2021年9月上半期 新刊ライトノベル注目作品ピックアップ  


前回の8月後半分のピックアップ記事です。


ああ、8月が終わってしまった。まだまだ暑さは続きますが、8月終わるとその年も終盤に近くなってきた感覚にさせられてしまいます。とはいえ、まだ秋の気配もあるかないかの9月の前半。
読書の季節のはじまりです。


【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 13】 手島史詞(HJ文庫)

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見事なまでに美女と野獣。でもこのゴメリお婆ちゃんとキメリエスは師と弟子であり、母と息子であり、姉と弟であり、要介護者と介護人であり、と濃厚極まりない関係で彼らにスポットがあたるのをずっと楽しみにしていました。お婆ちゃん、人のラブコメを愛でまくってるくせに自分となると途端逃げ腰だったもんなあ。お婆ちゃんのくせに純真初心かッ! キメリエスがこれ見た目と裏腹に作中随一の紳士であり常識人であり温厚篤実な善人というのもあって中々ガンガン行く機会もなく、キメ君自身抱え込んでいる事もあってかまけていられなかったというのもあるのですけれど。


【わたし、二番目の彼女でいいから。】 西 条陽(電撃文庫)

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これはまた、不純異性交遊の最たる話じゃないですかね! タイトルからして控えめでも未練を断ち切れずすがりついてくる女性の話か、わりとあっけらかんとしたハーレム志向のラブコメか、と思ったらあらすじからしてドロッドロの男女関係の沼に溺れる話じゃないですか。


【カノジョの妹とキスをした。3】 海空りく(GA文庫)

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同じ月にどうして不純で不健全で完全に泥沼とかした恋愛モノが出てくるんですかね?
というわけで、読者を阿鼻叫喚の地獄に叩き落としたラブコメのコメ一粒も存在しない、青春の青も春も虚ろにけりな、恋という名の地獄劇。人を好きになるというのは幸せになるのではなく、死にたくなるほど苦しみぬくことなのか。
浮気モノを通り越して、もはや不倫モノと言って過言ではない深すぎて重すぎて溺れる愛の物語。


【戦姫アリシア物語 婚約破棄してきた王太子に渾身の右ストレート叩き込んだ公爵令嬢のはなし 2】 長門佳祐(アース・スターノベル)

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初っ端絵面で吹いたわっ! なんでそんなドヤ顔なんだよ、皇太子!!
そんなだから、万国共通でこいつキモいとか言われるんだよ!
抱腹絶倒のドタバタ戦乱ラブコメ第二弾。いやー、一巻は死ぬほど楽しかったので続刊待ち望んでいたのですが、ついに出てくれるということで嬉しいのなんの、と思ってたらコレである。
ちなみに右ストレートでぶん殴られたのはこのドヤ顔じゃないのであしからず。いや、右ストレート叩き込みたいドヤ顔ですが。これでアリシアとは相思相愛でひたすらイチャコラする仲なんだよなあ、見たらわかる?
……イチャコラとはw

現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3 ★★★★☆   



【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3】  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

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ここからは、大人の仕事だ

現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
21世紀を迎えた日本では恋住劇場が開幕し、瑠奈はその中で『小さな女王陛下』として辣腕をふるっていた。
子供の身でありながら国政だけでなく世界情勢にも関与し、事業としても新宿新幹線の開通を目指す。
そんな瑠奈の特異性を嗜め、『子供のままで居なさい』と叱る大人は、政策的には敵対する恋住総理ただ一人だけ。
それでも、瑠奈は新たな味方として赤松商事の精鋭である岡崎祐一を引き入れ、起こりうる未来の回避に全力を注いでいく。
――そして迎える2001年9月11日。
九段下桂華タワーで落成記念パーティーを催したこの日、世界が変わる。
「ゆっくり休みなさい。そしてありがとう。ここからは、大人の仕事だ」
現代悪役令嬢による日本再生譚、第3幕!

まさに9.11のテロの発生とそれに起因するアフガン紛争の勃発が主軸となるだろうこの3巻が発売する直前に、当のアフガニスタンが米軍撤退に先んじて政府崩壊、タリバン全土制圧などという事態が起ころうとは、誰が想像できただろう。
この作品、ウェブ連載中もちょうど書いてる内容に付随関連する、というか根底からひっくり返すような出来事がリアルで殴りかかってくるもんで、なにしてくれるリアルパイセン、と作者の人が良く嘆いていらっしゃるのですが、これはその最たるものでしょう。ちゃぶ台ごと全部ひっくり返されたようなものだもんなあ。
まさか18年を経て、またぞろマスード将軍の名前を聞くとは思わんかったよ。マスードJrが英国士官学校を出て地元パンジシールに戻ってるとか全然知らんかった。

かのマスード将軍に関しては、作中では北部同盟の将軍という形で登場している。最初にテロ勢力による核テロの情報をもたらしたキーパーソンとしてだ。
9.11の悲劇を知る瑠奈としては、もちろんあのテロを防ぐために動き出す。
彼女がエコノミックアニマルであり金の亡者なら、その情報を元手にというかもうインサイダーですよね、激動する世界経済を手球に取ることも可能だったのでしょうけれど、そもそも瑠奈が小さな女王と呼ばれるまでに立ち上がったのは、世界の理不尽に抗うため、弱きものを食いつぶすこの世界の理と戦うため、時代そのものに逆らうためでした。
でも、あまりにも巨額な金を握り、経済を動かし、世界に手を伸ばす彼女を、金の亡者たちは自分と同じ価値観のフィルターを通してしか見ないんですよね。
彼らは瑠奈を、自分たちの同類としてしか見ない。同志とすら考えている。賤しくも賢しくも、その価値観で善意を持って手を差し伸べてくる。その醜さに、彼女を貶めようとする。
彼女の本意を知るものは少なく、彼女の悲痛な想いを理解するものは更に少ない。誰もが、彼女を自分の都合の良い偶像としてしか見ない。彼女の言葉は、彼女の願いは、殆どが伝わらないのだ。
ゆえにこそ、カサンドラの慟哭。
だが、このカサンドラは決して無力な王女ではない。無尽蔵の経済力と、天より俯瞰する目と、張り巡らされた人脈をもって、世界そのものと渡り合う小さくも偉大なる女王陛下だ。
しかし、その彼女をして運命の日9.11は防げなかった。
瑠奈ほどの影響力と情報資源があれば、容易にアメリカを始めとする対テロ機関の働きで事前にテロの予防が叶うのも難しくはないと思ったのですが、まさかそこに被さる形でもたらされた数発の核がテロ組織の手に落ちたという情報が舞い込んでくるとは。
いつ、世界のどこかの都市で核弾頭が、或いはダーティーボムが炸裂するかもしれない、という危機感に世界中が厳戒態勢に突入し、アメリカや欧州をはじめとする情報機関が血相を変えて消えた核弾頭の行方を追う。
もし核テロが本当に起こるなら、ゆうに数万を超える被害者が出ること必至。対テロ機関の持つリソースのすべてが核テロ追跡に費やされ、陽動と思しき数々のテロ情報は後回しにされることになる。
この際の核弾頭追跡劇と、世界中が張り詰めた緊迫感はヒリヒリするものがありました。これだけで映画一本作れるんじゃないだろうか。
ついつい国際情勢ってのは一国と一国の対で見てしまうのですけれど、世界で何かが起こったときには国の大小を問わず様々な国が様々な形で関与し関連しクビを突っ込んでるんですよね。
この核弾頭追跡劇は、それをもうわかりやすいくらいロジカルに描いていて、パキスタンの国内情勢がどれだけアフガン情勢に関与していたのか。インド・パキスタン間の緊張がどれだけ周辺各国に波及していたか、がいろんな側面から照らされて良くわかるんですよね。
ここで核弾頭の行方の経路にリビアとイラクが登場してきてしまったが故に、のちのイラク戦争への強烈な後押しがなされてしまうんですなあ。
そして、核テロの予防へと各国情報機関治安維持組織は全力を投入し、結果……アンジェラは核テロの阻止を確約することで瑠奈を安心させようとして、こんな台詞をこぼすんですね。
「陽動テロについては『コラテラル・ダメージ』として割り切る事もまた必要なのです」
それがアメリカの、世界の見解だった。
ズーンと重く響くような衝撃が読んでる側のこちらまで伝わってくるのだから、テロ阻止に動き続けた瑠奈が受けたショックはどのようなものだったのだろう。
そして運命の日が訪れる。

そう言えば、前巻で雇用したアンジェラ・サリバンだけれど、これ以降ほぼ瑠奈の片腕として働きだすんですよね。ウォール街で辣腕のトレーダーとして暴れまわり、また元カンパニーとして今も合衆国の様々な地層にラインを繋げているくせ者中の曲者。合衆国の表と裏、政治と経済と謀略の世界と深く関わる彼女が側近として働き出すことで、瑠奈は今までとは桁違いの規模で世界とコミットしはじめるのである。
そういう意味ではスリルジャンキーの岡崎も、瑠奈のもう片方の腕としてアンジェラとは違うラインから世界の裏側表側と繋がり影響力を及ぼしていくんですよね。忠臣である橘や一条や藤堂が瑠奈傘下の桂華院グループの主要ポストにつくことである意味手足となって働いてくれる距離から離れちゃったのも大きいのでしょうけれど。
ってか、お誕生日パーティーに普通にアメリカの国務副大臣とか来て、イン・パ問題や共産中国も絡んだ地域情勢についてチャンネル繋いでくれ、と相談持ち込んでくるとか、どういうレベルなんだよって話で。
それでトラブってるネパールに PMC送り込むお嬢様もお嬢様ですが。こうしてみると、自前で赤松商事という総合商社という名の諜報機関と、北日本崩れの軍人を取り込んだ PMCという私設軍隊まがいの戦力抱えてるんですよね、お嬢様ってw
そりゃ危険視もされるわなあ。おまけに、ロシアで神輿として担がれかねない血筋まで抱え込んでいるのですから。
一方で国内でも恋住政権が猛威を振るう中でも堂々と手を尽くしていくわけで。大々的なパーティーじゃない方の内輪の友達身内だけで開いた誕生会で、さらっと新宿新幹線建設してしまおうかと、なんて言っちゃう小学生w
四国新幹線の方も作っちゃってるし、それ以外にも国内各地で路線立て直してるんですよね、このお嬢。そのうち海外でもえらいところに鉄道走らせちゃうからなあ。平成の鉄道王じゃないのか、これ。
彼女が獅子奮迅の勢いで進めた不良債権処理のお陰で、この日本って正史よりもまだだいぶマシな状態できてるんですよね。ただ、本来の日本と違ってこの作品の日本はWW2で分断国家となってしまい、近年樺太の北日本共和国を取り込む形で統一したわけだけれど、その際の北と南の経済格差や負債が重くのしかかってるっぽいんですよね。さらに、北日本の人間が二級市民としてあからさまに低く扱われていて、それが治安悪化に拍車をかけている。
普通の国として、自衛隊も軍隊扱い、海外派兵も普通に行っていることから軍事も正史ほどアメリカに任せっぱなしで、というわけでもないでしょうから。
それら諸々の負債を鑑みると、瑠奈が救済してなんとか取り戻した「正史よりもマシになった不良債権」部分を含めて、ようやく正史とおんなじレベルになってる、なんてことないでしょうかね、これ。
財閥も不自然に残っちゃってるみたいですし。それが、恋住総理の財閥解体論へと繋がっているのでしょうし。これ、郵政改革よりも覿面にわかりやすくクリティカルヒットしますよねえ。華族絡みで不逮捕特権なんて理不尽までまかり通ってしまっている以上。

今の所、まだ恋住総理とのゴングは鳴る前。お互いに様子見段階と言ったところで鳴りを潜めていますけれど、総理の瑠奈へのスタンスは既にここで明らかになってるんですよね。

あとは大人に任せなさい。

子供がこんな事を頑張らなくてもいい。子供が、こんなことで傷つかなくていい。
小さな女王様の恩恵に、大人たちが群がる中で彼のスタンスは、瑠奈に子供のままでいる事を許してくれる優しさであり、大人の責任を果たそうという姿勢でもあると思うのだけれど。
それは、瑠奈がまだ子供なのに世界を相手に、時代を相手に立ち上がらざるを得なかった。その理不尽に戦いを挑まざるを得なかったことへの救いにはならないんですよね。
総理は、彼女の絶望を、彼女の怒りを、彼女の悲壮を、果たして理解しているんだろうか。
それでも、まだ桂華院瑠奈はあどけない子供なのだ、という事実に彼女の義父や義兄などは家族だからこそ苦悩する事にもなるのだけれど。
そうした彼女の心情を端から理解しようともしない、ただ瑠奈の金儲けのセンスだけしか見ない亡者どもが、地獄のような善意で群がりだすのもこの頃。
勝ち抜けさせてあげよう。もっともっと、儲けさせあげよう。その対価に、私達も多大な利益をわけてもらうけれど、弱き者たち力ないもの達、時代に流されるしかない者たちを生贄に、踏み台にして、自分たちだけ幸せを謳歌するために。彼らにとってはWin−Winの提案なんですよね。本心からの善意なんですよね。彼女を過酷な競争から救ってあげようという、瑠奈の意思を徹底して無視した。
桂華院瑠奈は金儲けに狂喜しているわけじゃない、世界政治に関与して権力に酔いしれているわけでもない。彼女は、戦士だ。いや、騎士と言えるのかもしれない。彼女はずっと、護るために戦っている。それを、余りにも多くの人が知らない、理解しようとすらしていない。
護られる王女ではなく、女王として彼女は自らが破滅するその日まで戦い続けるつもりなのだ。
だからこそ、桂華院瑠奈は彼女の幸せを願う善意に怒り狂った。激怒した。
ゼネラル・モーターズ・オンラインの経営破綻。史実においてはエイロン事件と呼ばれるこの多国籍企業の断末魔を機に、彼女はもう一度時代に逆らう闘争を再開することになる。

しかし、同時に桂華院瑠奈という少女の真の幸せを願う人々の苦悩は深まってもいくのだ。どうすれば、彼女は幸せになってくれるのか。
自らを滅ぼすことも厭わないように身命をなげうって行く少女の姿に、彼女の意思を、魂を尊重し守った上でどうやって彼女を護ることができるのか。そもそも、まだ子供でしか無い彼女がこんな風に立ち上がらなければならなかったのは、戦い続けるハメになったのは。
大人たちが不甲斐ないからだったのに。この時代を作ってしまったのは、今いる自分たちの責任なのに。
故に、大人たちは、大人であるからこそ悩み藻掻くことになる。

四巻発売決定、おめでとうございます。これでやきもきせずに、続きを待てる♪



シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 ★★★★   



【シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱】  高殿円/雪広うたこ ハヤカワ文庫JA

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2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、早々に除隊したものの、物価の高さと仕事のなさに鬱々としていた。このままでは路頭に迷ってしまう。そんな折、友人ミカーラからフラットシェアをすすめられた。シェアの相手はシャーリー・ホームズ。ちょっと変わった女性だという。だが、実際に会ったシャーリーは、ちょっとどころではなく変わっていた。乗馬服に身を包んだ清楚な美貌、人工心臓を抱えた薬漬けの身体、初対面で経歴を言い当てる鋭い観察眼、死体置き場で寝起きする図太い神経。なにより驚いたのは、彼女が頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵であることだった。 ベイカー街221bで同居を始めてまもなく、ヤードの女刑事グロリア・レストレードが訪ねてきた。死体がピンク色に染まる中毒死が続発しているらしい。いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。それは二人がコンビを組む、初めての事件だった。 表題作に短篇「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」を加えた、目覚ましい独創性と原作への愛に溢れた、女性化現代版ホームズ・パスティーシュ登場!
登場人物全員女性! 高殿さんの作品はもっとガンガン読みたいんだけれど、なかなかタイミングがなかったんだけれど、いざ読み出すとめちゃくちゃ面白くてサクサク読めてしまうので、まずページさえ開けばいいんだよなあ。

冒頭からアフガン紛争帰りの軍医ジョー・ワトソンの登場で引き込まれてしまう。本来のワトソン君もアフガン戦争帰りの軍医だったのに、舞台が現代になっても変わらずアフガンに首突っ込んでるイギリスになんだかなあ、という気持ちになる。まあ、現代のアフガン紛争は9.11を端緒にはじまった対テロ戦争の一貫でアメリカ主導だったんだけれど。でも、巡り巡ってそもそもこの地域の紛争がはじまった原因はイギリスだからな!
というわけで、時代背景はがっつり現代。2012年のロンドンオリンピックが開催されている真っ盛りの頃。それでももう10年前になるのだが。
高殿先生、めっちゃロンドンに取材にいっている上に短期だけれど実際に旅行じゃなくて住んだりもしてたんじゃなかったっけか。それだけに、ロンドンの情景描写にはリアルな色彩と息遣い、そして生活感を感じさせるものがあって、眼に心地よい。
とはいえ、ワトソンちゃん、戦地から帰って早々就活に失敗して引きこもるわ、金なくて住む所もなくて、モルグ……病院の死体置き場に勝手に潜り込んで、死体袋を寝袋代わりにして宿代わりにする、というすげえことを平然とやらかしてくれるのだが、そこで図らずも同じく死体袋に入って仮眠を取っていたシャーリー・ホームズと運命の出会いをかますのでありました。
出会いの絵面が酷いなんてもんじゃないんですがw
ホームズシリーズのワトソン君と言えば、凡人の聞き役として頭脳明晰なるホームズ氏の推理に実にわかりやすい反駁と疑問を呈してくれる狂言回しの王様みたいな存在で、この作品におけるワトソン女史も普段のホームズの奇行に苦言をていして常識を諭したり、事件の推理パートに際してはわかりやすい答えにとびついて、と実にワトソンしているワトソンなのである。見事なワトソンっぷり、と言っていいでしょう。
しかし、彼女が平凡か、凡人か、というと……実際の所シャーリー・ホームズに勝るとも劣らない奇人なんじゃ、と疑ってしまうんですよね。ダメンズ趣味なのを除いても。
いや、その前に物語の主役であるシャーリー・ホームズを語らねばなるまい。
自分には心がない、と語る彼女は、胸に人工の心臓が埋め込まれた半機械化人間である……いや、マジで。ただ心臓疾患で人工心臓を胸に埋め込んでいる、というだけならアンドロイド呼ばわりはしないのだけれど、彼女の場合その心臓がどうにも特別性である上に、ネットワークと繋がりミセス・ハドソンというAIと連携していたりするんですね。
ハドソン夫人が人間じゃないんですけど! というのもアレなんですが、シャーリーの電脳との繋がりっぷりが、2012年が舞台なのに一人だけ攻殻機動隊!
ハドソン夫人も「Hey Siri!」とかでは済まない異様に高度なAIですし。ちゃんと元のハドソン夫人という人間は居たらしく、亡くなった彼女の人格モデルを用いているAIらしいのですが、いずれにしてもシャーリーってばホログラムとか普通に使ってるし、技術レベルがひとりだけ100年単位でおかしくないですか? という様相なんですよね。
ワトソン、なんで気にしてないんだ? なんかもうそういうものなんだ、とさらっと受け流しているのですが、彼女の受容力ってちょっと異様なんですよね。
シャーリーのどこかロボットじみた非人間的な挙動、停滞した感情、絶世の美貌が余計に人形めいた雰囲気を増しましているところなど、最初の頃こそシャーリーの異様さがワトソンの目を通じて浮き彫りになるのですけれど。
ワトソンとのシェアハウス生活の中で、一見してわかりにくい中でシャーリーは実は結構表情が動いていたり、感情的な部分が見え隠れしてくるんですね。家族……姉の突拍子のなさに振り回され、自分に与えられた役割に頑ななほどに拘る意地の張り方、そして自分の存在意義、生きる価値についての苦悩など、シャーリーの人間性、人間臭い部分は後半に行くほど顕著に見えてくるのである。
んで、面白いことに逆に平凡な人間に見えたワトソンの異様さがチラチラと見えてくるんですね。その人生の岐路に、いつも男の影がある、男運の悪い要領も悪いお人好しのハーレクイン好きの医者崩れ、というわりとダメっぽい女性という姿の奥底に、シャーリーと普通に友人として付き合えている、シャーリーを取り巻く異常な環境を特に気にせず受け入れて何の隔たりもなく一緒に暮らしている、という所からなにやらワトソンという女性の得体のしれなさが垣間見えてくるんですね。
それは、彼女のアフガン紛争での戦地での経歴が明らかになった時に、はっきりと突きつけられるのである。
いや、ジョー・ワトソンのアフガン時代のプロフィールがちらっと開示された時の、あのゾッとするような感覚は忘れられない。アフガンでなにやってたんだ、このワトソン女史!? そして、なんで平然とした顔でロンドンに戻ってきてるんだ?
巻末の中編で、シャーリーの姉がワトソンの人となりを危惧して個人的に喚び出して面談したその気持も、その危惧も、ワトソンという女性の中にある異様さを見せられると、わからなくもないんですよね。
そんな姉に呼び出されたワトソンを、めっちゃ心配するシャーリーが可愛いのですが。あの姉のちょっとやべえくらいの変態っぷり、人間として明らかに踏み外している人格を身内としてこれ以上無く思い知っていたら、そりゃ心配だわなあ。ジョー・ワトソンが喰われちゃうッ!(性的に)と焦りまくるシャーリーは十分以上に人間らしくて、可愛かったです。
個人的に、シャーリーって妹属性強いし、ワトソンからも普段からよくお世話されているのを見ると、妹属性強い感じがして、イメージとしてはチンマイ容姿を連想してしまうのですが、実際はワトソンよりも背が高い女性としては長身のスラリとしたスタイルなんですよね(ブラはしなさい)。
イメージはメチャクチャ綺麗だけれどちびっ子、なんだけどなあ。

