うちの千世ちゃんを泣かすなーーー!
と、喚きたくなるほどアニメ版の千世はテラかわいい。正直アニメ版の千世は数倍強化されてるな!

ケーキ屋ストレイキャッツの多忙さゆえに、みんなに構ってもらえずハブられた心地に追いやられて拗ねる千世に、夏帆の悪魔の囁きが吹き込まれ、千世は本来踏み越えてはならないところまでオーバーランを開始する。
それは皆に幸せをもたらそうとする千世の思惑とは裏腹の、巧たちの帰るべき家・ホームであるストレイキャッツを壊してしまう行為。だけれど、千世は自分の行為が独りよがりの好意の押し付けだと気付かず、気づく余裕を奪われて、両者の溝は余計に深まってしまうことに。
それは温もりから遠ざかり、構ってほしさに暴れまわり、余計に人を遠ざけてしまう寂しがり屋の子猫の所業そっくりで。
その意味でも、これは前回の希のケースと同じ、迷い猫の物語なんですよね。
本来なら、千世の他人の気持ちを慮れない身勝手な振る舞いは、友情を失うに十分なものだったはずなのだけれど、巧を含めてストレイキャッツの面々は迷い猫を見捨てないのである。
さり気なく、家康や大吾郎も千世を気遣う振る舞いを見せているのが心憎い。希や文乃も、千世の所業に憤りながらも、ストレイキャッツが追いつめられて行くことに心を痛めながらも、それでもなお千世の事を心配してやまないわけだ。この辺、巧一人だけが頑張るんじゃやっぱりだめなんですよね。この作品の価値は、迷ってしまった子猫を、みんなで保護して守ろうとするその姿勢や心意気にあるのだと、そこがこの作品のアットホームなスタイルを確立するのに芯となっているのでしょう。
ほんとなら、こうなる前に佐藤さんや鈴木さんが止めるべきなんでしょうけどねえ。まだこの段階では二人ともただの使用人の枠を逸脱しきれてないからなあ、仕方ないんですが。


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