竜捕獲作戦、決行!

ところで、先日調べものをしていたら、面白いことに行き当たりまして。
アガットって男の名前じゃなくて女性名なのねw
竜が姿を現すまで待機状態。とはいえ、エステルさんは自室でじっとしてられる性格じゃないので、滅多に乗れない女王陛下の船、アルセイユ船内を探索することに。

船内には遊技場もあるのね。食堂と一体になってて、ビリヤード台も置いてあります。うちのパーティーでビリヤードやりそうなのって、オリビエとシェラ姉くらいか。お姫様も嗜んでるかも。案外、エステルも上手かったりして。親父さん譲りで。

待機中にも関わらずさっそく葡萄酒らしきものを飲んでるオリビエ。一言注意しつつも、まあオリビエだしみたいな感じで流してしまうエステルは、いいのかそれ(苦笑
雑談している間に、話題は帝国の対応に。確かに、国境付近で大規模な戦闘が起こったら帝国側も警戒を高めてくるだろうな。たとえ、竜が原因と分かっていても、無警戒ではいられないのが国土防衛を預かる軍のサガというものである。しかも、まかり間違って竜が帝国側に逃げ込んでしまったら、あまつさえその竜が帝国の都市を襲ったら、厄介ものを帝国に追い払ったとして国際問題になりかねないし。
うむむ、ただ竜を追いまわしているという意識だけじゃいけないのか。将軍、かなりきわどい舵取りを要求されてるのな。

機関室方面を除くと、ツァイスで、新型エンジン開発の主任に任命されてたルイーゼを発見。本艦に同乗し、実戦時のエンジン稼働についてデータ収集してるんだそうだ。船体ではなく発動機の開発関係とはいえ、実戦にまでついてくるとは。プリンス・オブ・ウェールズほどじゃないんだろうけど、今回の作戦参加は、アルセイユにとってまだ万全の準備を整えてからのことじゃなかったってことなんだろう。

甲板では、ナイアルとドロシーがアルセイユの写真を撮りまくってた。ナイアルに今回の同乗取材について聞くと、彼らが乗り込んだのは王国軍からの指名だったそうな。取材依頼は各社から出されていたものの、クーデター事件以来の報道が評価されたらしい。
だが、こんな特ダネ取材に取り組みながらも、ナイアルの取材意欲はとどまるところを知らないらしい。さらに、ユリア大尉の特集記事を組みたいから、エステルに彼女を紹介してほしいと頼まれる。
以前はリシャール大佐が人気を独占してたけど、今の話題の人はユリア大尉らしい。業界では写真集も企画されてるとか。本人、目立ちたがりとは程遠い性格だから、困るだろうなw

作戦室ではモルガン将軍が作戦図をにらみつつ、不備がないか未だに吟味を続けていた。世界最強とも言われる飛行艦隊を擁し精緻な作戦を用意しつつ、この人には油断や慢心というものは一切ないらしい。名将とはかくあるべし、という見本のような人だな。頑固おやじだけど。
将軍は、エステルたちの出番は作戦が終了したあとだ、と言っているが、シェラ姉の見立てでは、将軍の中でも不安があるみたいだ。作戦はほぼ完璧だが、予想外の事態が起こればどうなるかわからない。エステルたちを同乗させたのは、万が一のため?
そうなると、将軍、エステルたちを高く評価してるのな。

艦長室では、ユリア大尉が指揮をとっている。エステルは、ナイアルの取材依頼をちゃんとユリア大尉に伝える。が、速攻で断られる(笑
とはいえ、理由は取材が嫌だとか、性格的に似合わないとかいう個人的な理由ではなく、ナイアルの取材の趣旨には賛同しながら、他社の取材を断った手前、リベール通信社だけ特別扱いするわけにはいかない、というしっかりとした理由だった。うーん、この人は徹頭徹尾公人として自分を律してるなあ。
まあ、同乗取材の上に単独インタビューまでさせては、王国軍がリベール通信社だけ特別優遇していると見られてしまうのは確か。ジャーナリズムが必要以上に権力側にすり寄るのは危険だし、実際は違っても周囲からそう見られてしまうのは国にとっても通信社にとっても有害だしな。賢明な判断だ。

新登場のブリッチクルーの三人組がなかなかいい味出してる。いや、なんか別個じゃなくて三人一纏めの「トリオ」みたいな感じがして(笑
特に観測士のエコーさん、無愛想で辛辣キャラだ(笑
ずっと話しかけてたら、他にやることないの? とか言われてしまった。ごめんなさい。

