乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール (ファミ通文庫)
乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール (ファミ通文庫)嵩夜 あや のり太

エンターブレイン 2007-12-25
売り上げランキング : 220

おすすめ平均 star
star2をやる前に読んでおきたい一冊
star今までも、そしてこれからも
star面白かったです!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



【櫻の園のエトワール】、こうなってくると久々に読み返したくなって探し回ったのですが、見つからん!(泣
とりあえず本棚や手近に積んである山はだいたい掘り出したので、こりゃあ押入れか摩天楼を崩さんといかんかなあ。さすがに箱入りにはしていないと思うんだが。

予想通り、平日はとてもじゃないけど時間もそうは取れず、やはり一日一話というペースは無理だった。こうして、じっくりと感想書いて振り返りたいというのもありましたしね。

二話目は、千早さんによる薫子のお嬢様立ち振る舞い教室、座り方編。
ちーちゃんや、あんたお母様からどれだけ女性の振る舞い方、叩き込まれたんだww 座り方ひとつにしても優雅で楚々と気品なる動作仕草が事細かに指示されていて、圧巻の一言。全部覚えたのか、千早ちゃん。
まー、でも。あの入学した当初はガサツで横柄でのっそりとした大女だった薫子が、教授されながらとはいえ、お嬢様らしい振る舞いを曲がりなりにも出来ているというのは感動的だ。薫子、ほんとに女の子らしくなったよなあ。
作中で、薫子が初音との出会った頃の思い出を回想してくれる場面があって、初音は変わったと言及しているのだけれど、薫子も変わったよー。前は貫禄すらあったもんなあ。お嬢様学校に現れた転入生は元ヤンでした、と言われてもおかしくないくらい(言い過ぎw
でも、雰囲気はそんな感じだったし。
初音も、薫子の言うとおり随分変わったんですよね。新入生の頃の彼女って、気弱で怖がりで内向的でとてもじゃないけど集団の中では目立たないような性格だったし。それが、由佳里の妹になったのが運のつきww
しかし、薫子も言いやがるなー。由佳里のことを、生徒会長が務まったのが不思議なくらいルーズ、とか言っちゃってるしw まあ、実際あの子、いい加減で大雑把な勢い任せの所が多かったもんなあ。明らかにまりあの薫陶が悪い方向に出ていたようなw
実際、それ以前の生徒会長は貴子さんに【かぐやの君】の君枝は随分きっちりとした人でしたから、その人達に比べりゃあそりゃあルーズに見えるわな。
初音の場合は元々が真面目だから、由佳里の元気の良さが加わってバランスよくなったのでしょう。あの新しい快活さは眩しいくらい。

さて女学校に女装して潜入するとなると当然出てくる、着替イベント。授業・体育編。
そういえば、唯一千早の正体を知っている史は学年が下だから、着替の時守ってくれる人がいないのか、千早には。瑞穂ちゃんにはまりあと紫苑という二人の味方が同じクラスに居たから、大丈夫だったけれど。
ああ、それでここで香織理に正体悟られるのか。まず、協力者は必要ってことね。ふむ、しかしその相手が香織理だったとは。意外といえば意外だけれど、ちょっと微妙に香織理には距離を置かれていた、というか薫子が懐き過ぎて千早に構ってばっかりだから他の子がほどほどにしか近寄れなかった、というのが正しいところなんだろうけど、実際ちょっとまだ微妙に距離感あったんですよね。それが、一気にグッと近づいた感じ。いや、近づいて初めて距離感があったことに気づいたというべきか。余所余所しさ、というかお客さん扱いが拭い去られて、より親しくなった感じがしてちょっと印象良くなったかも。
ただ、しょっちゅうパニくってた瑞穂ちゃんと比べて、千早ちゃんは肝が座ってる。イイ性格をしている、というべきか、正体がバレた翌朝に、薫子をからかいうためとはいえ、前夜の正体バレの一件を出汁にして香織理を巻き込んで冗談を言うなんて、諧謔的じゃあないですか。
正体を知ってなお味方をしてくれる人が出来たことで余裕が出来たのか、それまで演じていた完璧なお嬢様に、気安く冗談を言って場を賑やかす程度の能力まで発揮してしまう千早ちゃん。薫子のセリフじゃないけれど、一日ごとに千早の新たな一面が見られて、面白いなあ。おーい主人公主人公、なんかメインヒロインになりかけてますよ?ww

