【魔法使いの夜】、１２章まで終了。 これ、Fateばりのド派手なアクションを期待する人には、今のところ物足りない展開かもしれませんが、自分的にはもっそい好み。完全ど真ん中のストライク。すごい好き、大好き。
もうね、心が洗われるっていうか、風が吹き抜けるというか。なるほど、これは青春だわ。
青子とアリスと草十郎の三人の間に流れる空気は、穏やかで心地よくて、ぼうっと朝から日が暮れるまでぼんやりと眺めていたいようなものなのです。飽きさせない、というには語弊があるか。心の虚にフィットするというか、すんなりと染みこんでいくというか。郷愁を抱く青春の時代であると同時に、そのままの形で十年、二十年と変わらず続いていても、何も不自然ではない今も昔も果ての先にもそのままあるような、そんな象徴をしているかのようで。
さても、この物語がどう終わるのかは定かではありませんが、旅に出た魔法使いに帰る所があったらいいのになあ。
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