様である。表紙絵のあのクールな表情は伊達ではないんですよね。
なので、目の前で18禁なスプラッターな光景が巻き起こっても動じない。いや感情がないわけじゃなく、結構慌てたりもするのだけれど、それでもその辺の大人なんかよりもよっぽど冷静で頼もしい少女なのである。小学校6年生なのに将来を鑑みて中学受験にも真剣に向き合ってるし。
そんな彼女が色々あって不死者の仲間入りをしてしまった現状を、すんなりと受け入れてしまっているのは面白いというべきか。いや、これはまだ実感がないというべきか。
不死者となった弊害で、やたらとお腹が空いて不死男と二人バキュームみたいにご飯を食べるのに忙しい日々ですし。
そう、色々あって成り行きか自分を助けてくれた不死男の面倒というか介護、お世話をするはめになった由紀子。故あって頭の中がお花畑になっている不死男は、それこそ幼児が転ぶような頻度で簡単に死んでしまうし、トラブルを引き起こすのでどうしても誰かがつきっきりで面倒を見ておかないと、わりと酷いことになってしまうのだ。まあ由紀子が見ていてもたいてい酷いことになるのだけれど、それでも不死男の兄姉に土下座で頼まれたからといって、何だかんだと世話を焼く由紀子はクール系だけど情の厚い面倒見の良いタイプなんですよね。怪物に襲われて死ぬはめになった際も、アホなクラスメイトをとっさに助けてしまったからですし。

この世界は、人外の怪物たちが普通に人権を持ち戸籍を持ち、人の世界の中で暮らしている世界。不死王と呼ばれた偉大なる不死者の王も、今は一般家庭の主として田舎の一軒家、由紀子の隣の家(といっても田舎なので広い田んぼを隔てた向こう)に越してきた身。その子供たちも、今は社会人やニートとして人の社会の中に馴染んでいる。でも、結構兄姉は立場ある身ですし、人外社会の中でも企業人や研究者として一定以上の身分なんですがね。それでも、父や母、そして不死男が巻き起こす惨事のために土下座して回る日々である。世が世なら王族なのに、土下座姿に美しさすら感じるほどしまくっている、というのはご苦労さまとしか言いようがない。まあ実際、苦労性ですよね、兄アヒムと姉オリガは相当の苦労人である。めっちゃイイ人なんですけどねえ。
この二人がいなかったら、いくら不死男が捨て犬みたいな目でまとわりついてきても、由紀子ももうちょっとは邪険にしてたかもしれない。
と、人外と人間が平和な社会を築いている、ように見える世界だけれど、由紀子が死ぬ羽目になったようにその平和から逸脱してしまった人外も存在する。人食いと呼ばれる化け物たち。
由紀子は、不死者となってしまった以上、不死王の眷属となってしまった以上、人を食らうもの……そして不死王の肉を食い本物の不死者になろうとするモノたちとのトラブルに必然的に巻き込まれることになる。
それ以上に、不死男と当たり前に学校に通いながら今まで通り家族と過ごし、友達と遊び、中学受験のために勉強する由紀子は、徐々に自分が人間ではなくなってしまった事実と本当の意味で向き合うことになっていく。
いずれ、母や兄と、同い年の友達たちと、流れていく時間がすれ違っていく現実との対面。その時、彼女を支えるものが何になるか。既に、お母さんは娘の命が助かった代償を察していて、覚悟を決めてるんですよねえ。それでいて、表向きには何も変わらず娘を慈しみ、不死王の一家と家族ぐるみで心からお隣さんとして付き合うあのお母さんの肝っ玉というか、冷静さと面倒見の良さはさすが由紀子の母親だなあ、と思わせてくれる人柄なんですよね。

ある理由から頭がお花畑になってしまって、年齢よりも幼い無邪気な顔を晒しながら小動物のように懐く不死男を、仕方無しに世話しながらも何だかんだと絆されていく由紀子。無邪気で頭がパッパラしているけれど無神経ではなく、常に由紀子を気遣い、どこか大きな視座から人という種を慈しむかのような瞬間を垣間見せる謎多き少年を、少女はとても近くから見守ることになる。
それが、長い永い終わりのない日々の始まりであったと、知らないままに。いや、聡明な彼女は薄っすらと承知していたのかもしれないけれど。
でも、彼が自分にとってどういう存在になっていくのかは、察するにはまだ彼女は幾ら大人びていたとしても12歳の少女に過ぎないのだ。
これはそんな少女が、永く生きている大人を横目に見ながら、不死の少年の手を引っ張りながら、或いは引かれながら、自身も大人になっていく物語でもあるのだろう。

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 3 ★★★☆   



【時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 3】  燦々SUN/ももこ 角川スニーカー文庫

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アーリャさんとお家デート!?ロシアンJKとの青春ラブコメ、第3弾!

討論会で勝利したことで一躍、クラスメート達からの称賛を浴びるアーリャ&政近ペア。
沙也加の思いを背負い、二人は会長選に向け決意を新たにする!
まずは目の前の期末試験に向け勉強に励む政近であったが、消し去れぬ周防家との因縁が思わぬ形で現れ、政近は体調を崩してしまって――
「有希さんに頼まれたの。あなたを看病してあげて欲しいって」「……」【嘘だけど】(うぐふっ!)
心配でいてもたってもいられなくなったアーリャさんが政近の自宅に押しかけてきて!?
不器用で献身的な"孤高のお姫様"の介抱はニヤニヤ必至!
大人気ロシアンJKとの青春ラブコメディ第3弾。
あれ? これってもしかして有希の方で爆弾の導火線に火がついてません?
冒頭で祖父から家を出た兄に負けないようにと叱咤される有希の様子が描かれていたのだけれど、うーむ。そりゃ、有希だって周防家の次期後継としての責任を一身に負わせられてしんどくないわけがないんですよね。いや、彼女の性格からして責任を負うだけなら動じずにむしろやる気見せてやってやらい、と奮起するくらいなんでしょうけれど、そこに兄を罵倒しながら負けることは許さん、とかメンツだかプライドだから余計でつまらないこと言われたら鬱々とした気分にもなるでしょう。
有希としては、敬愛する兄と真っ向から勝負することそのものは楽しいくらいの事だと思うんですけどね、正々堂々の勝負なら胸張って戦えるのにあんな事言われたんじゃあ、生ゴミぶちまけられるような感じじゃないですか。
そんでもって、母の微妙な態度。
政近ってあれ祖父よりもむしろ母親の方に負の感情を抱いてるんですね。怒り、失望、憎しみ、ちょっと意外なほど激しいネガティブな感情を母親に向けている姿は、むしろ政近の母親への執着が伺える。何の期待もしていない相手にそんな強い感情を抱くタイプには見えないんですよね、この主人公。母親の方はなにやら政近に対して、えらく罪悪感と言うか物言いたげな様子なのが余計にこの親子が拗れきっている様子が窺えてしまう。
そんでもって、有希の方もこの母親に全然心許している様子がないんですよね。祖父に対するのと同じ外面の仮面を被って接している。母親の方は兄と今も仲良く一緒に過ごしていることを知っているのに、だ。
有希にとって心許せる相手は兄と幼馴染にして側近である綾乃だけなのだろう。兄に関しては一応今は生徒会長選挙での敵陣営だ。祖父のお達しがどれほど馬鹿らしいと思っていようと、それに逆らうことが出来ない以上、兄とはどこかで線を引かなくてはならない。まあプライベートでは今も一緒に遊んでるんだけれど、やっぱり弱みは見せられないんですよね、今の関係だと。
どれほど勝負が楽しくても、兄が絶対的な味方じゃないというのはどこかでしんどさはあるものさ。
有希のメンタルはとてつもなく強い、それこそ兄よりもよっぽど強靭だろう。耐えて我慢する耐久型じゃなくて、物事を楽しみ難局にワクワクできるしなやかなタイプの強靭さだ。
そんな彼女でも、今の実家と親と兄との板挟みの状況が全然辛くともなんともないってわけじゃない、しんどいと感じているのは冒頭のシーンで明かされてしまったんですよねえ。
これ、いつかは限界が来るぞ。
政近からすると、有希への信頼は絶大なんですよね。妹の優秀さ柔軟さタフネスさを誰よりも理解し評価し認めている。だからこそ、実家の後継を彼女に投げたし、その判断は間違っていないのでしょう。有希はまず完璧に兄から継いだ役割を果たすに違いない。
それはほぼ真実であり事実であり、だからこそ兄は妹には限界なんてないと思ってるんじゃないだろうか。その信頼がいつか致命的な破綻をもたらしそうで、なんだかちょっと怖い。
今はアーニャに掛かりっきりで、ロシア語でポロポロと本心を暴露して政近のハートにクリティカルを与え続けてるアーニャに夢中になるのは、彼女には真に手助けが必要であると同時に助けたくなる少女であるから、当然でしょう。彼女に味方して妹と相対するのは妹の望みでもある。妹は兄と戦いたがっているし、兄の本気を味わいたいとも思っている。アーニャの事も応援しているし、二人のイチャイチャを妹としても楽しんでも居る。
それでも、どこかで兄は妹の事をもう少し、ほんのもう少しでも気にかけておいた方がいいんじゃないだろうか。
今回のアーニャへの有希の仕掛けは、ちょっと有希にしては強引だった気がする。ダーティーに攻めるにしても、若干その手法やら詰めに雑さが見えたのは気にせいだろうか。ちょっとずつ、妹から余裕が削り取られているように見えるのは、気のせいだろうか。

今回は一人暮らしのところに風邪引いて寝込んでしまった政近を、アーニャが看護するというアーニャに助けられる展開があるけれど、でも概ねまだアーニャは政近に支えられる側なんですよね。アーニャは忸怩たる思いを抱いているけれど、アーニャの側から政近を支えることはまだまだ出来かねている現状だ。今はそれでいいと思う。でも、いずれ政近の側が崩れた場合、アーニャが支えられるのか。周防家の内部で起こっている軋みは徐々にその大きさを増しているようにも見える中、いざその時が来たときこそアーニャの真価が問われるのだろう。それまでに、もっとイチャイチャしてラブラブ度をあげておくべきなんでしょう。つまり、もっと遠慮なくイチャイチャするのよ?
なんか生徒会長と副会長の方が積極的にイチャイチャしてますが、二人もアテられるがいいのさ。
しかし、あれだけロシア語では甘えきったセリフ吐きまくってるんだから、アーニャの方はちゃんと自覚して政近意識してるんですよねえ。これで自覚ないのにあれだけ甘えまくった本国語つぶやいてたとしたら驚きますよ?