っと、事件の方はシャーロック・ホームズ最初の事件である「緋色の研究」のシナリオとはだいぶ異なっていると思われる。主要人物が全員女性になっている、という事もあってかもちろん、刑事であるレストレード警部や被害者、犯人も全員女性となっている。てか、レストレード警部、ママさんデカなんですが。シングルマザーで、子供もいる中国系の切れ者刑事で、仕事が忙しい時はなんでか子供をシャーリーとジョーのアパートメントに預けていく、という最初からの親密さ。
まあそれはそれとして、事件の方は殺害方法がわからない、被害者たちの共通点がわからない、という謎の連続殺人事件。そもそも殺人なのか、それも連続殺人なのかすらわからない状況で、にも関わらず連続殺人事件じゃないかと想定して動いていたスコットランドヤードは素直に優秀なんじゃないか、と思う。被害者の全員が女性ということもあるのだけれど、様々な意味で女性的な事件であり真相であったと言える。これ、解決側が男だったらなかなか平静な顔して推理とかしにくかったんじゃないだろうか。
と、本作の注目点はこの連続殺人事件が単発の事件ではなく、最初から某教授が絡んでいた、という所なんですよね。宿命の敵は、既にシャーリー・ホームズと運命の糸によって結ばれているのである。そして、その運命に対して、シャーリーは決して超然としていられない。彼女は真実に怯え、IFに苦悩し、正義を果たすことが正しいのか迷い果てている。
そんな彼女を、ジョー・ワトソンは傍らで見守ることになる。果たしてジョーは、シャーリーの友人で居られるのか。その異様な受容性は、彼女たちを救うのか突き落とすのか。
いずれにしてもこの物語において、ライヘンバッハは既に約束された未来なのだ。

そこに至るまでに起こるだろう様々な物語が、シャーリーとジョーの冒険は想像するだに楽しみなんですけれど、まだ続刊一冊しか出てないんですよね。コロナが収まらないとロンドンを訪れることも難しいでしょうし、首を長くして待ちたいところです。その前にバスカヴィルを読まねばですが。


高殿円・作品感想

このライトノベルがすごい2022   



今回も協力者として参加させていただきます、よろしくおねがいします。

アンケートは来週の9月3日からスタートだそうです。まだアクセスは出来ないのかな。
相変わらず選べるのは年間通じて5本だけのようなので、じっくり悩みたいと思います。


月姫はねー、Switch買えてませんのよ。いやこれやるまとまった時間とかどう捻出したらいいかわからんのですが。PC版だったらもうちょっと気軽にプレイ出来るのですが。ううー、やるのだ。いつか絶対やるのだ。


宮崎駿監督の、ジブリの【風立ちぬ】を実ははじめてみた。
今までの作品の中でも類を見ないくらい、ストーリーを意識していないようなフワフワとした作品だったなあ。いや、とりとめのない感じるがままの風のような、と例えるべきか。
ジブリのあの雰囲気を好きな身としては、主人公の堀越二郎のとらえどころのない留まらないキャラクターも含めて、かなり好きだわー。

そして菜穂子さんは、今まで見てきたジブリ映画の登場人物の中で一番美人で可憐で美しかった。

転生王女と天才令嬢の魔法革命 4 ★★★☆  



【転生王女と天才令嬢の魔法革命 4】  鴉 ぴえろ/きさらぎ ゆり 富士見ファンタジア文庫

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結ばれた二人の、そのあと。

王位継承権を得て、王になる未来に向かうユフィリア。しがらみから解放され、研究を続けられるアニスフィア。望む未来を掴んだ二人の、王宮百合ファンタジー。イチャイチャに研究にと盛りだくさんの第四幕!

ユフィさん、エロエロすぎですぅ。完全に肉食と化し虎視眈々とアニスを(性的)に食らうその時を待ちわびているユフィさん。毎日同じベッドで寝てチュッチュと魔力を吸いながら最後の一線は我慢しているあたり大変な自制をなさっている事は理解できるのですが、ほらー我慢してるんですけどぉ、アニスはいつになったら許してくれるんですかねえ、とばかりにプレッシャーかけまくって目前で舌舐めずりをしながらペロペロチュッチュして摘み食いは欠かさないあたり、アニスが完全に陥落するまでの過程を楽しんでいるようにしか見えないのでした。
いや、一巻の頃のユフィを思い出してみると誰だよ、というくらいの攻めに回ってしまったユフィである。色んな意味で女王様だよ、この娘ってば。
いや、3巻読み終わった段階ではガールズラブと言ってももうちょっとマイルドで大人しい女の子同士の親友からの延長上にある愛情かな、と思っていただけにユフィのガツガツっぷりはさすがにビビりました。
アニスもビビってるじゃないかw
とはいえ、アニスも女王となるプレッシャーから解放され、ユフィともどもシリーズはじまって以来の二人してメンタルが安定している状態なんですよね。そういう意味ではようやく穏やかな日常パートがはじまった、と言えるのですが、ユフィの王位継承が決まりアニスがその補佐として働くことが決まって、精霊の真実が明らかになり、王国の政治改革魔法改革が本格的にはじまったことで、国内の緊張が高まっていて、早々呑気にしていられる状況でもないんですよね。
ユフィは既に各組織感の調整に走り回っていますし。

そんな中で特に反発が激しくなっているのが魔法省。軍部の支持が高いアニスだけれど、魔法が使えないことを端緒にして昔から魔法省とは深刻な対立が続いていて、感情的にももつれていたところに、今度の改革によって国内の精霊の位置づけや魔法使いという人種の地位の低下が懸念されることで、魔法省が内部で大きな混乱を抱えることに。
将来的に魔法の地位や存在価値そのものが失われてしまう、というのは魔道具の普及や魔法を使えない平民の地位向上なんかが起これば、いずれ地殻変動として起こるものなんだろうけれど、さすがにまだそれは将来の話で今から混乱する話でもないと思うんですよね。まだ魔道具の普及ははじまる以前の段階だし、現状王国の政治や各領地の運営を行っているのは魔法使いである貴族たち。文官、つまり官僚であり代官であり領主である彼らのスキルや経験は早々失われるものではなく、今から平民の台頭を恐れてバタバタするというのはさすがに過剰反応じゃないかなあ、と思うんですよね。
そりゃ、早いうちから身の振り方は考えていた方がいいのは確かですけれど、10年20年のスパンで起こることでしょうし、それでも早くてという冠がつくもので、現実的には50年、100年スパンなんじゃないだろうか。世代交代が2,3回進んだくらいで徐々に様相が変わってくるくらいの。
それなのに、今の段階から魔法省が実務から遠ざかって魔法を使ってしか出来ない儀式や儀典を執り行う部署、というえらい職掌の狭い、名誉職的な象徴的な実権を持たない役職になろうとしているのは、何はなくとも急ぎすぎなんじゃないか、と思ってしまった。
いや、別にユフィもアニスもそこまでせえ、とは全然言ってないのに、魔法省側がせかせかと事を進めてしまっている感じで。無意味な抵抗勢力を引退に追い込むのはユフィとしても大変助かるのでしょうけれど。
下手したら実務官僚が根こそぎこれまでの仕事から遠ざかってしまって、えらいことになってしまうとかないだろうか、と心配になってしまうくらい、なんか魔法省の面々の身の処し方が潔すぎて、危機感がありすぎるのもちょっと問題じゃないかなあ。
まあ、ユフィやグランツ公が使える官僚とか逃さないでしょうけれど。

さて、王国の政権体制が刷新され、ついにユフィが王位継承を受けて女王に即位することに。
現王から、本来王権を継ぐはずだったアニスへとまず王冠が渡され、そのアニスからユフィの頭に冠が被せられ、正式に王位が継承される式典……と、粛々と進んだ儀式がさいごのユフィの即位演説で……堂々と公の場でアニスに愛の告白をして生涯を誓ってしまうユフィニア女王陛下。
なんか、継承式がユフィとアニスの結婚式に様変わりしちゃったんですけど!
いいのか、二人のお父様方!?
いや、ユフィさんてば精霊契約者になった以上、不老長寿になったので実質後継者とか必要ない、或いは将来養子を取ればイイ、ってな事考えているのかもしれませんけれど、ここまで堂々と百合百合であることを宣言してしまうとは。前代未聞!
なんか、アニスの従者であるイリアとレイニまで百合が成立してしまって、いやイリアさん年齢差!
思えば、アニスとユフィの出会いからして、婚約破棄され糾弾されているユフィを、窓を割って現れたアニスが颯爽と掻っ攫っていく、というお姫様と王子様みたいなはじまりだったわけですけれど。
この二人はもっと普通に親友同士になると思っていただけに、本当にアニスがこの娘は貰っていくぜ、という言葉通りになってしまうとは思わなかったなあ。
まあ、お姫様と王子様の立場の方は見事に逆転して、ユフィの方が熱烈な攻め王子様になってしまったのですけれど。いや女王様ね、うん、女王様。
そして、ついに観念して女王様に食べられちゃうお姫様でした、めでたしめでたし。


転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2 ★★★★☆  



【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2】 紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

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――今はあなただけが知っている。あの妹の存在を。

俺がジャック・リーバーとして転生し、同じく転生していた妹との死闘から8年。ヴィッキー率いる『真紅の猫』との事件後も、俺はラケルの指導の下で精霊術に磨きをかけていた。
そして遂に、リーバー家に一人の使者がやってくる。王立精霊術学院――才能・努力・天運、己の全てを賭けて同世代の神童たちと鎬を削る、弱肉強食の世界への招待状を携えて。
いいだろう、やってやるさ。最高の環境でさらなる力を身につけ、もう何も失うことのないように。転生しただけの凡才が、それでも最強だってことを、本物の天才どもに証明してやる!
神童が集う待望の第2巻! ――戦え。ただ一つのために、他全てを捨てることになっても。

ライトノベル史上最恐最悪と言っていい妹の恐怖から一年五ヶ月ぶりとなる第2巻。
いや、長いこと続き音沙汰ないから心配していたのですが、どうやらこのまま続いてくれるご様子で。作者の紙城さんは【継母の連れ子が元カノだった】の方が順調な上にアニメ化の企画も進んでいるようなのでてんやわんやだったと思われるので、兎にも角にも出てくれてありがたいところ。
おまけに、ちゃんと前回のあらすじを丁寧に書いてくれたことで物語への没入もすんなりと……って、あらすじでめっちゃ語ってる人ーー!!
ウェブ版既読なのでこの人誰なのかわかるし、こういう場面で口挟んでくる立ち位置にいる人だというのは知ってるんだけれど、それでもえらいところで顔だしてきたなあ。普通はいや誰だよ!? となるところであるんだけれど、そもそもラスボスである「妹」からして正体不明所在不明存在不明すぎるので、そういう得体のしれない「領域(ステージ)」が存在していると認識しておいた方がいいかも知れない。
それに、一巻で描かれた中で不自然な描写だった場面や疑問点をちゃんと項目にしてあげてくれているのは物語を理解する上で非常に親切な仕様になっている。まあ一連の最重要な疑問点は、この時点では絶対にわからないんですけどね。おいおい、物語が進んでいった上であれがそうだったのか! と、なるわけですけれど。
それでなくても、この2巻も伏線のオンパレードだったのですが。ちなみに、このあらすじで喋っている人に関しても、この2巻の作中でちゃんと?触れられていたりします。

さて、9つになったジャックとフィルは、スカウトを受けて国中から天才たちが集まる王立精霊術学院を受験することになる。そこで出会ったのは四人の同級生たち。
アゼレア・オースティン。
ルビー・バーグソン。
ガウェイン・マクドネル。
エルヴィス=クンツ・ウィンザー。
血と涙と魂で結ばれる、ジャック・リーバー生涯の友となる者たち。
この物語はジャック・リーバーと彼を陵辱する妹との悪夢のような戦いの、絶望を終わらせる戦いの物語であると同時に、ジャックとこの四人の青春の物語であり、果てしない闘争の物語でもある。
彼ら四人との出会い、そして友情の始まりこそがこの物語の本番のスタートだと断じてもいいくらいに、重要な四人なのである。
しかし彼らの関係は最初から、手に手をとってのお友達ごっこ、ではないんですよね。端から真剣勝負、あらゆる手段を講じて相手を蹴落とし、自分を有利に立ち回らせる、ほんとうの意味での全力の戦い。
これ学園モノではあるんだけれど、精霊術学院の入学から卒業までのシステムを見ていると、教え学び成長するための学舎ではなく、常に上を目指し届かなかった者から脱落し追い落とされるシステムになってるんですね。厳然とした勝敗数がものをいうシステムになっている。
これウェブ版読んでいる時は全然気づかなかったんだけれど、改めて書籍版を読んでるとまんま「将棋」の「奨励会」がモチーフになってるんじゃないかと思うようになったんですね。
毎期、総当たりの勝敗で負けが込んだら脱落退学。もし卒業できたとしても、あくまで段位を取得する資格を得ただけで、本番はプロの精霊術士になってから。という過酷極まるシステム。
【りゅうおうのおしごと!】なんかを読んでたら、奨励会という場所が天才ばかりが集まり蠱毒のようにお互いを食い合いながら、その上澄みとなるほんの数人だけが上に抜けられるという、現代の魔窟さながらの場所であり、何人もの人間の人生そのものが食い潰されていく壮絶という言葉では表現しきれない場所だ、というのがおわかりになるでしょう。
この精霊術学院もまたそれと同じく、まず天才である事は前提条件。その上で生き残ることの出来るだけの餓狼のような意欲が、闘争心が、何としてでも勝ち抜くという本気が必要になってくる場所。
その上で、この物語では本気でぶつかることこそ、本気で潰し合うことによってこそ、本当の友情が芽生えるのだという理(ことわり)が描かれている。相手の強さに敬意を抱くならなおさらに、相手の強さを認めるのならなおさらに、全力で潰せ、全力で戦え。
そうして初めて、真の友情が生まれるのだ。

相手の戦い方を研究し、対抗策を練り上げ、罠を仕掛け、妨害し、相手に不利を自分に有利をもたらす環境を整える。この手練手管の応酬が面白いのなんの。
フィルが入った諜報科、というのが大手を振って学院の看板の一つとして機能しているのがとびっきりに奮っている。まず前提として、戦闘科の生徒は諜報科・支援科の生徒と組んで実際に戦う前に情報戦に勝利しろ、というクレバーきわまる学校の方針なんですよね。
んでもって、この策略謀略環境調整こそがジャック・リーバーの真骨頂、と言ってしまいたくなるほど、ジャックのケレン味とズルさを極めた立ち回りがイカしてるんですよね。すべての仕掛けを御覧じろ、とばかりのジャックとフィルのコンビの食わせ者っぷりは最高でした。
院長先生がもうずっと楽しそうに「ウヒヒヒヒヒ」と爆笑してた気持ち、よくわかるわー。

しかし今回のこれはあくまでご挨拶。本気の戦いではあっても死命を左右する殺し合いではない。国や世界の命運をかけた負けられない戦いではない。
そうした戦いを前にした時、この子たちはただの神童ではない、掛け値なしのとびっきりだという事が証明されるだろう。
その時こそ、もう一度彼らは突きつけられることになる。
相手の強さに敬意を抱くならなおさらに、相手の強さを認めるのならなおさらに、全力で潰せ、全力で戦え。真の友であるからこそ、死力を振り絞って戦わなければならない時が来る。
だが今は、今だけはこの黄金の時間を穏やかに過ごして欲しい。青春という名のかけがえのないひとときを、宝物のような世界を、今はただ心ゆくまで楽しんで欲しい。溌剌とした、ワクワクを隠せない子供達の輝くような笑顔を前に、そう願うばかりだ。
「どうか悔やまないで。出会ったことは、きっと罪じゃない」

その存在の悪意は、未だ一瞬たりとて途切れずに纏わり続けているがゆえに。

それはまだ始まってすらいないはずなのに、とっくの昔にはじまっていて、もう取り返しがつかないほどに手遅れで。
でも、すべてはまだこれからなのだ。

頑張れ、負けるな。君たちは出会った。だからもう、独りじゃないんだから。


そう言えば、2巻は表紙フィルでもラケルでもなく、アゼレアなんですね。この順番には意味があるんだろうか。
アゼレアは改めて見ると、こう気の強さ以上に言動の端々に人の良さ、善良さ、優しさが滲み出ていて、もうツンツンしているのを見ているだけで微笑ましくてたまらなくなる。イイ子なんだよなあ。
めちゃくちゃイイ子なんだよなあ。
折角仲良くなった同級生、クラスメイトがお互い腹の探り合い騙し合い暗闘が日常になってしまうことに落ち込んで、元気なくしてしまうところとか、もういい子すぎて甘やかしたくなってしまいます。
フィルはジャックとイチャイチャしすぎー! いや、アゼレアが怒るのもしょうがないぞ、あれだけチューチューしてたら。9歳でおませすぎるだろう、この子は。でもポワポワしているのに、作中でこの子が随一のくせ者なんだよなあ。今回もそのくせ者っぷりをこれでもかと見せつけてくれましたし。
まだまだ萌芽ですけれど、こうニヨニヨしてしまうライバル関係がはじまっているのが、ルビーとガウェインで。不倶戴天の関係であるからこそ、意識しまくってるこのスラムの野良猫と正々堂々とした騎士の二人の関係も要注目なのである。
エルヴィスは、もうめっちゃ王子様然とした王子様なんだけどね。この子もイイやつなんだよなあ、それでいて頼もしいし、聡明だし、茶目っ気もあるし愛嬌もあって可愛げもあるしで完璧か、と。でも、完璧である以上に弱いところもあり不足もあり抱えているものもあり、だからこそジャックと無二の親友となっていくんですねえ。
ほんと、この新しいクラスメイトであり友人となる四人は大好きなキャラなので、彼らが揃ってようやく本番スタートという気持ちであります。
トゥーラ先生も、このロリババアも、好きなんだよなあ。あのババアっぽい笑い方とかホント好き。この人が笑ってるときってめちゃくちゃ楽しそうなんですよねえ。
好きなキャラが多いって、本当ならとてもイイ事なんですけどね……。

さて、次回霊王決戦編は、なるべく早めに出してきてほしいものです。このワクワクドキドキは、はやめに次の段階に進めたい。



厄災の申し子と聖女の迷宮 1 ★★★☆   



【厄災の申し子と聖女の迷宮 1】 ひるのあかり/桜瀬 琥姫  ドラゴンノベルス

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死闘と混沌に満ちた迷宮を攻略する最強冒険者は現地生まれの狩人だった!

