ううっ、これはフラストレーション貯まるなあ。なんで貯まるかというと、途中で止めなきゃいけないのが貯まる理由に決まってるじゃないですか。
明日の仕事に差し障るので、程々で切り上げなきゃならないと自重するのが苦しくて苦しくて。
次回予告がこんなに面白そうに見えて恨めしいのは初めてだ。アニメとかと違って、やろうと思えばやれてしまうあたりが特に。
でも、明日ひどい目にあうので我慢。我慢。もう若くないのだよ。


さてさて、前回の続き。ケイリに会ったあと、優雨を待って薫子と一緒に寮に帰宅する途中、初春の学園の並木道は部活勧誘の賑わい真っ盛り。その中で千早たちが目に止めたのは、華道部の出物。華道部部長が活けたという活花。
千早ちゃん、生け花まで嗜んでるのか。論評と洞察が深すぎてこの子こわいw
部長はどうやら席を外していて、勧誘に走り回っていたのは金髪ツインテールの外国人。結局名前教えてもらえなかったなあ。陽向とはまた違うタイプの元気者っぽいな。対応を見ていると礼節をわきまえていて落ち着きもあるのだけれど、端々に元気の良さというか血の気の多さがちらほらと垣間見えたような。

優雨が興味があるというので帰り道に寄り道をして、園芸部の花壇を観に行くことに。
そこで出会ったのは、件の華道部の部長・哘雅楽乃(さそう・うたの)。また、すごい苗字だな。初めてみた漢字だ。キーボードで打ったらすぐに出てきたけど。そして、こちらは公式サイトのキャラクター紹介には出てなかったけど、ちゃんと立ち絵付きで出てきた園芸部部長の藤沢姿子。今回、ほんとに登場人物たくさんいるなあ。
雅楽乃は二年生にして、既に多くの女生徒から慕われ「御前」と呼ばれるほどの人物。ケイリといい、雅楽乃といい、二年生には逸材がそろってるな。両方共、この時点でエルダーに選ばれても不思議ではないぞ。
雅楽乃は温厚にして聡明で皆が慕い頼りにするような人物、なのだけれど千早は彼女が活けた花の造作から、どうもこの時点で彼女の秘められた本質を洞察していた節があるけれど、この観察眼はすごいよなあ。

茉清さんの家庭の事情。そうか、彼女マンションに一人暮らししているのか。はたして、それが自分の意思によるものか強要されたものなのか。なぜ、寮に入らずに学校にも秘密にしてマンションで一人暮らしなのか。親の都合、ってだけなら寮でもよさそうなものだけど。ともあれ、家族と上手くいっていない様子なのは間違いなさそう。
なぜ他人に関心を示さない彼女が、聖にだけ妙な反応を示すのか。その辺も、なにかエピソードありそうだな。


その夜、まさかまさかのこの時点での薫子への性別バレ。薫子が全然気づく素振りも前フリもなかったので、この展開はちょっと驚いた。薫子に千早の秘密がバレる展開まではもうちょっと引っ張るのかと思っていただけに。
ここで明らかになる薫子の家庭の事情。そうか、彼女のメンタル面での歪みは既に奏たちによって解消されているものの、彼女を歪めるに至った原因であるところの家庭の事情そのものはまだ残っていて、彼女を脅かす要素を秘めているのか。
薫子の横柄で構えた態度も、それまで彼女が経験してきた実家が高利貸しゆえの周りとのトラブルを考えると、理由がわかるというもの。
あれは、彼女の必死の鎧であり盾であったのか。彼女が入学した当初の様子を知っているだけに、このおとボク2が始まったときの快活な薫子には驚かされたんだけれど、改めて奏が育んだものの大きさ、彼女の心を解きほぐした友人たち、そしてこの学園の優しい空気には畏敬の念を抱かされる。

しかし、面白いポディションのキャラが薫子の脇に控えていたもんだ。まさか、薫子に男の陰があるとは。龍造寺順一、そういえばおとボクで男のキャラが出てきたのって初めてじゃないのか?(w
もっとも、薫子は携帯に兄と登録していて、異性としては全く見ていないみたいだし、順一の方も同様。家族って雰囲気がして、いい感じだった。もっとも、それで済むかはまだ予断の許さないところだけれど。

ところで、私服の薫子って……。あの白いシャツにスリムパンツって前作の瑞穂ちゃんの男の時の私服みたいで、なんか薫子の方が正体バレた、みたいな感じになってるように思えてしまったのですがw
千早ちゃんがあの完璧な女生徒制服バージョン姿だっただけにw