しかし、有希は妹だから本当の意味で恋敵にはならないですけれど、綾乃はどうなんだ? こっちは本物の幼馴染なんだが、このプロの従者はそのあたり本音ではどう思ってるんでしょうね。気になる所ではある。







転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜 ★★★☆   



【転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜】  鴉ぴえろ/JUNA オーバーラップノベルス

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日本人だった前世の記憶を取り戻した男爵令嬢カテナ・アイアンウィル。
彼女は自分が「大好きな日本刀を作りたい」という未練を残して命を落としたことを思い出す。
そこで、アイアンウィル家が代々鍛冶師を育んできたと知ったカテナは、悲願だった日本刀づくりができる! と刀匠になる道へ進むことに。
さっそく工房に弟子入りして鍛冶を学び、地道に刀づくりに励むこと数年――ついに日本刀が完成。
その瞬間カテナの前に“女神様”が降臨して!?
異世界に存在しない日本刀が女神様に気に入られまさかの神器に認定。
さらに、神子として膨大な魔力を授かり、この世界を脅かす“魔神”に対抗するお役目も受けてしまい……?
「私、ただ日本刀が作りたかっただけなのに!」
平穏な刀匠ライフを守るため――邪魔する敵や降りかかる理不尽は、最強の魔力&日本刀で斬り伏せます!!
  刀匠令嬢のチートな異世界ファンタジー、開幕!
人間、やりたい事だけをやっていられる、なんてなかなか出来ないんですよねえ。
念願の日本刀を作り上げたカテナは、でもその日本刀が現代の地上では誕生しないはずだった神器となってしまったために女神によって神子に選ばれてしまう羽目に。
これ女神様が面倒を運んできたようにも見えるんだけれど、実際は戦略武器を創り出せるウーマンになってしまったカテナを庇護するためだったんですよね。国家権力に対しては神の権威による庇護を、そして自分たちを脅かす武器を作る存在として命を狙ってくるだろう魔族に対しては、自己防衛のための武力を備えさせるために。女神様によって神子に任じられていなかったら、国の管理下に置かれるか、魔族によって家族ともども命を脅かされるか、いずれにしても自由に刀を打つなんてどころじゃなかったのでしょう。
尤も、その思うがままに刀を打つための「自由」を手に入れるために、カテナは相当の努力を求められることになるのですが。王家相手の政治的な立ち回りに、身を守るための鍛錬、刀を工芸品としてではなく武器として広めるため、つまり商材として認知させるための経営や商売方面のアプローチ、量産品作成のための研究、開発、工場や人員の確保などなど。
自由を掴むために、とてつもない不自由を得ることになってしまう。でも、それらを全部クリアしないと自由に刀を打つための環境を得られないというジレンマ。
「私、ただ日本刀が作りたかっただけなのに!」
というのは、カテナの魂の叫びと言えるでしょう。
めちゃめちゃ努力家なんですけどね、カテナ。日本刀の製作だって魔法を補助に使っての錬鉄など手探りで何年も掛けて成し遂げたように一足飛びには出来ていない。実際に刀を使う方の修練だって女神様の端末にそれこそ地獄の鍛錬を年単位で受け続けて、それこそ叩き上げで鍛え上げてきたが故の腕前ですからね。でも、その分刀作りに打ち込める時間は削られているわけですから、もどかしいでしょうなあ。他の煩わしいことは別にやりたくてやっているわけじゃないんですから。でもやりたくないことをやらないとやりたいことが出来ない、というのは現実の世界でも常に付き纏う世知辛さなんですよねえ。
尤も、カテナの場合全部彼女がやる羽目になっているから大変な労力が必要となってしまっているわけで、やりたい事以外は全部他人に投げてしまう、というやり方もあるんでしょうけどね。丸投げしてしまうのとは違って、自分のやりたい事だけをひたすらやれる環境を整える能力を持っている人ってのが稀に居るんだよなあ。
そういう意味ではカテナは決して器用な方ではないのでしょう。女神様に与えられた神子としての権威、というのは使いようによったらもっと絶大な効果を発揮したと思うんですよね。この辺、お母さんが穏便ながら結構上手いこと娘が得た権威を利用して彼女の自由を確保するためにあれこれやってくれていたのですけれど、まああまりどこにも角が立たないような立ち回りでしたから穏便穏当であったのは間違いなく。
やろうと思えば、あの王子……社会的に潰す事すら女神様の物言いからして出来る権威があったっぽいような言い方でしたし。関わらない、という方向性は穏当な方でありましょう。でも、国に留まる以上は関わらないなんて事は出来ないんだよなあ、カテナの持つ有用性からしたら。絶対に、王家は彼女を無視出来ない。統治者である以上、それは絶対に。
でも、カテナが得た権威を一番威として感じていないのはカテナ自身なんだろうなあ。彼女にとって神というのは決して崇め奉るものではないんですよね。それは自分の刀に宿った女神様の端末ミニリル様との気安い関係からも明らかで、凄い存在としての敬意はあっても信仰はなく、端末とは言え顔を見ながら話せて意思の疎通が出来る。だから、上に見るのではなくカテナは女神であろうとどこか対等の友人のように接する部分があるんですよね。手の届かない距離の在る関係ではなく、側にいて笑いあえてしまう存在だからこそ、カテナは女神のために刀を打ち、刀を振るう理由ができた。
ただ好きだから、夢だったからという理由だけじゃない、刀を打つための強い動機が。

それにしても、別の作品の主人公の弟もそうでしたけれど、主人公の女の子に反発敵対する側の男の子、ただの我儘だったり傲慢、無知無能というわけじゃなく、ちゃんと彼らなりの理由があり信念あっての態度でもあるんですよね。ただ何も考えていないアホの類、頭空っぽのボンボンではなく。
もっとも、理由や信念があったからといって態度が褒められるわけじゃないのだけれど。彼なりの必要性があったとしても、頭の悪いやり方だなあとは思ってしまいますよね。あるいは考え違いをしているとも、浅慮だったり思考の硬直化だったり視野狭窄だったり。救いようがないわけじゃない分、余計にたちが悪い、とも言えなくもないんじゃないでしょうか。
まあこの王子はバカであっても聞く耳持たないほど愚かではないんだけれど、聞くための耳が遠いんだよなあw まあ一度届けば物分りは悪くないとは思うのだけれど、やっぱり相手するのは面倒ですよね。ただでさえ他でリソース喰われているのにw







百花宮のお掃除係 3 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 ★★★☆   



【百花宮のお掃除係 3 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】  黒辺 あゆみ/しのとうこ カドカワBOOKS

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お忍び旅行で後宮脱出! 食の大切さを説き回る!

明賢のお忍び旅行の供に任命された雨妹。容体の悪い妹の見舞いということで向かうのは、海辺の街! 今世初めての海に期待を募らせ出立するも、道中見過ごせない事態に次々と遭遇し……雨妹の回診劇が始まる!?

表紙絵の雨妹の格好、てっきりノースリーブで中華風の世界では珍しいなあ、しかも脇が甘くて随分とセクシーな衣装になっているけれど大丈夫なのか、と思ったら単に肌の色に見えただけでちゃんと長袖の服でした。まあオシャレはするにしても、そんな大胆な格好はお兄ちゃんが許しませんか。
明賢太子のご指名で、お忍びの旅行のお供に付き従うことになった雨妹であるけれど、その旅路というとお付きの女官じゃなくてむしろ主賓か、というくらい雨妹メインで観光なんですよね。彼女が興味持ったところに連れて行ってあげて、食べ物もあれこれと片っ端から露店などで買って食べさせてあげて、と。
いやこれ、太子さま、かわいい妹ちゃんを遊びに連れて行ってあげたかっただけじゃないの?
いいんだろうかこれ、と思いながら食の魅力にあっさり負けて餌付けされてまわっている雨妹も雨妹だけど。この娘、美味しいもの甘いものを食べさせていたら実にいい顔になるから、太子さまってそれを楽しみにしてる節もあるんだよなあ。
こうして見ていると二人は兄妹ではあっても年の近いそれじゃなくて、大人の兄と子供の妹という年の離れた兄妹感が凄くあるんですよねえ。それも兄の方は社会人で奥さんもいるような年嵩って感じで。実際に妃も幾人もいるのだから、奥さん居るというのも間違っていないのですけど。
しかし太子さまはいつまで雨妹にもう妹だと知っていると告げずにいるつもりなんだろう。雨妹の方もこれもう気づかれてるよなあ、と薄々察しているけれど太子側が何も言わないから触れないようにしているくらいですからねえ。
まあ、雨妹が実は公主だと公式に明言すると皇太后含めて面倒なことになるので真実を伏せているのは良くわかるんですが、もう本人にはお兄ちゃんだよー、と言ってもいいんじゃないかなと思うくらいなんですけどねえ。とはいえ、雨妹も太子にお兄ちゃんだよー、とか告白されても困るっちゃ困るのか。だとしたら、今みたいに暗黙の了解にしておくのが一番いいのかもしれないけれど。

さても、一応太子様も雨妹とただただ遊びに連れてきたわけではなく、一応その医療への知識を頼りにして、別家に嫁いだ妹へのお見舞いに連れてきたんですね。
これまで雨妹が関わってきた医療案件は、難病や大病など本物の医者でないと取り組めないものではなく、元看護師として関わるには基礎的でもあるだろう生活に根ざした健康障害が多かったんですよね。今回は熱中症に、件の嫁いだ妹の播玉さまが罹っていたのは過度のダイエットに端を発した味覚障害。
というわけで、雨妹は現地に居残って一ヶ月くらいを目処に播玉に無理のないダイエット方法を指導することに。勿論、お付きは宦官の立彬改め、武官の立勇が務めることに。
いや、結構あっさりと立彬が実は宦官じゃないってバラしちゃうんですね。もう最近は太子の側近というよりも雨妹のお目付け役になっちゃってる立くんですが、もうあんまり不満とかはなさそうなんですよね。今回なんぞ宮廷に戻る太子と離れて雨妹を守ることになったのですけれど、当たり前みたいに付き添ってくれてますし。ほんと最近、いいコンビになっちゃってますし。いちゃもんつけてきた黄家の副料理長を口八町で追い詰めるときの二人のコンビネーションと来たら、息ピッタリじゃないですか。
玉さまのダイエット指導でも、運動面では色々と助言もくれてますし。無くてはならない人になっちゃってるなあ。
しかし、後宮ウォッチャーなのについに後宮出たまんまになっちゃったなあ、雨妹ってば。
そして、玉さまが過度のダイエットに走る原因となってしまったプレッシャーの要因、黄家の内部の問題は未だ解決せずそのまま話は次巻へ。おお、初めての上下巻構成だ。






軍人少女、皇立魔法学園に潜入することになりました。2 〜乙女ゲーム? そんなの聞いてませんけど?〜 ★★★★   



【軍人少女、皇立魔法学園に潜入することになりました。2 〜乙女ゲーム? そんなの聞いてませんけど?〜】  冬瀬/タムラ ヨウ 一迅社ノベルス

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エリート軍人ラゼがセントリオール皇立魔法学園に潜入してから4ヵ月。全生徒の能力を披露するトーナメント戦『バトルフェスタ』の開催が近づく中、乙女ゲームのメインキャラである1年生は害獣を観察する特別授業を受けていた。
この友人カーナの破滅イベントを回避するために、ラゼは暴走する彼女のフォローや、暴れ出す予定の害獣を密かに無力化してきた。対策は完璧だった! でも、より危険な魔物が現れて、攻略対象のアディス目掛けて襲いかかる!
しかも、シナリオの強制力に苦戦するラゼのもとに、帝国から刺客が送られて――!?

