ということで、例の日本シリーズの落合監督の山井交代劇にでも触れようかと思ってたんですが、話を追ってると山井がマメ潰したのは交代直前ではなく、4回ぐらいからだったみたいですね。
それなら、交代させたのも納得できる。
岩瀬がかなり前の回から9回から行くと言われてたり、なんか事前から交代させる気だった様子がベンチにうかがえて、マメを潰したという交代理由に首をかしげてたのですが、既に4回からそうなってたのならベンチの対応もすっきり理解できます。
8回まで投げさせたのならあと一回くらい、と思うのも心情ですが、選手の将来を考えたのなら交代させたのもわかります。
なら、どうして8回まで引っ張ったのか、といえばやっぱり勝利を考えたんでしょうかね。
岩瀬ほど絶対的信頼を置ける投手が控えてたなら、落合監督も7回、6回で交代させてたでしょう。

落合監督、正直あんまり好かないし、最終戦見てたときは「なんでやねんな!!!」と憤慨しましたけど、ある程度情報を得てから考えるに、今回の交代は肯定したいですね。

ただ、山井の方に何の問題もなかったのに、勝利優先で交代させた、というケースだったら絶対認められなかったと思います。
勝ち方、というのは興行のためという観点以外にもやはり重要なんですよ。
目先の勝ちを優先していると、将来に禍根を残す。たとえば、今年の阪神。ここ数年、先発投手が育っていないのは、投手個人の問題やコーチングの問題という以上に、今年に代表されるような石橋叩きの起用方法にあると思ってます。
ピッチャーっていうのは、長く投げて苦しい時を、ランナー溜まって逆転の大ピンチという状況を何度も乗り越えてこそ、精神的にも肉体的にも技術的にも成長するのに、ここ数年の阪神はそういう機会を先発投手陣に与えてきませんでしたからね。ちょっとヤバくなったらすぐ換える。ヤバくなくても、すぐ変える。これじゃあ、ピッチャーは自分の限界を知らないまま、小さい枠に収まってしまってその枠の中でしか力を発揮できなくなってしまいますよ。
6回まで投げたらJFKが待ってるから最初から全開で投げれる。そのとおりです。でも、9回投げきるのが基本として、その9回分のキャパシティを全6回に注ぎ込んでこそいい投球ができるんじゃないですか? それが、いつも6回までしか投げなかったら、いつの間にかもともと6回分の力しか備わらなくなりますよ。
エースや柱はポンと生まれるもんじゃないんですよ。じっくりと精錬されて芽を出すものじゃないんでしょうか。
論理的じゃないかもしれないけど、特に極端になってしまった今年の阪神の采配を見てると、ついついこんなことを考えてしまいます。

……いつの間にか、熱弁してしまった。恐縮です。