これの最終回の感想書いてなかった事に年があけて一週間が経とうとする頃になってようやく気づく。
バタバタしてると、色々と取りこぼしがあるものでして。

さて、肝心の最終回ですが……あ、あれ? 原作と話が違うぞ!?
本来なら陸上選手として海外留学してしまう桐乃。彼女がモデルの仕事をやったりと、中学生にも関わらずそれなりの金額を稼げる仕事に手を出していたのは、単にエロゲなどを買い揃える為ではなくて、この陸上の海外留学費用を自力で稼ぐためだったんですよね。色々と性格など問題の多い桐乃だけれど、まだ中学生にも関わらずとても目的意識と自立心の高い子なのである。普段からエロゲばっかり趣味に没頭してるんじゃなく、成績が良いのも陸上選手として実績をあげているのも、モデルとして成功しているのも、それだけ真面目に真剣に、なにより本気で取り組んでいるから。
そんな彼女が自力で資金をかき集めてまで目指していた海外留学。それをまさか、ヤメちゃう展開になってしまうとはなあ。
いや、仕方ないのは理解できる。アニメの最終回として、桐乃はお兄ちゃんを置いて海外に旅立ってしまいました、さようならさようなら。じゃあ、めでたしめでたし、どころじゃないですもんね。え、なにその終わり方!? と、呆気に取られてしまい兼ねない。
だから、こういう風に改変したのは理解できるんだが……締まらない終わり方だった、と思ってしまうよなあ、これは。あそこで、あんな風にデレるのはやっぱりおかしいですよ。整合性が取れてない。唐突ですらある。それでいて、何も決着ついてないですしね。どうしても中途半端な終わり方であることは間違いない。
それに、この終わり方だと、恐らくあるだろう第二期はどうやって再開するんだよ、という話になるんですよね。桐乃が残っちゃってるんじゃあ、原作通りに話が進まない。
んー、ただこれについてはサブタイトルの最後にくっついてる「GOODEND」が気にかかる。もしかして、二期をやるときは桐乃が海外留学に行ってしまった、という展開から始めるつもりなんじゃないのかしら。トゥルーエンドルート、とか言って。
まさに桐乃がいなくなってからが、黒猫ルートの本番が始まるわけで、桐乃がいちゃあ黒猫が京介の部屋に入り浸る事が出来ないじゃないか!! という話になるので、何としても桐乃には旅立って貰わないといけないのである。


と、最終回ではなんか締まらない事になってしまったけれど、全般的に非常に面白かった。それも、自分が思っていたのとは大きく違った形で。
もっと単純に原作に沿った形にしてくると思ったんですけどねえ。いや、実際桐乃の本の話以外は原作に内容はとても忠実で、話の展開やキャラの動かし方、基本的な演出など概ね原作通りなんですよね。変な改変は殆どなかった。
にも関わらず、アニメって原作小説と全く違う、と言っていいほど違っているのである。特に、登場人物の言動など原作とまったく同じにも関わらず、受ける印象が180度違うと言っていいくらい変わってしまった。
アニメと小説の何が違うか、というとそれはたったひとつだけ。主人公の京介視点であるか、第三者視点であるか、それだけなんですよね。それだけで、京介の視点から見ている事と、傍から観ているというだけの違いで、これだけ同じ話が違って見えるというのには、心底驚かされた。
これってつまり、小説版がそれだけ俯瞰的客観的な、いわゆる作者からの天の視点を拝して、主人公である京介の主観的な視点からブレさせずに描いてたって事なんですよね。第三者視点で描かれたアニメを見たことで、その点をイヤというほど痛感させられた次第である。いやあ、凄いわ。意外と、こうも徹底して主人公の主観で描くというのは難しいものである。特にこの俺妹の場合、別としてきちんと客観的な実情が存在している上で、それを京介の主観というフィルター越しという形で描いていましたしね。フィルター越しでも伝わってくる、あるいは垣間見える桐乃や黒猫の心情を推察するのが、また小説の楽しい読み方だったんですけどね。でも、想像はしていたとはいえ、アニメで見えた真実は興味深かった。

何にせよ、ある意味この作品の本番はこれから、と言えるので、二期はやって欲しいですねえ。多分、やるだろうけど。

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