あれ? 朝の連続テレビ小説のつもりで見ていたら、いつの間にか火曜サスペンス劇場になっていたぞ!?
ちょっ、断崖絶壁の上に追いつめられて、みんなの前で罪を告白するって、様式美すぎるっ。さすがにその後海に飛び込んだケースは初めて観たように思うが。なんて斬新な! ……斬新なのか?

売れない小説家に監禁され、亀甲縛りの実験体にさせられる緒花15歳。この歳で、縛られる体験をする子はめったといないだろうなあ。普通に生きてたら体験できないことだろうし。その割に冷静というか平静なんだよね、緒花ちゃん。これも空気読んでないって事になるんだろうか。
その後も、縄から解放されたあとも騒がず逃げ出さずに、勝手に七転八倒してる小説家相手に、彼の書いたエロ小説を寸評したり……その年でエロ小説読むなよーw というか、なんだあの妄想は。ナノさん、胸でっけーー。

女将の指示で各部屋を掃除して回っている途中で、緒花の監禁が発覚して小説家の所業が明らかとなり、あとは逃亡する小説家を追いかけてのやたらとホノボノとしたカーチェイスを経ての、断崖絶壁の上での罪の告白シーンへと繋がるわけだけど……なんかもう、凄いわ。めちゃくちゃ面白い。なにこれ、心をズタズタに傷めつけるようなきっつい薄幸少女の奮戦記という当初の面影どこに言ったw 理不尽で上からしかモノを言わない怖い雰囲気が強かった年重の従業員さんたちも、一連の大騒ぎのお陰でみんなどこか天然で人のよい面白い人達、という印象に変化してしまったし、ノリが一気に陽気でポップになったなあ。
いやあ、笑った笑った。すんげえ面白かった。

何だかんだと同年代の二人とも、仲良くなったわけじゃないけどちゃんと向き合えるようになって、緒花も小説家の書いた自分のモデルの登場人物を通じて、この実家とも言える旅館で住み込みで働くようになって、それから自分がどうしたいのか、具体的な目的はともかく、これからここでやっていくためのモチベーション、漠然とした方向性は掴めたみたいだし、何より女将の婆ちゃんが緒花に対して決して無視も負の感情もいだいておらず、むしろ期待含みだというのが分かったのが大きいよ。これからは憂いなく明るい気持ちで見ていられそう。少なくとも、人間関係ギスギスすることがあっても、緒花がこれ以上悲惨な境遇になることはなさそうだし。最初が一番下だったからなあ。
なんにせよ、空気嫁なかろうがなんだろうが、あの子の強さはすでに輝いてると言っても過言じゃないくらいあたしにゃあ眩しいですよ。


あー、面白かった。これは傑作だわー。
コーちゃんとの仲、遠距離恋愛になったらいいのにのう。彼から来たメールを覗き込んで感慨にひたっている緒花の様子が、甘酸っぱい雰囲気がなかなかに心地良かったのでした。

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