一通り船内を見て回る、警戒中の警備艇から、鉱山上空で竜を発見との一報が飛び込んでくる。
いよいよ作戦本番だ。
当該警備艇に加え、竜が発見された空域に近い位置を飛行中の他二隻が終結し、ガトリング砲で威嚇して民家のある地域から引き離し、川沿いに誘導しつつヴァレリア湖に追い立てる。
同時に、モルガン将軍の号令で、アルセイユからリベール全土上空に展開中の全艦艇に迎撃ポイントの指定と集結命令が発令される。さらに、レイストン要塞から、主力となる麻酔弾搭載型攻撃艇四隻が発進。
警備艇群は、迎撃ポイントを包囲。アルセイユと攻撃艇四隻は逃げてくる竜を真正面から迎え撃つ位置を確保する。
そして、ヴァレリア湖に竜が侵入してくる。有効射程距離に入ると同時に、一斉攻撃を開始。
凄まじい弾幕に絡めとられ、推進力を失う竜。立ち往生したところを、通常の魔獣なら千匹を眠らせられるほどの麻酔弾を撃ち込まれ、さしもの古代竜も力尽きたように湖へと墜落していった。
見事な用兵と艦隊運動。あの竜をほぼ、一方的に撃破してしまった。こりゃ、小国であるリベール王国が恐れられるはずだ。百日戦役で勝利寸前だった帝国軍を逆転できたもの無理はない。この機動性に砲力、さらに内部にはそれなりの兵力とオーブメント機動兵器が搭載できるんだから。
アリシア女王も、よく新型エンジンを他国に供与しようと決断したなあ。王国軍の軍事アドバンテージを失いかねないのに。国内の反対も根強くあったに違いない。

湖上に落ち、遊弋している竜の付近に、アリセイユは警備艇一隻を伴って着水。竜の調査に入る。
とりあえず、このままの状態で王都まで曳航して、そのあとのことはまだ決定していない。ものがものだけに、女王陛下以下の政治中枢が検討中なんだろうな。
と、ドロシーが竜の巨体を写真に収めているうちに、妙な部分に気づき声をあげる。竜の額に、変な瘤のようなものが。割れ目があるので、目みたいに開くのかも、とエステルが冗談まじりに言った途端、ほんとに開く第三の眼。エステル、余計なこと言うな!!(笑
暗色の光をまき散らし、輝く黒石。それは目ではなく、ゴスペル!?
ゴスペルが起動すると同時に、眠っていたはずの竜が覚醒する。無理やり起こされた!?
竜は上空で進路をふさぐ警備艇に火を噴きかけ、これらを小破させ、その隙をついて飛翔、包囲を突破して空へと飛び立ってしまう。

アルセイユも緊急発進。あわてて追撃に入る。だが、竜はどんどん加速を続け、警備艇の最高速度を軽く上回る飛翔速度を見て、飛行艦隊を置き去りにしてしまう。
だがしかし、新型エンジンを搭載したアルセイユをそこらの警備艇と一緒にしてもらっては困る!
勇壮なユリア大尉の指示とともに、アルセイユは巡航速度を突破して一気に最大戦速へと加速。船内の人間が立っていられないほどのスピードを翻し、いったん離された竜との距離をみるみる間に詰め寄っていく。
凄い。ただでさえ、世界でも最優秀のリベール王国軍警備艇の最高速度をさらに1.5倍近く上回ってるんじゃないのか、この速さ。
こりゃあ、アルセイユをリベールの政治家、軍関係者、技術者たちいろんな人が期待の目で見守っているのがよくわかる。今までの飛行艇とは次元が違う性能を秘めてる本当に革新的な船なわけだ。
だが、相手の古代竜もさるもの。アルセイユが放つ熱源誘導弾(まんまサイドワインダーじゃないか(笑)を、妨害波で躱し、砲撃が来るとみるや、高度を落とし雲の中へと隠れてしまう。アルセイユも雲海に飛び込み追撃したものの一向に雲は切れずさらに竜は降下。
雲の深さに異常に気づいたエステルが、航行スタッフに現在位置を問いただす。場所はいつの間にか霜降り峡谷に差し掛かっていたのだった。決して晴れない霧の都。竜は峡谷の奥へと消えてしまい、アルセイユは竜を見失ってしまう。

