徒然雑記 : 東のエデン　第5話★今そんなこと考えてる場合じゃないのに

ノブレス携帯のオペレーターのジュリスって、受理するからジュリスとかじゃないよね？　いかん、こういう親父ギャグ的発想をしてしまうあたりに、また歳を感じてしまったｗ
それはさておき、ミスターアウトサイドが何者かという点も気になるけど、ジュリスが何者かというのも気になるところだよなあ。受け答えは明らかに人間で、滝沢たちセレソンとの会話にはウェットがあって機械的対応とは一線を画している。人間味にあふれている……にも関わらず、どこか非人間的な気配を濃厚に帯びている気もするのである。強いて言うなら、人間らしく振る舞うことを高度にプログラミングされたＡＩみたいな？

まあ滝沢くんがノブレス携帯を配ったミスターアウトサイドの正体が気になるのも無理はない。１００億を自由に使えるという金銭的なものだけではなく、ノブレス携帯は持ち主であるセレソンが願えば、それがどんな反社会的行為であろうと、無茶苦茶な要望であろうと受理して叶えてくれるのだから。それも、ほぼタイムラグなしで。
以前、刑事が殺人を願った際も数秒で実行。今回、滝沢が総理だかこの国で一番偉い奴にぎゃふんと言わせたい、と口走ったら、即座に国会中継で総理が野党との答弁中に「ぎゃふん」と云うという、いったいどんな権力があったらそんなことが可能なのか、という出来事まで平然と実行してしまっているのだから。
単純に物理的不可能事以外は、それこそ何でもやれてしまうんじゃないかという。
でも、何でもできるからと言って、この国を救うためには何をしたらいいか、なんて分かんないし、わかんなければ何もできんのである。

ここで、咲に聞いてみよう、と思う辺りに滝沢という青年の不思議さがあるんだよなあ。なんだろうね、この背中に羽でも生えてるみたいな軽やかさは。能天気、とは少しベクトルが違う気がするし。
今回、新たな二人のセレソンの姿が垣間見えたわけだけど、以前の刑事に医者もそうだったが、ノブレス携帯を渡される理由がわかるような立場の人間ではあるんですよね、彼らは。
ところが、滝沢だけは記憶を消してしまっている、という点もあるんだけど、そもそもどういう人間だったのか。何をしていた人間なのか、というのが想像できない。
そもそも、滝沢は何のためにノブレス携帯を使おうとしているのかねえ。
刑事は、最初の頃はだけど正義のため。医者は医療のため。今回登場したあの女は、恐らく自分の欲望のため。防衛庁官僚らしい男は多分、国のため？　滝沢は、記憶をなくす前の行動からそうなんだけど、やる気はたっぷりあるにも関わらず、使命感らしいもんが感じられんのよねえ。かと言って私欲や社会正義ともかかわりがなさそう。
掴みどころがないにゃー。それこそが魅力なんだろうけど。

そんな彼に、等身大の悩みをぶちまける咲。彼女の行き詰った想いに、この社会の行き詰まりそのものの縮図を垣間見る滝沢。
なるほど、だから公式サイトの見出しに、この国の空気に戦いを挑んだ、とあるのか。しかし、どうやって「空気」に対して調律を仕掛けようというんだろう。毎度、予測がつかんなあ。

そして、大杉くん、大災難！
空気読まない彼が悪い、と云っちゃああまりにも可哀想すぎる気もするけどｗ

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