三歳クラシックを戦ってきた若駒と、古馬が初めて激突する牝馬最強決定戦【エリザベス女王杯】。
秋華賞を制したレッドディザイアがJCに向かうために回避したものの、桜花・オークスの二冠馬のブエナビスタと秋華賞二着のブロードストリートはそのままエリザベス女王杯に乗り込み、さらに、フランス古馬混合牝馬G1<オペラ賞>を勝ったシャラナヤが参戦したことで、一応役者はそろった感じ。
ただし古馬に関しては最強牝馬ウォッカはJCに歩を進め、かつての女王カワカミプリンセスはこれが引退レース、今や往年の力を失っている。
昨年の覇者リトルアマポーラ、府中牝馬S勝ち馬ムードインディゴなどがいるものの、いささか見劣りするといっていいだろう。自然、人気はブエナビスタに集中している。
此処二走、思うような競馬が出来ず自慢の神脚を存分に炸裂することが叶っていないブエナビスタだが、今回は外枠16番に京都外回りというコースである以上、彼女の前を別の馬が塞ぐ展開にはなりにくいだろう、というのが人気の拠り所でもあるのだろう。あの脚が完全に炸裂しさえすれば、負ける要素はどこにも見つからない。

対抗にはブロードストリート。秋華ではブエナに進路をふさがれたものの、猛追しての三着。ブエナが膠着して二着繰り上げとなったが、妨害さえなければレッドディザイアと勝ち負けにすらなったのではと言われ、今ではブエナとディザイアに見劣りせずとの評価を勝ち得ている。その力を発揮できれば、もちろんこのレースでも勝ち負けになるだろう。

さて、他の馬であるが、実力ではピカ1であろうフランス馬シャラナヤであるが、これがはじめての海外遠征という要素は無視できず、鞍上のルメールは日本のレースには慣れているものの、果たして実力を発揮できるか難しいところ。

リトルアマポーラは近走勝ち負けがなくぱっとした成績ではないが、エリザベス女王杯は同じ馬が例年活躍することでも知られ、パッとはしないものの好走圏外である9着以下には至らず走り続けているので、押さえておいてもいいだろう。
私の注目はここではメイショウベルーガと行きたい。前走成績が劣悪な条件戦あがりだが、時計は非常に優秀で上がりの脚も抜群である。調教の様子も抜きん出ていて、自分の競馬が出来ればかなり面白い逸材ではないだろうか。
あとは、目立たないところでミクロコスモス。この馬も勝ちきれないママジリジリと人気を落としているが、逆に言えば大負けせず常に掲示板に残っているとも言え、このあたりで脱落するか這い上がるかの境目にある気がする。ちょうど、人気も落ち注目も薄れたところでポンと走る馬はいるものである。
同じことはジェルミナルにも言え、仮にも桜花・オークスで三着で連続で三着に入った実績は無視するに効し難い。
ムードインディゴはここは敢えてはずしで。

本来ならばブエナビスタを一着に据えた三連単で勝負するべきなのだろうが、最近のブエナの不安定振りには不安が抑えきれず、結局三連複、ブエナの16番を軸にしての2番メイショウベルーガ、4番ジェルミナル、5番リトルアマポーラ、12番ブロードストリート、15番ミクロコスモスで、勝負。

結果

………いやいやいや。
………いやいやいや。

これはもうなんというか、どうよ?

何年かに一度はある後方置いてけぼりの大逃げ大成功がここで炸裂するかーーっ!
レースを見てる間、四コーナーに入るまでまったく前の二頭――クィーンスブマンテとテイエムプリキュアが意識にありませんでした。カメラが引いて前の二頭が映像に入り、直線進入時点でのあまりの大差にぽかーん。これ、実況の人も完全に前の二頭忘れてたぞ。レース中、全然言わなかったし。後方から上がってきたブエナビスタを四コーナーで三番手にあがった! とか言ってたもん。言ってたもん。
菊の下り坂、三コーナーからブエナビスタが上がっていくのを見て、おおっ、初めてブエナが早めに仕掛けた!! と思ったんですが、むしろ遅すぎたのか。ブエナも、周りがあまりに動かないのでしびれを切らしたんだろうけど。あの段階で動き出してたの、カワカミプリンセスと、ブエナの後ろに居たミクロコスモスくらいだもんなあ。
大逃げを打たれた場合、取り残された集団は仕掛けのタイミングを図れず互いに様子を伺いあってしまい、追撃に失敗するレースが稀にあるんですが、これがまさにその陥穽に陥った展開に。
直線入った段階で三秒差あったというから、あそこから猛追したブエナビスタはやっぱり強かったです。あれだけあった差がプリキュアの首差まで追いついたんだから。タイムみたらまた32.9という脚を炸裂させてるし。それより後ろは三馬身以上千切ってるんですよね。
本来、これがそのまま二着以降との差になるはずなのに……w
これはもう、逃げ切った田中博康をほめるしかないわ。初G1おめでとう。
そして日経新春杯以来、またぞろ大穴あけてくれやがったテイエムプリキュア。まさかもう一花咲かしてくれるとは。ほんとに忘れた頃のテイエムプリキュアだなあ。
三着はブエナビスタ。4着にはフランス馬のシャラナヤが入り、5着には一押しだったメイショウベルーガが。条件あがりで重賞未勝利のベルーガですが、33.3秒という脚色が使えるなら、すぐにG3。G2くらいなら掻っ攫うでしょう。来年は早々にまたG1戦線で人気を集めながら勝ち負けできるはずです。
6着には上がり三ハロンだけならブエナに続く33.2秒という時計をたたき出したブロードストリート。それで6着というのはさらに仕掛けが遅かったんかなあ。ただ、これなら強さへの評価は落ちないでしょう。
7着にはこの展開の戦犯一号? リトルアマポーラ。後方集団の先頭を行ってた馬だけに、この馬が動かなかったことが逃げられた原因と言えそうだしな。

圧倒的一番人気のブエナが絡みながら三連複で15万。三連単にいたっては150万がついた大荒れのエリザベス女王杯。
これは取れん。
あー、これで今年のプラマイ、とうとうプラス分が500円くらいになっちまった。