神が創りし迷宮のある世界。狩人の少年シュンは、現代日本から召喚された双子の少女ユアとユナと成り行きでパーティを組んで迷宮を攻略することに。銃と剣と魔法で戦うRPGのような迷宮で、シュンの"狩り"が始まる! しかし、それは、異世界からの召喚者、果ては神までもが驚愕を超えて苦笑するほどの超絶廃プレイそのものだった――!?
コミカライズの連載がはじまったのを見たのですが、これが一話からえらい面白い内容だったので、原作の方はどうなのかな、と読んでみた次第。
なぜか、漫画が連載されているのは【B's-LOG COMIC】だったりするのですが。まあ【カドカワBOOKS】などからも漫画化されて連載されてる作品が多い雑誌なのですが、だいたい女性が主人公の作品が多いので、本作みたいに男の子が主人公で、というのは珍しいというのもあったのですが。
そもそも、異世界転生モノでありながら純粋な現地人が主人公という点から結構珍しいと思うんですよね。それも、転生者の若者とパーティーを組む形での。
主人公のシュンは、若いながらも育ての親たちの仕込みで名うての狩人として、そしてソロの冒険者として活動する少年でした。
この世界では、孤児にはダンジョンを探索する義務が課せられていて、シュンもその義務を果たすために故郷から旅立ち、潜ったダンジョンでこの世界の神が行っている悪趣味な遊戯の存在を知ることになる。自分たちもまたその神の遊びの駒であるということも。
そして、異世界……この場合は地球から神が毎年のように集団召喚によって、少年少女たちを呼び寄せ、無理矢理に神がプロデュースしたダンジョンの探索に投入されているということを。
シュンは、そこで召喚された学生たちに混じって、ダンジョン攻略を行うように命じられるのだった、という内容。まあそこまでも細かく紆余曲折あるわけですけどね。

このシュンという少年が歳のわりに達観しているというか、ずっと独りで活動してきたせいか非常に狩人として研ぎ澄まされていて、まさにプロフェッショナルなんですよね。
突然、異世界に転生させられチートを与えられたといっても右も左もわからないところから、いきなり命がけのダンジョン攻略を強いられた学生たちの素人丸出しの姿を比べると、転生モノのテンプレとかスラング、用語、概念から全然知らないものの、冷静さを失わずにじっくり観察を重ねながら黙々と目的を達していくシュンの様子がまた頼もしいのである。
狩人という生業ゆえの我慢強さ、慎重さがそのまま廃人プレイ紛いの行動に繋がっていくのは面白かった。予断を持たないが故に安易に不可能と判断せず、検証と実証を繰り返していくところとか。
また現地人で銃なんて存在自体知らなかったのに、弓や弩の延長にある遠距離武器だと把握するやどんどん使いこなしていくところとか。

そして興味深いのがヒロインとなる双子の姉妹なんですね。双子キャラにも色々あると思うのですけれど、双子といっても個性が正反対だったり見た目は一緒でもキャラや性格は随分違っていたり、とヒロインとして扱われるキャラクターは特に個々の個性を重視した形で描かれることが多いと思うのですけれど、本作のユアとユナはぶっちゃけ全く差別化する様子がないのである。
双子二人セットで描かれると言うと、最近では【クロの戦記】の双子エルフのアリデットとデネブが思い起こされるけれど、二人セットで掛け合いという点でもユアとユナはアリデットとデネブもコンビと良く似てるんだけれど、なんだかんだと姉と妹で性格が違っててちゃんと二人別々にわかるように描写されている双子エルフと違って、こっちの二人は完全に不可分の二人一組で描かれていて、区別する様子が見受けられないんですよね。完全に二人で一人、という様相を呈している。
挙句の果てには、あの合体ですからね。あんなの、個々に自律した意識があったら出来ないことでしょう。生まれる時に無理やり二人に分けられた、という双子の妄想はあながち間違っていないのかもしれない。
いや、こういう自分自身と双子の姉妹との間で自己と他者であるという認識が曖昧になっている、という双子キャラはたまに登場したりしますけれど、それがメインヒロインとなるとちょっとお目にかかったことがない気がする。
とはいえ、二人差別化されていないとはいえ、双子というひとくくりでみるとこれが面白いキャラなんですよね。喋ってる内容はアーパーでお調子者というのは、プロというか職人気質なシュンと案外相性が良くってこの双子がいると雰囲気も自然と明るくなっていますし。
見るからに幼く実年齢からしても同世代と比べてもかなりちんまい双子は、シュンをして庇護欲を湧き立たせるのか面倒見よく扱っていますしね。……まあ過労死寸前になりそうな何日も跨ぐような長時間戦闘を当然のように強いたり、と現地人らしく労働基準法の概念は存在しないので、儲かるし強くなるけれどブラック!という環境なのですがw
とはいえ、双子もクラスメイトたちから見放され、そのままなら衰弱死するか魔物に殺されるかという運命を辿るはずだったところを、シュンに拾って貰って生きる術、戦う術を教えてもらい、一緒にパーティー組んでくれたという恩もあり、最後まで運命を共にする気満々なのですが。

しかし、悪質なのがこのダンジョンを運営して、無理やりプレイヤーを現地や異世界から引き込んで遊んでいる神様である。シュンたちがゲームマスターが本来想定していないクリア方法やモンスター攻略を行った際は、あとで修正してモンスターの強化をしてたりするんですよね。
バグや不具合をなくすのはわかるんですけれど、攻略されたから二度目はないように強化するって単純にGMとしてズルいし卑怯な気がするんですよね。
本気でダンジョンを攻略させる気があるとは思えないムーヴしてるんですよね。とにかく、どんどん脱落者を出すような運営ばっかりしていますし。
でも、シュンの国の偉い人には日本人らしい名前の人もいるらしく、ちゃんとクリアしてダンジョンから出ることの出来た者はいる、という体になっていて、それが新たに召喚された若者たちの希望になっているんだけれど……どこまで本当なのやら。
今の所駒に過ぎないシュンたちは、神様の言われた通りにダンジョンを攻略していくしかないし、シュンからして孤児の義務を果たしてダンジョン攻略を終えてさっさと帰る、くらいしか思っていないようなので、神様への反発とかはないみたいだけれど、さて果たして本当にダンジョンの攻略は可能なのか。
あとがきだと、どんどんとあの少年神の顔色が青くなっていくそうなので、ちょっとザマァ展開も期待できるかも?

刹那の風景 1.68番目の元勇者と獣人の弟子 ★★★☆   



【刹那の風景 1.68番目の元勇者と獣人の弟子】 緑青・薄浅黄/sime  ドラゴンノベルス

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二度目の人生は棄てられ勇者、三度目の人生は獣人のわんこ族と旅に出ます。

68番目の勇者として異世界に召喚されつつも病弱で見放されていた杉本刹那は、23番目の勇者カイルからその命と共に大いなる知識と力を受け継ぎ、勇者の責務からも解放される。三度目の人生にしてようやく自由を得た刹那は、冒険者として生きていくことに。見るもの全てが新しい旅の中で生まれる出会いと別れ、それが彼とそしてこの世界を変えていく。

不知の病で若くして死んで、異世界に転生させられたと思ったらそこでも同じ病気で動けず、ってどんな地獄なんだ。
絶望のダブルバインドですべてを諦めてしまった刹那の前に現れたのは、23番目の勇者だというカイル。かつて、同じように勇者から力と知識を受け継ぎ悠久の時を生きてきたカイルは、二人分の勇者の力と長く生きた知識と経験を刹那に託してこの世界から消失する。
一時間にも満たない僅かな邂逅でありながら、まるで生来の親友のように或いは兄弟のように打ち解けたカイルと刹那。それでいながら、同じ時を生きることが出来ず、託すという形でカイルは刹那に未来を与えて去っていった。
まさに、一期一会の邂逅だったのだ。
世界を旅したい、生まれてこの方病室に閉じ込められつづけた刹那が抱いた願いは、こうして異なる世界で叶えられることになった。でもそれは、一所に留まること無く流離い続ける旅から旅への人生が約束された、ということでもあるんですよね。
実際、最初に冒険者ギルドに登録して居を構えた街では、良き出会いに恵まれ続ける。ギルド長には随分と親切にされて良く面倒を見てもらったし、宿では女将(?)に我が子のように慈しんでもらった。そして、まだ冒険者として右も左もわからない刹那に、臨時パーティを組んだベテラン冒険者は冒険者としての様々な心得や心構え、ノウハウを教授してくれて、先々の心配までしてくれた上で刹那を一廉の男として見込んでくれた。
それでも、刹那は居心地のよかったこの街を、旅立っていく。それはこの国ではひどい扱いを受ける獣人の子アルトを拾い弟子にした事がきっかけだったかもしれないけれど、アルトと出会っていなくても早晩旅立っていたのは、ベテラン冒険者のアギトの誘いを丁寧に断っていたことからも明らかだろう。
刹那の風景というタイトルは、主人公である刹那のいる風景というだけではなく、彼の一所に留まらない人生の常に移り変わる景色を表してのことなのかもしれない。
悠久の時を生きることになる青年の人生の旅路を、刹那の風景と名付けるのもまたどこか詩的じゃないですか。

この物語は、主人公刹那の人生の旅路を描いたお話だ。きっと、長い長い話になるのだろう。人と違う時間を生きることになった刹那は、本質的に人の集まりの中に留まることが出来なくなった存在だ。彼の人生は、一つの場所で送られることはない。でもだからなのだろうか、彼の物語はどこか人との出会いに比重が傾けられているように見える。
上記したように、彼の旅立ちは最初からかけがえのない出会いに恵まれ、そして別れを内包していた。長く付き合うことも出来ただろうギルド長やアギトさんと言った人たちとも、惜しみながらも手を振って別れを選んだ。これからもきっと、刹那の旅には出会いと別れが寄り添い続けるのだろう。
そんな中、奴隷商人に虐げられていた獣人の子供を刹那は引き取ることになる。アルトという名の獣人の子は刹那に懐き、この子は弟子という形で刹那の旅に連れ添う。
最初、もしかして実は女の子の可能性も、とボロボロの風体や栄養不良からの成長不足から性別がわかりにくくなっていたものだから、ちょっと期待したんですけれど、一緒にお風呂に入って丸洗いする、という誤解しようのない入念な確認作業が介在してしまったために、性別誤認という可能性はきっぱりとなくなってしまった。
とはいえ、男の子だろうと女の子だろうとアルトの可愛さはかわらない。なんかもう、健気で一生懸命慕ってくる幼い子供の可愛らしさはなんなんでしょうね。無条件で庇護欲が湧いてくる愛おしさに、ギューッと抱きしめてあげたくなる。きっと、そうすれば向こうも嬉しそうに抱きついてきてくれるだろうから。
でも、刹那はアルトを目一杯可愛がりながら、最初からいつか大きくなって自分の手元から巣立っていく日の事を考えているんですよね。アルトが一人前になり、師匠の自分が心配する必要がないくらい自立して、旅立っていく日のことを思い描いている。それを、とても嬉しいことだと考えながら。
それは、刹那にとっては寂しくても哀しくはない、良き別れ、なのでしょう。今は、懸命に離れまいと抱きつき手を握ってくる幼子を優しく包み込みながら。
刹那のこの穏やかで優しく、しかしどこか遠い精神性がこの作品の空気感を形作っているような気がします。
果たして、刹那が一人の弟子を連れながら歩く世界が、次に見せてくれる風景はどんなものなのか。
どこか切ないような、落ち着くような、穏やかな気持ちにさせてくれる作品でした。


七つの魔剣が支配する ★★★★   



【七つの魔剣が支配する 察曄 ̄野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第7弾!

キンバリーの今後を左右する一大イベント、決闘リーグの開幕が迫る。三年生に進級し成長を見せるオリバーたちは、そのために三人一組のチームを組むことになった。同学年の中でも実力上位と目されるナナオらは、他チームから徹底的にマークされて厳しい戦いを強いられる。
一方で、例年以上に豪華な報酬と特殊なルールは、教師殺しの犯人を探すための教師陣の罠でもあった。さらに次期学生統括の座を巡る選挙戦もその影響を受け、駆け引きは激しさを増す。
そんな中、ユーリィが追いかけていた「骨抜き事件」の犯人、サイラス=リヴァーモアが動き出す。激動のキンバリーで、屍漁りの魔人は何を企むのか――。

決闘リーグというか、なんかアスレチック競争みたいな……そう、これってなんか大昔の大人気ゲーム「熱血硬派くにおくん」シリーズの「熱血大運動会」をちょっと思い出してしまったんだがw
それはともかくとして、キンバリーの生徒たちが一年生を除いて各学年が全部参加する決闘リーグというイベントが開幕。図らずも次回生徒会選挙の行く先を占う代理戦争、派閥戦の様相をも内包するイベントになってきたのだけれど、それはそれとしてオリバーたちもそれぞれ三人一組のパーティーを作って参加することに。いつもなら、剣花団の6人が3人ずつに別れてパーティーを編成するんだろうけれど、ミシェーラが家の事情もあってステイシーとフェイと組むことに。家の事情とか関係なく、かつて揉めてた従姉妹とこうして仲良く組めるようになったというのは素直に嬉しくなりますなあ。
また、カティとガイ、ピートが3人で組むことになったので、自然オリバーとナナオが前回登場したあの「探偵」ユーリィと組むことに。
剣花団では特に戦闘面ではまだまだ未熟のカティたちが、3人で頑張る、となったのは相変わらず向上心が高くて微笑ましくなる。未熟といっても最初の頃から成長著しく、それぞれの得意分野を順調に伸ばしているだけに、優勝候補のアンドリュー組といい勝負になっていて見ごたえある対戦でした。
アンドリュー、ロッシ、オルブライトの同年代ではオリバー、ナナオ、ミシェーラと並ぶ最強格の三人がチームを組んだのは面白いなあ、と。彼らも最初の頃は色々と能力的よりもむしろ人格的に甘いところや隙や油断、傲慢さが見られたものですけれど、そういった余計なものが削ぎ落とされてホントに強いキャラになりましたよね。アンドリューなんて話の転び方によっては噛ませ犬のまま小物落ちしそうな危ういポディションだったのに、見事に立て直して風格すらある強キャラになりましたし。
なんて、感慨深く思ってたらオリバーたちが戦うことになったバトルロイヤルの他の三組を率いるリーダー格含めた面々が、これまたモブとはとても思えない凄味を見せてくれることに。
いやマジでミストラル、リーベルト、それにメカクレ剣豪ことエイムズの三人にリーベルトチームの狙撃手カミラはこれまで名前を聞かなかったのが不思議というかありえないくらいの強キャラで、特にカミラの狙撃は戦闘中も神業の連発で背筋がゾクゾクするほど研ぎ澄まされたプロのお仕事だったんですよね。
そしてまさかのオリバーやナナオに比肩するほどの剣士だったジャスミン・エイムズ。あとがき読んでびっくりしたんですけれど、ミストラルやエイムズって前に読者から募集していた投稿キャラだったんですね。そうとはまるで想像できないくらい作り込まれたキャラクターに、主人公たちと対等に渡り合う能力以上にその個性と存在感が作者の手の内にあって、まさか投稿キャラとは思いませんよ。
オリバーやナナオの実力はこれまでに嫌というほど知らしめられているにも関わらず、静かに剣でなら渡り合えると自負する、おとなしそうに見えて結構強気でメンタルも動じない不動感があるキャラクターはまさに強キャラでしたよ。ナナオとは違うタイプの静の型の剣客という風格で。
実際、同年代ではまじで最強の一角に入るみたいですし、出番がここだけ、というにはあまりにももったいないので、せめてロッシくん並には今後も登場して活躍してほしいですね。

他の3チームが結託してオリバーのパーティーが集中的に狙われることになったバトルロイヤル。カマセ役とは程遠い練達の技、急造とは思えない巧みな連携、そして得意の分野では他の追随を許さない魔術の粋を見せてくる怒涛の攻勢を、ギリギリの瀬戸際でしのいで3チーム相手に渡り合うオリバーたち。躍動感あり、頭脳戦あり、詰将棋さながらの指し合いあり、と思っていた以上に読んでる側をぶん回してくる楽しさ満載の攻防で、いや満足の面白さでした。
これは観客も盛り上がっただろうなあ。見た目も派手でしたし、見応えたっぷりでしたよ。

まだまだ決闘リーグは開幕したばかり、とこんなガッツリと続く、になるとは思っていなかったのですが、ラストでイベントとは無関係の、以前から起こっていた骨抜き事件がイベントの最中に発生、その被害者があの人、ということでイベントの裏の意義でもある生徒会選挙にも影響が出そうな勢いなんですよね。
それよりも、犯人であるリヴァーモア先輩の目的がなんかヤバそうなのですが。またぞろ魔術の闇を覗き見る展開になりそう。

それはそれとして、先生がちょっと大暴れしすぎである。最上級生含むあの大多数相手でも無双するのか。お互い、殺し合いじゃないので切り札は切らないにしても、化け物しか残っていない上級生相手に、手も足も出させない、というのはさすがキンバリーの教師ということか。
ってか、これらを殺さなきゃならない、以前に二人すでに殺ってるのよねえ。
こんなん相手にしてたら、あと何人犠牲者が出るものやら。その犠牲者候補であるあの子を、成長譚のなかに組み込んでいるの、結果次第では邪悪極まるやりくちですよねえw

あと、今回オリバーたちと同じパーティーで戦ったユーリィ。今まで得体のしれないというか掴みどころのないキャラでいまいちどういうキャラなのかわからなかった所に、前巻の最後でその正体が明らかにされた事で、どういう取り扱いのキャラになるのかと思っていましたけれど。
結構、がっつりとオリバーとナナオのコンビにからめて一緒に戦うことになって、掘り下げたみたいな感じになってるんですよね。正体わかっているにも関わらず、なんか仲間感が出てきてしまったのとか、それこのやり口よw
こうなってくると、ユーリィは正体が明らかにされて底が知れた、のではなく与えられた役割に留まらない可能性を持ってるんじゃないか、と思いたくなってくるんですよね。無知の知であり真理に届くための存在だからこそ、本来の役割を越えた彼だけの発見、到達があって欲しいなあ、と。

なんにせよ、ストーリーとしては続く、になったので早い目に次巻が来てくれることを願うばかりです。6巻と7巻の間そこそこ空きましたしね。まあ、私自身7巻発売されてから読むまでちょっと間あいてしまいましたけど。って、9月にもう出るんだ。ありがたや。


2021年 8月 ライトノベル新刊カレンダー  

★マーク付は要注目作品

7月29日
 【序列一位の最弱能力】 城野 白(講談社ラノベ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【魔王様、憎き聖女のペットに転生する】 猫又 ぬこ(講談社ラノベ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【異世界で聖女になった私、現実世界でも聖女チートで完全勝利!】 四葉 夕卜(Kラノベブックス) Amazon Kindle B☆W
 【味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す】 アルト(Kラノベブックス) Amazon Kindle B☆W
 【絶対にダメージを受けないスキルをもらったので、冒険者として無双してみる 3】 六志麻 あさ(Kラノベブックス) Amazon Kindle B☆W
 【ドラグーンズ・メイル(上)】 壬門 州三(Kラノベブックス) Amazon Kindle B☆W
 【ドラグーンズ・メイル(下)】 壬門 州三(Kラノベブックス) Amazon Kindle B☆W



7月30日
【継母の連れ子が元カノだった 7.もう少しだけこのままで】 紙城 境介(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W
【終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #11】 枯野 瑛(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W
【時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 2】 燦々SUN(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W
 【彼女にナイショの恋人ごっこ。】 あまさきみりと(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W
 【幼なじみからの恋愛相談。 2 相手は俺っぽいけど違うらしい】 ケンノジ(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W
 【世界最速のレベルアップ 2】 八又 ナガト(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W
 【外れスキルの追放王子、不思議なダンジョンで無限成長 2】 ふなず(角川スニーカー文庫) Amazon Kindle B☆W


 【異世界転移したけど、王立学院で事務員やってます 平穏な日常、時々腹黒教授】 虎石 幸子(角川ビーンズ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【絶滅危惧種 花嫁 虐げられた姫ですが王子様の呪いを解いて幸せになります】 狭山 ひびき(角川ビーンズ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【あやかし後宮の契約妃 もふもふたちを管理する簡単なお仕事です】 青月花(角川ビーンズ文庫) Amazon Kindle B☆W



7月31日
 【果てない空をキミと飛びたい 雨の日にアイドルに傘を貸したら、二人きりでレッスンをすることになった】 榮三一(HJ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【ねぇ、もういっそつき合っちゃう? 1.幼馴染の美少女に頼まれて、カモフラ彼氏はじめました】 叶田キズ(HJ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【いっつも塩対応な幼なじみだけど、俺に片想いしているのがバレバレでかわいい。2】 六升六郎太(HJ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【最弱無能が玉座へ至る 3 〜人間社会の落ちこぼれ、亜人の眷属になって成り上がる〜】 坂石遊作(HJ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【最強魔法師の隠遁計画 13】 イズシロ(HJ文庫) Amazon Kindle B☆W



8月3日
 【処刑された聖女は死霊となって舞い戻る】 緒二葉(サーガフォレスト) Amazon Kindle B☆W


 【殿下、あなたが捨てた女が本物の聖女です】 狭山 ひびき(一迅社ノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【猫と呼ばれた男】 狭山 ひびき(一迅社ノベルス) Amazon Kindle B☆W


8月5日
 【狼は眠らない 05】 支援BIS(KADOKAWA) Kindle B☆W


 【黒き剣帝 元アラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム】 六志麻 あさ(ドラゴンノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【腹ペコ聖女とまんぷく魔女の異世界スローライフ!】 蛙田 アメコ(ドラゴンノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【田中家、転生する。3】 猪口(ドラゴンノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【引き籠り錬金術師は引き籠れない3 お家でのんびりしたい奮闘記】 四つ目(ドラゴンノベルス) Amazon Kindle B☆W


 【京都寺町三条のホームズ 17.見習いキュレーターの健闘と迷いの森/後編】 望月麻衣(双葉文庫) Amazon Kindle B☆W
 【盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ 4】 小早川真寛(双葉文庫) Amazon Kindle B☆W


 【袋小路くんは今日もクローズドサークルにいる】 日部 星花(宝島社文庫) Amazon
 【君に恋をするなんて、ありえないはずだった 課外授業は終わらない】 筏田 かつら(宝島社文庫) Amazon Kindle B☆W
 【5分で読める! 背筋も凍る怖いはなし】 このミステリーがすごい!編集部(宝島社文庫) Amazon
 【花井おばあさんが解決! ワケあり荘の事件簿】 井上 ねこ(宝島社文庫) Amazon Kindle B☆W


 【悪徳領主の息子に転生!? 〜楽しく魔法を学んでいたら、汚名を返上してました〜 3】 米津(BKブックス) Amazon



8月6日
 【魔王学院の不適合者 10 <上> 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜】 秋(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【三角の距離は限りないゼロ 7】 岬 鷺宮(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【アポカリプス・ウィッチ 4 飽食時代の【最強】たちへ】 鎌池和馬(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【わたし以外とのラブコメは許さないんだからね 4】 羽場楽人(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
【男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 3. じゃあ、ずっとアタシだけ見てくれる?】 七菜なな(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
【恋は双子で割り切れない 2】 高村資本(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【バレットコード:ファイアウォール 2】 斉藤すず(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【ただの地方公務員だったのに、転属先は異世界でした。 〜転生でお困りの際は、お気軽にご相談くださいね!〜】 石黒敦久(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる】 紺野天龍(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W
 【はじめての『超』恋愛工学 Lesson1. 女子大生に師事した僕が彼女の妹(※地雷系)を攻略してみた】 ゆうびなぎ(電撃文庫) Amazon Kindle B☆W


 【魔剣の弟子は無能で最強! 〜英雄流の修行で万能になれたので、最強を目指します〜 2】 ふか田さめたろう(SQEXノベル) Amazon Kindle B☆W
 【悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!? 2】 十夜(SQEXノベル) Amazon Kindle B☆W
 【逃した魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件】 ももよ万葉(SQEXノベル) Amazon Kindle B☆W
 【最高難度迷宮で置き去りにされたSランク剣士、迷いまくって誰も知らない最深部へ 〜俺の勘だとたぶん出口はこっちだと思う〜】 quiet(SQEXノベル) Amazon Kindle B☆W


 【生活魔術師達、百鬼夜行に挑む】 丘野 境界(宝島社) Amazon Kindle B☆W
 【猫と竜 竜と悪魔と母猫】 アマラ(宝島社) Amazon Kindle B☆W


