漫画原作の方で、神楽が自分には友達がいないから、と主人公に呟いていた寂しげな顔がフラッシュバック。
そうかぁ、こんな形で仲が良かった友達を失ってたら、そりゃあ心の傷になるわなあ。ある意味、巻き添えで死なせてしまうよりもダメージとしては後に引くものだわ。
上手いなあ。このエピソードを見せられると、なんで神楽があんなに剣輔に執着したのか、すごく納得してしまうじゃないか。こういうの見せられると、改めてこの作品がとても原作を大事にしているのが伝わってくる。

堅気なら理想的な黄泉と神楽の関係。堅気なら、と前置きが付いてしまうところが、彼女らの背負った宿命の過酷さを知らしめる。でも、確かに室長代理が言ってるように、黄泉が甘やかしてる結果なんだよね。あれで、黄泉は神楽にビシッと厳しいことは云わないからなあ。
翻って、厳しいことしか言わない土宮のお父様。でも、いつも彼が最後に神楽に告げる「強くなれ」という言葉には、娘を想う父親の切なる願いがこもってるようで、あの響きは好きなんだよなあ。でも、神楽には伝わり切ってない気もするけど。父親の想いは理解しつつも、まだ甘えたい年頃の少女なわけで、優しくしてもらいたい、普通の親子のように過ごしたい、という気持ちがあるんだろう。ビニール袋に包まれた夕食(クリームコロッケ?)に投げかけられた神楽の視線が複雑だ。

んで、さらっと出てくる殺生石。
いや、びっくりしたんだけど、神楽パパの手の甲に憑いちゃってるんですけど、殺生石。なんで? いつから?
白叡どころじゃないタイムリミット付き時限爆弾でしょうに、それ。
うわ、黄泉の変心は諌山のおじさまに関わることではないかという予想があったわけだけど、これは思ったよりも酷い惨劇になるのかも。あながち黄泉の逆恨み、ではすまないのかも。

そしてついに三途河、登場。こいつが直接顔を見せたことで、物語は終局に向かいだしたってことなんでしょうね。
まさかの冥さん退場だけど、これは間違いなく悪霊化のフラグ。
今回の【山彦】が生んだ神楽と黄泉の偽物との戦闘もそうだけど、着々と黄泉の辿る道を想起させる要素が積み上げられて言ってる感じ。
殺生石や悪霊化。原作を知らない視聴者にも重要なキーワードの情報を段階的に開示していきながら、黄泉がなぜああいう形で裏切ることになったのかを、示していく非常に丁寧な作りになってると思われる。
ほんと、意欲的な構成のくせに……いや、だからこそか、感心するくらいに丁寧でよく練られている。
……繰り返しになるけど、零で終わらんで欲しいなあ。


相変わらず、武器系のギミックが面白すぎる。戦闘時の神楽の舞蹴拾弐號の空圧式抜刀機構を利用したハイジャンプとか、冥さんの薙刀が日傘に変形したりとか。
あの日傘はビビッた。さらっと変形するんだもん(笑

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前野智昭, 喜多村英梨, 柿原徹也, 小山力也, あおきえい

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