作戦中止。

いったんボースに戻り、作戦会議。
峡谷に隠れた竜は、どうやら旧空賊アジトよりもさらに奥の、人が入ったことのない未踏の地に潜んでしまったようだ。
立ち込めた霧と、険しい峡谷という立地の関係から上空から接近するのは不可能。地上から軍勢を送り込むという将軍の案は、竜を逃がしてしまう可能性も考えられ、下げられる。
ここは、竜が気付かない少数で不意を突くことをエステルたちが提案。もちろん、少人数での作戦行動、さらに人が立ち入らないような難所の探索も遊撃士の十八番だ。結局、最後の仕上げを遊撃士たちに任せることに難しい顔になる将軍だったけど、ジンの適材適所という言葉に納得し、作戦案を許可してくれる。
だが、問題はまだ山積みだ。いくら探索が生業とはいえ、人が入ったことのない難所で居場所のわからない竜を探し当てるのは難しい。さらに、竜を見つけたところで、飛行艦隊の追撃すら振り切った竜を少人数でどうやって倒すのか。

さて、こんな時に「こんなこともあろうかと!」と定番のあれをやってくれる人がこのゲームにも存在します。
ラッセル博士、あんたさすがだ(笑
まあ、前振りなしのいきなりじゃなくて、今回の発明はFCでゴスペルの試作品を博士のもとに持ち込んだときから、博士は試行錯誤して開発してたんだよな。
当人は現れなかったものの、彼の発明を携えて登場するアガットとティータ。
竜の居場所に関しては、アガットが霜降り峡谷の奥地に詳しい知り合いがいるということで、解決。竜対策には、額のゴスペルを壊すことでなんとかならないか、という話になる。
街の人たちの会話から知ったんだけど、伝承での竜は理知的で穏やかな存在であり、街を襲うような恐ろしい存在であるという言い伝えはまったくと言っていいほど伝わっていないらしい。あれが古代竜だとしたら、現在の行動は異常極まりない状態、ということになる。原因は、額に埋め込まれたゴスペル、ということで間違いないだろう。あれさえ壊せば、竜は正気を取り戻すんじゃないか?
とはいえ、ゴスペルは正体不明の合金によって守られており、以前ラッセル博士が四苦八苦頭を振り絞ってようやく解体の道筋をつけたような、凄まじい硬度の代物。暴れる竜の額についているものを、悠長に解体しているような余裕はないはず。
だがしかし、さすがはラッセル博士。この天才、すでにゴスペルの固有振動数を割り出して、ゴスペル破壊用の共振現象による高周波振動破壊を起こすユニットを開発して、アガット当てに送ってきたのだ。
それを、ボースの武器屋に依頼して新たに仕立てた重剣に装着したアガット。これでゴスペルをたたけば、破壊できるはず。だが、無理やり普通の武器に装着したので、二、三度ユニットを起動すると重剣の剣身が耐えられず壊れてしまうという回数制限付き。
それでも、竜への対抗策も見つかり、あとは現地へと向かうだけ。

王国軍は、上空に展開して万が一竜が逃げだした場合に備えることに。
別れ際、将軍はアガットとエステルに竜を逃がしても自分たちが責任を持って阻止する。もう二度とリベール国民に被害は出さない。だから、思う存分やってこいと、激励の言葉を送る。目を丸くするアガットに社交辞令だ、とそっけなくうそぶく将軍だけど、社交辞令にしちゃ熱すぎますよ、その言葉、その思い。
あの戦争で妹と母親を亡くしたアガットとエステルに誓ってみせるあたり、ねえ。

パーティーは、エステル、アガット、ティータ、オリビエで。
今まで以上に息のあってるアガットとティータ。エステルとオリビエ、ニヤニヤ。私もニヤニヤ。
アガット、もうあんまりティータのことチビスケ呼ばわりしなくなって、ちゃんとティータと名前で呼んでるし。

さて、霜降り峡谷に向かう前に、もう一度ボース市を一回り。
高級料理店アンネローゼで行われていたフラッセお嬢様のお見合い。ドラゴン襲撃の中でもめげずに決行してたみたいだけど、無事終了したみたい。意外にもお互いにいい印象を持ったみたい。相手の帝国貴族、名前が表示されてないのは残念だけど。

復興作業が進む一方、ボースでは竜の捕獲失敗で定期船の運航が停止した状態が続いている。そのために、徐々に商売の方に影響が出始めているみたいだ。その中で、独自の食品在庫を抱えているオーヴィットさんは、一人勝ちの様子。アンネローゼの厨房をなんとか彼が支えてる。紹介したこっちも彼の活躍はうれしい限り。
一方、単純な物資の輸送のみならず、新たな商売の契約でも、流通が停止している現状では下手に契約を焦れば不良在庫を山ほど抱える羽目になるために商人たちは慎重になってるみたい。
復興事業では協力体制にあるトリノとボルドー両商人だけど、それはそれこれはこれ。トリノの娘であるあのミラノさん、危機にしてチャンスでもあるこの状況で、虎視眈眈と勝負の時を見計らっていらっしゃるご様子。