 【チートで家庭菜園 〜多分私が精霊姫だけど、他に名乗り出た者がいるので、家庭菜園しちゃいます〜】 深凪 雪花(PASH!ブックス) Amazon Kindle B☆W
 【掲示板の皆さま助けてください 2】 いそがばまわる (PASH!ブックス) Amazon Kindle B☆W
 【悪役令嬢のお気に入り 王子……邪魔っ 2】 緋色の雨(PASH!ブックス) Amazon Kindle B☆W


 【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー】 谷川 ニコ/市川 憂人/岡崎 琢磨/坂上 秋成/円居 挽(星海社FICTIONS) Amazon Kindle



8月10日
 【外れスキル「影が薄い」を持つギルド職員が、実は伝説の暗殺者 7】 ケンノジ(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W
 【理想の聖女?残念、偽聖女でした! 〜クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが〜】 壁首領大公(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W
 【この冒険者、人類史最強です 2 〜外れスキル『鑑定』が『継承』に覚醒したので、数多の英雄たちの力を受け継ぎ無双する〜】 日之影 ソラ(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W
 【デスマーチからはじまる異世界狂想曲 Ex2】 愛七 ひろ(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W
 【宮廷魔導師見習いを辞めて、魔法アイテム職人になります 3】 神泉 せい(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W
 【聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました 5】 神山 りお(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W
 【痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。12】 夕蜜柑(カドカワBOOKS) Amazon Kindle B☆W


 【Sランクパーティをクビになったので世界樹と里帰りします 1 〜能力固定の世界で村人と仲間だけが神成長!〜】矢御 あやせ(エンターブレイン) Amazon Kindle B☆W


 【本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第五部「女神の化身 VI」】 香月美夜(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【おかしな転生 XVIII イチゴタルトは涙味】 古流望(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【淡海乃海 水面が揺れる時 〜三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲〜 十一】 イスラーフィール(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【Trinitasシリーズ ドリーム・ライフ 〜夢の異世界生活〜4】 愛山雄町(TOブックス) Kindle B☆W



8月12日
【天才王子の赤字国家再生術 10 〜そうだ、売国しよう〜】 鳥羽 徹(GA文庫) Amazon Kindle B☆W
【処刑少女の生きる道 6.―塩の柩―】 佐藤真登(GA文庫) Amazon Kindle B☆W
【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 4】 ふか田さめたろう(GA文庫) Amazon Kindle B☆W
 【俺の姪は将来、どんな相手と結婚するんだろう?】 落合祐輔(GA文庫) Amazon Kindle B☆W
 【女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話 4】 みかみてれん(GA文庫) Amazon Kindle B☆W
 【友達の妹が俺にだけウザい 8】 三河ごーすと(GA文庫) Amazon Kindle B☆W
 【友達の妹が俺にだけウザい 8 ドラマCD付き特装版】 三河ごーすと(GA文庫) Amazon


【ぼんくら陰陽師の鬼嫁 七】 秋田 みやび(富士見L文庫) Amazon Kindle B☆W
 【白豚妃再来伝 後宮も二度目なら 一】 中村 颯希(富士見L文庫) Amazon Kindle B☆W
 【EAT 悪魔捜査顧問ティモシー・デイモン】 田中 三五(富士見L文庫) Amazon Kindle B☆W
 【くらし安心支援室は人材募集中 オーダーメイドのおまじない】 雪村花菜(富士見L文庫) Amazon Kindle B☆W



8月13日
【ロード・エルメロイII世の冒険 2.彷徨海の魔人(上)】 三田 誠(TYPE-MOON BOOKS) Amazon Kindle B☆W


 【異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く? 11】 シ・ガレット(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W
 【無能と蔑まれし魔術師、ホワイトパーティで最強を目指す】 詩葉豊庸(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W
 【ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた 3】 みももも(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W
 【追い出された万能職に新しい人生が始まりました 5】 東堂大稀(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W
 【転生王子はダラけたい 12】 朝比奈和(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W
 【不遇スキルの錬金術師、辺境を開拓する 2 貴族の三男に転生したので、追い出されないように領地経営してみた】 つちねこ(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W
 【勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!2】 石のやっさん(アルファポリス) Amazon Kindle B☆W



8月17日
 【リビルドワールド V 大規模抗争】 ナフセ(電撃の新文芸) Amazon Kindle B☆W
 【アリス・イン・ゾンビーランド ゾンビに撮影許可は必要ですか?】 空伏空人(電撃の新文芸) Amazon Kindle B☆W



8月18日
 【隷王戦記 2.カイクバードの裁定】 森山 光太郎(ハヤカワ文庫JA) Amazon Kindle


【我輩は猫魔導師である 〜キジトラ・ルークの快適チート猫生活〜 1】 猫神信仰研究会(サーガフォレスト) Amazon Kindle B☆W
 【バートレット英雄譚 〜スローライフしたいのにできない弱小貴族奮闘記〜 3】 上谷岩清(サーガフォレスト) Amazon Kindle B☆W


 【葉隠桜は嘆かない 1】 玖洞(アース・スターノベル) Amazon Kindle B☆W
 【首斬り特待生 ~1000人を処刑した死刑執行人、魔術学園に入学する~ 1】 空松蓮司(アース・スターノベル) Amazon Kindle B☆W
 【俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~ 3】 鍋敷(アース・スターノベル) Amazon Kindle B☆W
 【二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす 〜前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる〜 7】 十一屋 翠(アース・スターノベル) Amazon Kindle B☆W



8月19日
【双神のエルヴィナ 2】 水沢 夢(ガガガ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【千歳くんはラムネ瓶のなか 6】 裕夢(ガガガ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【プロペラオペラ 5】 犬村小六(ガガガ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い 5】 猿渡かざみ(ガガガ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【呪剣の姫のオーバーキル 〜とっくにライフは零なのに〜 3】 川岸殴魚(ガガガ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 3】 赤城大空(ガガガ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます 6】 あまうい白一(ガガガブックス) Amazon Kindle B☆W


 【死物語(上)】 西尾維新(講談社BOX) Amazon Kindle B☆W
 【死物語(下)】 西尾維新(講談社BOX) Amazon Kindle B☆W


 【名湯『異世界の湯』開拓記 1 〜アラフォー温泉マニアの転生先は、のんびり温泉天国でした〜】 綿涙粉緒(HJ NOVELS) Amazon Kindle B☆W
 【Mebius World Online 2 〜ゲーム初心者の真里姉が行くVRMMOのんびり?体験記〜】 風雲 空(HJ NOVELS) Amazon Kindle B☆W
 【槍使いと、黒猫。15】 健康(HJ NOVELS) Amazon Kindle B☆W



8月20日
 【英国カノジョは“らぶゆー”じゃなくてスキと言いたい】 楓原 こうた(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W
 【両親の借金を肩代わりしてもらう条件は日本一可愛い女子高生と一緒に暮らすことでした。3】 雨音 恵(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W
【転生王女と天才令嬢の魔法革命 4】 鴉 ぴえろ(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W
 【辺境都市の育成者 4.星落の魔女】 七野りく(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W
 【君のせいで今日も死ねない。】 飴月(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W
 【クラスのギャルが、なぜか俺の義妹と仲良くなった。 「今日もキミの家、行っていい?」】 佐波 彗(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W
 【S級ギルドを追放されたけど、実は俺だけドラゴンの言葉がわかるので、気付いたときには竜騎士の頂点を極めてました。】 三木なずな(富士見ファンタジア文庫) Amazon Kindle B☆W


 【悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる IV】 稲井田そう(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。5】 ほのぼのる500(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【特級ギルドへようこそ! 8 〜看板娘の愛されエルフはみんなの心を和ませる〜】 阿井りいあ(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【「お前には才能がない」と告げられた少女、怪物と評される才能の持ち主だった 2】 ラチム(TOブックス) Amazon Kindle B☆W
 【薬の魔物の解雇理由】 桜瀬彩香(TOブックス) Amazon Kindle B☆W


 【乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 11】 山口 悟(一迅社文庫アイリス) Amazon Kindle B☆W
 【乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 11 特装版】 山口 悟(一迅社文庫アイリス) Amazon
 【災厄令嬢の不条理な事情 婚約者に私以外のお相手がいると聞いてしまったのですが! 【著:中村 朱里(一迅社文庫アイリス) Amazon Kindle B☆W



8月24日
 【妖魔と下僕の契約条件 2】 椹野 道流(角川文庫) Amazon Kindle B☆W
 【丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。10】 竹村優希(角川文庫) Amazon Kindle B☆W
 【聖女ヴィクトリアの考察 アウレスタ神殿物語】 春間 タツキ(角川文庫) Amazon Kindle B☆W
 【紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色】 ほしお さなえ(角川文庫) Amazon Kindle B☆W
 【王妃さまのご衣裳係 路傍の花は後宮に咲く】 結城 かおる(角川文庫) Amazon Kindle B☆W
 【銀座琥珀屋雑貨店 神様と縁結び】 佐々木匙(角川文庫) Amazon Kindle B☆W



8月25日
【異世界迷宮の最深部を目指そう 16】 割内タリサ(オーバーラップ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【黒の召喚士 15.戦闘狂の成り上がり】 迷井豆腐(オーバーラップ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【本能寺から始める信長との天下統一 6】 常陸之介寛浩(オーバーラップ文庫) Amazon Kindle B☆W
 【エロゲ転生 運命に抗う金豚貴族の奮闘記 1】 名無しの権兵衛(オーバーラップ文庫) Amazon Kindle B☆W


【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3】 二日市とふろう(オーバーラップノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜】 鴉ぴえろ(オーバーラップノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【境界迷宮と異界の魔術師 15】 小野崎えいじ(オーバーラップノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【不死者の弟子 4 〜邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚〜】 猫子(オーバーラップノベルス) Amazon Kindle B☆W
 【ルベリア王国物語 3 〜従弟の尻拭いをさせられる羽目になった〜】 紫音(オーバーラップノベルスf) Amazon Kindle B☆W
 【完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる 2】 冬月光輝(オーバーラップノベルスf) Amazon Kindle B☆W
 【後宮の雑用姫 〜山育ちの知恵を駆使して宮廷をリフォームしたり、邪悪なものを狩ったりしていたら、何故か皇帝達から一目置かれるようになりました〜1】 KK(オーバーラップノベルスf) Amazon Kindle B☆W


【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2】 紙城 境介(MF文庫J) Amazon Kindle B☆W
 【また殺されてしまったのですね、探偵様】 てにをは(MF文庫J) Amazon Kindle B☆W
 【神は遊戯に飢えている。3】 細音 啓(MF文庫J) Amazon Kindle B☆W
 【クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。3】 天乃 聖樹(MF文庫J) Amazon Kindle B☆W
 【PAY DAY 2 太陽を継ぐ者】 達間 涼(MF文庫J) Amazon Kindle B☆W


【魔弾の王と凍漣の雪姫(ミーチェリア) 9】 川口士(ダッシュエックス文庫) Amazon
【魔弾の王と聖泉の双紋剣(カルンウェナン) 6】 瀬尾つかさ(ダッシュエックス文庫) Amazon
 【『ショップ』スキルさえあれば、ダンジョン化した世界でも楽勝だ 3】 十本スイ(ダッシュエックス文庫) Amazon Kindle B☆W
 【神々の権能を操りし者 〜能力数値『0』で蔑まれている俺だが、実は世界最強の一角〜】 黒(ダッシュエックス文庫) Amazon Kindle B☆W


 【逆行の英雄 〜加護なき少年は絶技をもって女勇者の隣に立つ〜 1】 虎馬チキン(MFブックス) Amazon Kindle B☆W
 【劣等紋の超越ヒーラー 〜無敵の回復魔法で頼れる仲間と無双する〜 1】 蒼月 浩二(MFブックス) Amazon Kindle B☆W
 【ほのぼの異世界転生デイズ 〜レベルカンスト、アイテム持ち越し!私は最強幼女です〜 2】 しっぽタヌキ(MFブックス) Amazon Kindle B☆W
 【転生少女はまず一歩からはじめたい 3 〜魔物がいるとか聞いてない!〜】 カヤ(MFブックス) Amazon Kindle B☆W
 【人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 3.〜ミナミの聖人編〜】 富士 伸太(MFブックス) Amazon Kindle B☆W
 【八男って、それはないでしょう! 23】 Y.A(MFブックス) Amazon Kindle B☆W


 【Missing 7 合わせ鏡の物語 <下>】 甲田 学人(メディアワークス文庫) Amazon Kindle B☆W
 【片想い中の幼なじみと契約結婚してみます。】 神戸遥真(メディアワークス文庫) Amazon Kindle B☆W
 【香屋 夢見堂 〜夢の香りは縁を結ぶ〜】 松田 詩依(メディアワークス文庫) Amazon Kindle B☆W
 【オーダーは探偵に 珈琲エメラルドは謎解きの薫りに包まれて】 近江 泉美(メディアワークス文庫) Amazon Kindle B☆W
 【おにぎり処のごちそう三角 2.宴を彩る門出のお品書き】 つるみ 犬丸(メディアワークス文庫) Amazon Kindle B☆W
 【お隣さんは小さな魔法使い】 有間 カオル(メディアワークス文庫) Amazon Kindle B☆W


 【レイの世界 ―Re:I― 2 Another World Tour】 時雨沢 恵一(IIV) Amazon
 【イルダーナフ ―End of Cycle―】 多宇部 貞人(IIV) Amazon Kindle B☆W


 【異世界征服記 〜不遇種族たちの最強国家〜 2】 未来人A(ブレイブ文庫) Amazon B☆W



8月26日
 【小説 新選組チューボー録】 SOW(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W



8月30日
 【宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 14】 すずの木くろ(モンスター文庫) Amazon Kindle


 【嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターによる最強パーティ育成術〜 7】 槻影(GCノベルズ) Amazon Kindle B☆W
 【魔力チートな魔女になりました〜創造魔法で気ままな異世界生活〜 5】 アロハ座長(GCノベルズ) Amazon Kindle B☆W
 【脱法テイマーの成り上がり冒険譚 〜Sランク美少女冒険者が俺の獣魔になっテイマす〜 2】 すかいふぁーむ(GCノベルズ) Amazon Kindle B☆W
 【独身貴族は異世界を謳歌する 〜結婚しない男の優雅なおひとりさまライフ〜 1】 錬金王(GCノベルズ) Amazon Kindle B☆W


 【無駄だと追放された【宮廷獣医】、獣の国に好待遇で招かれる〜森で助けた神獣とケモ耳美少女達にめちゃくちゃ溺愛されながらスローライフを楽しんでる】 茨木野(Mノベルス) Amazon Kindle
 【勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える】 くろぬか(Mノベルス) Amazon Kindle
 【神々の加護で生産革命〜異世界の片隅でまったりスローライフしてたら、なぜか多彩な人材が集まって最強国家ができてました〜 3】 風来山(Mノベルス) Amazon Kindle


 【アイ・アム・マジカミ イビルオブフラワーバッド】 しめさば/Studio MGCM(ファミ通文庫) Amazon Kindle B☆W
 【わたしを愛してもらえれば、傑作なんてすぐなんですけど!?】 殻半ひよこ(ファミ通文庫) Amazon Kindle B☆W


 【リアデイルの大地にて 7】 Ceez(エンターブレイン) Amazon Kindle B☆W
 【エステルドバロニア 3】 百黒 雅(エンターブレイン) Amazon Kindle B☆W
 【異世界ではじめる二拠点生活 2 〜空間魔法で王都と田舎をいったりきたり〜】 錬金王(エンターブレイン) Amazon Kindle B☆W



8月31日
 【悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。1】 丘野 優(エンターブレイン) Amazon Kindle B☆W


 【最強タンクの迷宮攻略 4】 木嶋 隆太(ヒーロー文庫) Amazon Kindle B☆W

2021年 8月 漫画新刊カレンダー  

★マーク付は要注目作品


7月30日
 【コミックライド 2021年8月号】 Kindle B☆W



8月2日
 【月曜日のたわわ 2】 比村奇石(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【月曜日のたわわ 2 青版】 比村奇石(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W


 【悪役令嬢転生おじさん 2】 上山道郎(YKコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【Lv1魔王とワンルーム勇者 5】 toufu(FUZコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【最弱無能が玉座へ至る 1 ~人間社会の落ちこぼれ、亜人の眷属になって成り上がる~】 宮社惣恭/坂石遊作(HJコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【異世界料理道 6】 こちも/EDA(HJコミックス) Amazon Kindle B☆W



8月3日
【漆葉さららは恋などしないっ4】 ぷよ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【君は死ねない灰かぶりの魔女 2】 楓月誠/ハイヌミ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【安堂鍵乃子の暗号事件簿 2】 関崎俊三(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【察知されない最強職 1】 三上康明/田中インサイダー(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W



8月4日
【瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 2】 伊藤勢/夢枕獏(ヒューコミックス) Amazon Kindle B☆W
【戦翼のシグルドリーヴァ 狂撃の英雄 2】 野上武志/鈴木貴昭(ヒューコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【あやかしトライアングル 5】 矢吹健太朗(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ダンダダン 1】 龍幸伸(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【逃げ上手の若君 2】 松井優征(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【Dr.STONE 22】 稲垣理一郎/Boichi(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【魔都精兵のスレイブ 8】 タカヒロ/竹村洋平(ジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ジャンプSQ. 2021年9月号】  Amazon Kindle B☆W
 【ヤングエース 2021年9月号】  Amazon Kindle B☆W
 【ヤングキングアワーズ 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W



8月5日
 【ぐらんぶる 17】 井上堅二/吉岡公威 (アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【空挺ドラゴンズ 11】 桑原太矩 (アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【うちの師匠はしっぽがない 6】 TNSK(アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【バレてる!カクテルナイト 2】 高山としのり(アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【謎解きよりも大変だ 1】 遠藤準(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-2】 ippatu(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? 3】 藤本ケンシ/井出圭亮(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【サタノファニ 18】 山田恵庸(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W
 【渡くんの××が崩壊寸前 11】 鳴見なる(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W


 【傷心公爵令嬢レイラの逃避行 2】 あるてぃ/染井由乃(フロース コミック) Amazon Kindle B☆W
 【後宮妃の管理人 3】 廣本シヲリ/しきみ彰(フロース コミック) Amazon Kindle B☆W
 【元・傾国の美女とフラグクラッシャー王太子 1】 吾田なぐさ/瑠美るみ子(フロース コミック) Amazon Kindle B☆W


 【アトム ザ・ビギニング 15】 ゆうきまさみ/カサハラテツロー(ヒーローズコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【恋愛ラボ電子特装版 3】 宮原るり(まんがタイムコミックス) Kindle B☆W
 【大家さんは思春期! 14】 水瀬るるう(まんがタイムコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【B's-LOG COMIC 2021 Aug. Vol.103】 Kindle B☆W
 【good!アフタヌーン 2021年09月号】  Amazon Kindle B☆W



8月6日
 【神装魔法少女ハウリングムーン 3】 佐藤ショウジ/サイトウケンジ(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【トリアージX 23】 佐藤ショウジ(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
【宇崎ちゃんは遊びたい! 7】 丈(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【ゲーム オブ ファミリア-家族戦記- 7】 山口ミコト/D.P(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【スコップ無双 「スコップ波動砲!」 ( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ ドゴォォ 4】 福原蓮士/つちせ八十八(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【僕のカノジョ先生 5】 星河蟹/孟倫(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W
 【ココロ色づく恋がしたい 1】 千種みのり(ドラゴンコミックスエイジ) Amazon Kindle B☆W


 【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 4】 石沢庸介/謙虚なサークル(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【よくわからないけれど異世界に転生していたようです 7】 内々けやき/あしほか(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【六姫は神護衛に恋をする ~最強の守護騎士、転生して魔法学園に行く~ 4】 内々けやき/あしほか(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【勇者小隊 寡黙勇者は流されない 1】 石口十(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【怪物王女ナイトメア 7】 光永康則(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【時間停止勇者 6】 光永康則(シリウスKC) Amazon Kindle B☆W
 【イジらないで、長瀞さん 11】 ナナシ(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【おりたたぶ 4】 こんちき(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【杖と剣のウィストリア 2】 大森藤ノ/青井聖(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ふーちゃんの穴 1】 Bou(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W
 【ふーちゃんの穴 2】 Bou(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W
 【異世界国家アルキマイラ ~最弱の王と無双の軍勢~1】 蒼乃暁/bob(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W
 【きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった 1】 森田季節/たかちひろなり(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W
 【没落令嬢の異国結婚録 3】 江本マシメサ/日野杏寿(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W
 【Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆 3】 長月達平/ツカハラ ミノリ (ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W
 【酒と鬼は二合まで 1】 羽柴実里/zinbei(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W


 【白魔術師は勇者のレベルを上げたくない 1】 桐江(メテオCOMICS) Amazon Kindle B☆W


 【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。4】 ぶたばら/妹尾尻尾(モンスターコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ドラゴンエイジ 2021年9月号】  Amazon Kindle B☆W
 【別冊少年マガジン 2021年9月号】  Amazon Kindle B☆W



8月9日
 【まんがタイムきらら 2021年8月号】  Amazon Kindle B☆W
 【コミックフラッパー 2021年9月号】  Amazon Kindle B☆W



8月10日
 【麗子の風儀 悪役令嬢と呼ばれていますが、ただの貧乏娘です 2】 otakumi/ベキオ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【紅殻のパンドラ 21】 六道神士/士郎正宗(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【THIS IS IT! 制作進行東雲次郎 2】 百瀬祐一郎/犬威赤彦(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W


 【処刑少女の生きる道 2】 佐藤真登/三ツ谷亮(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ARIA完全版 [ARIA The MASTERPIECE] 6】 天野こずえ(BLADEコミックス) Kindle B☆W
 【クソザコちょろイン西賀蜂 2】 kamatama(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【はめつのおうこく 5】 yoruhashi(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【Vivy ―Fluorite Eye’s Song― 1】 山高守人/Vivy Score(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【魔女のマリーは魔女じゃない 3】 小林安曇(BLADEコミックス) Amazon Kindle B☆W



