まどかに、さやかを守ってあげてください、と頼まれてにべもなく断り、約束できない、さやかの事は諦めろ、と突き放しながら、何だかんだと杏子にトドメを刺されそうになったさやかを助けてあげるほむほむ、マジ優しいなっ!
あの場面は、杏子とさやかの戦いを止めるために魔法少女契約を結ぶしか無いのか、とまどかがテンパったのを制止するため、とも取れるので、実際にほむらちゃんが一度お願いを断りながら陰でこっそり護衛していたのかは定かではないのだが。

しかし、ほむらの介入は一瞬でその力は一端しか垣間見えてないのだけれど、他の魔法少女とどっか根本的に力の使い方が違いますよね、ほむらは。マミもさやかも、そして今回初めて力を使った杏子にしても、武器を使用した物理的衝撃力に終始しているにも関わらず、ほむらだけ物理公式そのものに手を加える、という発想に至っている気がする。
とにかく、今回のラストの力の使い方を見る限り、ほむらの力って典型的な定点移動の空間転移とは別物ですよね、あれ。
一定範囲の空間ごと位相をずらしている? それとも、時間停止? 平行宇宙を経由しての選択観測による時空改変? 因果律操作?
何れにしても、テレポートみたいな単純な能力じゃあるまい。でなければ、最後のあの異様な構図は説明がつかない。そもそも、シャルロッテちゃんのデコイを爆殺した際の演出も、空間転移というには異様でしたもんね。それに、空間転移なら、なぜマミに拘束された際に脱出できなかったのか。あれは、魔法少女に変身していなかった、変身できなかったから力を行使できなかった、とも解釈できるけど、彼女の能力では拘束を抜けられなかった、という考え方も出来るはず。
ほむらが何故、知り得るはずのない事まで知っている素振りがあるのか、も彼女の持つ能力と合わせて考えてみることによって想像の幅は広がっていくのではないかと思われ。折しも、今回さやかがその願いに合わせた特色、癒しを願った事による回復力の高さが付与されている、という設定が明らかになったわけだし。

とりあえず、さやかが速攻で退場、というハメに陥らなくて一安心。一応、その可能性は低いとは思ってたんですけどね。さやかのあっさりとした退場は、マミの二番煎じになってインパクトとしても薄いだろうし、話の都合上もその必要性はかなり薄かったので。
自分は、むしろ喧嘩仕掛けてきた杏子を返り討ちにして殺しちゃって、マーダーの烙印を背負うことになり一杯いっぱいになるか、という予想も想定に入れてたので、さやかがあれだけ弱いとは思わなかったw 新人だから仕方ないにしても、仮にも剣士にも関わらず正面からのガチンコであれほど圧倒されてしまうと辛いなあ。どうも彼女の戦闘スタイルのイメージは、マミのそれに強く引きづられている節が伺えるんですよね。って、単にマント翻して無数の剣を召喚してそれを投げつける、というのを見て、マミと戦い方そっくりだな、と思っただけなんですが。でも、あれって制作側の発想がワンパターンというんじゃなくて、マミの真似、という方だと思うんだがなあ。

杏子は思ってたよりも外道でした。しまった、もうちょっと話が通じる奴だと思ってた。単に魔法少女同士でも殺る気満々、ってだけなら和解の道は無くはないと思ってたんだが、使い魔に五六人人間食わせりゃ魔女になってグリーフシード収穫できるじゃんっ、という発言を聞いてしまうと、こりゃどうしようもないわ、和解も協力もこりゃ不可能だ、という判断に。
ただ、その力についてはどうなんだろう。槍を兼ねた多節棍? 武術としては大したものなんだろうけど……。マミが居る間手出ししてこなかった、という事実を考慮しても、実力はマミより下か?

上条くんの方は比較的穏当に進行しましたね。この辺は、将来的にはともかく今の段階では心配してなかったけど。でも、巷じゃ上条くんは才能の限界を感じてたんだよ、手は治って欲しくなかったんだよ、という意見まで飛び交ってたので、多少は戦々恐々としてましたけどw
さやかは、見返りを求めず、純粋に上条くんが夢を叶える事を望んだのか。健気だな、献身だな。報われない事を、最初から覚悟していたのか。

今回のさやかのまどかへの接し方なんかを見てても、マミもそうだったけどこの娘たちは恐ろしく理性的で、自分を誤解してないんですよね。もっと早く契約しておけばマミさんを死なせずに済んだかもしれないのに、と述懐しながら、その後にそれも契約した今だからこそ言えることなんだ、と冷静に思考している。不安や怯えを拭い去るため、覆い隠すために必要以上にハイテンションになりながらも、自分の性格上の欠点や短所を否定せず、契約できないまどかに対しても彼女を傷つけず、これ以上負い目を負わせないように配慮した、ほぼパーフェクトな対応を取ってるし。
本来、こういうキャラクターたちは余程のことがない限り道を踏み外さない、見てて安心していられる危なっかしさとは程遠いキャラなんですよね。バカだったり、考え無しの単細胞だったり、向こう見ずの無鉄砲だったり、自己肥大した正義の味方だったり。そう言うのとは大違いの、正反対のキャラクターのはずなのに。
それが、ああも簡単に死んでしまったり、絶対アウトの契約を結んでしまったりするからこそ、この作品のハラハラ感は、ダントツでケタ違いなんだろうなあ。

キュゥべいは、そろそろ営業を通り越して勧誘の仕方が本気で悪魔じみて来ました。誘い方が露骨すぎる。もう、魔法少女の契約じゃなくて、召喚された悪魔の誘惑そのものになってきた。


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