市長邸を訪れると、おお! ずっと意識不明だったリラさんが目を覚ました! しかも、目を覚ました途端仕事を始めようとして看病していたシスターにこっぴどく叱られたらしい。仕事の鬼だ(笑 こんな人に脇につかれてたら、真面目なメイベル市長も時々さぼりたくもなるわなあ(笑
平和時、メイベル市長が時々さぼってるの、キャラクターからして変な感じだと思ってたんだけど、なんか納得した。
リラさんも、皆から怒られたからか今は大人しく安静にしている様子。よかったよかった。メイベル市長もこれで一安心。災難に見舞われたボースだけど、これで一山越えた感があるなあ。
この街は、もう大丈夫だろう。

古竜の潜む霜降り峡谷の奥地に進むため、峡谷内に山小屋を建てて住むウェムラー氏のもとを訪れる。一度は断ったウェムラーだったが、以前と違う一皮剥けたアガットの様子に霜降りの谷の奥地への道を教えてくれる。
古竜の住処にたどり着いたエステルたち。ゴスペルの力で覚醒したとはいえ、麻酔弾の効果はやはりあったのか、昏々と眠っている古代竜。
忍び寄り、振動剣の一撃をゴスペルに叩き込むアガット。だが皹は入ったものの、浅かったのかまだ壊すには至らず。
さすがにこれには目を覚まし、暴れだす竜。

戦闘開始。

うちの最強パーティーだけあって、わりと危機もなくすんなりと竜を撃破。クロックダウンが効くと、一方的に戦闘を進められるな。

だが、倒しても倒れない竜の脅威。これは、ただ攻撃しているだけでは埒が明かない。
ここで、アガットが作戦を思いつく。
ティータが閃光弾で目くらまし。エステルとオリビエの攻撃で動きを止めたところで、高台から飛び降りたアガットが、剣をゴスペルに突き刺した。
粉々に砕け散るゴスペル。倒れ伏す古代竜。
そして、頭の中に響いてくる威厳ある声。声の主は、自らを古代竜レクナートと名乗る。
どうやら、ゴスペルを壊せば竜が正気を取り戻すという説は間違っていなかったらしい。
ただ、竜がしゃべるのはエステルたちも予想外だったみたいでw

エステルたちにゴスペルから解放してくれた礼を云い、レクナートは街や村に被害を出したことを謝罪する。
ここで笑った、というか感心したのは、レクナートが自分の出した被害に対してちゃんと賠償金を支払ったところ。今までいろんなゲームしたし、心ならずも人間に被害をもたらし、主人公たちの活躍で和解した魔獣幻獣神獣の類はたくさん見たけど、ちゃんと物的補償をした魔獣を見たのは初めてだ(笑
およそ一万ミラ相当の空のセピスの塊をそれぞれの首長に渡すようお願いされるエステルたち。だが、アガットがここでダメ出し。自分たちは遊撃士だから、なんかお願いするときはちゃんと依頼料払えとか言い出すアガット。おいおい。
なんか苦笑しながら千ミラ相当の空のセピスを渡して、改めて依頼してくるレクナート。おお、こうなるとエステルたちは古代竜から依頼を受けた初めての遊撃士になるわけだ(笑
アガットも、なんか余裕できたなあ。昔だったら、こういうカシウスみたいな態度はとれなかっただろうに。
レクナートも、そんなアガットの変化を面白く感じているみたいだ。どうやら操られている時の意識はあったらしくて、アガットがレーヴェと闘ってる時の一部始終も覚えていたらしい。最後のゴスペルを破壊した一撃を褒めつつ、レーヴェと闘っている時は頼りなさそうだったと言われ、あわてるアガット。レクナート、依頼料をむしり取られたことへのちょっとした仕返しだなw
アガットが反応できないうちに、返す刀でティータの健気さと勇気を褒めたたえるレクナート。案外、そつがないぞこの竜。
照れるティータに、これだから人間は面白いとのたまうレクナート。どうやら、レクナートに気に入られた様子。