8月11日
 【メイドさんは食べるだけ 3】 前屋進(イブニングKC) Amazon Kindle B☆W


 【ダンベル何キロ持てる? 13】 サンドロビッチ・ヤバ子/MAAM(裏少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【うしろの正面 カムイさん 3】 えろき/コノシロしんこ(裏少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【アオイホノオ 25】 島本和彦(ゲッサン少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【戦×恋(ヴァルラヴ) 13】 朝倉亮介(ガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
【不徳のギルド 8】 河添太一(ガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
【月刊少女野崎くん 13】 椿いづみ(ガンガンコミックスONLINE) Amazon Kindle B☆W


 【小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 5】 カザマアヤミ/クール教信者(アクションコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【小林さんちのメイドラゴン ルコアは僕の××です。3】 歌麿/クール教信者(アクションコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【小林さんちのメイドラゴン 公式アンソロジー All Stars!】 アンソロジー/クール教信者(アクションコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【京都寺町三条のホームズ 8】 秋月壱葉/望月麻衣(アクションコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ちょっといっぱい! 8】 火曜(まんがタイムKR フォワードコミックス) Amazon Kindle B☆W



8月12日
 【清少納言と申します 4】 PEACH-PIT(BE LOVE KC) Amazon Kindle B☆W
 【ちはやふる 47】 末次由紀(BE LOVE KC) Amazon Kindle B☆W


 【冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた 黒髪の戦乙女 5】 漆原玖/門司柿家(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。エイルの奇妙なメガネ生活 4】 草壁レイ/南野海風(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。-ΑΩ- 6】 納都花丸/藤孝剛志(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件 7】 秋乃かかし/裂田(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【禁断師弟でブレイクスルー〜ボーイ・ミーツ・サタン〜3】 えとうヨナ/アニッキーブラッザー(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W


 【ZINGNIZE 6】 わらいなく(リュウコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【月刊少年ガンガン 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W
 【まんがタイムきららフォワード 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W
 【ゲッサン 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W



8月16日
 【無人島でエルフと共同生活@COMIC 4】 ちわ小太郎/わんた(コロナ・コミックス) Amazon Kindle B☆W



8月17日
【化物語 14】 西尾維新/大暮維人(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【化物語 14 特装版】 西尾維新/大暮維人(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【新本格魔法少女りすか 1】 絵本奈央/西尾維新(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【双穹の支配者 この世の半分を支配する! ハズレチートで異世界を救え!! 2】 赤衣丸歩郎(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【新 仮面ライダーSPIRITS 29】 村枝賢一/石ノ森章太郎(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【シャングリラ・フロンティア 5 〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜】 硬梨菜/不二涼介(KCデラックス) Amazon Kindle B☆W
 【カノジョも彼女 7】 ヒロユキ(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ブルーロック 15】 金城宗幸/ノ村優介(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ダイヤのA act2 28】 寺嶋裕二(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【生徒会役員共 21】 氏家ト全(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【彼女、お借りします 22】 宮島礼吏(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【黒岩メダカに私の可愛いが通じない 1】 久世蘭(講談社コミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ピーチボーイリバーサイド 10】 ヨハネ/クール教信者(講談社コミックス月刊マガジン) Amazon Kindle B☆W



 【大暮維人画集 Sky &】 大暮維人(講談社) Amazon
 【大暮維人画集 & Blast】 大暮維人(愛蔵版コミックス) Amazon


 【少年マガジンエッジ 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W



8月18日
【ウマ娘 シンデレラグレイ 4】 久住太陽/杉浦理史(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【竜と勇者と配達人 7】 グレゴリウス山田(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【BUNGO ―ブンゴ― 28】 二宮裕次(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 23】 赤坂アカ(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【【推しの子】 5】 赤坂アカ/横槍メンゴ(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【オリンピア・キュクロス 6】 ヤマザキマリ(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【しらずの遭難星 1】 瀬野反人(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【魔弾の王と凍漣の雪姫 1】 川口士/的良みらん(ヤングジャンプコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【かけあうつきひ 1】 福井セイ(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【トニカクカワイイ 17】 畑健二郎(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【魔王城でおやすみ 19】 熊之股鍵次(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【双亡亭壊すべし 25】 藤田和日郎(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【バイロケーターズ 1】 田辺狭介(少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic 3】 猿渡かざみ/Aちき(裏少年サンデーコミックス) Amazon Kindle B☆W


8月19日
 【東独にいた 5】 宮下暁(ヤンマガKCスペシャル) Amazon Kindle B☆W


 【アサシンクリード チャイナ 4】 倉田三ノ路(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ブラック・ラグーン 12】 広江礼威(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘 3】 イダタツヒコ/広江礼威(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【夏へのトンネル、さよならの出口 群青 3】 八目迷/小うどん(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【レッドサン・インク 1】 スズキ唯知(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【任侠転生 ―異世界のヤクザ姫― 6】 宮下裕樹/夏原武(サンデーGXコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【千歳くんはラムネ瓶のなか 3】 裕夢/ボブキャ(ガンガンコミックスUP!) Amazon Kindle B☆W


 【ウルトラジャンプ 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W
 【まんがタイムきららMAX 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W
 【まんが4コマぱれっと2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊サンデーGX 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊ヤングマガジン 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W




8月20日
 【遺書、公開。8】 陽東太郎(ガンガンコミックスJOKER) Amazon Kindle B☆W
 【ラグナクリムゾン 9】 小林大樹(ガンガンコミックスJOKER) Amazon Kindle B☆W


 【月刊ヤングキングアワーズGH 2021年10月号】  Amazon Kindle B☆W
 【月刊ガンガンJOKER 2021年9月号】 Amazon Kindle B☆W
 【少年マガジンR 2021年9月号】 Kindle B☆W



8月23日
 【スパイ教室 02】 せうかなめ/竹町(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W
 【対ありでした。 〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜3】 江島絵理(MFコミックス フラッパーシリーズ) Amazon Kindle B☆W


 【ドラゴンズサマー~クロとわたしの夏休み~ 1】 やまむらはじめ(YKコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【Q、恋ってなんですか? 1】 Fiok Lee(アフタヌーンKC) Amazon Kindle B☆W
 【漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件 2】 クマガエ/宮澤ひしを(イブニングKC) Amazon Kindle B☆W
【ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 18】 泰三子(モーニングKC) Amazon Kindle B☆W
 【定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ 3】 吉本浩二(モーニングKC) Amazon Kindle B☆W
 【望郷太郎 5】 山田芳裕(モーニングKC) Amazon Kindle B☆W
 【インビンシブル 2】 瀬下猛(モーニングKC) Amazon Kindle B☆W
 【ワールド イズ ダンシング 1】 三原和人(モーニングKC) Amazon Kindle B☆W
 【MOGUMOGU食べ歩きくま 3】 ナガノ(ワイドKC) Amazon Kindle B☆W


 【月刊モーニング・ツー2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W



8月25日
 【Fate/Grand Order -mortalis:stella- 3】 白峰(ZERO-SUMコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【異世界迷宮の最深部を目指そう 4】 左藤圭右/割内タリサ(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ひとりぼっちの異世界攻略 8】 びび/五示正司(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 9】 左藤圭右/割内タリサ(ガルドコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【つりこまち 1】 山崎夏軌(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【+チック姉さん 18】 栗井茶(ヤングガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W
 【結婚指輪物語 11】 めいびい(ビッグガンガンコミックス) Amazon Kindle B☆W



 【月刊アクション 2021年10月号】  Amazon Kindle
 【月刊ビッグガンガン 2021 Vol.09】  Amazon Kindle B☆W
 【アフタヌーン 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W



8月26日
 【黒鉄の魔法使い 4】 もくふう/迷井豆腐(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。 5】 リュート/オオハマイコ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
【やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 2】 柚アンコ/永瀬さらさ(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 16】 常深アオサ/羊太郎(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。8】 横田卓馬/伊瀬勝良(角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【新選組チューボー録 1】 熊谷 綾人/SOW (角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W
 【艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス 2】 柚木 ガオ (角川コミックス・エース) Amazon Kindle B☆W


 【ご注文うさぎですか? Complete Blend 1】 Koi(まんがタイムKRコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【アズールレーン Queen's Orders 4】 槌居(REXコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【少年エース 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【コンプエース 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊少年シリウス 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【Comic REX 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W



8月27日
【桜井さんは気づいてほしい 3】 あきのそら(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【ニートくノ一となぜか同棲はじめました 1】 小龍/八木戸マト(電撃コミックスEX) Amazon
 【この美術部には問題がある! 14】 いみぎむる(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【転生王女と天才令嬢の魔法革命 2】 南高春告/鴉ぴえろ(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
【魔法使いの印刷所 6】 もちんち/深山靖宙(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【昏き宮殿の死者の王 2】 唐崎/槻影(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【航宙軍士官、冒険者になる 4】 たくま朋正/伊藤暖彦(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【“かわいい”はキミのもの 2】 いうのす電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【リビルドワールド 5】 綾村切人/ナフセ(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【表情が一切わからない白銀さん 2】 Byte(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【草野と希# 1】 岩国ひろひと(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W
 【パパと巨乳JKとゲーム実況 4】 糸吉了一(電撃コミックスEX) Amazon Kindle B☆W


 【コミックアライブ 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【電撃マオウ 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【月刊コミック 電撃大王 2021年10月号】 Amazon Kindle B☆W
 【コミック電撃だいおうじ VOL.96】 Amazon Kindle B☆W


8月28日
 【まんがタイムきららキャラット 2021年9月号】  Amazon Kindle B☆W



8月30日
 【ナポレオン〜覇道進撃〜21】 長谷川哲也(YKコミックス) Amazon Kindle B☆W


 【コミックライド 2021年9月号】 Kindle B☆W

主人公じゃない! 02 ★★★☆   



【主人公じゃない! 02】  ウスバー/天野 英  エンターブレイン

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

能力差5倍!? 脇役 VS 「序盤、中盤、終盤最強」の剣聖

素質看破、無限骸骨トラップ、囮召喚装置……ゲーム知識を駆使したレクスの手法によって、常識外れな速度で成長していくラッドたち新人パーティ。
だが、その総仕上げに挑んだ「世界一決定戦」で待ち構えていたのは「序盤最強」のレクスを超える「真の最強キャラ」で……!?

現実で無限に敵湧くフィールドでレベル上げ、って出来るのかー。
いや、実際にはゲームでやってたレベル上げの多くはゲームみたいに上手く行かなかったのだけれど、その中から何とか実用に耐えられるものを検証の上で採用して、という形で実現しているのですね。
シナリオの展開でもそうだけれど、ゲームが現実化したからと言ってすべてがゲーム通りに進行するのではなく、ゲームでは可能だったことが不可能になっていたり逆にゲームではシステム上不可能だったことが、自由に動き回れる現実だと可能になっていることがあったり、とその辺の現実とゲームの可能と不可能の範疇のバランスが非常に高く取れていて、読んでても引っかかりが少ないんですよね。
レクスがゲームと同じつもりでやらかしてしまい、失敗してしまうというケースもありますし、ゲーム表現と現実とのすり合わせがうまいんだなあ。
そんな中で自分たちよりも明らかにレベルの高いダンジョンボスを、ゲームさながらにハメ技で傷一つ負わずに倒してしまうシーンは、苦笑交じりながら面白かったです。
ゲームではNPCが不規則な行動を取ってしまうためにランダム要素が強かったハメ技が、現実側ではパーティーでしっかり個々のメンバーと信頼関係が結ばれていて意思統一が取れているために、余計な行動を取る人間がおらず、安全にハメられた、というのはなんともはや。
まあ現実は現実で不確定要素があったり、思わぬミスがあったりという事もあるので結局完璧に安全という事はなかったのだろうけれど。

そんな風にズルにも思える強化策を取り続けるレクスだけれど、彼の教授する攻略法や強化法は効率の最適化というもので決して楽して強くなるものではないんですよね。いや、楽しようとすれば楽できるんだろうけれど、コードをイジってステータスの数字を変更するみたいなチートではなく、ちゃんと鍛えて強くなる方法ですからね。ハメ技はシステムの穴をついたみたいなものだけれど、リスクはあったわけですし。
まあレクスの思惑以上に、ラッドたちは真面目なものだから彼に提示された訓練法にレクスの思惑以上に真剣に向き合って、数値だけをアップさせるのじゃない自力からお仕上げていくような地道な強化に繋がっているので、その成長も大きいのでしょうが。
それでも、あっさり2巻でラッドたちがレクスのステータス数値を上回ってくるとは思いませんでしたが。スペックだけなら、もうレクスよりも強いのかw
それでもこの世界で認知されている戦闘システムを越えたプレイヤースキルと知識を駆使するレクスは、戦闘巧者としてまだまだ新人で戦闘のイロハを学びきれていないラッドたちでは、遥か天上にいる英雄に思えるのでしょう。レクス自身、その憧れを裏切るようなこすっからい真似はしてませんしね。
結構内心卑屈だし、コンプレックスも強いし、ラッドたち才能あふれる若者たちに嫉妬を滾らせているレクスですけれど、その教育は熱心で誠実ですし、ついつい面倒を見てしまうところなんか、教えて貰う側もレクスがそれだけ心砕いてくれているというのが伝わるから、慕うのも無理ないんですよね。
彼の誠実さは、今回の大きな壁だった剣聖相手にも示されていて、単にゲーム感覚だけだったら彼に勝ったあとにあんな塩を送る真似は思いつきもしなかったでしょうからね。与えてもらったら、少なくともそれに比肩するものを返したい、と今以上に彼に強くなるためのシステムブレイクのヒントを与えてしまうとか、ほんとそういうところだぞ、という感じで。
しかし、主人公じゃないと自重し逃げ腰にもなりながら、いざというときには逃げないし、度胸も据わって思い切るあたりが、このレクスの中の人の資質だよなあ、と思う所だ。大人のくせにガキみたいなピチピチした心を持ってるんじゃないだろうか、この人。まあそういう粋人じゃなかったら、高くて売れなかったゲーム機を買い揃えて夢中になって攻略したりとかしないですわなあ。
彼ならたとえ本当の現実だとしても、必要ならバカ高い高級品を使い潰すことを躊躇わなかったんじゃないだろうか、と思えてくる。
同時に、その必要な時を見極めるのも上手いよなあ、と。単に意地や見栄だけで不必要に超高級アイテムを使い潰したりはしない強かさもあるんですよね。
まあ、単純に負けた場合面倒見てる若手の女の子の身の安全がヤバイ、という段階で勝つために躊躇うことはなかったかもしれませんけれど、ちゃんと得るべきものは得ているあたりが抜け目ないんですよねえ。

さて、これでレクスの行き止まりだった成長の壁を突破できたわけですけれど、だからといって順調に波に乗れる、というはずもなく。また不用意に名声があがってしまったために余計なトラブルも舞い込んできそうですし、果たしてこれからもシナリオ管理や成長管制ができるのか。
あと、若手の中心であるラッドの成長はわりと丁寧に描かれているのですけれど、それ以外のメンバーはあんまり掘り下げた描写も少ないので、もう少し描いてほしいかなあ。それとレクスの妹のレシリアのポディションもまだ中途半端でどういう立ち位置なのか微妙によくわからんのですよねえ。ラッドのパーティーとは一歩距離置いていますし、レクスの相棒というわりにはレクス単独行動が多いですし。レシリアがヒロイン枠ではあるんだろうけれど、もうちょっとハッキリ立ち位置がしてくるとありがたいなあ、と思ったり。


となりの彼女と夜ふかしごはん ~腹ペコJDとお疲れサラリーマンの半同棲生活~ ★★★☆  



【となりの彼女と夜ふかしごはん ~腹ペコJDとお疲れサラリーマンの半同棲生活~】  猿渡 かざみ/クロがねや 電撃文庫

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となりの彼女が「おかえりなさい」と「いただきます」を言ってくれる生活。

大手スーパーの文具部門で新任マネージャーとなった俺・筆塚ヒロトは、仕事漬けの毎日にすっかり憔悴しきっていた。そんな俺の唯一の楽しみは、深夜帰宅後につまみを作って酒を飲むことだけだった、んだけど……いつの間にか、隣に住む腹ペコ女子・朝日さんと賑やかな半同棲生活をすることになってました。

「し、深夜に揚げ物は犯罪なんですよ!」
「今夜こそ誘惑に負けませんからね…!」
「こんなに美味しいなんて優勝ですぅ…」

優勝――それは大切な人と美味い料理で食卓を囲う瞬間のことを言う、らしい。
腹ペコ女子があなたの暮らしを彩る深夜の食卓ラブコメ、召し上がれ!

いやこれ、腹ペコJDと深夜ご飯食べるのがメインじゃなくて、職場の総合スーパーで働く模様を描く方がメインのお仕事モノじゃないですか。
てっきり、仕事で疲れ切って帰ってきたところを、JDとイチャイチャしながらご飯食べて癒やされる日常ものというスタイルかとタイトルや粗筋から想像していたのですが、思っていたよりもかなりガッツリお仕事モノでした。
突然前の部署から慣れない文具部門のマネージャーをやらされて、売上も現場管理も部下との関係も何事も上手くいかず疲弊しきった主人公ヒロト。そんな彼が疲れ切って自宅のマンションに帰ってきた時、隣室のJDが居酒屋で鍵をなくして困っていて、縁あって彼女を部屋に入れて深夜ご飯を振る舞うことに。
そこで実に美味しそうにご飯を食べ、缶ビールを飲む朝日さんと愚痴を言い合うなかで、ヒロトは朝日さんに職場での部下への姿勢にお叱りを受けてしまうのです。
不本意だった部署の移動に余裕を失った事と不満から内向きになったことで、部下とちゃんと向き合わず現場を把握せずいい加減な仕事をしていた事に気付かされたヒロトは、心入れ替え今の部署のマネージャーとしてやるべき事をやり、部下ともちゃんとコミュニケーションを取って、おかしくなっていた現場を立て直し始める。
まあ言ってしまえばこういうことか。だいたい誰が悪いかというと、文具部門がおかしくなったのはヒロト自身の問題だし、彼のモチベーション管理を全くせずに放り出した人事部門の問題だし、しわ寄せは全部現場に来ていました、というのは仕事あるあるだよなあ。
実際、ヒロトはほぼ現場の人間の信頼を失っていたので、いきなりあんな新しい事をはじめようとしても、知らん顔されても不思議なかっただろうに、よくまあ助けてもらえたものである。パートの人たち、聖人だろう、これ。
まあ破綻状態にあった現場の環境が改善される、となったら協力するのもやぶさかじゃないのかもしれないですけど、いきなり一人でやろうとされてもねえ、というところもあるし。今まで現場出てこなかったのに、いきなり顔出すようになって特に話通さず相談もなく勝手にあれこれ動かされだしたら、相手が偉い人でもなんやねん、と思っちゃうんじゃないでしょうか。
去年の売上の百%超えも、前年がよっぽど低かったんじゃない?と意地悪なことを考えてしまう。
正直、心改めたからってそれからの彼のやり方はうまいもんじゃなかったと思います。本当にパートの皆様のお陰サマサマじゃないでしょうか。

さてJDの朝日さんとのお話の方ですけれど、女子大生っつっても高校卒業したばかりで右も左もわからない上京したての初々しい女の子、というわけじゃなく。そんな娘を餌付けしてご飯食べさせて癒やされる話、というふうではなく、朝日さんもう二十歳になってるんですねえ。なったばかり見たいではあるんだけれど、酒が飲める年齢である。
というわけで、夜食作って一緒にご飯食べて一緒にパカパカとビールの缶開けながらゲームしたり愚痴言い合ったりと二人して管を巻く、これ普通に宅飲みじゃないですか?
合コンの居酒屋で鍵なくして、部屋に入れなくて困っていた朝日さん。なんかぐだぐだな理由でヒロトの部屋に入り浸り、というほど図々しくはなく、むしろ申し訳無さそうに家事手伝ったり、と決して居心地良さそうにしているわけではなかったので、あんまり半同棲とかそういう雰囲気ではなかったですね。後半、住居侵入トラブルがあったあとは別の人の部屋に避難してしまったから、結局ヒロトの部屋にいたのは3日程度でしたし。
ただ、変に半同棲なんて言わず、夜中に宅飲みしてぐだぐだになって、ついつい二人して寝落ちして朝になってた、という実際の状況の方がよくある話である分生々しくて二人の間の雰囲気としては良かったんじゃないでしょうか。意図せず同じ部屋で寝ちまった、というのが何度か続いた方が意識してしまう所も大きいでしょうし。
それに、朝日さん、なんか最初こそ頼りなかったものの、よりどころ無くフラフラしてる女子大生じゃなくて、学生ながらしっかりと稼ぎを持ち、それ以上に自分の生き方をしっかりと見定めている大人の女性だったんですよね。むしろ、今現在迷走して鬱屈を溜め込んでしまっていたヒロトよりも、ここぞというとき大人びていたかもしれない。だからこそ、ヒロトは彼女の芯ある言葉に影響を受け、自分を見つめ直すことになったのですから。
とはいえ、彼女の方も自分の生き方を定めていたとはいえ、周りからそれを叩かれ否定されることも少なくなく、彼女の方もまたヒロトに負けず劣らず精神的に疲弊していた部分は少なくなかったのでしょう。
彼が困り果てていた自分を助けてくれたこと、そりゃもう美味しい夜食を振る舞ってくれて、お酒かぱかぱ煽る余裕をくれたこと、色々と吐き出させてくれたことは、間違いなく救いであり、張り詰めていたものへの癒やしだったのでしょう。他でもない彼に、自分の書いた2冊の本についての講評を求めたのは、彼が抱えていた仕事の苦しみの中に自分が耐えているものと共通したものを見出したから、だからこそこの人の意見を聞きたかった、というのもあるのでしょうけれど。
優しくしてくれた彼にこそ、自分の選択を認めてほしかった、という風に見えたのはラブコメフィルターの働きですかね。

あと、最後のは間違いなく犯罪なので、ちゃんと警察に通報しましょう。勝手に取引のネタにするの、余計に拗れると思うし、朝日さんの身の危険に直接関わるだけに、拙いんじゃないかなあ。



FGO 2部6章完結記念PU2 ガチャ回す &ナイスネイチャも回す!  


