劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【通常版】
劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【通常版】

……いや、これはもう言うこと無し。素晴らしい(じ〜〜ん
原作を読んだのがずいぶん前だったので、この【俯瞰風景】が時系列的には【痛覚残留】のあとだということに、式の左手が義手だということに気づくまで忘れてました。
こうして観ると、ヴィジュアルデザインはほぼ一緒にも関わらず、イラストの時とけっこう印象変わってきますねえ。
式ってもっと、女の子らしいイメージが実はあったりしたんですけど、この俯瞰風景では一貫して、見るからにおっかない。あのまなざしの鋭さは凛々しいをはるかに通り越して凶悪へと至っている。美人とか可愛いとかいう印象などすべて吹っ飛ばしてひたすらおっかない。なまじ、そのたち振る舞いから色香めいた艶やかさが漂ってくる分、なおさらおっかなさが際立ってくる。
思えば、作内中ずっと黒桐の件で不機嫌、を通り越してありゃ内心かなり憤激、激怒していたのかもしれない。そりゃ、怖い。式が黒桐のことで怒ってるとなったらそりゃ怖い。
翻って、もっと色気のないソリッドな印象だった橙子女史が、思いのほか美人だったのは望外のことだった。
決して、ポニテっぽい髪型だったからじゃないぞ?♪
原作のイラストでは橙子さんって、短髪だったような記憶があるんですが、記憶違いかアニメ化における変更か。なんにせよ、私はこちらの橙子さんの方が圧倒的に好みです。
戻って式。黒桐が戻ってきて以降、途端おっかない顔つきが多少緩んだように見えたのは気のせいなのでございましょうか。
なんにせよ、自室のベッドで黒桐を眺めながらゴロゴロしている式は、えらく可愛らしかったので、やっぱりあのおっかない式のおっかなさは怒ってたからだと思うことにします。
というか、その格好状態で泊まってけなんていったら、誘ってるようにしか聞こえませんよ式様。しかも、もうすでに頻繁に何度も繰り返してます、みたいな?
小説ではここで、式の性別が明らかになって、実際けっこう驚かされた覚えがあるんですけど、映像つきのアニメだと、黒桐の最後のセリフは今更だよなあ、と微苦笑が浮かんできてしまいます。

それにしても、やはり圧巻なのは映像美、背景の圧倒的な存在感に実体間。
あの街並みの匂いは、特に素晴らしかった。奈須きのこの創り出す作品世界における【街】を、ここまで精密な映像化に成功したのは、ゲームを含めてこの劇場版【空の境界】が初めてなんじゃないだろうか。
これを大きな劇場のスクリーンで堪能できた人は、羨ましい限りだ。絶賛の声ばかりが聞こえてくるのも、これを見せられたら無理もないと思うしかない。
期待は膨らむばかりで正直、自身のワクワク感に現実が追随してくれるのか微妙に不安もあったのだけれど、まさしくこれ期待以上の出来栄えでした。
手放しで大絶賛しておきます。最高!