以下に収納

【めだかボックス】

球磨川禊、こいつは猛毒だ。外道とか鬼畜という分かりやすい悪党とはまるでベクトルが違う、本当の意味での最悪。
原作の西尾維新の作品を読んでる人ならわかるだろうけれど、これは戯言シリーズで最悪すぎるがゆえに、いささか消化不良に終わった<人類最悪>西東天の、完全真っ向対決バージョンと言えるんじゃないだろうか。あの悪魔の囁きは、匂宮出夢を破滅させた退廃と方向性がまったく一緒。うわぁ、これはヤバイ。ものすごくヤバい。これほどどうしようもなさそうなヤバい敵の登場、という感覚は、最近のジャンプじゃ、H×Hの蟲編が始まったとき以来じゃないだろうか。


【KIBA&KIBA】
これは見事な王道ファンタジー。国を追われた姫様を、若い無頼者が助け、彼女を守る騎士となる。王道じゃ、王道じゃ。
成り上がりを志しながらも、ついつい追い詰められてる方を助けてしまう正義感に、気が強く意地っ張りだけれど、ひたむきに国を憂い、民を憂い、すべてを失いながら健気に絶望に立ち向かうお姫様。
まず、メインとなる二人が魅力的というのは大きい。その上で、バトルアクションの方はまだまだ洗練さに欠けるけれど、オッと引き込まれるような勢いと構図のセンス、パワーがある。
連載にも向いてそうだし、ストーリーが軌道に乗れば、これは久々に長期に連載できる作品になるんじゃないかなあ。


【ONE PIECE】
サボの死後、彼を殺した不自由に抗う決意を固め、ひたすら強くなるべくお互いに鍛え合うルフィとエース。ルフィのゴムゴムの実の能力は、最初はあんなに役立たずだったんだな。それを七年もかけて戦う力へと変えていったわけか。十分以上に努力家じゃん。
ダダンは、エースにもルフィにもちゃんと愛されてたんだなあ。なんだよ、二人のおっかさん代わりだったんじゃないか。この漫画はじまったとき、ルフィがボートで海へと出港するのを見て、なにこいつ、と失笑したのは懐かしい昔の話。
うちの古い漁船を使え、という好意を、自分はこっから始めるからいいんだ、と断るルフィの姿に、なんだか感動してしまった。あのボートで海に漕ぎ出すというバカバカしさにすら、こんな意味付けがなされてしまったか。参ったなあ、参るなあ。
そして現在。オレは死なないと誓ったはずのエースは死に、サボを失ったとき、強くなって兄弟を守るんだと誓ったルフィは、その誓約を果たせず、無力に号泣する。
ルフィは、ここでもう一度、強くならなきゃならない。強大な敵を前に敗れ去った主人公が、さらなるパワーアップを志すのは王道中の王道で、もはやそれは陳腐化すらしてしまっている展開だけれど、ここまでやられてしまうと、ルフィが強くなるという流れは、読者にとってももはや強迫観念のように突き詰められた命題となってしまったわけだ。陳腐だとか文句だとか、これじゃあ出てきやしないよ。すごいなあ。

ドラゴンが、ゾロの道場に立ち寄ったのはなんか意味があったんだろうか。今更無意味な描写を入れることもないだろうし、どういう意味があったんだろう。気になる。

【バクマン。】
……え? アンケートの票数って一位でも三百超える程度なの? 三百超えたら大事件なの? 三百万部売れているうちの、たった三百? 知らんかった。何十万人に一人しか、アンケートハガキって出さないのか。いや、自分も出したことないけどさ。
幾ら何でもこれ、分母と分子に差がありすぎ無いか? どう考えても、アンケートって少数意見のような気がするんだが。


【ぬらりひょんの孫】
任侠物となると、単純な仲間入りや友情話に留まらず、兄弟盃を交わすというはっきりとした目に見える形での儀式を介した絆が構築されるわけで、これは百鬼夜行も映えるなあ。
なぜか寄ってたかって大人数でフルボッコ、という印象にもならない。


【PSYREN-サイレン-】
あんまり安易なパワーアップ展開にはして欲しくなかったんだけどなあ。とはいえ、個々の潜在能力云々じゃなく、親父殿が発見か開発したPSIという能力における使い方の問題みたいなので、修行という流れにはならないか。マリーを助けに行くんで時間もないだろうし。
お婆さん、子供たちに見守られて安らかに永眠。これで過去に戻ったらまだ生きているわけで、アゲハたちからしたら、戻ったとき複雑な心境になるんだろうな。

めだかボックス 5 (ジャンプコミックス)
めだかボックス 5 (ジャンプコミックス)暁月 あきら 西尾 維新

集英社 2010-07-02
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