前世知識と軍人としての技能をフル活用しても、このミッションは難しすぎませんか?
軍人ラゼの異世界転生ラブコメティ第二弾♪
大事件や甚大なトラブルとなりそうな出来事を、見事に未然に防いでいくラゼ。もうプロのお仕事としかいいようがない。
平和な生活から程遠い非日常の中に居た軍人が、学生生活なんて送れば慣れない環境にむしろトラブルの発端になる、トラブルメーカーとなっていくのが当たり前だし、こういう非日常に生きる人間が学生に、という作品では概ね騒ぎを起こすものなんだけれど、ラゼは本当に優秀。
生きた害獣が学内に持ち込まれた件といい、カーナの作ったお菓子に毒が仕込まれていた件といい、表に出たら大騒ぎじゃ済まないところを、ラゼは周囲の一般学生達に殆ど知られないうちに処理してしまっていますからねえ。潜入しての護衛官としてはほぼパーフェクトな働きなんじゃないだろうか。
これ、理事長たちが頼りにしてしまうのも仕方ないですよ。
幼少の頃から軍の一員として戦っていたラゼは、本来なら戦場しか知らない少年兵のたぐいと言っても過言ではありませんし、その戦いようは自らが傷つくのも厭わない激しいもので、大人たちがその将来を危惧したのも当然なんですよね。それこそ、戦闘マシーンとなっていてもおかしくない、精神の均衡を崩しても不思議ではない、そんな環境でずっと過ごしてきた彼女に平和な世界を体験させることで、同世代の少年少女たちと過ごさせることで、在る種のリハビリ効果を勘案したにも関わらず、ラゼと来たら平和に戸惑うどころか誰から見ても優等生で学習意欲も高く素直に学生生活を楽しんでいて、同世代の友人たちもキチンと作っている。一方で、軍人としての任務も忘れておらずいくつものトラブルを未然に防ぎ、防諜任務も見事にこなして国家の将来を担う子供達の安全を守ってくれている。公私の切り替えもしっかりしていて暴走もせず痒い所に手が届く仕事っぷりで精神的に危ういどころか非常に高いバランスを誇っているのである。そりゃ、便利にも思いますよ。道具ではないと戒めようとも、彼女がとてつもなく使い勝手が良いことは事実ですし、彼女自身がそう心がけてもいるわけですから。
しかし、ラゼは軍人であるけれど今は生徒でもある。理事長や先生方からすると悩みどころでもあるんでしょうね。大人と変わらない頼もしさだけれど、事実として彼女はまだ子供。本来なら大人たちが庇護する側の一人なのですから。少なくとも、ラゼをこの学校に通わせることを命じた大人たちは彼女に真っ当な子供であって欲しいと願ってそうしたわけですしねえ。
なまじ、ラゼはちゃんと子供として生徒としても振る舞えているから、いざというとき先生たちはラゼをどちらで扱うか、迷ってしまうんじゃないだろうか。まあ宰相閣下や王弟陛下はそのへん本当にいざとなったら迷わないだろう傑物なんだろうけれど。それに、ラゼ自身がそのへんの切り替え一番ちゃんとしてそうでもあるんですよね。
長期休暇で本当に休むわけなく、原隊復帰……元いた部隊に戻って一時的ではあるけれど隊長として復帰した際の、ラゼの切り替わりっぷりはまた見事でありました。スイッチが入る、みたいな明確な変化じゃなくて、自然にスッと少女としての柔さが抜けて軍人としてのキリッとした背筋から指先まで芯の入った振る舞いになってるんですよね。自分よりも年上の兵士たち、それも歴戦の魔獣殺したちを率いる隊長としての凛々しい姿に戻るのである。これがまた格好良いんだ。宰相閣下に毒物混入事件の詳細と調査、対処対策について報告するラゼはまさに出来る仕事人という感じで、軍服姿の彼女はもう眼福でありました。
結局、どうしたってラゼはもう大人として生きている、とも言えるんですよね。そんな彼女と比べると学園の子供達は優秀なんだけれどその優秀さを糧として実際の社会で生きた経験をまだ持っていない。アディスくんもその生まれから非常に過酷な人生を送ってきたといえるんだけれど、その過酷な人生は誰かに常に守られ続けた人生であって、自分の力で生き抜いてこれたわけじゃない。だからこそ、彼は強さを求めているんだろうけれどいまだ育っている最中、手に入れようとしている強さをどう振るうべきなのか、どう使えば良いのか、本当にわかっているとは言えないのだろう。それを知るのはやはり学生という身分を卒業してからに事になるのだろう。
その立ち位置の差が、アディスをしてラゼの正体を知らないまま彼女への……なんていうんだろう、劣等感敗北感、とはまた違う、相手を絶対上位と認めた上で負けたくないという意識を抱いているように見える。それはライバル意識なのか、それとも彼女を無意識に目標に見立てているのか。
若干空回りしている、というかまだまだラゼにライバル的存在として眼中にない状態なのが可哀想というか、かわいいというか。ラゼからすると学生相手に対抗意識を燃やすのは無いわーって話だろうし、彼女がそういう対象として見るのは正規の騎士からでしょうし。いずれにしても、学生であるうちはなかなか難しいだろうなあ、頑張れ男の子。いや、壁ドンはなかなか良かったぞw ああいう状況になると、色々差っ引いてただの男と女になってしまいますからね。まあ口説くためにやったわけじゃないし、ラゼの好感度があがるシチュエーションでもなかったわけですけれど。
印象は残りますからねえw
どうにも謀略を仕掛けてきている相手側にも転生者がいるような状況が垣間見え、他の生徒たちが気づかない陰で暗闘が繰り広げられる。結構苛烈な攻撃をラゼは防いではいるけれど予想以上に怪我を負うことが多くて、心配ですよね。戦場でも結構負傷前提で戦ってるスタイルみたいだけれど、それでいつまでバレずにやれるのか。いずれバレるにしても友人たちをあまり心配させないでほしいなあ。


転生したらスライムだった件 19 ★★★★   



【転生したらスライムだった件 19】  伏瀬/みっつばー GCノベルズ

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勇者、胎動――

ミカエルの野望を阻止するため、
各所で激闘を繰り広げるリムルたちだったが、
フェルドウェイの策略により魔王レオンを奪われてしまう。
ミカエルの次の狙いは、宿主であったルドラの魂を持つ転移者の勇者マサユキ。
迎え撃つは、その場に居合わせた聖騎士ヒナタと原初のブラン、そして灼熱竜のヴェルグリンド。
そしてミカエルも自ら動き出し、状況はさらに混迷を深めていく……。
久々のヒナタ登場。面白いことに、リムルってヒナタ相手だけ妙に助平根性丸出しにするんですよね。助平根性とまで言ってしまうのは可哀想か。でも、スライムになって中性となり前世の男としての欲望なんかかなり削られてしまって、まあキャバクラで女の人達に囲まれてウハウハしてるくらいのアレはあるんだけれど、特定の個人に対しては殆どそういった男性的な側面を見せなくなっているのに、ヒナタに関してだけは妙に男っ気出すんですよね。
わりと真面目にリムルってヒナタのこと好きなんだろうか。シオンとシュナ相手だと大切にはしているんだけれど、ヒナタ相手みたいな態度は見せないんですよね。ヒナタも最近はけっこう満更じゃない様子も見せているのだけれど、生憎と仲が進展するようなゆっくりと話をするような余裕もないのが残念です。今回も、ミカエル陣営との戦いで折角のチャンスが不意になっちゃいましたからねえ。
しかしそれでも、ヒナタとあとクロエの二人は魔国の外の人間では段違いにヒロイン度高いですなあ。
とか思ってたら、ヒナタさんがマサユキのラッキースケベの餌食に。リムル居なくてよかったんじゃないだろうか。リムル居たらこれ結構マジにご立腹しそう。

これまで魔王に覚醒して以降、おおよそ危なげなく勝ってきたリムルだけれど、このミカエル陣営との戦いではついに今のリムルでは太刀打ち出来ない相手がミカエルとフェルドウェイと二人も登場して緊迫感が募ることに。
フェルドウェイってそんなに強かったんだ。相手がどんなスキルを持っていようと即座に解析してくれるシエルさんがいつも付いていてくれたので、リムルの戦いには危なげというものが殆どなかったのだけれど、フェルドウェイ戦ではそのシエルさんがすぐに答えを出せなくて一体フェルドウェイが何をシているのか分からなかったんですよね。相手の強さの要因が未知、というのはなるほど怖い。それだけ、シエルさんが今までどれだけ頼りになっていたか、という証左でもあるのでしょうけれど。
リムルの強さというのはイコール、シエルさん、とも言えるんですよね。これは誰よりもリムルが自認している所だとも思うのだけれど。それこそ大賢者の時代からずっと一緒に一心同体でやってきたわけですからねえ。シエルさんがどうにもならないなら、リムルだってどうにもならない、と。

でも、そういう絶体絶命のピンチ、リムルの力が及ばなかった、届かなかった、ステージが違った、という立ち位置だからこそ映える展開もあるわけで。
ミカエル戦ではまさにそれが見られたんですよね。クロエに助けて貰いつつも完全にミカエルに圧倒されていたリムルが、シエルさんの解析によっていつの間にか、それこそスライムみたいに音もなくぬるっと、ミカエルが気が付かないうちに相手の立っているステージにまで這い上がっていた。ずっと格下と見積もっていたリムルが、気がつけばあっという間に自分と同等のステージに立っていたと気づいたときのミカエルの愕然とした姿は、なかなかのカタルシスでありました。
さすシエルさん、である。
そう、それこそスキル「大賢者」のときからリムルと二人三脚でやってきたんですよ。スキル単体のミカエルに負けるわけにはいかないじゃないですか。
当然ラスボスだと思っていたミカエルがこの段階で脱落するとは思っていなかったので流石に予想外ではあったのですけれど、リムルとシエルさんのコンビ相手にミカエル一体という組み合わせなら、それこそ勝って然るべきだったのかもしれません。
でもそうするとラスボスは誰になるんだろう、順当に行くとフェルドウェイなんだけれどそれはそれで順当すぎる気もするし。

リムルがミカエルと戦う一方で、フェルドウェイたちに狙われたマサユキがこちらはこちらで輝く輝く。と言っても、これ見せ場は全部ルドラが持っていきましたよね。ルドラに関しては転生による摩耗とミカエルに喰われてしまった状態しか今まで見せていなかったので、勇者ルドラの真のかっこよさを見せてやるぜ、とばかりの見せ場でしたからねえ。これマサユキくん、ヴェルグリンドはこのルドラに惚れているのだからハードル高いよなあ。ただ、自己評価は高くないと言うか客観的なんだけれど、かといって劣等感抱いたりしないあたりがマサユキのいいところなんでしょうね。相当にご都合主義のスキルの所有者にも関わらず、それに振り回されず、効果を発揮しない状態でも身体張れるんだから、十分格好良いです。

