今年はまた、物凄い外国馬が参戦してきた。俄かではない、本物のワールドクラス。
ブリーダーズカップ・ターフの二連覇。キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを勝ち、ぶっつけで挑んだ凱旋門では4着。英仏米と渡り歩いてG1四勝コンデュイット。
格付けで言うなら、海外で連対も出来なかったウォッカを遥かに上回ると言っていい。
彼を含めて、今回は五頭参戦と例年に無く外国馬が目立つレースとなっている。
アーリントンカップ二着にジャパンカップと同じ2400G1のノーザンダンサーターフステークスを制したジャストアズウェル。去年のジャパンカップでは悔しい体調不良による取り消しも、今年は漲るような迫力の馬体を見せるマーシュサイド。ちなみにジャストアズウェルが勝ったノーザンDTS。斜行降着ながらも一着入線したのはこの馬だったりする。

対する日本馬は、最強牝馬ウォッカを筆頭に、スクリーンヒーロー。オウケンブルースリ。レッドディザイア。リーチザクラウンといった馬たちが駒を並べる。
ウォッカは前日オッズ一番人気を獲得したものの、その倍率は三倍台と近年の彼女にしては随分と安い数値となっている。これは秋にカンパニーに完敗したのと、ここしばらくマイル路線を中心に走ってきた事が元凶なのだろう。ただ調教は素晴らしく走っており、調子は春の無敵状態だった頃に限りなく近くなっていると見ていい。最近長距離は走っていなかったとはいえ、ダービー勝ちを含め実績は充分である。

続いてオーケンブルースリ。こちらは長距離をホームとしていると言っていい馬であり、この2400はまさにベスト。秋に入って非常に調子が良く、京都大賞典で菊花賞以来の重賞を勝ち、展開に恵まれなかった天皇賞・秋でも4着に食い込んだのは評価できる。
実績では一歩見劣りするものの、今回のジャパンカップは高速レースとなると予想されており、そこでは彼の長くしぶとい差し脚が生きる展開となるだろう。

そして、スクリーンヒーロー。去年のジャパンカップの勝ち馬ながら、その後いまいちといったレースを続けていたが、目覚しい変化を見せたのが前走の天皇賞・秋。カンパニーとウォッカのマッチレースといわんばかりだったところへ割って入ったのはフロックではあるまい。どうやらこのレースからブリンカーをつけたらしく、その効果が顕著に出たと思われる。とはいえ、どうやらこのレースではブリンカーは装着しないらしい。はたしてその選択や如何に。

ブエナビスタとの再戦を蹴り、エリザベス女王杯を回避してこのジャパンカップに挑んできた三歳秋華賞馬レッドディザイア。あのブエナビスタと常に競い合い、三歳牝馬三冠を2・2・1という成績で駆け抜けた馬であるが、古馬との戦いはこれが初めて。それを心配する向きもあるが、ライバル・ブエナビスタは札幌記念で二着に入っている。メンバーの格が全然違うとも言えるが、判断材料になるだろう。
過去には同じ秋華賞馬のファレノプシスが二着に入っていることもあり、三歳牝馬と言えど侮れないところである。

展開はリーチザクラウンの先行が予想されるが、先週先々週とG1で連続して先頭を切った馬に一杯食わされる展開が続いているので、果たして三度続くかどうか。おそらく、早め仕掛け。好位から抜け出す馬の勝ち負け、という展開になると思われる。
直線の長い東京コース。鋭い差し脚をどれだけ長く使えるかがポイントとなるか。

さて、予想ではあるが、今回に限っては穴抜けは無いと見る。
よって、ウォッカ、コンデュイットを軸にオウケン、スクリーン、レッドディザイアに外国馬のマーシュとアズウェル。


追記:と言っておきながら、何故か馬券を購入したらエイシンディピュティとリーチザクラウンの馬単馬券を持ってるんだが。何故だ?


結果

ゴール間際でギリギリ辛抱して我慢して抜かれなかったウォッカの勝負根性は素晴らしいな!!
後方一気のオーケンブルースリとの壮絶な競り合いを制して、ウォッカがジャパンカップ初の牝馬戴冠を果たし、G1七勝目というテイエムオペラオーやディープインパクト、シンボリルドルフに伝説の名馬に並ぶ事となったわけだ。牝馬とはいえただの七勝じゃないもんなあ。天皇賞や日本ダービー、そしてこのジャパンカップと並み居る強豪牡馬を蹴散らしての七勝。その価値の凄さは類を見ない。牝馬ゆえに種牡馬になれないのがもったいないくらいだ(笑
予想通り、長く鋭い末脚が決め手となって、最後方から伸びてきたオーケンが二着。
三着には中団から馬群を捌いて突き抜けてきたレッドディザイアが入線。結局、牝馬二頭が馬券に絡む結果に。
レッドディザイアがこの面子で堂々と三着に食い込んだことで、三歳牝馬戦線のレベルの高さが必然的に証明されたわけだ。こうなってくると、ブエナビスタが参戦してくる有馬記念は大変なことになりそうだな。

鳴り物入りで出場したコンデュイットは結局四着。うーむ、おかげさまで馬券は台無しでしたよ。ジャパンカップ、大物走らんなあ。