ここで、今回の事件の発端を話してくレるレクナート。彼にゴスペルを取り付けたのは教授と呼ばれる男。みんなが、レクナートを操って暴れさせている、と思い込んでいたレーヴェは、レクナートによればゴスペルを制御することで暴れるレクナートを押さえつけていたらしい。
驚くエステルたち。
操っているように見えて、あれは必死に周りへの被害を抑えていたのか。そういえば、ボースでも炎を吹いて街を焼き払おうとした竜を止める素振りを見せてたし、ラヴェンヌで果樹園を焼いたのも民家を焼き払おうとしたのをそらしたため、止む無くだったのかもしれない。
彼がいなければ、自分は桁違いの破壊をこの国に及ぼしていただろう、と述懐するレクナート。
彼は、輝く環についても何か知っているらしい。だが、詩篇のような言葉を残すだけで、これ以上の干渉は古の盟約により禁止されていると、竜は口をつぐむ。それにかかわるうちに、もう一度会うことになるだろうと言い残し、竜は飛び去って行った。
上空で待ち構えるモルガン将軍たちにも、事態が終結したことを告げ、遥か高高度へと飛び去っていくレクナート。ユリアいわく、あの高度ではアルセイユが大丈夫でも中の人間が呼吸できない、と。高度一万メートル以上、ということか。アルセイユ、性能的にはそこまで上昇できるのな。与圧システムさえ搭載したら、よほどの高度まで上がれるんじゃないだろうか。まあ、与圧は船体設計の段階から盛り込まないといけないはずだから、改造でどうにかなるものじゃないだろうけど。

場面変わり、ラヴェンヌ村。ティータを伴い、ミーシャの墓に参るアガット。先に、モルガン将軍が花を添えていた。将軍、毎年花を添えていたらしい。アガットも口数少なくて周りに誤解を振りまくタイプだけど、将軍も口が不器用だな。案外、似たもの同士か。
モルガン将軍の目にも、アガットの変わりようは映ったのだろう。一皮剥けたと印象を口にする。自分の未熟さを直視し立ち向かう覚悟くらいは据わったさ、と自然に口ずさむアガット。その傍らには、嬉しそうに、どこか誇らしげにはにかむティータの姿が。そんな二人を見つめる将軍の眼は優しい。
今回の件は、軍の組織力と遊撃士のフットワーク、どちらが欠けてもうまくはいかなかった。時代の進展と社会システムの発展に伴い、要求されるのは組織の巨大化と細分化。軍だけではどうしても取りこぼすところが出てくる。それを補えるのは遊撃士。時には対立し、時には協力し、お互いを高め合っていくことこそが多くの人々を守ることにつながる。軍と遊撃士のありよう、モルガン将軍の提言にうなずくアガット。
SCに入ってから、結社による数々の陰謀で暗雲立ち込めるリベール王国
だけど、意外なほど暗い雰囲気にならないのは、FCとは比べ物にならないくらい良好化した遊撃士協会と軍の関係。軍や自治体、政府の上層部の賢明さ、国民たちの健全で前向きな姿勢を目の当たりにしているからだろう。
先行きの不安以上に、この国の未来の明るさを感じている。

和やかな雰囲気の将軍とアガットの歓談に、突如割って入る声。
現れたのは、なんとレーヴェ。とっさに剣を抜くアガットだが、墓前で無粋な真似をするなと逆にたしなめられる。
レーヴェが携えていたのは剣ではなく花束だった。彼は墓前に花を添えると、死者を悼むべく黙とうをささげる。
破壊と混沌を生み出す結社に属しながら、竜の暴走を抑えていたレーヴェ。口では自分は結社に唯々諾々と従うと語るレーヴェだが、その真意はまだ見えない。
レーヴェもまた、アガットの変化を認めつつ、さらなる成長を促すように煽るような言葉を口にする。
アガットも、感情を高ぶらせることもなく、不敵に次は見ていろと肩をそびやかせる。
どこか、成長したアガットの姿を見るレーヴェが嬉しそうなのは気のせいだろうか。

ハーメル。その名はレーヴェとヨシュアをつなぐキーワード。その名を聞いた時、女王アリシアもモルガン将軍も絶句とともに言葉を失っている。ラヴェンヌ村から近い帝国側の村落ハーメル。そこで何があったのか。アガットから尋ねられたモルガン将軍は、国家間の問題に関わることと説明し、その真実については口をつぐんでしまった。
だが、レーヴェについてはこんなことを口にする。

「あの男、よほどの地獄を見てきたのだろう」

結社の目論見、執行者たちが抱く真意は、未だその影すら見えない。