しかし、カガリとティアが生き残っていたのはびっくりした。ユウキとラプラス、頑張ったのかー。



ナイツ&マジック 11 ★★★★   



【ナイツ&マジック 11】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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空飛ぶ大地の覇者を決める戦いは、ハルピュイアたちの王である『竜の王』と西方最強の飛空船(レビテートシップ)『飛竜戦艦』(リンドヴルム)が互いに致命傷を与えあう痛み分けに終わった。
戦いの余波が漂う空飛ぶ大地に強欲なる商人が暗躍する。その魔の手が大地の中心へと伸びた時、
破滅の光が柱となって天へと伸びた。空飛ぶ大地を襲う未曽有の激震。西方人であれハルピュイアであれ、大地の支えなくして生きることはできない。あらゆる勢力が否応なく光の柱をめぐる流れの中に巻き込まれてゆく。
その頃、修復を条件に飛竜戦艦を乗っ取ったエルネスティはご機嫌で飛竜をぶん回しついでに事態の調査へと向かっていた。そうして光の柱へと接近したエルたちは知ることになる。噴き出したエーテルだと思われていたその正体を。
傷を癒すべく安息の地を求める魔王軍はとあるハルピュイアの巣に目を付けていた。
いかなる運命のいたずらか、魔王は捨て去ったはずの過去の因縁と再開する。大団長の後を追う銀の鳳と魔王が出会うとき、空飛ぶ大地を襲う恐るべき脅威が明らかとなり。それは西方諸国(オクシデンツ)の全てを巻き込む、終焉の始まりを告げる鐘となった。天が姿を変え、起こりえない嵐が西方世界を飲み込んでゆく。絶望が全てを覆い尽くすかに思えた――しかし。
如何なる困難窮地にあろうとも、そこにはエルネスティ・エチェバルリアがいる。人の身では抗い得ない絶望を蹴り飛ばし、猛り狂う暴風にすら怯むことなく、大団長の笑い声が木霊する。
世界の破滅を前にして怯える者たちは目撃することになるだろう、人類史上最強最大の力を結集した決戦騎の姿を。
彼らに向かって銀鳳騎士団大団長は力強く宣言する。
「それでは、僕たち皆で世界を救ってしまいましょうか!!」
世界の命運を背負い、決戦騎が真の空へと挑む――!
表紙でもうこれは酷い!というのが伝わってくる酷い表紙になってるんですがw
ってか、なんで顔芸やってるんですかオベロンさま!? よりにもよって表紙で変顔を晒すことになってしまったオベロンさまの不憫さよ。そしてエルくんの楽しそうなこと。
シリーズ通しても飛竜戦艦の設計者であるオラシオ・コジャーソ卿とボキューズ大森海で激戦を繰り広げた「魔王」の登場者である小王オベロン。この二人はエルくんのシリーズ通しての仇敵でありライバルとなる存在だと思っていたし、多分それは間違っていないのだけれど……ああ、仇敵というフレーズは向こうからはそう見られていても、エルくんからすると仇敵とか天敵とかいう眼中にはオベロンですらそうではないのか。
オラシオも飛空船普及の立役者であり、はじめてエルくんの技術に追いついてきた技術者として一目置いているし、メカ至上主義者としては思う所あったのかもしれないけれど、エルくんの感性ではそこから敵愾心には繋がらないんだなあ。
それはそれとして、エーテルの海のさらに上、宇宙を目指すオラシオの夢と野望を聞いて、ロボットで先乗りしてやろう、とか考えているあたり敵対はするつもりなくても、十分敵愾心煽る意地悪ですよね。ロボ至上主義者すぎる。

ともあれ、浮遊する大地が墜落をはじめ、エーテルから産まれた魔法生物が暴れ狂うという、果ては大戦乱の果ての滅亡の危機を迎えた世界のために、ここに集った勢力がエルくんの号令のもとに一致団結することに。それこそ、ハルピュリアの過激派をまとめた小王オベロンをも巻き込んで。
ここに、エルネスティ、オラシオ、小王の最悪の協力体制が生まれることになったのである。いや、最悪だーとのたうち回っているのは小王さまとオラシオばかりで、エルくんはいつも通り世界の危機にもかつての敵との協力にも楽しそう、どころか率先していて、相変わらず引きずり回しているのですが。
本当に楽しそうだな、この人。ライトノベル界隈見渡してもエルくんに比肩するレベルのエンジョイ勢ってちょっと思いつかないですよ。エンジェイ勢って一定数は存在すると思うんだけれど、その殆どが常識的な範疇に落ち着いてますからね。ここまで盛大にやらかしつつ、やりっぱなしじゃなくて政治的な根回しで自分のやりたい放題にちゃんとした説得力を付加した上でやりたい放題する人もまずいないでしょうし。おかげで相手がどれだけ偉い人でもむしろ偉くて責任を持っているからこそ、エルくんのやりようを止められなくなるんですよね。
オベロンはあれで群れの長としての責任感は王として立派以上に持ち合わせている人だからこそ、ハルピュリアの将来を考えて協力せざるを得なくなったんだよなあ。あの人、本気でエルくんの事嫌いなのに。
一致団結、というにはギスギスしすぎている関係のはずなんだけれど、エルくんはそもそもそういうギスギスは眼中になく、問答無用で引っ張り回すので小王もオラシオもパーヴェルツィーク王国のグスタフ将軍もギャーギャーと文句を叫びながら、足を引っ張り合うなんて余裕はなく、問答無用でエルくんの言うとおりにあれこれやるはめに。これだけ仲悪い集団なのに、これだけスムーズに事が運んでいくって本来ならおかしいことこの上ないはずなんだけれど、エルくんの牽引力がほんととんでもなさすぎるw
こうなるともう開き直って一緒に楽しくなるのが正解で、嫁のアディを含めてやっとこ合流した銀鳳騎士団の面々はまさにこれで、エドガーもディートリヒも完全にこっちなんだよなあ。いやエドガーは染まってると言ってしまうと悪い気がするけれど、完全に慣れきっちゃってるし、ディーたちはエルくんの同類になっちゃってるし、こいつらはほんとにもう。
パーヴェルツィーク王国のフリーデクント王女は常識的な人なので、もうついていけなくて置いてけぼりになってたじゃないですか。グスタフみたいに頭沸騰させるほど感情的になれず、聡明であるが故にエルくんの主張の正しさを認めざるを得ず、受け入れるんだけれど彼のむちゃくちゃ具合を受け止めきれずに、ほぼキャパオーバーのままで、今回はお疲れさまでした。
エルくんの国の王族みたいに、一緒にはしゃいで楽しくなれる種族なら良かったのにね。いや、エルムス王子や先王陛下と違って今の国王陛下は、お疲れ様勢なんですが。

というわけで、これ主人公連合じゃなくて逆にラスボス連合だろう、というエルくん、オベロン、オラシオらの協力で作り上げた決戦騎。いや、よくまあこんな頭の悪いものを実際に作り上げちゃうこの頭の悪さ!! 
ほんとにもう、よくまあこんなの作っちゃいましたよね。レギュラー機にならなくてよかったと言うべきか、こんなのレギュラー機にしてもいったい何と戦おうというのだ、という事になってしまいますしねえ。
そして一緒になって汗を流して喧々諤々角突き合わせて議論して、とやっていたら例え仇敵同士でも心がつながって同志になっていく……なんてことはこの三人には結局なくて、でもオベロンは嫌いだ嫌いだと叫びながらも憎いとは言わなかったんですよね。和解も同心もしないけれど、いつか絶対に殺すという怒りは消えないけれど、それでも決着をつけることなく、エルピュリアを救うことになったエルくんの偉業に王として感謝して、浮遊大地からの追放という形で、不倶戴天の関係に決着をつけるというオベロン閣下の決断は、和睦というくらいには落ち着くことになったんだろうか。
にしても最後まで、自分はアナタのこと嫌いじゃないのにー、と言っちゃうエルくんってばほんとに煽り体質である。




2021年11月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:33冊 うち漫画:7冊


元々べらぼうにおもしろかった【転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件】だけれど、巻が進むにつれてさらにドライブ感が出てきて、ちょっと凄いことになってきた。今一番注目のラブコメかもしれません。
そして、特に猫好きという訳でもない自分ですらメロメロにしてくれた【ここでは猫の言葉で話せ】。ありのままの猫の姿と、そんな猫に人生を揺さぶられる事になる少女達の日常譚が感動モノでありました。
今月は、新作もベテラン強しという感じで、【霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない】と【僕らのセカイはフィクションで】など、流石の手練手管だなあ、と堪能させていただきました。


★★★★★(五ツ星) 2冊

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3】  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫(2021/10/29)
ここでは猫の言葉で話せ】  昏式 龍也/塩かずのこ ガガガ文庫(2021/11/18)

【転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3】  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫

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今一番甘酸っぱいと言ってもいいんじゃないかしら、このラブコメ。幼馴染に恋をするその過程と関係の変化が丁寧に描かれていく、誰よりも大切な人、の大切さの意味が変わっていく。その甘酸っぱい変化を堪能して欲しい。



【ここでは猫の言葉で話せ】  昏式 龍也/塩かずのこ ガガガ文庫


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猫とはすなわち人生である。
猫に癒やされるのも、猫に救われるのも、猫を愛するのも愛されるのも、人の勝手な思い込みだ。勝手に猫に投影しているだけだ。
猫は、ただただ猫である。
だからこそ、人は猫に救われる。猫こそが人を浮き彫りにする。猫を通して人を感じる。
人だからこそ、猫を感じられる。そうして彼女は人たる自分を取り戻す。これはハードボイルドな救いのない世界から、一人の殺人マシーンが猫を通じて人の愛を感じ、ただの少女に戻っていく物語である。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 0冊



★★★★(四ツ星) 8冊

僕らのセカイはフィクションで】 夏海 公司/Enji 電撃文庫(2021/11/10)
ドラキュラやきん! 4】  和ヶ原 聡司/ 有坂 あこ 電撃文庫(2021/11/10)
我が驍勇にふるえよ天地 11 ~アレクシス帝国興隆記】  あわむら赤光/ニリツ GA文庫(2021/11/12)
メイデーア転生物語 5.扉の向こうの魔法使い(下)】  友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫(2021/11/15)
霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない】  綾里 けいし/生川 ガガガ文庫(2021/11/18)
ただ制服を着てるだけ 2】  神田暁一郎/40原 GA文庫(2021/11/12)
オーク英雄物語 3 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫(2021/11/20)
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05】  之 貫紀/ttl エンターブレイン(2021/11/26)

【僕らのセカイはフィクションで】 夏海 公司/Enji 電撃文庫

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【ドラキュラやきん! 4】  和ヶ原 聡司/ 有坂 あこ 電撃文庫

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【我が驍勇にふるえよ天地 11 ~アレクシス帝国興隆記】  あわむら赤光/ニリツ GA文庫

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【メイデーア転生物語 5.扉の向こうの魔法使い(下)】  友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫

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【霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない】  綾里 けいし/生川 ガガガ文庫

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【ただ制服を着てるだけ 2】  神田暁一郎/40原 GA文庫

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【オーク英雄物語 3 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫

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【Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05】  之 貫紀/ttl エンターブレイン

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以下に、読書メーター読録と一言感想

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佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~ ★★★☆   



【佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~】  ぶんころり/カントク KADOKAWA

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ペットショップで購入した可愛い文鳥は異世界から転生してきた賢者様だった