月姫コラボ、まったく音沙汰ないのに若干心砕けて、先にタマモのガチャを長年の封印を解いて回してしまったこともあり、どうやら堰が切れてしまったようで。

まだ6章まで到達できていないから出会っても居ないモルガン様の、でもどこかで良くとても良く見覚えがあるというかいつも見ているように見える美麗極まるご尊顔にフラフラと惹かれてしまい、モルガン様モルガン様と被催眠に陥ってしまいました。
堕ちてしまったのなら、回さねばなりません。

まずはえいやっと呼符!

2部6章完結記念PU2の1


はい、来ました!
一枚目!
びっくりしてスクショ撮れんかったわ!
マジかお前この間君目当てやったらまったくチラ見せもしてくれなかったやないか。無視してモルガン様連呼してたら即かよ。ツンデレか!

というわけで、マジで呼符一枚目で来てくれやがりました。
まあお陰で、そのお陰でこれは来てる、神が降臨してる、天使が通り過ぎている、モルガン様が来る予兆!
という気分になってしまい、呼符だけで我慢するつもりだったのが本格的に石投入するはめに。
それでも、600は残すという固い意志のため、44連投入しました、はいどうぞ。

1回目。

2部6章完結記念PU2の2

はいこの爆死から入る流れ。

2回目。
2部6章完結記念PU2の3

これもさっぱりなら、キレイにここでやめとこう、と考えていたのですが、最後! 最後! この妖精、確実に釣りに来てる!

3回目
2部6章完結記念PU2の4

はい、見事に死亡!


4回目
2部6章完結記念PU2の5

ラスト。一応、まだ完凸していないヘブンズと新しい桜が来たので最低限、ということで。

最終的にトリ子が二人来てくれました。先のガチャではこの娘狙いで呼符突っ込んだくらいなので、来てくれて嬉しいのは確かだけれど、ガチャでこれだけ小悪魔してくるとは思わんかった!



さて、続いて今度は20日に発表となったウマ娘新キャラ実装は、エイシンフラッシュ。そしてサポートカードの方はSSRのナイスネイチャがかなり使えるヤツだったみたいなので、今まで貯めに貯めていたジュエルをこっちもついに解禁することにしました。
回すぞ回すぞ、と思いながらもカードはなんか微妙なのがずっと続いていましたから、フラストレーションがジュエルとともに溜まってたんですよね。全然回さないからカードも全然充実してないというのもありましたし。
天井、天井まで回す覚悟! 天井に到達できるジュエル3000までは溜まっていなかったのですが、そこはそれ、ちょびっと課金する覚悟で。
エイシンフラッシュは来たら回してやる、とマンハッタンカフェとともに考えていたキャラだったのですが、果たしてジュエル残るかわからんだけに後回しということで。
キャラガチャの方、いわゆるSR枠になるだろう☆2のウマ娘とっくに全部ゲットしているので、サポートカードが乏しい今、そっち回しても虚しいだけだからなあ、というのもあったので。

スクショの方はちょっともうなんか多すぎて撮るの諦めてしまったので、とりあえず結果だけ。

結果として天井までいく200回回しました。
目的であったナイスネイチャは、ガチャの方で3枚来てくれて、天井分含めてなんとか3凸まで到達。
他SSRはサクラバクシンオー、サトノダイヤモンドが初ゲット。
ニシノフラワーが一枚きて1凸。エアシャカールが1枚来て2凸。
スーパークリークが1枚来てくれて、2凸。

あと、SRではピックアップされていたトーセンジョーダンが一気に完凸までいってさらに溢れ。
ほかもわんさか来てくれて、おかげでかなり充実してくれました。個人的にはよく使うマンカフェとエイシンフラッシュがこれで完凸してくれたのはありがたかった。他にも完凸や3凸あたりまで行ったのも増えてきたので、色々と使って見る予定。
そしてウマ娘ガチャの方はやっぱりジュエル亡くなっちゃったので足りませんでした。あとちまちま貯めて溜まったらどうしようかな。
フラッシュはねえ……同期が全然実装されてないからなあ。
わりと工夫して、レースではフラッシュの同期だったライバルたち……の、パパにあたる現状実装されてるウマ娘たちが、代わりにそれっぽいスキルやステータス、戦術を乗せることでうまいこと身代わりさせているみたいなんですよね。
こういう工夫は非常に心くすぐられるものがあり、ありがたいですしなんかめっちゃ嬉しいのですけれど、やっぱりあの同期の綺羅星たちがいないのは寂しいですわ。
競馬史上でも屈指のタレント揃い、個性派揃い、名馬揃いの世代でしたからねえ。
ヴィクトワールピサ、ヒルノダムール、ローズキングダム、ルーラーシップ、ペルーサ、トゥザグローリーにダノンシャンティ、アリゼオ。ビートブラックとかエイシンアポロンといった後に古馬G1勝った馬もこの世代ですし、他にも古馬になって以降も重賞戦線で勝ち負けした馬はまだまだ居ますし。
世代が違う馬も、一つ上のブエナビスタとバチバチやってたり、ひとつ下から来たオルフェーブルと最初に古馬として有馬記念で立ちふさがってぶっ飛ばされたり、古馬になってからも数々の名馬と名レースを繰り広げているのですが、実装されてるのトーセンジョーダンくらいですもんね。
新ウマ娘が増えてきたとき、ストーリーのアップデートかみたいなのはあるのかしら。
何気にジャスタウェイとも何度も勝負してるんだなあ、フラッシュって。




処刑少女の生きる道(バージンロード) 6.塩の柩 ★★★☆   



【処刑少女の生きる道(バージンロード) 6.塩の柩】  佐藤真登/ニリツ GA文庫

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彼女が彼女を殺すための物語、破戒の第6巻。
「お前は、忘れない。ここで死ねるのなら、お前は幸運だ」

メノウと導師「陽炎」。
塩の大地での師弟の戦いは、メノウへと天秤が傾きつつあった。
アカリとの導力接続で手に入れた膨大な導力と、行使可能になった疑似概念【時】。
新たな力を得たメノウの勝利で終わるかと思われた訣別の戦いは、しかし、見え隠れする【白】の存在により予想外の方向へ向かいはじめる。

その頃、“聖地”跡では万魔殿が「星の記憶」へ足を踏み入れていた。
マノンの遺した一手が彼女に致命的な変化をもたらすことも知らず――。

そして、最果ての地にひとつの破局が訪れる。
彼女が彼女を殺すための物語、破戒の第6巻。
そして貴女は落ちていく。
地面に横たわる姿にはじまったこのシリーズの表紙絵は、5巻でついに立ち上がり戦う決意を見せた。そこから立つべき地面を失ったようにメノウはどこかへ落ちていく。墜ちていく。堕ちていく。

メノウは自分の生きざまをふらふらと蛇行しながら前進していると言っていたけれど、同時に師匠のことを悪でもなく前でもなく中道で、合理的で残酷でありながらも人間的だと語っている。フレアは、冷たく硬い鋼のような人間だった。その在り方は最初から最後まで変わらなかった。
でも、彼女は冷たいまま、金属のように硬いまま、無二の友情を得て、一人の弟子を慈しんだ。
友を殺し、弟子も利用した挙げ句に殺そうとして、そこに後悔も罪悪感も持たないのに、それでも彼女にとってあの日本人はたった一人の友人だったのだ。メノウは、自分の手で育てた娘だった。
だから、友人を殺したことを後悔もしていないのに、彼女の敵を討つために20年を費やした。その20年掛けた罠のためにメノウを育てて、利用して殺すつもりは一切揺らがずやり通したのに、フレアは娘を愛していた。その双方が矛盾せず両立していたのが、フレアという人物だったのだろう。彼女はあまりにもその在り方が一貫しすぎていて小揺るぎもしなかったが故に、矛盾すらも貫いてしまったのか。
後悔も罪悪感もなかったフレアにとって、自分の人生に不満も痛みもなかっただろう。彼女は最後までゆるぎもしなかった。ただ、揺らぎたかったのだろう、という願望だけは透けて見えた。友人と旅していた頃、自分の人殺しの生き方にずっと罰を欲していたことを思えば、メノウの在り方はかつて自分が望んだものだったのだろうか。
最後に至っても、フレアの心のうちは理解の遠く向こうだ。フレア自身が自分をわかる必要を認めていなかったように、自己分析の欠片も思い描いていなかった事もあるのだろうけれど。その奥底にある真実は彼女の言動や回想の欠片から一つ一つ拾い上げていかないと見えてこないし、そうして組み上げたものが本当の真実かなんてわからない。
ただ、事実だけを見るならば、フレアは自分の人生の大半をかけて、自分が友人を殺すことになった原因である白を討とうとしていた。そして、そのために利用し尽くすつもりだった弟子に、彼女はずっと選択肢を与え続けていた、ということだ。
彼女が最期に撫でようとした腕の位置は、幼い女の子の頭の位置だった。
その事実さえ覚えていれば、きっと事足りるのだ。

これまでずっと鳴りを潜めていた勇者・白。それが、アカリという少女がこの地に降り立ったことで、そして日本帰還の術式の準備が整ったことで、ついに千年の長き時を経て動き出す。
あの白の名前とは裏腹の凄まじい黒穴の如き眼が描かれた姿の挿絵は、やべえの一言。これ、夜中に見たら本気で「ひぇ!」となる絵だったりする。マジ怖い。
こんな眼をしているやつがやばくないわけがないという逆説が成り立つくらいヤバイ。どういう塗り方したんだ、この眼。

しかし、白が動き出したことでアカリとメノウの繋がりが断ち切られたと同時に、一気にパーティーの再編が行われるんですよね、これ。
シャッフルされたというべきか。モモと姫様が現場を一旦離れたのに合わせて、まさかの人災(ヒューマンエラー)サイドからの参入である。そのおぞましいというほかない、存在自体が災害であり呪いであり破滅そのもの、という悍ましさをこれでもかと今まで見せつけてきた以上、人災たちの存在というのは倒したり乗り越えたりするべき敵であるか、それ以上に逃げなければならない厄災天災そのものか、というスケールだったのに、まず最初にそれをひっくり返したのがマノンだったんですね。
まさか、あんなあっさり退場するとは思っていなかったのだけれど、それ以上に置き土産が盤上をひっくり返すどころじゃない、とんでもねー一手だったわけだ。
ある意味それは神を零落させたようなもので、理解が全く出来ないが故に脅威だったものを理解できるものに堕としてしまった、或いは昇華させてしまったとも言えるんだけれど。いずれにしても、話ができる相手になった、というのは大きいどころじゃないんだよなあ。
そして、なんであんな根っからの小物なのに、大きな仕事ばっかりするんでしょうかね、サハラさんは。こいつ、自分では何しようとしてもろくなことにならないんだろうけれど、他人から強制されながらイヤイヤやる気なくむしろ失敗してしまて、と思いながらやると大成功するみたいな業を持ってるんだろうか。
なんか思わぬところからお姉ちゃんが出来てしまったところとか、笑っていいのか呆れていいのか、わからんのですけどw まるで話が通じなさそうなところとか、サハラにばっちり合いそう。しかし、このお姉ちゃんも所謂計り知れないヤバイ枠なのだから、メノウの新パーティーってかなり意味不明なことになってるんですがw
いや、相手が相手だからこれくらい揃ってないといけないのかもしれませんけれど。
というか、これ人災両方サハラに紐付きになっちゃったんだけど、この小物どこまで行ってしまうんだw

そして、モモはまだ正期の昇進を果たしたのでいいのですけれど、姫ちゃまの行く末がかなりヤバそうなことになってるんですよね。あの姫ちゃまが大人しく他人のイイようになるとはこれっぽっちも思わないのですが。むしろ、待ち受けている使徒の方が酷いことになりそうな予感w



ロード・エルメロイII世の冒険 2.彷徨海の魔人(上) ★★★☆   



【ロード・エルメロイII世の冒険 2.彷徨海の魔人(上)】  三田誠/坂本 みねぢ TYPE-MOON BOOKS

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「でもね。わたしたちは好きになったから、生きるべきなの」
神を喰らった男、エルゴ。
徐々に人格を失うと予測された彼を助けるため、エルメロイII世たちは日本の東京に旅立った。彼らを迎えた両儀幹也は、とある誘拐事件の解決を依頼してくるのだが……。
攫われたという夜劫アキラには何があったのか。そして、遠坂凛とエルゴの前に立ち塞がる彷徨海の魔術師の正体とは?

神の名を問う旅、『ロード・エルメロイII世の冒険』第二幕が開始する――!
コクトー、全然年取ってないな!! グレイからも、未那みたいな娘がいる歳には見えないと言われているくらいだし、未だ20代前半くらいに見えるんじゃないだろうか。
実際は未那の年齢からしても30代には入っているはずだけれど。
というわけで、今度の舞台は日本。そして「空の境界」から今は両儀となった幹也とその娘の未那が出演。まさか、コクトーを他の作品でお目にかかることが出来るとは思わなかった。素直に嬉しい。
しかし、今は両儀家の会計士紛いの仕事をしてるのか。ヤクザとかマフィアの会計士って……かなりヤバイ地位じゃないですかw まあコクトーの性質からして会計士って柄なのか、とは思うところですけれど。じゃあ何が一番似合うの?と問われるとなんだろう、と首を傾げてしまうのですが。
魔術師でも異能持ちでもないにも関わらず、型月作品の中でも最も不思議でとらえどころのない異能の人物だったもんなあ、黒桐幹也は。
そんな彼の不思議な存在感は、この物語の中でも発揮されていて、コクトーがその場にいるだけで場が落ち着いてしまうんですね。終盤にはエルゴの過去を知る彷徨海の魔術師・若龍らと呉越同舟の形で集まることになるんだけれど、誘拐事件やエルゴの状態、彷徨海の目的なども絡んでどうしたって穏やかならざる雰囲気になってしまう所を、コクトーがふわりととろかしてしまうのである。
話術に優れているとか、雰囲気をコントロールしているというわけでは一切ないのだけれど、毒気が抜かれるというか攻撃的な感情が穏やかに均されてしまうというべきか。
彼がどうして両儀式や蒼崎橙子みたいな超危険物と常に一緒に居て大丈夫だったのかが何となくわかるというものです。思えば、「空の境界」という物語の備えていたあの静謐な空気感というのは、物語の根幹がそうであった、というのもあるのでしょうけれど、コクトーの存在が大きかった気がします。式だけなら、もっと冷たく冴え冴えとしたものになっていたでしょうし、静謐さの中に不思議な温かさが常にあったのは、コクトー由縁だったんじゃないかなあ。
それは今作にも引き継がれていて、何かと騒がしい凛や新キャラの白若龍なんかも陽気なキャラクターなんですが、そんな彼らが居るにも関わらず、どこか静謐な空気が流れてたんですよね。
1巻のシンガポールの暑苦しいくらいの陽光と海のイメージから比べると、雰囲気が一変している。
これは、英国人であるエルメロイ二世やグレイからみた日本という異国に訪れた時の幻想的なイメージからも来ているのでしょうけれど。いきなり、縁日からはじまりましたからね。
また未那の方もこれ、独特の育ち方をしましたよねえ。この娘は活発でわりと無節操に駆け回る落ち着きなさそうな娘なんだけれど、それでもエルゴが発作で苦しんでいる時にふわりと彼のざわめきを均してしまった所なんか、コクトーとはちょっと違うけれど父親によく似た風情でありますし。同時に、何となく逆らえない気分というか子分にさせられた感じになってしまうのってこの娘独特の性質だよなあ。あえて言うなら、叔母の鮮花似か織に寄ったところがあるのは面白い。母親の式にはあんまり似てる所が見つからないというのもまた面白い。

さてもエルメロイ二世からすると久々の日本……たまに来てるんだったっけか。でも冬木の地ではなく、東京というのはなんか変な感じがしますね。秋葉原そんなに行きたかったのか、教授w
むしろ、凛と東京という組み合わせの方が違和感あるくらいで。なんでか凛は倫敦とか外国の方が似合う感じなんだよなあ。
聖杯戦争のあった国に戻ってきたから、というわけではないのでしょうけれど、改めて凛とエルメロイ二世の二人きりで、自分たちに影響を与えたサーヴァントの話を感慨を込めて交わすシーンにはなんだか感慨がありました。こればっかりは、あの戦争に参加した、そして生き残った人間でなければ共有できない感覚なのでしょう。幸か不幸か、その場面をグレイが目撃してもやもやする、などといった事はなかったのですが。

話の方は、エルゴのリミットが迫る中で彼の中にある神を取り払う方法を求めてきた日本で、エルメロイ二世一行は、コクトーからある誘拐事件の被害者の救出、或いは救済?を求められる。
その被害者を連れ出していたのは、何の因果かエルゴの過去を知る、もしかしたら友人だったという彷徨海の魔術師・白若龍。なんか好青年っぽいんだよなあ。被害者であるアキラについても、むしろ無理やり攫ってきたというよりも、アキラの希望をきいて連れ出したという感じですし。一方で魔術師としてちゃんと目的在ってアキラを連れているというのもあり、エルゴにかけられた神食いに関わるナニかをアキラが持っている、と縁が不思議と連なり絡まっている状況。
それが、どう展開していくのかは、取り敢えず今回は登場人物と状況を舞台上にあげる、という意味でプロローグだったような感じです。エルゴを助けるための道筋が、まだよくわからないしなあ。どんどんと材料は集まっているみたいなのですが。

しかしこれ、式の登場はあるのだろうか。なんかコクトーの回想からすると、嫌だ出ない!と主張してるみたいに見えたけどw あったら嬉しいなあ、というくらいで。


聖女様は残業手当をご所望です ~王子はいらん、金をくれ~ ★★★☆   



【聖女様は残業手当をご所望です ~王子はいらん、金をくれ~】 山崎 響/伊吹 のつ エンターブレイン

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教皇・王子・ギャングにお嬢様。みんなまとめて叩きのめします!
儚げな美貌と強大な聖魔法を持つ心優しき聖女ココ・スパイス……というのはあくまで表の顔。素顔の聖女様は引退後を睨んでちまちま貯金に励む超しっかり者だった。それもそのはず、ココはもともとはストリート・チルドレン。「他人をあてにせず、自分の力で食って行く」その矜持は聖女になった今でも変わらない。教皇の威光? 王子様からのラブコール? ギャングの魔の手? どんな相手だろうが、気に喰わなければありとあらゆる手段で叩きます!

「ジジイ、毎年毎年一時金でごまかしやがって! いつまでも日給銅貨八枚でこんな仕事をやっていられるか!? 今年こそベースアップを要求する!」
「いい加減信仰心を身に着けんか聖女! 日給月給の聖職者なんておぬしだけじゃ!」

教皇だろうが王子だろうが遠慮なし! いつだって自分を忘れない、規格外聖女ココちゃんのドタバタ日常コメディ登場!

