ははは、セシリー弱ええ。ヘッポコ騎士と評するのもまだ生ぬるい、ド素人。
原作を既読しているだけに、このセシリーがあれほど成長するのかと思うと、改めて痛快ですらある。

第一話は世界観の説明などはとにかく後回しにして、セシリーという主人公がどんなキャラクターなのかを優先して見せるようにしていた感のあるつくり。ヴァルバニルなど単語も出ず、人外の説明もなし。人外って発音だけ聞いても、どういう意味の言葉か分からんものだなあ。
悪魔についても、どうやって悪魔が召喚されるのか、という情報も伏せてあるんですよね。一応、心臓云々の描写は出てたけど。これは、次回のサブタイトルからして、第二話で悪魔契約含めて、世界観の説明をする予定なのかな。
まー、セシリーさんは心意気ばかりが先走って実力が全然伴っていない駆け出し騎士さん丸出しなのですが、その印象ほどには自意識過剰ではないんですよね。むしろ、自分の未熟さに対して謙虚ですらある。未だ現実の厳しさを心身で味わう経験を持たず、本当の挫折を知らないとはいえ、セシリーがルークに剣を打ってくれるよう依頼する場面で、何故自分がルークの打った剣を欲するのか、を語った弁舌の内容は夜郎自大でも傲岸でもなく、とても健やかに真っすぐで、なかなかに熱い魂の籠もったもので、セシリーという人物の気持ちよさが伝わってきて、良かったなあ。少なくとも、この頃の偏屈に凝り固まっていたルークに耳を傾けさせるだけのものはあったと思われ。
なるほど、既にこの時点でよい素材ではあったわけだ。ここから何度も叩かれ、屈辱に地面を舐め、血反吐を吐き、尊厳を踏みにじられ、敗北を重ねるという過酷な鍛造を経て、名剣と呼ぶにふさわしい立派な騎士になっていくわけだが、元がしっかりしてなかったら、耐えきれずに折れててもおかしくないもんなあ。

作画も第一話だからか分からないけど、だいぶいい感じ。興味深かったのは、ルークの殺陣がとても特徴的だったんですよね。セシリーが目立ってドタドタと無様な走り方をしていたというのもあるんだろうけど、あのルークの摺り足での戦闘スタイルは、かなり意図的に描かれているように見えたけど、どうなんだろう。

なんにせよ、予想以上にクオリティが高くて、これは期待が持てそう。

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