涼宮ハルヒの憂鬱V

今回を視聴すると、憂鬱とそれ以降のハルヒがどれほど変化してるのか良くわかる。
なるほど、先に憂鬱を全部続けて見せられてるとけっこう気分的に重かったのかもしれない。少なくとも6回はハルヒの憂鬱な気分に付き合わなきゃいけないわけだし。ハルヒ以外のキョンをはじめとしたSOS団のメンバーも、相互関係の希薄さからしてこいつら見てるだけで楽しいという憂鬱以降の愉快な気分は到底得られそうになかっただろうし。
はたしてこれほどの人気が出たかは疑わしい。
長門に対してのハルヒの接し方なんて、天と地ほど差があるもんなあ。


先週の文化祭で、あと一年ある! とハルヒが吼えていたのを見て以来つらつらと考えていたんだが。
つまるところ、SOS団ってあと一年近くしか続かないんですなら。
大人バージョンの朝比奈さんの発言からも窺えるように、SOS団のメンバーがこれからもハルヒを中心としてずっと一緒にいる、なんて未来はほぼ絶対にありえないわけです。
リミットは朝比奈さんの卒業?
文化祭の話を見てもわかるとおり、ハルヒの社交性の獲得に伴い彼女の周りにはいずれ婉曲的にだとしても友人と呼ばれる人々が存在することを許される事となるのでしょう。
でも、SOS団のメンバーはどうなのか。
いずれ朝比奈さんは未来に帰るわけですし、長門や古泉もきっと当たり前のようにしてハルヒの元から離れていく、そんな感じがします。
三人とも、ハルヒの特別であるからこそ。

皆が去り、残されたキョンと二人。
相も変わらず肩で風を切って突っ走る彼女と、肩を竦め愚痴りつつもなんだかんだと付き合う彼。そんな二人がふと、立ち止まって【あの頃】を振り返る。
前ばかりを必死に見つめて突き進むことしか出来なかったハルヒが、ふと後ろを振り返って、ちょっとだけ寂しそうに、懐かしそうに、でも満足そうに頷いて、隣にいるやつを見上げて不遜に鼻を鳴らし問答無用に腕を掴んで、また肩で風を切って歩き出す。
そんな未来が、この【涼宮ハルヒ】のセカイにはあるんだろうか。
なんてことをつらつらと考えていた。

……ふむ、ここで見たいなら自分で書いてみればいい、というのが二次創作のスタンスなわけか。
などと書いている間に、昔の自分なら一編ほど書いてたんだろうなあ、と懐旧してみたり……。

【涼宮ハルヒの憂鬱】から始まるこの作品には、既に一つの終わりが予定されている。
その予定を踏まえたうえで、いったいこの作品が如何なるエンディングを迎えるのか。アニメとは違う話だけど、興味は尽きない。