ひたすら友好的な猫耳美少女宇宙人襲来!! という作品。

原作はライトノベルなんですが、もうこれ、第一巻が発売されたの6年以上前になるのか! 懐かしいなあ、MF文庫が創刊された当初からある、というか初期の主力に近いシリーズだったんじゃないかな。これまで原作の神野オキナさんって、ちょっと暗い印象のSFやミリタリー系アクションを手がける事が多かったのが、この作品で軍事謀略モノの道を踏襲しながら明るいコメディに挑んだんですよね。まさか、ここまで長期作品になるとは。今月最新十四巻が出てましたし。

というわけで、可愛い猫耳をかぶりながら、その実、突然この星に訪れた地球外生命体との交渉イニシアティブを獲得するため、各国の諜報機関が暗躍しまくり、裏で特殊部隊に情報部がドンパチ、表では政治家や外交官が顔を突き合わせてドンパチを繰り広げる間、主人公たちは沖縄でのほほんを暢気な日常を送りつつ、どんぱちに巻き込まれたり、逆に巻き込んだりするという、わりと真面目なコメディである……ん?
この作品、最初からぶっ飛んでて、いわゆる落ちモノ少女系。突然空から女の子が降ってきて、主人公の平和な日常をかき乱す、という筋書きは踏襲しているわけだけれど、何気にその主人公の日常を構成しているはずのヒロインたちが、実はみんな非日常系の住人であり、結果的に見るとおちてきた宇宙人のエリスが人間的にも一般常識的にも一番まともだったという逆転現象を目の当たりにすることに(笑
まあエリスもエリスで、そうそうまともじゃないんですけどねw いや、でも、まともかなあ。度を過ぎて暢気ですけど、性格も平和的ですし過剰なところはないし、変人なところもないし……いや、やっぱりまともだぞ。
いきなり法事の席に混ざって親戚連中とわいわい騒いでたのには笑ったけど。もう、グダグダなファーストコンタクトである。宇宙人との第一次接触に幻想を抱くSF者には絶対に許せないパターンであったことが、後々の大迷惑な混乱を引き起こすきっかけにあるわけですが、いいじゃない、平和的な接触で。

冒頭からエージェント・悪運紅葉のお仕事を引っ張ってきて、アクションもやっちゃいますよー、というアピールはナイス。思ってた以上にこれ、ドンパチの方も面白くなりそうというのが伝わってきた。
期待していたのよりだいぶ面白かったので、このままのクオリティでじっくりやってほしいなあ。既刊はもうずいぶんたまってるんだし。

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