ペットショップで購入した可愛らしい文鳥は、異世界から転生した高名な賢者様だった。
世界を超える機会と強力な魔法の力を与えられ、佐々木は異世界へと現代の物品を持ち込み商売を開始する。
世界間を行き来しつつ――お金を稼ぎ、魔法の訓練をして、美味しい物を食べる――悠々自適なスローライフを目指すが、ある日の会社からの帰り道で異能力者と遭遇してしまう。
賢者印の魔法で異能バトルを切り抜けるも、実力を見込まれて内閣府超常現象対策局にスカウトされ、晴れて国家公務員に転職が決まり……?
異世界ファンタジー×異能バトル×年の差ラブコメ(?)。
さらには魔法少女、ご近所JC、同僚JK、貴族、ロリババア、王子etc...
属性ジャンル全部乗せでお贈りする、異世界と現代日本行ったり来たり物語。
MF文庫Jが放つ新文芸として、遂に登場!
この作者さんの作品は以前に【西野】を読んだのですけれど、これがどうも合わなかったものでこの【佐々木とピーちゃん】も話題にはなっていたのですが自然と手を出さずにいたのでした。ですが先日【このライトノベルがすごい!】の単行本部門で取り上げられたのをきっかけに、一度読んでみようかと思い手にとったのですが、これがうん、大丈夫だった。面白かった。
一番の要因はやはり佐々木さんでしょう。彼の温厚篤実な人柄は非常に好感が持てるもので、取っつきやすかったです。穏やかで自己主張は激しくなく積極的にガツガツいく性格ではないのですが、決して内向的とか引っ込み思案とか内向きの性格はしていなくて、行動スべき時はわりとフットワーク軽いですし、相手が誰でも言葉は尽くします。決して多弁ではなくむしろ静かな人という印象のわりに喋らないといけない時は雄弁に淀みなく言葉が出てくるのは営業職長かったおかげなのでしょうか。それでいて、この人けっこう聞き上手でもあるんですよね。上からものを語らないし、じっくり人の話を聞いて意見もそっと添えてくれる。
自己評価は高くないけれど、彼を慕う人は多かったんじゃないだろうか。同じ会社の後輩くん、独立しようとしていて佐々木さんを一緒に来てくれませんか、と誘っていたけれどあれってかなり本気だったんじゃないだろうか。
いや、マジであの異能課の上司とのタフなネゴを見ているとそれまでの仕事でも無能とか昼行灯ではなかったと思うんだがなあ。上昇志向や野心がなくガツガツ仕事するタイプじゃなかったから、窓際に追いやられていただけで実際は仕事だいぶ出来てたんじゃないだろうか。あまり実力が出世に反映しないブラック会社だったとか。
実際に、超常現象対策局では人員が大幅にいなくなっちゃったという要因はあったとはいえ、佐々木さんは異能力……というか魔法だけど、その魔法の能力の高さではなくて(そっちは極力力を見せないように隠しているわけで)人品の方を見てと思しき出世を果たしていますし、異世界の方では並々ならぬ有能さを示している商会のマルク副店長と対等に渡り合いビジネスパートナーとなっていったわけですし。あれも、単に珍しいものを輸入してくるってだけじゃあの副店長、そうそう胸襟をひらくたまじゃなかったですよ。
ピーちゃんという賢者がバックにいて、いつも判断を助けてくれるとはいえ、人の話をちゃんと聞き、咀嚼して自分で判断し続けていたのは佐々木さんだったもんなあ。
そもそも、ぴーちゃんからしてあれ、簡単に聞き分けるタイプじゃないんですよね、多分。かなり難しい人だったんじゃないだろうか。優秀な人特有の。でも、佐々木さんとは衝突もなくうまくやれてるんですよね。佐々木さん、はいはいと言うことを聞いているだけじゃなくて、ダメなものはちゃんと理由をいい含めてこれは出来ません、と言うべきは言ってくれるのでうまいこと回るんだろうなあ。
かくして、ピーちゃんと出会った佐々木さんは異世界と日本を行き来するようになり、異世界で戦争に巻き込まれ、日本の方では異能バトルに巻き込まれ、と平凡なサラリーマンから一転、騒がしいではすまない動乱のごとき日々を過ごすことになるのですけれど、それでも佐々木さん、慌てるし驚くしどうしようと困りはするんだけれど、常に穏やかで感情的にはならず訥々と目の前で起こることに誠実に対処していくのである。ピーちゃんと落ち着いてゆっくり出来る生活をしたいなあ、と思いながら。
まあ、佐々木さん穏やかと言いつつ、あれどんな場面でもその落ち着きが崩れないというのは「おかしい」人間であるのかもしれませんねえ。平凡なサラリーマンだった人が、人の生死、それも結構見た目にはひどい有様となっている横で焦りビビリはしていてもパニックにもならず錯乱もせず根本的に落ち着き続けることが出来ているって、なかなか普通ではないですし、修羅場くぐったあともPTSDになるどころか、普通の生活を普通に穏やかにそれまでと変わらぬペースで続けていられる、というのはメンタルちょっとおかしいですよ、うん。
とはいえ、彼が温厚篤実で誠実で善良で、親しい人の無事を喜び、不幸を悲しみ、幸せを望むことが当たり前の人格者であることは間違いなく、見ていて癒やし系なおじさんであることは間違いないんですよねえ。
しかし、ピーちゃん絶対元は女の子だと思っていたのに、違うんかっ!
そして、これだけ異世界でも日本の方でもやばい修羅場をくぐりながら、佐々木さんの一番の死亡フラグに成りかねない危険要因は、ただのサラリーマンだった頃の最初から一番近くにあって、既に導火線に火が付いていた、というのは結構怖いぞ、ホラーだぞ!

海鳥東月の『でたらめ』な事情  



【海鳥東月の『でたらめ』な事情】  両生類 かえる/甘城 なつき MF文庫J

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史上最高の応募総数2332作、その頂点! 第17回MF文庫J新人賞最優秀賞作品登場!

「財布? 携帯? ぜんぜん違うよ。私が盗まれたのは――鉛筆さ」仲良しのクラスの女子・奈良芳乃から突如、謎の相談を受けた海鳥東月。だがそれは奇妙奇天烈な事象の始まりに過ぎなかった。海鳥の自宅に現れた謎のネコミミパーカー『でたらめちゃん』。彼女によって引き起こされるトイレの貸し借り、裏切り、脅迫、掴み合いからの一転攻勢、そして全力の命乞い……全てを終えた後、でたらめちゃんは海鳥に告げてくる。「海鳥さん。私と一緒に、嘘を殺してくれませんか?」海鳥は訳も分からぬまま『嘘殺し』に協力することになり!? 
第17回MF文庫Jライトノベル新人賞〈最優秀賞〉作は奇妙奇天烈! だけど青春ストーリー?
それは、絶対に嘘を吐けない海鳥東月と嘘しか吐けないと主張する『でたらめちゃん』によるドタバタ劇。うん、ドタバタ劇としか言いようがないよね、これ。ドタバタというかバタバタというか。非常に忙しない息継ぎしようよと言いたくなるような、息もつかせぬどんでん返しの連続でありました……連続すぎて、つまるところどんでん返し、ちゃぶ台返ししかないお話だった、とも言えるのかもしれませんが。
だいたい、物語におけるどんでん返し、或いはそれまでの前提をひっくり返すちゃぶ台返しが行われるのは、ここぞという時なんですよね。まさに一撃必殺。もちろん、中には一撃必殺を幾度も繰り出すような「ここぞ」という展開、山場、盛り上がりどころを一冊の中に幾度も用意できるツワモノたる作家さんもいるのですけれど。
本作においては、一歩話が進むごとにこのどんでん返しが起こるんですよね。この物語の主人公である海鳥東月のそれまでの様子とは一転する本性が暴かれ、そうかと思えば「でたらめちゃん」の登場によって彼女の秘められた性癖が全然秘められなかった事が暴かれ、と話が一歩進むごとに「な、なんだってー!?」と言わんばかりの暴露が繰り広げられていくのである。前提となる設定がひっくり返され、それまで描かれていたキャラクター像がひっくり返され、さらにそこからもう一回ひっくり返され、とどんどんひっくり返されていくのである。
伏線とかあったかな? なかったよね。いきなりそれまで何の前触れもなかったのに唐突な展開、唐突な出現、唐突な性癖バラシ。バタバタと忙しいことこの上ない。
まあここまで連続で繰り返されると、そういう芸風なんですね、と言いたくなってくるものなのですが。そもそも、話の内容いかんより、この勢い任せの唐突な急展開の連続そのものが主体、メインという風に見えてきて、どういう話だったのかがいまいち頭の中に入ってこないところがありました。
一時期流行った、大声でまくしたてながらドンドン掛け合いそのものを加速させていく漫才みたいな感じで。あれ、漫才の内容云々よりも勢いで笑わそうとしてるみたいな感じだったんですよね。
本作はなにやら途中から異能バトルみたいなことになっていくのですが、肝心の嘘憑きに関する情報が出揃わないまま、なんか勢いで敵キャラがどんどん登場してきて勢いのまま退場していったので、なにやらよくわからないまま通り過ぎていってしまいました。これ、設定どうなってるんだろう。
でたらめちゃんも色々とぶれ過ぎでどういうキャラなのかよくわからなかったんですよね。そもそも、最初この娘、自分は嘘しか吐けない、吐けません! とか自信満々に主張していたのですけれど、以降まったく嘘つかないんですよね。嘘しか吐けないという設定忘れたんじゃないか、というくらい普通の発言しかしないんですよ。途中まで真剣にこの娘のセリフが全部嘘だとするとどういう事になるのだろう、と考え込んでいたのですが、ほんと言葉づらの意味しかなかったんですよね。全然嘘つかないじゃん! 普通にホントのことばかり喋ってるじゃん!
奈良芳乃という娘の思想も、いやもうちょっと奥深いなにかがあるのかと思ったら、特に深く何も考えてないみたいで、いいのかそれ。それに話の展開上、海鳥ちゃんの顔変わっちゃってるのだけれど、以降特に触れられてないの、あれどうなったんだろう。顔変わったまま? 奈良顔のまま? 元に戻った描写あったっけ。絵面的にはメインキャラの殆どが同じ顔というなかなかシュールな事になっていると思うんだが。漫画になったらコピペで済ませられるからちょっと楽になるんだろうか。
舞台的にも殆ど海鳥の部屋で次々と畳み掛けるように事が起こっていくというコントみたいな事になってましたね。さいごちょろっと外に出ましたけれど。それも忙しなさを感じさせる要素だったかしら。
まあ何にせよ、自分にとってはあまりにも乱雑にバタバタしすぎていて、あんまり頭に内容が入ってこない作品でありました。この勢い、息継ぎしてなさそうな畳み掛けの連続は大したものだと思いますけれど。





