というわけで、平常時にこれをやると次の日極度の寝不足で仕事に行かないといけなくなるハメになるので、時間のあるときを見計らって漁りまくりました、はい。

先年はあの【まおゆう魔王勇者 1.「我がものとなれ、勇者よ」「断る!」】に代表されるように、ウェブ上で公開されている素晴らしい小説群の存在に激突してしまった年でもありました。
昔は二次創作作品を読みあさってたもんですけど、近年はしばらく遠ざかってたんですよね。なかなか巡りあうきっかけがなかった、という理由が大きいんですが。
それが、先年は巡回先で度々紹介されるのを目にする機会が増えてきて、良い作品に出会う事も多くなりました。既に何十話と公開されているのに出くわすと次の日死んでるんですけど、それでも幸せです、うんうん。

というわけでこの年末は、まだ読んでなかった幾つかの作品を読み倒すことに。

特に面白かったのがあの【銀河英雄伝説】の二次創作となるazuraiiruさんの【銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)】と、こちらはオリジナル【なんちゃってシンデレラ】でしたね。あれ、先日出た【ゲート 3】に出てた菅原外務官の幼妻の前世でトラックに惹かれた云々の元ネタって、このシンデレラじゃないのかな。どうだろう。
わずか12歳の幼い姫様(既婚者)に転生してしまった元お菓子職人の三十路超えたお姉さまが主人公のお話なのですが、普通の転生もののように現代の知識を生かして世界をひっくり返していくようなお話とベクトルが違って、聡明で健気なちっちゃい姫様が旦那である皇太子をはじめ、周りの人間を蕩かしていく、実に糖分と温もりの高い物語である。読んでる間じゅう、ニヤニヤしっぱなしだったもんなあ。かなりシビアな宮廷政治劇も繰り広げられてるんですけど、姫様がそれを快刀乱麻を断つように解決していく、というわけでもないのも面白いところ。彼女の聡明さは賢しらなのではなく、分を弁え自分に出来ることで皇太子はじめ親しい人たちに尽くし、支える事なんですよね。まだ途中で更新も途切れがちなのですが、これはオモシロかった。

銀英伝の方は、これは正直飛びっきりです。まさか、これほど凄いとは思ってなかった。飛びっきりです。まさにこれ、銀英伝の仮想戦記ですわ。ラインハルトとキルヒアイスがちとドツボハマっちゃってますけど、人材の拾い方が目茶苦茶面白い。いささか不本意な退場の仕方をした人物や不遇に終わった人、非業の最期を遂げた人、いまいち評価されないままフェイドアウトしてしまった人などが、状況の変化などによって思わぬ躍進を遂げて、もうえらいことになってるんですよね。あの人がこんなカッコイイことになるなんて、という展開が目白押し。
これは飛びっきりに面白かった。