ほー、面白い面白い。
第一話を見た限りでは、ウェルキンみたいなノホホンとした男が、どうして隊長の座につくのかと不思議だったんですよね。大学生だからなんでしょうけど。
で、面白かったのが自警団副団長のおっさんとウェルキンの噛み合わない会話。村に接近してくる敵部隊に攻撃を加えようと息巻いているオッサンに、ウェルキンが尋ねるわけですよ。
「それで、撤退はいつするんですか?」
これに対して、オッサンは最初から逃げ出すことを考えるとは何事かー! とか、自分は第一次世界大戦で義勇軍に加わった従軍経験があるのだ!
と、精神論を怒鳴り散らすわけですよ。
もう、ウェルキン、完全にオッサンが何言ってるのか「???」状態で、「いや、そうじゃなくて、撤退のタイミングを聞いてるんですけど」と尋ね返しても梨のつぶて。
お互い、相手が何を言ってるのかさっぱり分からず、会話がかみ合わないわけです。
ウェルキンとしては、村の自警団の作戦目標は、先だってのアリシアと副団長とのやり取りから、村の人間の避難が完了するまで敵部隊を足止めする、と認識している。だから、どの程度まで防戦して、どのタイミングで撤退に移るのか、というごく当たり前の戦術行動の予定を聞いたつもりだったんですよね、これ。防戦するにしても、闇雲に戦うのと、行動の予定を立てて戦うのとでは、まるで違ってきますしね。ある目標がクリアされるまで、または撤退を開始する時間を事前に設定しておくことで、戦う人の心構えや戦い方はまったく違ってきますから。
ところが、オッサンはまるでそれが分かってない。
敵がキタ、戦わないと。やっつけてやる! ウラー! 脊髄反射です、はい。
ウェルキンは、どうやら自警団の全員が、避難が完了するまでの敵部隊の進行の遅延が作戦目標だと理解していると思い込んでたみたいですけど、みんな全然そのへん、わかってないということが理解できてない。だから、自分の言葉がまるで通じず、相手が何を言ってるのかもさっぱりわからない、という頭の上に?マークが乱立している状態になっていた。

わかんないんですよ、普通は。自警団の人たちは、銃を撃ち、敵を倒す訓練はしていても、軍人ではない。このあたりが、本物の軍人と素人との違いなわけです。
その意味では、軍人として教育を受けたわけでもないのに、ナチュラルにそうした視野と思考を持ってるウェルキンは、けっこう指揮官向きなんじゃないのかなあ、とまあ、最初の疑問の答えにたどり着いたわけなんですけど。
ただ、この人、頭のいい人特有の欠点の持ち主みたいで、どうも自分の考えていることくらいは他の人も分かっていて当然と思ってる節があるみたいなんですよね。副団長とのやり取りを見てたらそれが顕著。
それ以前にアリシアにスパイと間違われて捕まったときから、それ以降の細々としたことでも見受けられたんだけど、相手に丁寧に説明することもしなければ、相手が思いこんでる誤解や錯誤を正そうともしないんですよね。マイペースで相手がどう思ってようと気にしない、という性格も影響してるんでしょうけど。
けっこう厄介な人ですよ、この人(苦笑

アリシアは第一話の印象通り、短気で早とちりしやすく暴走しがち、という点はあるものの、見てると案外本質は見逃さないタイプみたいなんですよね。
副団長を論破したシーンや、敵を深追いしなかったシーンを見てると、直感で戦場での正しい選択を見出すタイプ。加えて、その直感をちゃんと具体的論理的に言葉で導き出せるタイプ。ウェルキンの撤退発言に対しては、臆病なこと言ってんじゃない、と的外れなこと言ってたけど、あれは単に教育を受けていないが故の無知からきたものと見ていいだろうし。
従軍経験があるにも関わらず、脊髄反射でしか動けなかった副団長と比べると、戦いが目の前の敵に突っ込んで銃ぶっ放してぶち倒すだけのものじゃない、と認識している点だけを見ても、なかなか見どころあるんじゃないでしょうか。
容易に暴走しそうなタイプではあるけどw

戦車戦は、まー仕方ないよなー。こんなもんだよなー(苦笑
半端な知識しかない自分ですらも、突っ込みたくなるようなところが山ほどあったわけだけど、これはこれで見た目には映えてたし。

……しかし、この作品に限らないんだけど、どうして映像の戦闘距離って、至近距離での近接戦闘になるんでしょうね。
この作品の戦車戦でも、艦隊戦でも、空中戦でも、有り得ないほど近すぎる距離で戦ってる絵ばかり見るわけで……もうちょっと、こう、ねえ?

一番笑ったのが、先週の仮面ライダーディケイドだけど。暴れる怪人に対して、警察の特殊部隊が銃で狙いをつけて囲みこむんだけど。もう、近い近い、近すぎる。ほとんど一メートルも離れていない距離で半月状に囲んでるんですよ。それ、近すぎて手を伸ばしたら当たるって(笑