第41回ジャパンカップ 回顧   


無敗での三冠達成後、昨年のジャパンカップでアーモンドアイに初めて敗北を喫してから一年。
この一年はコントレイルにとって苦杯をなめつづけた一年でありました。
といっても大阪杯で3着、天皇賞秋は2着と馬券圏内を外していた大負けをしたわけじゃないんですけどね。それでも三冠レース以降勝てなかったこと、下の世代であるエフフォーリアに負けてしまったこと。何より、今年に入って僅か2戦しか走れなかったこと。これらが要因となって、コントレイルが獲った三冠の格についても疑問符を浮かべる空気が漂っていたのも事実です。
これには、クラシックで競い合った同世代のライバルたちが、その後ろくに勝てていないというのも大きいのでしょうけれど。
個人的にコントレイルへの失望感を煽ってしまっていたのは勝ち負けよりも、レースにほとんど出走してこなかった事の方が大きいように思っています。そして止めに4歳での引退という最近では怪我以外では殆ど見たことのない早々の現役からの撤退。
コントレイルにとっては、ここは絶対に負けられない戦い、であったのは間違いないことだと思います。
ライバルは今年のダービー馬シャフリヤール。令和3年を席巻し続けた現3歳世代にてダービー馬として頂点に立った馬であります。最後の相手にとって不足なし。
他にも衰えたとはいえ、ワグネリアン、マカヒキという過去のダービー馬も参戦し、都合4世代のダービー馬が相まみえる、というレースになりました。
外国からも久々に3頭もの参戦がかない、フランスのサンクルー大賞(G1)を今年勝ちBCターフでも2着に入ったブルーム、日本という名前を背負った外国馬ジャパン、デムーロ弟を背にジャンロマネ賞(G1)を勝ったグランドグローリーというG1勝ち馬が揃って出走。
惜しむらくはカレンブーケドールが天皇賞秋の際に負った怪我がもとで出走を回避したことでしょう。残念ながら、思いの外怪我は深刻であったようで彼女はそのまま現役を引退。繁殖に回ることになりました。重賞未勝利ながら、オークス・秋華賞・ジャパンカップと同じ年にG1連続2着に入り、その後も重賞で2着。牝馬ながら天皇賞春で3着などG1戦線で最後の怪我した天皇賞秋を除いて掲示板を外すことのなかったカレンブーケドール。
いつかはG1を、と望まれながらついに重賞も勝つこと無くリステッド競争のスイートピーSを主な勝ち鞍として引退することになってしまいました。でもG1戦線を賑わせ続けた彼女の人気は凄かったですし、実力は決して引けを取るものではありませんでした。ほんと、なんとか一つG1を獲っていって欲しかった。最強の重賞未勝利馬でした。

さてレースの方は、出遅れながらも一気に加速して再びあの大逃げを打って見せたキセキによってレースは引っ張られることになります。
好位置につけたコントレイルは直線に入り、満を持してゴーサインでの一気の加速。前を行くシャフリヤールを競る間もなく蹴り落とし、追いすがるアルゼンチン共和国杯を連覇したルメールが乗るオーソリティを突き放し、堂々の王者の走りで2馬身きっちり差をつけての完勝。
万感の思いに涙する福永ジョッキーを背に、有終の美を飾ったのでありました。
まあ、文句なしの勝ち方でありました。だからこそ、もう一年彼の走る姿を見たかった。せめて、もう半年くらいは頑張ってほしかったなあ。



2021年12月上半期 新刊ライトノベル注目作品ピックアップ  



もう発売前じゃない作品もありますけれど、遅ればせながら師走の前半に発売の作品からピックアップです。
しかしここにはあげてませんけれど、新刊のラインナップ見ているとラブコメはラブコメでも背徳系とでも言えるタイプの作品が徐々に散見されだしたなあ。


【時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 3】 燦々SUN(角川スニーカー文庫)

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アーリャさんとお家デート!?ロシアンJKとの青春ラブコメ、第3弾!

討論会で勝利したことで一躍、クラスメート達からの称賛を浴びるアーリャ&政近ペア。
沙也加の思いを背負い、二人は会長選に向け決意を新たにする!
まずは目の前の期末試験に向け勉強に励む政近であったが、消し去れぬ周防家との因縁が思わぬ形で現れ、政近は体調を崩してしまって――
「有希さんに頼まれたの。あなたを看病してあげて欲しいって」「……」【嘘だけど】(うぐふっ!)
心配でいてもたってもいられなくなったアーリャさんが政近の自宅に押しかけてきて!?
不器用で献身的な"孤高のお姫様"の介抱はニヤニヤ必至!
大人気ロシアンJKとの青春ラブコメディ第3弾。
【このライトノベルがすごい!】のランキングで9位にあがった今ノリのノッてるラブコメ作品の一作。だいたいシリーズ続き出したラブコメって1,2巻でキャラが出揃い舞台背景も明らかになってきて三巻くらいから大きく動き出す、つまりさらにブーストが掛かる、物語としてもよりドライブがかかってくるのがこのくらいからなんですよね。今後を占うためにも注目の第3巻であります。


【軍人少女、皇立魔法学園に潜入することになりました。 2 〜乙女ゲーム? そんなの聞いてませんけど?〜】 冬瀬(一迅社ノベルス)

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エリート軍人ラゼがセントリオール皇立魔法学園に潜入してから4ヵ月。全生徒の能力を披露するトーナメント戦『バトルフェスタ』の開催が近づく中、乙女ゲームのメインキャラである1年生は害獣を観察する特別授業を受けていた。
この友人カーナの破滅イベントを回避するために、ラゼは暴走する彼女のフォローや、暴れ出す予定の害獣を密かに無力化してきた。対策は完璧だった! でも、より危険な魔物が現れて、攻略対象のアディス目掛けて襲いかかる!
しかも、シナリオの強制力に苦戦するラゼのもとに、帝国から刺客が送られて――!?

前世知識と軍人としての技能をフル活用しても、このミッションは難しすぎませんか?
軍人ラゼの異世界転生ラブコメティ第二弾♪
一巻が思いの外面白くて続きを楽しみにしていたら、思っていたよりも早く出てくれました。エリート軍人、それも諜報関係にも強いおかげで周りに違和感を抱かせずに見事に生徒として潜入したラゼ。でも、周囲の大人たちはまだ子供の彼女を年相応の学生として普通の生活を送らせてあげたい、という好意から任務という体裁を整えて送り込んだんですよね。でも真面目なラゼは気を抜かずに任務を忘れず、大人たちの期待通りにただの女の子として友達を作り、学生生活を楽しみだす。軍人の少女が普通の生活に戸惑う、なんてギャップがないのがむしろラゼの優秀さを感じさせてくれるのですが、そんな彼女が素直に楽しそうに過ごしているのを見るのが微笑ましく、一方でいざという時特務隊の隊長という肩書に偽り無い頼もしさを見せてくれる痛快さが合わさった、良作の続編。期待しております。


【虚ろなるレガリア 2.龍と蒼く深い海の間で】 三雲岳斗(電撃文庫)

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亡命政府の艦が帰還する。龍の巫女の祈りと謀略を乗せて――

武器商人ギャルリー・ベリトと龍を殺す契約を結んだヤヒロは、民間軍事会社ギルドが統治する街、横浜要塞を訪れる。そこでヤヒロを待ち受けていたのは“沼の龍の巫女”姫川丹奈と、三人目の“不死者”湊久樹だった。
そのころ彩葉の元には、欧州の大企業ギベアー社から企業コラボのオファーが届いていた。初めての企業案件に舞い上がる彩葉。だがギベアー社は日本人生存者による亡命政府“日本独立評議会”の支援者であり、彼らの目的は彩葉を日本再独立の象徴として担ぎ上げることだった。そして日本独立評議会の背後には、新たな龍の巫女と不死者の影が――!
廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、待望の第二巻!
日本人が絶滅し、滅びた日本の地で各国の暗闘と龍、そして不死者たちの戦いが繰り広げられる、という衝撃的な展開ではじまった【ストライク・ザ・ブラッド】の三雲岳斗先生の新シリーズ、その第二弾。
わりと日本人生き残ってるじゃない、と言いたくなるけれど、残ってるといってもこれ多分国として成り立つ人数じゃないんだろうなあ。せめて街一つ分くらいと言いたいけれど、村レベルだったらキツいなあ。


【ルーン帝国中興記〜平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す〜】 あわむら赤光(GA文庫)

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それは、奇跡の一夜の物語。
商人、皇帝、将軍が一つの酒席で議論を交え、互いの立場を批難し、最後に声を揃えてこう言った。
――だったら、おまえが代わってみろ!
売り言葉に買い言葉で、立場を入れ替える三人。
帝室に伝わる秘伝の魔法を使い、その夢物語を現実のものとしたのだ。
そしてその夜をきっかけに、滅びかけの帝国で終わらない復活劇が始まった!
「じゃあ俺、今日から皇帝やりまーす! 」
商人セイは皇帝となり民が富む善政を敷き。
皇帝ユーリは帝室魔術を戦場に持ち込み。
将軍グレンはその剣で市井の平和を守る。
そう。彼らは今、ここでこそ輝けるのだ!
己の真価を発揮させ、適材適所に響き合う三英雄共鳴のシャッフル戦記、開幕!!
身分が違う二人が入れ替わって、という話は度々見るけれど、まさかの三人シャッフル、しかも戦記物である。先日、【我が驍勇にふるえよ天地】という魔法抜きの戦記シリーズを無事完結させたあわむら先生が新たに挑むファンタジー戦記。発想からして面白そう、でも将軍様って商人になると言いながらあらすじでは剣ぶん回す気満々に見えるんだけれどw ちゃんと商人として勝負するんだろうな、この将軍様w


Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05 ★★★★   



【Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05】  之 貫紀/ttl エンターブレイン

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ダンジョンの怪人・ファントム参上!!

記者会見にブートキャンプと、ますます注目を集めてしまった芳村と三好のDパワーズ。
遠ざかるスローライフに嘆く芳村、そんな彼を世間の目から遠ざけるため三好が提案したのは
怪人コスチュームに変装した探索者のお助けマン「ファントム」として活動をすることだった!

「始めてみたのはいいけれど……どうするんだよ、これ?!」

書き下ろしの追加エピソードも多数!!
理系チート探索者の攻略は止まらない!!
ちょっ、これ仮装にしても大惨事じゃないですか!? 見た目的にはオペラ座の怪人のファントムモチーフなんだろうけれど、絶体絶命のピンチに現れて相手の手元にビシっと何かを投げて獲物を取り落とさせながら颯爽と登場って、ほとんどタキシード仮面さま(セーラームーン)じゃないですか。
そしていざやるとなったら、わりとノリノリで台詞回しする芳村さん。いったいどんなキャラを志向してるんだろう。いやこれ一発キャラじゃなくて、今後もなんかあればこの格好して人前に出ないといけないんですぜ。キャラに凝れば凝るほど恥ずかしいのは自分である。
これを考案してやらせているのが、世界的にはワイズマンとして一世を風靡している三好ちゃんなのだから、世も末である。この娘がワイズマンと呼ばれる賢者なのは、まあ否定できないのですけれど賢いってなんだろうね、と色々と考えさせられる享楽っぷりである。毎日が楽しそうでいいですねえ。
それにしても、芳村も三好も二人共理系人間のくせに、感性任せに動きまくってますよねえ。ダンジョン探索ド素人の六条さんを本腰入れて育てる事にしたのも、なんかインスピレーションが働いたみたいな感じですし、今までも神相手に準備もなく勢いで戦ったり、突如出現した館に勢いで突撃したり……勢いで行動しすぎなんじゃないだろうか。立ち止まって熟慮熟考していたら、今みたいな事になっていなかったかもしれないですけれど、それにしても理屈じゃなく感性に従っている所が多々見受けられるのが面白いところでも在る。
これは三好ちゃんの方も似たようなもので、新たに召喚するニューアルスルズを好みだけで子犬形態にしてみたり、完全にピーキーなステータスのフリ方、ロマン系極振りにしてみたりと……これがワイズマンですよ、世間の皆様w
ただ、その勢いまがいですけれど、二人の方針がより具体的な探索者の育成、全体の底上げに向かったのは面白いことになりそう。六条さんみたいなド素人ですら、短期間で中堅以上の探索者でも難しい領域まで達する目論見が既に立っていたり、世界ランキングトップ層に対してもサイモンのチームに施しているブートキャンプで目に見えたステのアップが実現しているわけですしねえ。
今の所Dパワーズが有名なのはスキルオーブの扱いであって、各国の注目はそっち方面にまだ終始しているのだけれど、芳村と三好の二人を中心に巻き起こっているトレンドは既に次の段階に入っている感じで、直接関わりのあるサイモンや涼子さんたち、そして斎賀さんや鳴瀬さんあたり以外は周回遅れになりつつある気がする。
しかし、あのラーテルと吉田の二人はいっぺん痛い目見て欲しいなあ。二人共方向性は違うにしても、ダンジョンというものを見縊っているフシがありますし。はからずもこの両者から大迷惑を被るはめになったテンコー氏が色々と不憫である。吉田に対しては雇われている以上文句言い難い立場かもしれないけれど、あれだけ勝手されるとそろそろ契約違反で蹴っ飛ばしてもよさそうなものだけれど、テンコーさんも商売人だからなあ。でも、プロの傭兵相手に見事な動きを見せて、結構テンコーさん見直したというか、これでも名うての探索者というのは伊達じゃなかったのか。見縊ってました。