日給銅貨8枚って、完全にブラックですよね!? と、作中で描かれた貨幣価値からしてもこれ日給じゃなくて時給換算じゃないの? という薄給ですからね。
むしろ、聖女様の春闘って正当行為じゃないの? と思う所なのだけれど、これ教皇の爺さんの悪意とかじゃなくて、ちゃんとした教会の事情があるらしい。
なんだかんだと、この僅かな小遣いの金額で受け入れているあたり、ココって別に金にがめついとかじゃないんですよね。本当の守銭奴だったら、ココのあのイイ性格と才覚なら金の集めようなんて幾らでもありそうですし。傍若無人で頭の回転が早く、多分聖女として召し上げられずそのまま路上ぐらししていても、路地裏の顔役の一人にでも成り上がってたんじゃないか、というアグレッシブさからしても、教会の運営にいっちょかみして集金システム作り上げても不思議じゃない悪党の素質はありそうなんですよね。
それが、与えられた小遣いだけをコツコツと貯めて、18歳での聖女という役割の年季明けに備えているあたり、あんまり無茶無道はする気ないんだなあ、と。
あれだけ自由に振る舞って、教皇はじめとした教会の偉いさんたち相手にも権威をもろともせず言いたいこと言って行儀作法なんざ知ったこっちゃねえとばかりにふんぞり返っているけれど、別に教会に対して反逆してるって訳じゃないんですよね。むしろ、明日をもしれないストリートチルドレンという身の上から、衣食住ちゃんと面倒見てくれる聖女という立場に拾い上げてくれた教会にはちゃんと感謝してるっぽいんだなあ、これが。
なので、聖女という役割も放り出すことなく、本性表すのは限られた身内の前だけで外ではキッチリ猫かぶって立派な聖女として振る舞っていますし、あれで教会への帰属意識はちゃんとあって客観的に見るとかなりちゃんと聖女やってるんだよなあ。
まあ、それも12年聖女やったら引退できる、という年季明けの制度があるから、拾ってもらった恩返しもそれで返し終えて、あとは自由! 娑婆への脱出! と目論んでいるようですが。
その普段からの大暴れっぷりから、魔王のように畏れられているココですけれど、教皇様はじめとして叱り怒りながらも、わりとみんなそんなココに順応してるというか、ある意味慣れちゃってるのが面白いw
もちろん、その低い出自もあって蛇蝎のように嫌っている層もあるんでしょうけれど。ココは喧嘩売られたら百倍返しが基本みたいな所がありますからね。変なちょっかい掛けて痛い目見た連中は多いんじゃないでしょか。作中でもモノ知らずの新人貴族娘に絡まれて、逆に徹底的に泣かす! をやらかしていますし。完全に周囲の反応が、触らぬ神に祟りなしのヤバイ奴に喧嘩売りやがったぞあの娘、でしたからね。むしろ周りがココにしばかれる娘相手に「ざまぁ」だったの、色んな意味でココに毒されてやしないでしょうかw
わずか6歳のときまで路上で逞しく生きてきたココ。そこから聖女として召し上げられ、今14歳。ということは、既に路上生活していた時期よりも聖女として生活してきた日々の方が長くなっているにも関わらず、覚えた行儀作法や淑女教育は身につかず……いや、猫かぶってる時の様子を見るとほぼ完璧に身についているはずなのに、それがあくまで外面にしかなっていないの。三つ子の魂百まで、というべきか、登場人物みんなが思っているように、生まれ育ちゆえにあの性格根性になったんじゃなくて、あれ生来の性格だろう!? というのは間違ってないんでしょうね。
一方で、その幼児時代の親に捨てられ地べた這いずって生きていたストリートチルドレンの頃の辛さ、世間の冷たさ、底辺の生活の酷さはココの中で今も忘れられることなく息づいていて、ふとした瞬間、含蓄ある言葉が飛び出したりするんですよね。
一時、教会を飛び出したときもあっさり下町生活に馴染んでいましたし、彼女の魂は今も路地裏にあるのかもしれません。
だから、聖女の年季明けたら下町で暮らす気満々なんですよね。この国の王太子セシルとの結婚話があるにも関わらず。
このセシル王子も、ココの本性をがっつり知っている人物にも関わらず、むしろそのイイ性格なココを面白がって嫌がる猫を構うみたいにして毎度からかってくるココの天敵なのですが……。
いや、ココ様ってばけっこう満更じゃないじゃないですかw
あれだけ毛嫌いして面と向かって罵倒して追い払おうとしながら、実は全然嫌いじゃないどころか、あのイイ性格なところ気にいっていて、満更じゃないって可愛いか!
本気で王子と結婚する気はないものの、王子が自分に構ってくるのは聖女と結婚するという政略とココの本性を面白がっているだけで、女性としては見られていないんだと期待しないようにしているとか、可愛いか! 王子関連が唯一、ココの可愛い面が見られる所っぽいんですよねえ。
まあ、マジで王妃になるの嫌がってるんですが。聖女と違って年季明けはありませんし、一生自由が束縛されてしまうわけですから。
果たして、王子は甲斐性見せれるんですかね、これ。王子も軽薄に見えてちょっと踏み込むのビビってるところあるみたいですし。王子とのラブコメももうちょっと見てみたいですよ♪

やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 4 ★★★★   



【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 4】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

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お互いの気持ちを確かめ合い、晴れて恋人同士となった小雪と直哉だが、恋人としての関係を意識して小雪は逆に固くなってしまう。
そんな折、小雪の許嫁として、イギリスからの留学生アーサーがやってくる。しかし彼は一緒にやってきた義妹のクレアと相思相愛だと見抜いた直哉。小雪との両想いぶりを見せつけることで許嫁として諦めさせ、クレアとの恋を成就させるべく立ち回ることに。
なかなか素直になれない二人をたきつけ見守りながら、自分たちの関係を省みる小雪と直哉は――
天邪鬼な美少女と、人の心が読める少年の、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第4弾。

ラブコメってラブコメディというだけあって、甘酸っぱい恋愛模様が描かれると同時に、それを明るく楽しくテンポよく、のコメディチックに描くジャンル、と言えます。
そのラブの部分に比重を置くのか、コメディの部分に重きを置くのはそれは作品それぞれで違ってくるのでしょうけれど、本作は特にこの「コメディ」としてのテンポの良さ、リズム感みたいなものが数あるラブコメ作品の中でももう突出してるんですよね。ある種、ラブコメの究極系として一つの完成を見たんじゃないか、と思ってしまうくらい、最初から最後まで見事なほど息切れの一切ない畳み掛けるような勢いと、展開の連なりの調和が取れた話の転がりかたになってるんですよね。
キャラクターの個性と押し出し、ストーリーラインのスムーズさも相まって、交響曲かという重奏さと軽妙さが合わさってる。
一言でいって、めちゃくちゃおもしろかった。
正直、小雪と直哉が両思いになることで、こんな以心伝心二人一組で物語そのものを牽引するユニットになるとは思ってなかったんですよね。読心能力かという能力持ちの直哉が、素直になれず本心を口にできないのにあっさり本心をぶっちゃけられて右往左往振り回される小雪、というのがこのシリーズのパターンでしたけれど、両思いになってもう開き直っちゃった小雪は、本心全部バレバレなのが当たり前という前提で直哉と付き合うようになってます。
じゃあ本心を素直に口にするようになったか、というとそうとも言えないあたりがまた小雪の可愛らしさなのですけれど、本心を読まれることを前提に物事を考え動くようになったものですから、もうこのカップル、完全に以心伝心になってしまって、二人して動く時一旦立ち止まって相談したり考えをすり合わせたり、というラグが全然なくなっちゃったんですよね。
なので、一切この二人の行動に淀みや停滞がなくなってしまったものですから、話の展開まで全く停滞がなくなって、直哉と小雪の邁進に合わせて話がどんどん進む進む。展開もどんどん転がる転がる。オマケに小雪もなんだか旦那に影響を受け始めたのか、やたらと察しがよくなってきている傾向があり、他の人の言動や思考を先読みするようになりはじめているんですよね。
それどころか、なんか直哉以外と会話する時一から十まで全部話す内容を口に出して話しながら話さないといけないので、なんか最近直哉以外との会話に面倒臭さを感じ始めている、という危険な兆候がw いやそれ、もう完全に直哉専用に調律されはじめてやしませんか? 大丈夫か? そのうち、他人とまともに会話できなくならないか?w

本来なら、徐々に明らかになってくるだろう新キャラクターである小雪の婚約者にして海外からの留学生、アーサーとクレアの事情も、空港で出迎えた初対面の時点で全部明らかになってしまったので、とにかく話が早い。直哉のみならず小雪まで加わって、ガンガンと話を進めていくものだから、余計なエピソードを挟む余地なく最大効率でアーサーとクレアの本心が暴かれていった上に、この兄妹完全に勢いのまま引きずり回されて、気がつけばお互い思いを秘めた両片思いだったのが想い通じ合っている、という怒涛の展開。いや、怒涛すぎるでしょう、RTA(リアルタイムアタック)かよ!
それでいて、直哉と小雪当人たちはというとよそのカップルにかまけて自分たちはどうなんだと言えば、僅かな暇さえあればひたすらイチャイチャ甘酸っぱい雰囲気を出してるのですから、余裕すら感じるダダ甘カップルっぷりでした。
いやー、ここまでしてくれるともうひたすら楽しいばかりでした。この直哉と小雪のカップルは延々見ていられそうですわ。

ちなみに、毎度巻末で繰り広げられる、直哉パパと小雪パパの世界を股にかけたトラブルバスターズも、これスピンオフで見てみたいくらいハッチャケてて面白いんですよねえ。

さて、次は直哉と小雪のカップル反対勢力の本命となる小雪のお祖父様が登場するのか。既に会ったら直哉相手に即陥落だよね、と皆の意見が一致しているあたり、まったく障害になりそうにないけれどw




コロナワクチン、二回目接種  



昨日、午前中にしてきました。
前回は翌日の明け方くらいから、副反応が出てきたのですが、二回目の今回はもう夕方ぐらいから怠くなってきて、夜半から熱が上がりだし、もう何も出来ず。
かなりキツいー。
いやもう、一回目にもまして全身が痛い。解熱鎮痛剤を飲むとこの節々や筋肉、腰の痛みは収まってくれてだいぶ楽になったのですが、1,2時間ほど眠って尿意で目が冷めて起きて水分補給をして、の繰り返しであんまり眠れず。解熱剤飲んだのですが、熱の方は上がり続けて最高38.2度まであがりました。
朝方になって、薬が切れたらしくまた全身痛くなってきて、この痛みとダルさがかなりキツいです。
注射した方の左腕は特に痛んで、左腕下にして寝られない感じですね。
薬は5時間ほど経過したら飲んでいいとの処方だったので、今改めて飲んでだいぶ楽になってきた次第。
体中ベトベトしていて、風呂入りたいんだけれど、さすがにしんどいのでもう少し落ち着いてから。

一回目よりキツくなるだろうな、とは想像していましたけれど、実際症状が出てくると思ってたよりしんどいですわー。
ですが、コロナにかかったら軽症でもこれ以上の酷い有り様になってしまうのですからね。2回目受けれてよかったです。

ぼんくら陰陽師の鬼嫁 七 ★★★★  



【ぼんくら陰陽師の鬼嫁 七】 秋田 みやび/しの とうこ 富士見L文庫

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芹が呪いを受けていた!? 原因を除くため、形代の式神・青竜が目覚める。

“北御門”が呪詛で狙われた廃遊園地の一件を切り抜け、大学でも新年度を迎えるころ――ところが芹は、どうにも体調が優れない。
その様子に呪いの兆候を感じた皇臥は、芹に北御門への呪詛が効かなかったのは、すでに彼女が別の呪いを受けていたからだという可能性に思い至る。皇臥は事態を重く見て、災いを受け流す役割を持った式神・青竜を呼び覚ますのだが……なんとその姿は、若い頃の皇臥そっくりで!?
呪いも旦那も増殖中? 受難の仮嫁とぼんくら旦那は、呪いの源に迫れるか!?
ああもう、この旦那ホントにかわいいなあ!!
往々にしてこの手の下げる評価を受けてる主人公って、実は有能だったり天才だったりするのですけれど、皇臥って掛け値なしにぼんくらなんですよね。陰陽師としての腕前は最大限評価して普通。苦手分野多すぎるし、得意の式神製作も今回の青竜の如月も出来栄えはともかくとして、面倒がってアップデートしてなかったとか、何をやってるんだと。
本当の本当にやや駄目よりの凡庸な陰陽師で、覚醒の余地とか完全にないんだよなあ。
かといって頭のほうが冴えているかというと、こっちもぼんくらと言われても仕方ない右往左往っぷりで、オマケに芹に秘密に事を進めようとして、史緒佳お義母さんにこっぴどく叱られる羽目になってるし。
嫁さんの前で母親にガチで叱られるって、恥ずかしいなんてもんじゃないですよ。でも、それとなく皇臥を庇ってフォローする芹が実に良い嫁してて、史緒佳お義母さんもあとで感謝して褒めてましたけれど、あれは良いシーンでした。
という風にやることなすことぼんくらで、芹がかけられた呪詛に関してもあれ正体を見抜いたのって偶然の産物に近くて、皇臥が鋭く見抜いたってわけじゃ全然ないんですよね。それどころか、予想がことごとく外れるわ、芹を護るための防衛策が片っ端から効かないわで、文字通り右往左往してましたもんね。
ただ、芹のために必死で一生懸命頑張ってるのだけはこれ以上無く伝わってくるんですよ。余裕ない分、必死さが焦りが懸命さが余計に伝わってくる。芹に黙って対処しようとしていたのも、芹を不安がらせないためですし、芹の事が心配で心配でたまらないというのがヒシヒシと伝わってきて、もうそれが可愛いというほかなく。
形代という身代わりの生贄役である青竜を使いたがらなかったのも、皇臥が式神たちを使役する道具ではなく家族として愛情を注いでいるのが良く分かるエピソードでもありますし、彼の優しさというのは随所に見られるんですよね。そういうところが陰陽師として甘いところだと言われたとしても。
かっこ悪いところもたくさんあった、でもそういう時って自分のメンツ度外視して、芹の気持ちを組んで彼女の心身だけじゃなく芹の友人たちや置かれた環境ごと守ろうとしてくれている時で、それを叶えるためならどれだけ自分の無能をさらけ出してもいい、自身が格好悪いことになっても構わない、という姿勢って……カッコいいんですよ。
かっこ悪いのが、カッコいい。
いやほんと、あの兄貴に頼み込むシーンはダサダサで恥ずかしいしみっともなくてかっこ悪い事この上なかったんだけれど、それが本当にかっこよかった。
芹がそれを見ていて、もうなんかアテられちゃったの、凄くわかりますわー。
女の人が男のことを可愛くてたまらない、と思う場面ってこういう形もあるんだなあ。

その芹の方も、今までの生き方のせいか不安や辛いことがあっても、表に出さずに誰にも弱みを見せず大丈夫大丈夫と流してしまっていた自分に、友達からわりと厳し目に指摘受けてようやく気づくことになるんですね。自覚が全然なかった分、きっとたちも悪かったんだろうけれど。
目に見えて不調なのに、病院行ったらという心配に、全然大丈夫だから、と返すのって相手からすると何も安心できることはないんですよね。心配をさせてもらえない、気遣いを受けてもらえない、というのは心の壁になるんだろうなあ、これ。
そういうのを取っ払って、ようやく「家族」になるわけだ。芹としては、もう気持ちは北御門家の一員のつもりだったと思うんですよ。でも、家族という関係に今まで慣れ親しんでいなかった彼女にとって、意識しない所でこういう隔たりが生じていたんですなあ。まあ、皇臥たちもそんな壁とか気にするほどのものでもなかったんでしょうけれど、それでも芹が意識して皇臥たちからの心配を受け取ろうとしたことで、今まで以上に芹の中で心理的な隔たりが取っ払われたような気がします。
なんか皇臥との距離感も、元から全然近かったけれど、もっと深い所でしっかりと繋がった感があって、今まで以上に夫婦然として見えるようになった気がしますもんねえ。

あと、護里ちゃんと祈里ちゃんの可愛さが相変わらず天元突破なんですけど! この幼女バージョンも、蛇と亀の式神モードになっても変わらない可愛らしさといったら、なんなんですかね!?
仕草から台詞から、あのきゅーっと抱きついてくるところとか、もう何から何まで可愛いんですけど。かわいいなー、かわいいなーー!! 

さあ問題もすっきり解決して、平和な家庭の団らんが戻ってきた……と、思うんだけれど、なんだこの不穏な空気は。なんかまた怪しい人が暗躍してるっぽいし。できればこの家庭はほんとに平和で居て欲しいんだけれど。


天才王子の赤字国家再生術 10 ~そうだ、売国しよう ★★★★   



【天才王子の赤字国家再生術 10 ~そうだ、売国しよう】  鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫

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ウルベスでの独断専行が家臣達の反感を買い、しばらく国内で大人しくすることにしたウェイン。
その矢先、大陸西部のデルーニオ王国より式典への招待が届き、妹のフラーニャを派遣することに。
しかしそこでフラーニャを待ち受けていたのは、数多の思惑が絡み合う国家間のパワーゲーム。一方で国内に残ったウェインの下に、大陸東部にて皇子達の内乱が再燃という報せが届く。
「どうやら、東西で両面作戦になりそうだな」
グリュエール王の失脚。皇子達の陰謀。東レベティア教の進出。野心と野望が渦巻く大陸全土を舞台に、北方の竜の兄妹がその器量を発揮する、弱小国家運営譚第十弾!

うわーーっ、今回はウェインは完全に盤外にあって、一から十まで主役はフラーニャだ!!
マジかー。これまでも一部の局面でフラーニャ主体となって状況を動かす事もあったし、物語としてもフラーニャ主役で動く場面もありましたけれど、一冊丸々フラーニャ主人公として描くとは。
それだけ、王女フラーニャの役割がこの作品の中で重要も重要、最重要になってきたという事を意味しているんだろうけれど、それにしてもフラーニャの活躍が予想を遥かに上回るもので、まだまだこの娘の事を見縊っていた事を思い知らされた。
今までも既に政治の表舞台に立ち、戦火の最前線に立たされた都市で演説をふるって市民の指示を取り付けたり、意外なカリスマや政治センスを見せてくれていたし、お飾りを脱して自分で考える事が出来る王族として、ウェインの代理で外国に使節として派遣されるなど、大きな仕事をこなせるようになってきたフラーニャでしたが、それでも今までは兄ウェインの指示を受けていたり、突発的なことに襲われても受動的に対処する、という方向に徹していたんですよね。
でも今回は……間違いなく、自分で考え自分で介入し政略謀略が渦巻く国同士のパワーゲームのという盤上で自ら局面を動かす「プレイヤー」の一人として動いていたんですよね。
それはウェイン王子やロワ皇女、グリューエル王といった世界を動かしせめぎ合うプレイヤーたちと同じ土俵の上に立ったということ。
それどころか、同じようにシジリスの後を継いだデルーニオ王国の宰相や、王女という立場から国を動かし世界情勢に関与するウェインたちと同じ立場に立とうとしたトルチェイラ王女といった野心家どもと同じ盤面で指しあった結果、役者が違うとすら言っていいかもしれない手練手管を見せつけてくれたのですから、もう刮目して瞠目ですよ。
まさか、ウェインのプレゼントという決め手があったとはいえ、トルチェイラを手玉にとって見せるとは。トルチェイラにとっては敵として相対したいのはウェイン王子であって、フラーニャなんて眼中にもない、と思いたがっていたのに、完全にしてやられたわけですからね。実際は、色々と着実に実績を上げていたフラーニャのことめっちゃ意識していたくせに、取るに足らない相手と無視するから。油断であり傲慢であり、プライドの高さが足を引っ張ってしまったか。
その点、フラーニャは素直で人の話も良く聞きますし、一方で自分の意見をちゃんと持っているし、兄ウェインを尊敬している分、自分の能力を過信しませんし。
何より、その善良さが悪い嘘をつかない姿勢が、騙そうとしないあり方が、人から信頼を寄せられ、味方を増やすカリスマになっていて、こればかりはウェインを含めて他のプレイヤーにはないフラーニャ独自の武器なんだよなあ。
ロワも表看板では似たような路線で評判上げてますけれど、中身がウェインと思いっきり同類なだけにフラーニャと比べるとすげえパチモン感がw
いや、ちゃんとロワはウェインと同レベルの大陸屈指の謀略家であり政治家なのですけれど、あの中身のポンコツさを見てるとなあ……パチモン感あるよなあw
今回もウェインの謀略の片棒担いで悪巧みしまくって、他の皇子たちの勢力を削ぎまくった挙げ句帝国の実権をほぼ握るという躍進を見せているのに、「だるーん」とか言ってるユルユルの姿を見せられるとねえ……ロウェルミナってもしかしてこの作品のマスコットじゃないのかと思えてくる。
……かわいい。

今回の一件でシリジスの心からの忠誠を勝ち取ったフラーニャですけれど、実際にプレイヤーとして動いたことで、遠く離れた土地で事の推移をすべて見通していた兄の凄味を本当の意味で思い知る。同時に、彼女の知見が高くなり鋭くなるほどに、ウェインという兄の真の姿が見えてくる。
果たして、あの愛する兄にナトラという国を預けていて、本当に大丈夫なのか。そんなフラーニャの心のなかに芽生えた僅かな疑念に、シリジスの野心や復讐心からではない心からの忠信ゆえの指摘が突き刺さる。
プレイヤーとして立ったがゆえに、フラーニャ自身自分が歩むべき道、その岐路に立たされるという凄まじい回でありました。
でも、そのフラーニャの選択ですら、ウェインの思惑の上っぽいんだよなあ。いったいどの段階からフラーニャのことをここまで成長すると見込んでいたんだろう。当初は政治の何も知らないお兄ちゃん大好きなふわふわとした王女様だったのに。そんなフラーニャをただ猫可愛がりしているだけに見えたのに。
まあ、猫可愛がりしているのは今も変わらないのですが。

ついに毒蛇にニニムの正体がばれ、彼女がウェインの心臓というのみでなくこの大陸の行く末を握る心臓であることが発覚し、表舞台に引きずり出されそうな気配が漂ってきたことで、さて事態はどう動いていくのか。
いやー、先が読めないしドライブ感のとどまらない政治劇、謀略劇に、ワクワクが止まらんですわー。


浅草鬼嫁日記 九 あやかし夫婦は地獄の果てで君を待つ。 ★★★★  



【浅草鬼嫁日記 九 あやかし夫婦は地獄の果てで君を待つ。】 友麻碧/あやとき 富士見L文庫

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『――絶対に、連れ戻す。地獄の果てまで、お前を探しに行ってくるから。』

「茨木真紀は、まだ、助けられるぞ」ライの凶刃に真紀が倒れ、絶望に暮れる馨。そこへ助言を与えたのは、宿敵・安倍晴明の生まれ変わりである叶だった。
彼女は前世“茨木童子”の重ねた罪で、地獄に魂が囚われている。閻魔大王の判決を覆し、連れ戻せれば目覚める可能性はある、と。
一縷の望みに、馨は迷わず地獄へ向かう。そこでは姿が前世“酒呑童子”に変わり、鬼の獄卒として出世していくことになり……!?
彼岸花の咲く地獄の果て。朽ちゆく大魔縁・茨木童子――真紀が待つ、その場所へ辿り着くために。