体育はバレーの試合。まだブルマなのか、聖鷹(苦笑 さすがはお嬢様学校というべきか、全員ちゃんとブルマに体操服の上の裾を仕舞っているのはなんともはやww
裾出しっぱなしの人はいないのね。
ちゃんと手加減してプレーしようと思ったら、手を抜いていることが薫子にバレて怒られる千早ちゃん。とはいえ、そこで言われたとおりする千早は、薫子に甘いんだよなあ。甘いというか、強く嫌われたくないと思っている節がある、もうこの時点で。
薫子が千早の完璧なお嬢様としての姿にに夢中になっているのはよく伝わってくるんだけれど、逆に千早も薫子のこと、凄く気に入ってるんですよね。なにかとあると、薫子の事をかわいいかわいいと褒めまくってるし、彼女の言動に感じ入っているのを見ると、千早も薫子に夢中なんじゃないのかな、と思えてくる。
ただ、これだけ双方に相手に思い入れができてしまうと、正体がバレたとき、香織理にバレた時とは比べ物にならないくらいの波乱が待ち受けていそう。薫子、熱血だから、バレーで手を抜いた時みたいに嘘とか突かれると頭に血がのぼりそうだもんなあ。普通ならそんなに怒らないかもしれないけど、これだけ夢中になっている相手に裏切られたとなると、ただじゃあすまないだろう。

そんな波乱の芽吹きはまだまだ見えてこず、先のおはなし。
って、体育済んだら速攻で健康診断か! てっきり、先生たちが手を回して無難に処理してくれるのかと思ってたら、緋紗子先生、なんにもしてくれないの!? さすがにレントゲンだけは手を回してくれたみたいだけど、それ以外は自分でなんとかしろって、かなりスパルタじゃないんですか!?
普通、医者なら体見たら男か女かくらいわかるだろうに……いや、わからんか。千早、香織理に風呂で裸見られたときも、後ろ姿とはいえ香織理は判別つかなかったらしいし。
ここで千早の裸Yシャツきたーーーーー! いや、男男と言われても、これはときめかずにはいられない、萌えずにはいられない!
恥辱で半泣きになってる顔が素晴らしいんですが!! ヤバいヤバいヤバイヤバイ、これマジでマジヤバなんですが(笑

弱気入った千早ちゃんもいいなあ。瑞穂ちゃんみたいに簡単にパニックにならない分、じわじわと責めが効いてくるタイプだ。こう、じっくりねっとり舐ると味わいが出てくるタイプ。そりゃあ、イタズラ好きのまりあや紫苑には瑞穂ちゃんだけど、この千早には香織理タイプの方がイジられる側としては相性よさそう。
まあ、今回については弄られ役筆頭には薫子という逸材がいるので、みんなが千早含めて寄ってたかって薫子をイジッテ遊ぶことになるのですけど。

しかし、薫子め。まさか身長170を超えてしまったとは。……でかいよ! 千早ちゃん、168センチで、薫子が171。薫子の方が大きいよ!!

と、健康診断があった日の放課後、ようやく星の王女様・ケイリ登場!! うおおっ、さすがはケイリ。存在感がすごい。あの千早を一瞬とは言え食ってしまったぞ。
エキゾチックにしてミステリアスな茶目っ気たっぷりの不思議ちゃん。気まぐれな猫のような王女様。相変わらず、薫子とは仲がいいみたいで。
実際、薫子がもし主人公だった場合、メインヒロインは千早だろうけれど、対抗馬はまずこのケイリだったろうからなあ。どう考えても、薫子が攻略する、という立ち位置のキャラだったし(w
そういえば、この子ひとつ年下だったのよね。下級生って感じがしないのだけれど、それが逆に薫子との関係からしても面白いんだよなあ。この二人のエルダーが発表になったサイ、ケイリが寮生でないのは正直意外だったんですよね。でもまあ、よく考えてみるとこれは仕方が無いのかな。だって、主人公は千早なんだし。ケイリが寮生だったら、まず間違いなく薫子の妹は彼女になってしまってたでしょうしねえ。