さて、この作品ではあんまり起きると予想していなかった、ダンジョンスタンピードの危機。いや、スタンピードというよりオーバーフローじゃないのこれは、むしろシステムの不備に見えるんだが。
いずれにしても、芳村も三好も今回の大事件にはがっつりと現場で働かざるを得なくなりそう。それとも再びファントムの出番なんだろうか。あれ、やればやるほど恥ずかしさが累積していくばかりの代物の気がするんだが大丈夫か?w





2021年 11月 漫画新刊カレンダー  

★マーク付は要注目作品
刊行物全部は網羅していません。気になるもの目に止まったもの優先で。



11月1日
 【悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜 2】 のこみ/七夕さとり(B’s-LOG COMICS) Amazon Kindle B☆W


 【地球さんはレベルアップしました!@COMIC 1】 まいたけ/生咲日月(コロナ・コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネット イントルーダー・オンライン―@COMIC 1】 藤屋いずこ/古波萩子(コロナ・コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【きららファンタジア 3】 鴻巣覚(芳文社コミックス/FUZコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【コミックライド 2021年11月号】 Kindle B☆W



11月4日
 【逃げ上手の若君 3】 松井優征(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【歯医者さん、あタってます! 4】 山崎将 (ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【SAKAMOTO DAYS 4】 鈴木祐斗(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【Dr.STONE 23】 稲垣理一郎/Boichi(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【藤本タツキ短編集「22-26」】 藤本タツキ(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【AURORA NODE 1】 箱いっせ(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【神食の料理人 1】 鈴木小波(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【双星の陰陽師 26】 助野嘉昭(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 3】 三条陸/芝田優作(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【鴨乃橋ロンの禁断推理 4】 天野明(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【からっぽのアイネ 1】 折山漠(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ウィッチウォッチ 3】 篠原健太(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
【SPY×FAMILY 8】 遠藤達哉(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【レッドフード 1】 川口勇貴(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ヤングエース 2021年12月号】  Amazon Kindle B☆W
 【ジャンプSQ. 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W



11月5日
 【エノク第二部隊のはらぺこ遠征ごはん 3】 武シノブ/江本マシメサ(PASH!コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【くま クマ 熊 ベアー 7】 せるげい/くまなの(PASH!コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【悪役令嬢は嫌われ貴族に恋をする 3】 伊吹有/葉山湊月(フロース コミック) Amazon Kindle B☆W
 【悪役令嬢が恐怖の覇王と政略結婚する罰は甘すぎませんか!? 1】 せきはら/柚原テイル(フロース コミック) Amazon Kindle B☆W


 【CLAMP PREMIUM COLLECTION ×××HOLiC 7】 CLAMP(KCデラックス) Amazon
 【CLAMP PREMIUM COLLECTION ×××HOLiC 8】 CLAMP(KCデラックス) Amazon
 【おとなりに銀河 3】 雨隠ギド(アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【サタノファニ 19】 山田恵庸(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【ゲシュタルト 3】 陽藤凛吾(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【つむじまがり×すぷりんぐ 4】 夢乃狸(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【つむじまがり×すぷりんぐ 5】 夢乃狸(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? 4】 藤本ケンシ/井出圭亮(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【謎解きよりも大変だ 2】 遠藤準(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W


 【B's-LOG COMIC 2021 Nov. Vol.106】 Kindle B☆W



11月6日
 【16bitセンセーション 2 私とみんなが作った美少女ゲーム】 みつみ美里(アクアプラス)/甘露樹(アクアプラス)(角川書店単行本) Amazon Kindle B☆W


 【good!アフタヌーン 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W
 【ヤングキングアワーズ 2021年11月号】 Amazon Kindle B☆W



11月9日
 【今日から使える薬学的お世話 1】 最上工路(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました 概念交差のストラクチャー 8】 カタセミナミ/千月さかき(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【年上エリート女騎士が僕の前でだけ可愛い 1】 たかた/吉野宗助(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【ユア・フォルマ 1】 如月芳規/菊石まれほ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【蜘蛛ですが、なにか? 11】 かかし朝浩/馬場翁(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【蜘蛛ですが、なにか? 蜘蛛子四姉妹の日常 5】 馬場翁/グラタン鳥(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【THIS IS IT! 制作進行東雲次郎 3】 百瀬祐一郎/犬威赤彦(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W


 【目黒さんは初めてじゃない 7】 9℃(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
【姫騎士は蛮族の嫁 2】 コトバノリアキ(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 5】 石沢庸介/謙虚なサークルほか(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【フェチップル 9】 るり原ズラチー(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
【ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話 8】 横田卓馬(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【蒼穹のファフナー 9】 松下朋未/XEBEC(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【無号のシュネルギア 5】 高田裕三(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【異世界マンチキン ーHP1のままで最強最速ダンジョン攻略ー 5】 志瑞祐/青桐良(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【時間停止勇者 7】 光永康則(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【Cocoon 2】 見延案山子/夏原エヰジ(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【六姫は神護衛に恋をする 〜最強の守護騎士、転生して魔法学園に行く〜5】 加古山寿/朱月十話(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【外れスキル《木の実マスター》 〜スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について〜1】 松琴エア/はにゅう(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【UQ HOLDER! 27】 赤松健(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【花園さんちのふたごちゃん 6】 北島 音奈(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【最後のレストラン 18】 藤栄道彦(バンチコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ドラゴンエイジ 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W
 【別冊少年マガジン 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W
 【まんがタイムきらら 2021年11月号】 Amazon Kindle B☆W
 【コミックフラッパー 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W



11月10日
 【ドラキュラやきん! 1】 浅草九十九/和ヶ原聡司(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W


【あまんちゅ! 17】 天野こずえ(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ままんちゅ! お子さま編】 天野こずえ(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【迷宮ブラックカンパニー 8】 安村洋平(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W



11月11日
 【悪役令嬢、94回目の転生はヒロインらしい。2】 高内藤花/柊一葉(裏少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【魔界帰りの劣等能力者 2】 たすろう/鳥飼やすゆき(ガンガンコミックスONLINE) Amazon Kindle B☆W


 【ピーター・グリルと賢者の時間 9】 檜山大輔(アクションコミックス(月刊アクション)) Amazon Kindle B☆W



11月12日
 【Fate/Grand Order アンソロジーコミック STAR RELIGHT 8】 アンソロジー (星海社COMICS) Amazon Kindle B☆W


 【からかい上手の(元)高木さん 13】 稲葉光史/山本崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【くノ一ツバキの胸の内 6】 山本崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【死神坊ちゃんと黒メイド 14】 イノウエ(サンデーうぇぶりSSC) Amazon Kindle B☆W
 【結婚するって、本当ですか 5】 若木民喜(ビッグコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~2】 KRSG/鍋敷(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【でこぼこ魔女の親子事情 3】 ピロヤ(メテオCOMICS) Amazon Kindle B☆W


 【月刊少年ガンガン 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W
 【ゲッサン 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W
 【まんがタイムきららフォワード 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W



11月15日
 【メイデーア転生物語 この世界で一番悪い魔女 4】 友麻碧/夏西七(Gファンタジーコミックス) Amazon Kindle B☆W



11月17日
 【犬になったら好きな人に拾われた。4】 古川五勢(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【新本格魔法少女りすか 2】 絵本奈央/西尾維新(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
【化物語 15】 西尾維新/大暮維人(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【化物語 15 特装版】 西尾維新/大暮維人(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【シャングリラ・フロンティア 6〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜】 硬梨菜/不二涼介(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【てんぷる 6】 吉岡公威(アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【左手のための二重奏 5】 松岡健太(マガジンエッジKC) Amazon Kindle B☆W
 【江戸前エルフ 5】 樋口彰彦(マガジンエッジKC) Amazon Kindle B☆W
 【らぶキョ 〜家庭教師が××すぎて勉強どころじゃない〜2】 多喜れい(マガジンエッジKC) Amazon Kindle B☆W
 【賢者が仲間になった! 2】 アズ(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【カッコウの許嫁 9】 吉河美希(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【女王陛下と呼ばないで 3】 轟斗ソラ/柏てん(フロース コミック) Amazon Kindle B☆W


 【少年マガジンエッジ 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W



11月18日
 【葬送のフリーレン 6】 山田鐘人/アベツカサ(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【かけあうつきひ 2】 福井セイ(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【魔王城でおやすみ 20】 熊之股鍵次(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【トニカクカワイイ 18】 畑健二郎(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【よふかしのうた 9】 コトヤマ(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【アダマスの魔女たち 7】 今井ユウ(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
【亜人ちゃんは語りたい 10】 ペトス(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【オカルトちゃんは語れない 7】 ペトス/橋本カヱ(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【マルジナルテイラ 2】 limlim(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【パリピ孔明 7】 四葉夕卜/小川亮(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W


 【放課後ていぼう日誌 8】 小坂泰之(ヤングチャンピオン烈コミックス) Amazon Kindle B☆W



11月19日
 【ふたりぼっちのオタサーの姫 3】 クール教信者(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【キングダム 63】 原泰久(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【BUNGO ―ブンゴ― 29】 二宮裕次(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【【推しの子】 6】 赤坂アカ/横槍メンゴ(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【岩元先輩ノ推薦 2】 椎橋寛(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【サバゲっぱなし 9】 坂崎ふれでぃ(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ガンバレッド×シスターズ 4】 ミトガワワタル(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【月刊ヤングキングアワーズGH 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【まんがタイムきららMAX 2021年11月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊サンデーGX 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W
 【ウルトラジャンプ 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W



11月20日
 【少年マガジンR 2021年12月号】 Kindle B☆W


11月22日
 【見える子ちゃん 公式アンソロジーコミック】 泉朝樹(MFC) Amazon Kindle B☆W
 【豊田さんは悩まない。2】 津々巳あや(MFC) Amazon Kindle B☆W
 【自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 06】 sorani/三河 ごーすと(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W
 【幼なじみが絶対に負けないラブコメ 4】 神楽武志/両角潤香(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W
 【無職転生~異世界行ったら本気だす~ 16】 フジカワユカ/理不尽な孫の手(MFコミックス フラッパーシリーズ) Amazon Kindle B☆W


【ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 19】 泰三子(モーニング KC) Amazon Kindle B☆W
 【この会社に好きな人がいます 9】 榎本あかまる(モーニング KC) Amazon Kindle B☆W
 【刷ったもんだ! 5】 染谷みのる(モーニング KC) Amazon Kindle B☆W


 【履いてください、鷹峰さん 5】 柊裕一(ガンガンコミックスJOKER) Amazon Kindle B☆W
 【はじめての諏訪さん 2】 真沼靖佳(ガンガンコミックスJOKER) Amazon Kindle B☆W
 【氷属性男子とクールな同僚女子 5】 殿ヶ谷美由記(ガンガンコミックスpixiv) Amazon Kindle B☆W


 【まんが4コマぱれっと2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊モーニング・ツー2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊ガンガンJOKER 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W



11月25日
 【咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 8】 小林立/五十嵐あぐり(ガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
【薬屋のひとりごと 9】 日向夏/ねこクラゲ(ビッグガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【Deep Insanity NIRVANA 3】 深見真/海法紀光ほか(ビッグガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【現実でラブコメできないとだれが決めた? 1】 初鹿野創/カタケイ(ビッグガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【シノハユ the dawn of age 14】 小林立/五十嵐あぐり(ビッグガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【怜-Toki- 8】 小林立/めきめき(ビッグガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【咲-Saki- 22】 小林立(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【染谷まこの雀荘メシ 2】 小林立/めきめき(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ナイツ&マジック 16】 天酒之瓢/加藤拓弐(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【デッドマウント・デスプレイ 8】 成田良悟/藤本新太(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【コンビニで君との5分間。6】 一永のぞみ(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 2】 木乃ひのき/雨川透子(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【壊れスキルで始める現代ダンジョン攻略 2】 すたーきー/君川優樹(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【フシノカミ 2〜辺境から始める文明再生記〜】 黒杞よるの/雨川水海(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【騎士譚は城壁の中に花ひらく 3】 ゆづか正成(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 6】 七六/鬼影スパナ(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【とんでもスキルで異世界放浪メシ スイの大冒険 6双葉もも/江口連 (ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【とんでもスキルで異世界放浪メシ 8】 赤岸K/江口連(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【望まぬ不死の冒険者 8】 中曽根ハイジ/丘野優 (ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【亡霊魔道士の拾い上げ花嫁 1】 藤谷一帆/瀬尾優梨(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第四部 貴族院の図書館を救いたい!3】 勝木光/香月美夜(コロナ・コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【月刊ビッグガンガン 2021 Vol.11】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊アクション 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【アフタヌーン 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W


11月26日
 【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2】 ユリシロ/紙城境介(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【治癒魔法の間違った使い方 〜戦場を駆ける回復要員〜9】 九我山レキ/くろかた(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 2】 平未夜/之貫紀(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【機動戦士ガンダム ヴァルプルギス 8】 葛木ヒヨン/海冬レイジ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【機動戦士ガンダムF91プリクエル 3】 おおのじゅんじ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【フェイト/エクストラ CCC FoxTail 10】 たけのこ星人(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W


 【ゆゆ式 12】 三上小又 (まんがタイムKRコミックス) Amazon Kindle B☆W
【城下町のダンデライオン 6】 春日歩(まんがタイムKRコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【少年エース 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【コンプエース 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊少年シリウス 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W



11月27日
 【愚かな天使は悪魔と踊る 12】 アズマサワヨシ(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【クビコリ様が飽いている 2】 大出リコ(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【小山内夫妻はいとなみたい 2】 リーフィ(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【波原さんはぶちまけたい! 1】 にられば(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【私を喰べたい、ひとでなし 3】 苗川采(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【押して駄目なら押してみろ!5】 廣瀬アユム (電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【真の実力はギリギリまで隠していようと思う 2】 猫夜叉/亀小屋サト(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W
 【社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった 6】 結城鹿介/髭乃慎士(電撃コミックスNEXT) Amazon Kindle B☆W


 【桐谷さん ちょっそれ食うんすか! ? 12】 ぽんとごたんだ (アクションコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【コミックアライブ 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【電撃マオウ 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊コミック 電撃大王 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W
 【コミック電撃だいおうじ VOL.99】 Amazon Kindle B☆W
 【Comic REX 2022年1月号】 Amazon Kindle B☆W



11月28日
 【まんがタイムきららキャラット 2021年12月号】 Amazon Kindle B☆W




王女殿下はお怒りのようです 7.星に導かれし者   



【王女殿下はお怒りのようです 7.星に導かれし者】  八ツ橋 皓/凪白みと オーバーラップ文庫

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絡まる運命の糸は転生王女(レティシエル)に収束する――――

プラティナ王国とイーリス帝国の戦争は続く。
帝国内の急進派であったディオルグを討ってなお、帝国の攻勢が勢いを増す中、レティシエルが命じられたのは帝国本陣への潜入調査だった。
そこでレティシエルが目にしたのは、無辜の民の魔力を奪い、兵器の動力とする非道な行いだった。
かつて王女であったレティシエルは静かに怒りを燃やす。
必ずこの戦争を止めなければならない、と。
しかし帝国の企みすらも、レティシエルに忍び寄る悪意の序曲に過ぎなかった。
行方を眩ませたはずのサリーニャ。
千年前のレティシエルを知るサラと白の結社。
絡まり合う運命の糸は、すべてレティシエルへと繋がっている――
いや、やっぱり替えのきかない技術者、それも兵器の開発研究を担える人材をまとめて戦地に送って、至近でドンパチやっている所で働かせるって、相当頭おかしいんじゃないだろうか。
ちょっと聞いたことないですよ、そんなの。後方の安全な所でやるもんでしょうに。
タイムラグなしに兵器の改良が出来る、というのはそりゃ大きいかもしれませんけれど、大量に生産改良できるわけじゃないですし、落ち着いて作業とか出来ないでしょう。
実際、敵兵の浸透を許した挙げ句に被害を出しているわけですから。これ、なにげに取り返しがつかない被害受けてないですか? 
ジークが働いていたここだけではなく、なんだか戦場全体がなにやってるのかよくわからないんですよね。レティシエルがあっちこっち飛び回って火消しして回っているのはわかるんですけれど、どういう形で兵士たちって戦っているんだろう。槍を構えて戦列を形成して、というのではないのはわかるんですけれど、じゃあ散兵して散らばった兵士たちがどういう指揮の元に動いてるのか。指揮できてるの、これ? 小隊ごとに散らばった兵士たちを統制って出来るんだろうか。こんなに兵士たちバラバラに動いているのに、司令部の方で戦局把握しているみたいなんだけど、どうやってるんだろう。無線みたいなのないですよね。なんか全然戦場の様子がイメージできなくて、よくわかりませんでした。
ライオネル王子も冷酷な切れ者っぽく振る舞っているんですけれど、この人もやたらとリスク高い謀略ばっかり仕掛けておきながら、わりにリターン少ないような。開発部を前線に引っ張り出すのも、学園の生徒たちを囮にするのも、不必要なリスクにしか見えないんですよね。レティと価値基準が違うというよりも、単にリスク評価に失敗してるだけのようにも見えるのですけれど。
今後の王国内の不穏分子というか、レティに対するカウンターみたいな形で動いていくキャラになるんでしょうけれど、あんまり有能そうには見えないなあ。
レティはというと、ライオネルの指揮下に入っているせいか、お使いみたいにあっちこっちに派遣されるばかりで、主体的に動く余地がないというか。彼女自身は動き回っているにも関わらず、話の方は全然進んでない感じだったんですよね。
ジークが他国の王子だった、という話もあれ何の進展もないまま、ジークの心のうちに留められているままですし。
学園の学友たちとは、護衛という形で久々に再会叶いましたけれど、疎開という形で安全な場所に下がったわりにはなんかずっとバタバタしていて、落ち着いて話す暇もあんまりなかったですしね。ってか、疎開した先で襲撃って、ライオネル王子の目論見だったにしてもそれ命令したライオネルの責任問題とかならないんだろうか。
とかまあ、話進まないなあ、と思っていたら今戦地でドンパチ起こっている最中にレティシエルらが敵国の都市に潜入って、バタバタしすぎなような。いや、レティシエルもなんでこんな時にこんな事させられてるんだろう、と疑問に思ってるくらいだからやっぱりおかしいですよね。同行したルーカスとジークと共に潜入捜査、の際に諜報活動ということでジークに名前で呼んでもらうようになる、というラブコメとしては重要なイベントが起こっているはずなのですが、あんまり盛り上がらないというか、もっと盛り上がりなさいよ二人共w
そしてラストには急展開。ちょっと展開が強引と言うか唐突な気もするのですが、白の結社にしろサラという謎の人物にしろ、情報が少なすぎて謎ばかりなので何をシたいのか何をやっているのか、派手に動いているわりにさっぱりわからないんですけど。急展開は急展開なんだろうけれど、何が起こっているのかわからないと置いてけぼり感が半端ないのですが。
ちょっと今回は色々とわからないことがわからないまま置いてけぼりで進んでいった感が強くて、終始「??」が浮かんでいた気がします。
それにしても、サリーニャはあれで退場なんですか? いや、幾らなんでもサリーニャ本人はそれで良いのか、と言いたくなるあんまりな退場の仕方だったのですが。本人にとっては自分の罪が暴かれることが、自分の生死や名誉よりも大事だった、という事なんでしょうか。人間、追い詰められると手段と目的が入れ替わったり、価値基準がひっくり返ったり、となってしまう事がありますけれど、サリーニャのそれは視野狭窄の極みだったんじゃないでしょうか。
いや、正直ここまで引っ張っておきながら、こんな形で終わってしまうとは思わなかったんで、ちょっと呆気にとられてしまいました。


 
1月27日

(電撃コミックスNEXT)
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電撃コミックスNEXT
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1月26日

(角川コミックス・エース)
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角川コミックス・エース
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1月25日

(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MFブックス)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ガルドコミックス)
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1月21日

(ガンガンコミックスJOKER)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(KCデラックス)
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(イブニングKC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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1月20日

(富士見ファンタジア文庫)
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(チャンピオンREDコミックス)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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(単行本コミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングマガジン サード)
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1月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(裏少年サンデーコミックス)
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1月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
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1月17日

(電撃の新文芸)
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(KCデラックス)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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1月15日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(コロナ・コミックス)
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(コロナ・コミックス)
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1月14日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GAノベル)
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(GAノベル)
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(GAノベル)
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1月12日

(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ビッグ コミックス)
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(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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1月10日

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1月8日

(BLADEコミックス)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(電撃コミックスNEXT)
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(角川コミックス)
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1月7日

(少年チャンピオン・コミックス)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(マガジンポケット)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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1月6日

(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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1月5日

(ヒーローズコミックス)
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(ヒーローズコミックス)
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1月4日

(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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12月28日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(ビッグ コミックス)
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12月27日

(ヒーロー文庫)
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(YKコミックス)
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(B's-LOG COMICS)
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