おおっ、大魔縁・茨木童子モードの真紀ちゃん、見た目カッコいい!
前回、ライによって死んでしまった真紀ちゃん。いや、肉体的にはまだ死んでなかったものの、魂の方が地獄へと堕ちてしまったんですね。その真紀ちゃんを復活させるためには、直接地獄へと赴いて彼女の魂を連れ戻さないといけない。
こういうパターンだと日本の場合は黄泉の国へと赴くことが多いのですけれど、地獄まで行ってというのは結構珍しいんじゃないだろうか。地獄から戻る話って、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」くらいしかパッと思いつきませんしね。
つまるところ、地獄ってそれだけしっかりと組織だった「監獄」なんですよね。そこに落とされた死者は、裁判によって罪人と定められた囚人たちである以上、安易簡単にその罪を許して地獄から出してやるわけにもいかないし、勝手に抜け出したり連れ出したりしたら脱獄になってしまう。
そら簡単に地獄から現世に戻る話がないのも理解できようというもの。蜘蛛の糸の話は、仏様による恩赦あってのことでしたしね。
てっきり、真紀ちゃんは地獄に落ちようとあの真紀ちゃんなのですから、いつものごとく大暴れして地獄の鬼どもを屈服させるか心酔させて、お山の大将かみんなの姐御みたいになって地獄に君臨しててもおかしくはないなあ、と楽観的に考えていたのですが。
地獄というのは上記したようにしっかりとした組織によって運営されているもので、ならず者や無法者たちが好き勝手して暴れている場所じゃあないんですよね。ヤクザかチンピラ相手なら、真紀ちゃんが一発暴れて改心させて、という展開もあるのかもしれないけれど、地獄の鬼たちは鬼であっても獄卒というちゃんとした社会人であり、当人たち曰く社会保障制度によって守られた公務員という安定した職についている勤め人たちなのである。
いやそりゃ、真紀ちゃんと相性悪いわ。弱者を虐げている乱暴者相手に一暴れするのならともかく、真面目に働いている人相手に暴れたら、ただの悪い人だわ。
なればこそ、こういう時こそ馨くんの出番なんですよね。真面目で細かい所によく気がつくマメで責任感の強い馨くんが。まだ高校生にも関わらずバイト掛け持ちでよく働き、勤務先の評判もよく、社畜の気質もあるんじゃないだろうか、という勤め人気質の馨くんは、この公務員組織な地獄にもよく肌が合うんじゃないだろうか。というか、天職なんじゃないですか、これ?
実際、叶先生の手引で獄卒の採用面接を受けることになり、新卒として下っ端から採用された上に、その真面目な勤務態度と勤務成績から若手のホープとして順調に獄卒として出世していく馨くん。
……こいつ、前世酒呑童子で反秩序の旗頭みたいな存在だったくせに、なんでこんな組織の歯車として働く勤め人が似合う男になってるんだ?
いやこれで、ちゃんと家庭を大事にする所はしっかりしているので、家庭的だし家計を担う大黒柱としても頼もしいし、結婚する相手としては優良以外のなにものでもないんだよなあw
真紀ちゃんとしても、そのへん不満を覚えたこと一切ありませんし。

鬼が暮らす環境として、地獄は思いの外仕事環境のみならず、生活環境の方も公共福祉に至るまで完備されてて、実に暮らしやすそうなので、いざとなったら地獄の方に生活基盤持ってもいいんじゃないだろうか。獄卒の鬼のみなさん、みんなイイ人ばかりでしたしw
とはいえ、今の馨くんたちの故郷は現世であり、細かく言うと浅草こそがホームであり、待っている人たちも沢山いるのだから、夫婦で幸せになるのならやはりそこで、なんですよね。
これまで馨が知ることのなかった、大魔縁・茨木童子としての真紀の姿を目の当たりにすることで、彼女が千年以上に渡って抱えていた苦しみ、悲しみ、彼女が背負った罪と業を彼はようやく夫として受け止める機会を得ることになる。
きっと、それを知らなくても二人なら幸せになることは出来たかもしれないけれど、真紀ちゃんだけが罪の意識を背負い続けるのではなく、夫婦で分け合って背負っていけるというのはまた全然違ってくるものがあるでしょう。
叶先生、本当にこの二人には何の憂いも蟠りもなく、幸せになって欲しかったんだなあ。そのために、随分と胡乱で面倒くさい手順を踏むことをしていますけれど、いちいち説明しないのって変に言っちゃうとシナリオ通りに進まないから、というのもあるんだろうけれど、この人説明するのが面倒くさいと思ってる節があるように見えるんだけどなあw
おかげでやたらと胡散臭く見えてしまうけれど、仕方ないよね、胡散臭いし。まさか、こんなに裏表なく真摯に二人のことを思い遣っていたとは思わないじゃないですか。胡散臭いし。性格悪そうだし。いや、性格歪んでいるのは間違いじゃないでしょう、この人の場合w
ともあれ、ミクズの本当の目的もわかり、どうして彼女が裏切ったかの理由も理解できたので、だいぶ全体すっきり晴れた気がします。叶先生の正体の方もはっきりしましたしね。

なんか、次の展開浅草を離れて京都の陰陽師の学校での学園編開始! みたいなネタフリもあったのですけれど、シリーズとしては次回が最終巻なのか。学園編、真紀ちゃんが悪役令嬢ばりに暴れてくれそうで、結構読んでみたいんだけどなあ。


田中家、転生する。 ★★★☆   



【田中家、転生する。】 猪口/kaworu ドラゴンノベルス

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家族いっしょに異世界転生。平凡一家の異世界無双が始まる!?

平凡を愛する田中家はある日地震で全滅。
異世界の貴族一家に転生していた。
飼い猫達も巨大モフモフになって転生し一家勢揃い !
ただし領地は端の辺境。魔物は出るし王族とのお茶会もあるし大変な世界だけど、猫達との日々を守るために一家は奮闘 !
のんびりだけど確かに周囲を変えていき、日々はどんどん楽しくなって――。
一家無双の転生譚、始まります !

一家丸ごと異世界転生! いやこれはなるほど。異世界転生モノでまず最初に気になってしまうのはやっぱり元の世界に残された家族の事なんですよね。特にまだ十代の若者、それも一人っ子なんかが事故やらで死んでしまったら、残された家族のそれからの事を思うと胸が痛いものがありました。
それを思うと、一家丸ごとで転生してしまうというのは、元の世界への心残りが一つ解消されるパターンなんですなあ。まあ冷静に考えると、元の世界では一家丸ごと全滅しているわけですから、悲惨極まりない話では在るんですけれど。
まあ、転生することになった田中家の人たちは楽天的と言うか根っから明るく呑気な性格なのであまり引きずることはないようですけれど。
ある日突然、前世の記憶を一家みんなが思い出す、という展開はまあ生まれた時から記憶があるとこの場合混乱してしまいますので、自然な成り行きというべきなのでしょうか。
でもこれ、ある意味パパさんとママさん、生まれ変わっても結ばれていたということなのですから、何気にロマンチックなシチュエーションなんじゃないですか?
あと、特徴的なのが猫である。猫でかいな!!  完全に猫という名の巨大生物じゃないですか。これだけデカイ猫ってもはや虎なんじゃないですか? 猫科がデカイとそれもう猛獣ですよ? じゃれつかれると普通に死にそうなんですけど。
幸い、この猫たちは元の世界に居ることから半ば妖怪みたいな存在で非常に知性的であり、田中家の人々を慈しんでいたので、ちょっと機嫌が悪くなると猫パンチ、などという危険もなさそうなのですが。
でもこういう人間よりも巨大な質量を備えてしまうと、不思議と猫というよりも犬的な挙動に見えてしまうんですよね。犬みたいな忠実な振る舞いとはもちろん違うのですけれど、自由気ままで自分たちこそが一番偉くて人間たちは下僕!という風な振る舞いを見せる猫らしいところが目立たず、自分よりも小さな存在を護るように気を配って動くようすなんか、大型犬っぽく見えるんだよなあ。

とまあ、記憶が戻ったことで皆の無事(?)を喜ぶ田中家の人々。呑気だ。
でも、本人たちのこののんびりした善良温厚な気質とは裏腹に、田中家が転生したスチュワート伯爵家は、魔物が侵攻してくる辺境を任された貴族であり、これが想像以上に過酷な土地なんですよね。
実際、周りの辺境領は統治する貴族家が軒並み破綻していて、スチュワート伯爵家も長女のエマが偶々開発に成功した高級絹と、商材を的確に稼ぎに変換してくれるお抱え商人がいなけりゃ、一家総出で内職してても早晩財政破綻していたくらいですしね。
それに、魔物の恐ろしさがゲームのモンスターのようなちゃちなものと違って、まさに存在そのものが厄災級。突然、湧いて出てくるところといい、強さの基準がまともに人間の手に負えるものじゃないところといい、魔物の侵入が「ハザード」と呼ばれるのに相応しい脅威であり、それと真正面から向き合っているのが辺境地域なんですよね。
スライム戦でここまで絶望的でエグいことになる戦いは、早々見たことなかったですわ。場合によっては生きたまま喰われるの前提で生き残りの選別をしなければならない、ってそれまでのんびりコメディやってたのが嘘のような緊迫感と絶望感で、そのギャップが凄かった。普段あれだけ呑気にすごしているのに、いざという時あれだけの覚悟を備えていたわけだ、スチュワート伯爵家の人々は。

彼らと知り合い、それまで宮廷政治の陰湿さから精神の均衡を崩し家族間の仲も壊れかけていた王妃とその子供たちは、スチュワート家の人々の明るさと善良さ、その純朴さに心救われることになるのですけれど、それだけではない辺境に暮らす者たちの覚悟と、彼らの置かれた過酷で理不尽な状況を目の当たりにすることで、国内の政治的な不均衡と向き合うことになっていくのか。
ちなみに、スチュワート家こと田中家の人々は腹芸とか全然できないので、政治的にはまったくアレなのですが、彼らの場合はそのアレさがまた武器となっていくんだろうな、これ。
次からは辺境から王都に一家乗り込んでの大騒動になるようなので、彼らの動向によって何がどうシッチャカメッチャカになるのか、楽しみです。
しかし、長男と次男と結婚してくれそうな相手、出てくるんだろうかw

2021年8月下半期 新刊ライトノベル注目作品ピックアップ  


今月前半分の記事!

熱いし雨がやまないしコロナは収まらないし、と大変なままの8月です。後半突入しますが、クーラーの利いた部屋で本を読みましょう。読みまくりましょう♪


【我輩は猫魔導師である 〜キジトラ・ルークの快適チート猫生活〜 1】 猫神信仰研究会(サーガフォレスト)

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我輩は猫である、というのんびり自由な猫を主人公にした物語。猫は猫でも野性味溢れた野良ではなく、ひたすら怠惰に人間様に飼われてできるだけ怠けて過ごしたいという実に猫猫した堕落した精神に侵された猫なのである。中身が元人間だけあって小市民風の猫なのである。斯くの如き威厳のない愛想を振りまく猫なので、美少女に撫でられ可愛がられお腹を見せてゴロゴロするのが仕事にして使命の猫なのである。
ちなみに作者の人はなんか宗教関係みたいな名前になっていますが、名義違いで中の人はあの「渡瀬草一郎」先生だったりするのである。


【転生王女と天才令嬢の魔法革命 4】 鴉 ぴえろ(富士見ファンタジア文庫)

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アニスとユフィ、お互い溢れんばかりの思いをぶつけ合った3巻での決着で、ある意味百合エンドを迎えたのだけれど、ある意味最終巻と言っていいくらいの決着をつけてしまったあとでどういう話になるのか、と思ったらこれ百合エンドのその後の話ですか!? これまで辛い話が続いていただけに、穏やかにイチャイチャしてくれるのは安心では在るのですけれど、百合濃度が濃い!


【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3】 二日市とふろう(オーバーラップノベルス)

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今からおよそ20年前後遡る平成時代の日本を、ひとりのお嬢様が歴史ごとひっくり返す平成日本史仮想経済戦記、その第三段。
今や数百兆に及ぶ資金を動かし、様々な事業を手掛け、国政どころか世界情勢にまで関与する瑠奈。その前に、自民党をぶっ壊す! という名言とともに表舞台に躍り出た日本史上最高の政治エンターテイナーたるあのライオン宰相が、ついに立つ。
そして迫りくる全世界が震えたあの日「2001年9月11日」。
悪役令嬢は、果たして傾きゆく日本を再生できるのか。他に類を見ない現代日本を舞台にした悪役令嬢モノの皮を被った現代仮想経済戦記、めちゃめちゃおっもしろいです。


【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2】 紙城 境介(MF文庫J)

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今最も面白いラブコメ作品の一つである【継母の連れ子が元カノだった】の紙城境介さんが手掛ける異世界ファンタジー、の分厚い皮を被ったウルトラサイコホラー。
さあ、ライトノベル史上、最凶にして最恐のヤンデレ妹をあなたは覚えているだろうか。
たとえ生まれ変わっても、死んで異世界に転生しても逃れられない悪夢のサイコパス。その脅威を、その悪夢を、その絶望を、なんとか一先ず乗り切った少年が迎えた、これは生涯でもっとも輝かしい黄金の日々。
妹の件を忘れ去って、ただ異世界転生ファンタジーとして見て屈指の面白さを誇った神童集結編の開幕である。
ぶっちゃけ、妹抜きでも並の異世界ファンタジー作品をぶっ千切る勢いで、頭一つ二つ抜けて面白かったんだよなあ。


恋は双子で割り切れない 2 ★★★★   



【恋は双子で割り切れない 2】 高村 資本/あるみっく 電撃文庫

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割り切れないからこそラブコメは続く? 双子姉妹の誕生日、どうする!

わたしの妹は昔から賢くて、変わり者で、自由だった。
純と付き合うよう仕向けたわたしの狙いにも容易く勘付き、結果、那織の策略によって三人のこじれた関係がリセットされるに至ったのが先日のこと。
那織曰く、「単純明快な三角関係でしょ? 私はもう手加減しないからね」
だからこれからは正々堂々の勝負……なはずだけど、やっぱりこじれてばかり。
友達の慈衣菜は純に勉強教えて欲しいとか言い出すし、那織は機嫌が悪いみたいだし、純は恋愛そのものから距離を置こうとするし。わたしはと言えば、まだこの状況を素直に飲み込めなくて。
そんな中、わたしたち姉妹の誕生日が近づいてくる。……だからちょっとだけわがままを言ってみたい。昔みたいに、キスをして、って。
くわー、どちゃくそ面白いなあ。
1巻はほぼほぼ那織の手のひらの上、という感じで彼女の頭の回転の速さと突出した感性に振り回されたものですけれど、2巻はそんな彼女も思うがままに学校生活すいすいと泳いでいるわけじゃない、大きな弱点もあれば逆に振り回される展開もあり、ままならなさに頭抱えているのは彼女も変わらず、というのがよく見えてくる回でした。
というか、一旦視点をちょいと俯瞰的にした感じですよね。というより焦点を純と双子姉妹からちょっと後ろにさげて、琉実と那織、そして純の三人の交友関係にまで広げて改めて三人を取り巻いている環境を描いた、というべきか。
意外と三人はそれぞれのグループで離れて過ごしているんだけれど、同時にその3グループ間の交友もあって……いや、那織は人見知りもあってか琉実のバレー部の部活仲間とは接点持たないようにしてるわけだけれど。運動部で活発なバレー部の面々をやたら罵倒しまくってたくせに、いざそのグループに囲まれたら途端に寡黙になって表情閉ざしちゃうの、申告よりも酷い人見知りの内弁慶だなおい! どうせその際も内心ではめっちゃ早口に複雑でサブカル知識満載した罵詈雑言をつぶやいていたに違いないの容易に想像してしまえるのが、なんか笑える。
そんな彼女の頭の回転の速さについていける、というか対等に面突き合わせる相手っているのかねえ、とその役割を担っているらしい「部長」をどこか胡乱に見ていたんだけれど……いやあ、この娘はこの娘でとんでもねえなあ! むしろ対人能力ある分、那織より物事への柔軟度高いんじゃないだろうか。
まさか前回の那織に匹敵する人間関係を巡る謀略を見せられるとは思わなかった。関係者の殆ど、知らず識らずに手玉に取られてたって事じゃないですか。いや、前回の那織みたいに結論がひねくれているわけではなく、友人のあの子と仲良くなりたいという要望を叶えてあげただけ、ではあるんですけれど、やり方の迂遠さが! もって回っているうえに悪戯心満載なやり方が、那織曰くの邪悪!というの、わかっちゃうわー。
いやー、この歳でその悪魔的な蜘蛛の糸的なシナリオの描き方、エグくない!?
本質的な意味で那織と対等なのがよくわかった。
それでいて嫌がらせではないんですよね。那織にとって最適でスムーズな交友関係の広がり方をしたわけですし。散々、引っ掻き回されて悩まされて地団駄を踏むはめになったのは兎も角としても。
いやー、邪悪だw
でもほんとに那織みたいな子は「友達」足り得ると自認できる相手が、本当に少ないだろうから、もし友達になったとしたら一生モノなんですよね、それを見繕えるんだからなあ。
まあ、相手側からは友情ではない、というカードを伏せちゃっているあたりが実に邪悪ですがw 
最初、部長と那織の出会った当初が不倶戴天の敵同士だった、というのもこうなるとよくわかりますねえ。こんなん、最初から息が合うわけないじゃないですか。元々敵を作りやすい那織ですけれど、その敵というのは那織という存在を理解しきれず未知であるからこそ、その尖りっぷりばかりが突き刺さって敵意を抱いてしまうと思うのですけれど、部長の場合は同じステージに立ってしまったからこそぶん殴り合う以外なかった関係とも言えるので、ある意味本物の敵だったんだよなあ。
最後の那織の独白で引用されてた詩の作者であるテニスンの言葉を借りれば、He makes no friend who never made a foe(一人の敵も作らぬものは一人の友も作れない)という感じですか。
那織は敵を作ってしまうところもあるけれど、意図的に相手を敵認定していくところもあるんですよね。慈衣菜は元より、純を巡っての恋模様に関しても姉の琉実をしきりに敵としようとしている。
まあ、琉実相手はどれだけ那織が敵扱いしようとしていても、実際那織がやってることは琉実に助け舟出してばかりで、口で言う敵だ敵だという台詞は狼が来たぞにしか聞こえなくなってきているのだけれど。
それを一番わかってるの、琉実ですしねえ。この姉妹、仲が良すぎる。
実際問題、那織が仕掛けをして一旦拗れてしまった純との関係を三人でリセットしたの、今回の安定した琉実と純の様子を見ていると、あれ本当に正解だったんだなあ、というのがよくわかるんですよね。
ああやってリセットしていなかったら、元の幼馴染の気安い関係にも戻ること出来なかったでしょう。気軽にお互いの家を行き来することも、普通に学校で会話することもなく、疎遠になっていってしまったのが容易に想像してしまえる。
リセットしたからこそ、幼馴染以上恋人未満という淡い関係でもう一度、リトライする環境が整えられた。あんな、ハグしてとか甘えられること出来なかったでしょうし。
結局、早すぎたんですよね、付き合うの。幼馴染という関係を喪失して恋人になってしまった以上、その恋人という関係が終わってしまった時に日々激しい変化を迎えている高校生じゃ元に戻ることも出来ない、はずだった。
まああのままズルズルと幼馴染という関係を続けていった結果、関係そのものが腐ってしまう可能性もあったので、三人の関係に大きな刺激を与えるという意味で琉実が純と付き合ったこと自体は否定されるべきじゃないのでしょうけれど。ことを姉が起こすことで起動に成功し、その後始末というかリカバーを妹がして、というのはよく出来た手順じゃないですか。
一方で、純が何も出来ていない、というのもまあ確かな話なんですよね。わりと卒なく、姉妹の機嫌とって対処もスマートにこなしているのは結構凄いとは思うのですけれど(誕生日プレゼントの渡す順番とか、かなり気を遣ってるのが見受けられましたし)、それでも受け身のままなあなあで過ごしちゃってる。自分でどうこうしようとせず放棄してしまっている、という指摘は彼にとっては痛いものだったんじゃないだろうか。
まあでも、だからといってどちらかを選べ、というのもナンセンスな話だとは思うのですけどね。姉妹側もそういうのを求めてるんじゃないでしょうし。いや、最終的に自分の方を選んで欲しい、とは思ってるんだろうけれど、でも選んで欲しいと思ってるんだろうか。
那織は自分では好戦的に行動を起こそうとしているつもりみたいだけれど……あれで、琉実に純となにかやってるのかを秘密、というか特に言う必要も感じずに後回しにしてたというくらいなのですけれど、やたらと拗ねてましたしねえ。あそこで拗ねるのって、出し抜かれる云々というよりも除け者にされたという感覚の方が強いみたいで、それって三人一緒という意識が強くないと生じにくい感覚でしょうしね。那織ってそういう所、自分で思ってるよりも相当に現状維持派に見えるんだよなあ。

いやー、ほんとこの作品、登場人物見ているのがやたら楽しいですわ。人間関係が多角的な分、いろんな方向からキャラの側面が見えてくるし、掘り下げ方も深さから方向から多種多様でそのキャラを覗き込むのがほんと面白い。1巻のようなインパクトは、あの展開のひっくり返し方を何度もやられたらたまらんという所もあって、ありませんでしたけれど、その分縦横に世界が広がり奥行きもさらに覗けるようになって、噛めば噛むほど味が滲み出てくる感じでどちゃくそ面白かった!
これは先々も楽しみだなあ。


 
1月27日

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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(電撃コミックスNEXT)
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(角川コミックス)
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1月7日

(少年チャンピオン・コミックス)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(マガジンポケット)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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1月6日

(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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1月5日

(ヒーローズコミックス)
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(ヒーローズコミックス)
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1月4日

(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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12月28日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(HJ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(一迅社ノベルス)
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(角川コミックス・エース)
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(ビッグ コミックス)
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12月27日

(ヒーロー文庫)
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(YKコミックス)
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(B's-LOG COMICS)
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