うわっ、アイン。明らかにリズィがいるのを確認してから仕掛けやがった。
自分が襲撃をかけようとしている相手が、インフェルノだと認識していながら、命令されたことを実行するだけだから、と躊躇なく引き金を引く。アインの呟きからも、罠だとわかってるんですよね。恐らく、これで自分どころかマスターであるサイスも窮地に陥ることを、アインが分かっていなかったとは思えない。
それでも、自分は命令に従うだけの人形だからと、判断を放棄して突っ込んでいく。これって、もしかしたら最近のツヴァイの様子やクロウディアの干渉に対して、自分は人形だと依怙地になってた部分もあったのかなあ、と穿ってしまう。だいたいこの場面、攻撃を仕掛ける前にサイスに再度確認を求めるだけで、状況は一変したはずなんだから。
サイスもサイスだよなあ。不用意で慎重さにかけていたと言われても仕方がない。自分が襲撃を指示した相手が何者かぐらい事前に調べておけよという話。仮にも組織でのし上がっていこうという野心を抱いていながら、他人を陥れ出し抜くことはあっても、自分がそういう立場になるというのをまったく考えていなかったんじゃないだろうか、この男。

一方で、ツヴァイはクロウディアに自分のパスポートを見せられる事で、洗脳によって封じられていた記憶を取り戻すことに。
まさにここから、ファントム・ツヴァイではなく、ファントム・吾妻玲二の伝説が始まるわけだ。
自宅に電話をかけながら、母親の声を聞いた途端に何も言えずに崩れ落ちるその姿が、辛すぎる。
そして、クロウディアの表情の邪悪なこと邪悪なこと。もう、悪女の色香が凄まじい事になってる。原作に比べても、かなり冷酷非情になってるんじゃないだろうか。この仕掛け、一歩間違えたら側近であるリズィすら犠牲になっていた可能性もあったんだし。だいたい、彼女には何にも知らせてなかったんだよなあ。


記憶を取り戻した玲二は、さりとて暗殺者となり果てた今、日本に駆るなどという選択肢を選ぶことなどできるはずもなく、途方にくれながら今の自分の生誕の地ともいえる、荒野の訓練所に流れ着く。そこには、傷を負い倒れ伏すアインの姿が。

ここから、二人の逃亡劇がはじまるんですよね。ファントムのアインとツヴァイではない、人形ではなくなった少年と少女の逃避行が。


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