ああ、ここで薫子、千早を呼び捨てするようになるのか。これまでも十分親しんだ感じだったけれど、なんだかより一層砕けた態度を見せてくれるようになった気がするな、薫子。
香織理が驚いたように、私ももっと薫子は潔癖に千早の嘘を許さないと思ったのだけれど、案外あっさり許してくれた……というよりも、あれは千早の対応が大きかったんだろうな。ちょうど、実家がらみのトラブルが顕在化して、薫子の不安感がいやまし精神的に不安定になりかけてたところに、千早が男とわかってしまって、彼女だいぶパニックになり、ショックを受けて放心状態だったわけで、怒るよりも傷ついていたところに、当の千早から喝を入れられ、励まされ、膝を付きそうなところを立たせて貰ったわけで、そこで千早の事情を話して貰って、彼女…じゃなかった彼が母親のためにココにいるのだと教えられてしまったら、そりゃあ人情家の薫子としては許すも許さないもないだろう。
もし、平素の時にバレてたら、もっと揉めてたとも思うけれど。言い方は悪いけど、偶然とは言えタイミングよくつけ込んだ、とも言えるわけだ。千早にはそんなつもりはなかったんだけれど。千早もでも結果的にそうなってしまった事は自覚していて、ちょっと自己嫌悪入ってるよなあ。

これまでもその傾向はあったとはいえ、この正体がバレたときの薫子の素直でまっすぐな態度、そしてこの後に繰り広げられる彼女の家の事情にまつわるトラブルにおける薫子の愚直なほど真っ正直で逃げずに受け止めようとする在り方に、千早は半ば心奪われているんですよね。
この二人の関係ってすごく不思議で、以前にクラスメイトに薫子が騎士、千早が姫という風に見えるみたいなことを言われていたけれど、その配役が折々に入れ替わるんですよ。時に薫子が騎士で、千早が姫。時に千早が騎士で、薫子が姫。守るもの守られるものがくるくると入れ替わり、お互いがお互いをまるでお姫様のように憧れの目で見つめている。

度々薫子は、千早を自分の理想のお嬢様だと言っているけれどそれは千早にとっても同じで、薫子の在り方というのは千早にとって自分には決して出来ない、でも憧れてやまない理想の在り方だということが、薫子を見る千早の目からありありと伝わってくる。
異性としてではまだないけれど、現時点で千早って薫子に夢中でメロメロなんだよなあ。勿論、薫子の方も。
千早がこの学園に入ってから、以前のような生き方を拒否し、少しでも前を向いて自分を変えていこうという意志を獲得したのは、おそらくは薫子の影響が一番大きいのだろうし。

そして、現時点で一番衝撃的だったシーン。薫子と、彼女の実家の金融会社からお金を借りた結果、一家離散となり学園をやめることが決まっている後輩の女生徒との、対話シーン。
ここで繰り広げられたドラマこそ、このゲームがおとボクであり、他のギャルゲーとは一戦を画している要素と言えるのではなかったか。
騎士の君への憧れと、事実を知り芽生えた憎しみ。その狭間に苦しみもがく少女と、逃げ出さずに真正面から後輩に向き合いながらも彼女に何もしてやれず、何も出来ず、尽くすべき言葉も見つけられず、涙をながすしかなかった薫子。そして、そんな二人を邪魔にならないように物陰から見守り続けた千早。
撹拌され形にならない感情で触れ合いながら、そこに結果や答えを求めず、ただ触れ合った事実に価値を見出す。
これは、例えば全盛期の「マリみて」などにあった、男性の介在を許さない、少女だけの美しいまでに繊細でたおやかな幻想領域。男性でありながら、完全に女性としての存在感をきわめた千早でなければ介入を許されない世界であり、直接二人の間に割って入るのではなく、すべてが過ぎ去ったあとに、傷付いた勇気ある少女である薫子が何もかもをかなぐり捨てて泣きじゃくることを許す場所、腕の中、胸の中を差し出すという、普通の男の主人公では絶対に出来ないことを、この千早ちゃんは完璧にやり遂げているわけです。
女性同士の問題に、これほど直接的に、抱擁するように入ってこれるのって、男性でありながら完璧な女性でありお姉さまであるおとボクの主人公じゃないと絶対無理なんですよね。
その意味で、このシーン、言葉を失うほどに今自分がおとボクをプレイしている事を実感したのでした。この感覚はおとボクでないと味わえない。


そんなイベントの合間に、ちゃっかり雅楽乃のお姉さまになっちゃってる千早ちゃんは、そちらの意味でも確かにおとボクの主人公だよw
こいつ、年下へのキラーっぷりは瑞穂ちゃん以上だな。手練手管がいっそ鋭利ですらあるぞ。
「御前」などと呼ばれ、周りに慕われ頼りにされるしっかりものの雅楽乃が、千早ちゃんの前ではただの甘えん坊さんになっちゃいましたよ? うわっ、この子、こういう属性だったのか。というよりも、本質は跳ねっ返りっぽいんだよなあ。千早ちゃんが彼女の生け花から分析した性格を信じるなら。厳格な家の教育によって形作られた枠組みを、隙あらば飛び出し自分の羽で羽ばたこうという強い意志と活力の持ち主。そんな子を、甘えん坊にしてしまう千早の恐ろしさよww
ナチュラルにお姉さまが板についてきてしまって、瑞穂ちゃんみたいにorz状態の千早ちゃん。そろそろ演技じゃなくなってきた?(笑