うわぁ……(苦笑
これまで悩んでいたのが馬鹿らしくなるくらいに、あっさりとテレスティーナ女史がボスキャラか。なんのひねりもなく、木原の親族という関係で繋いできたか。
そういえば木原と言うと、一方通行関連の研究者で猟犬部隊を率いてたやつも木原だったよなあ。木原数多。テレスティーナとも何らかの関係が在るのだろうか。

それはそれとして、初春が木山先生を気にしてくれたのは嬉しかった。あの浮かない様子は、春上を取られたみたいな感覚に戸惑ってたんだろうな。初春はどちらかと言うと、皆から面倒を見られるタイプだったから、自分が何から何まで世話を焼いていた春上という友達は、他の友人達とは初春にとって違うポディションに位置づけられていたのかも知れない。
子供たちを奪われた木山先生にそれで共感した、というのは少し違うんだろうけれど、かつて先生の慟哭を直接聞いた、美琴以外の唯一の人間としては、先生のことが気になってしまったのだろう。初春は優しいなあ。
あれから一夜明けたにも関わらず、木山先生は落ち着いたものの、立ち直れるはずもなくひどく落ち込んだままで、見ていられなかった。可哀そうで可哀そうで。
それでも、初春の前向きな説得に無け無しの気力を奮い起こし、子供たちのために自分の研究成果を以てテレスティーナの元を訪れたにも関わらず……。

あの女、死なす……い、いかん、本気でアタマキタ。き、木山先生になんてことをーーー!!

ということで、テレスティーナの正体露見。初春ボロ泣き。そのショックがわかるから、泣きじゃくる初春がかわいそうでかわいそうで。
完全にパニックに陥ってる初春をひっぱたいて目を覚まさせた黒子が、その後叩いた手を抱えて震えているシーンが物凄く印象的だった。正直、あの変態性には引いて引いて引きまくって遠くから苦笑いなんだが、あのシーンでなんか堕ちた。色々な意味でw

形として美琴のやったことは裏目に出てしまったことになるのですが、少なくともあの状況で木山先生を止めてテレスティーナに子供たちを引き渡したのは決して間違った事じゃなかったはずなんですよね。黒子の言うとおり、あの場面ではあれは正しかった。
でも、それで納得出来るはずもなく。
一人でテレスティーナの元に乗り込む美琴だったが、以前スキルアウトの事件で使われた能力無効化システムによって、美琴は一方的に嬲られ返り討ちにあってしまう。
このシリーズでは、幾度となく美琴には最上位能力者レベル5としての思い上がりが指摘される場面があり、美琴も折にふれて反省するシーンがあったけれども、無意識に刷り込まれたそれは結局拭い去れるもんじゃないんですよね。でも、そのしっぺ返しがここで纏めて襲っていたわけだ。
危うく美琴まで実験体にさせられそうなところを、颯爽と……というほどじゃなかったけど、実にいい場面で助けに現れた婚后のみっちゃんが素敵すぎる!! なんだよ、ネタキャラじゃなかったのかよ! 最高だ、婚后さん。最初は的はずれなお嬢様キャラだったのになあ。でも裏表の無いいい子なんですよね。今となっては美琴の事を友達と呼ぶことに何の照れも躊躇いもなく、真っ向勝負ですし。
あとで彼女に「ありがとう」と礼を言う美琴も、あのシーンは素敵でしたけど。あれは何気に今までで一番イイ顔だったんじゃないだろうか、美琴。そりゃあ、婚后さんも照れるわ。

そして、意識を取り戻して速攻でまた一人で突っ走りかけた美琴を押しとどめたのは、やはりというべきか、このシリーズの立役者佐天涙子。もう、こっから佐天さん無双。
いつの間にか、この子がこのグループの要であり支えになっちゃってるよなあ、これ。美琴を止める場面でも、引っ叩くでも一喝するでもなく、ただ静かに、「いま、あなたの目には何が見えてますか?」と問いただすなんて、並の中学生じゃ出来ませんよ。というかおとなこども関係なく。頭に血がのぼってしまっている美琴を、ただの一言で我に返らせ、自分で我に返らせ、ぎくしゃくしたままだった初春と黒子を一声で元に戻し、柵に囚われる黄泉川先生に対しては、かつての補習授業で彼女が発した一言を逆手に取って、叱咤して動かし、と行き詰りかけた状況を蹴飛ばし、落ち着かせ、一気に纏めて、動かしたのは間違いなくなんの能力もない無能力者の佐天涙子だったわけで。
同じ無能力者として、このとあるシリーズには、上条さんと浜面という二大主人公が君臨しているわけですが、その彼らとは全く違うベクトルで、彼女はこの能力の強さが唯一絶対の価値とされる街における無能力者として、比類なき存在感を示している。これは、前述した二人よりも遥かに真っ当で、目立たないながらも大きな力じゃないんだろうか。

そして皆が一致団結し、力を合わせて子供たちを救うために立ち上がる。これは、原作シリーズに突きつけるある種のアンチテーゼ的な展開に思える。なにしろ、原作シリーズだと敵味方主人公脇役の区別なく、登場人物のどいつもこいつも、みんな一人でやろうとするんですよね。一致団結して、力を結集して、という概念がないんじゃないかと思えるくらいに。
だからこそ、今回のクライマックスに至る展開は、思いのほか新鮮であり、物凄く盛り上がりましたよ。必然的に、最終回への期待も膨らむばかり。
オリジナル展開になって一時期はどうなるかと不安にかられましたけど、この塩梅なら素晴らしい結末がまっていそうです。

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