三要先生の英国の歴史ご高説、が丸々飛ばされているが、これは致し方なし。とは言え、ここではアーサー王からはじまる英国の歴史や、先週に使われた「王賜剣二型(EX.カリバーン)」にまつわる話も語られているので、なかなかに重要度は高い。
例えば、折れた最初のエクスカリバー「王賜剣一型(EX.コールブランド)」はどこへいったのか。「王賜剣二型(EX.カリバーン)」に付属していた守護の力を持ち、持ち主である英国王を、すなわち英国そのものを不死にするという神格武装の鞘は、どこに持ち去られたのか。
加えて、英国の民族史。11世紀のノルマン・コンクエストにはじまる大陸とのかかわり合いと、南部イングランドと他の中部ウェールズ、北部スコットランド、北西部アイルランド三国との潜在的な対立に始まり、ヘンリー八世の時代に行われた旧派(カトリック)から英国協(アングリカンチャーチ)への国教変更によって生じた、大陸旧派の干渉絡みの権力闘争。
これが、現在における妖精女王エリザベスと、メアリの対立と女王の政治的勝利。そしてメアリが今、ロンドン塔に幽閉され処刑の時を待っている、という状況に繋がっている。
ここで、武蔵の面々が深く関わることになる英国の事情の大元が、ご高説されているわけですな。

そして本件最大の重要人物であるメアリ。歴史再現において、エリザベスの先代女王メアリ一世チューダーとスコットランド女王メアリ・スチュワートは一人のメアリが二重襲名し、【重双血塗れ(ダブル・ブラッディ)メアリ】の字名で呼ばれている。


英国に墜落した輸送艦と、武蔵から派遣された外交艦との合流。ここ、映像としてみるとどういう状況になってるのかひと目でわかって面白いなあ。前回、縦に突き刺さるように不時着した輸送艦が、艦底側を下に見立てて重力操作していたのは、サインフレームの表示などからも解ったでしょうけど、普通に見るとこれ、地面が九十度傾いてるって事なんですよね。それが、普通に大地側を下にして停泊している外交艦との合流で浮き彫りになってて、映像的に非常に面白い!
あの艦と艦を繋いでいる太縄が、ちゃんと90度捻れていて、そこを歩いて行くうちに段々と重力の向きが変わっていく、というのがお分かりいただけただろうか。あの太縄の上を歩いているときは、足元の赤く点灯している四角いパネルが下になるように重力が掛かってるんですね。これは、第一話でもあさまちが索の上を滑ってズドンしてた時に描写されていたので、覚えている人も多いはず。

ワカメ襲来w

アニメでは流石にトーリ菌によるバイオハザード描写はなかったか。あの野郎、ホライゾンにルパンダイブかましてやがりましたが、このシーン、原作では全裸によって穢されたり触ると感染るみたいな大変な目にあったのって、蜻蛉切りとか銀鎖なんですよね。
・蜻蛉切り『嫌ー』、銀鎖・『イヤー』
二代もネイトも、自分の相棒に我慢を強いすぎであるw

貴重な鈴さんのシーン。揺れる太縄の上を渡るのにビビるアデーレに、大丈夫だよと何事もないかのように励ます鈴さん。気弱そうに見えて物怖じしない鈴さんの特徴が短いながらもよく伝わるシーンである。何気なくアデーレを先導しているのも見所。

忍者と傷有りの邂逅。ここで二人が話しているのは輸送艦墜落現場の近くにあった墓所についてです。輸送艦墜落の衝撃で、丘の裾にある墓所の地盤がおかしくなっており、崩落の危険性が生じていたのですな。その為に、墓所の補修か移設が必要になっていたのです。
それとは別にもう一つ。傷有りが、忍者に先の輸送艦墜落の際の傷有りの行動を阻止した件について理由を求め、忍者がそれに答えず自らの不注意だったと謝った件。ここは二人の関係の始まりとその後の変転を臨むにあたっての、原点とも言うべき部分であるとご理解いただきたい。
すなわち、何故自ら「損」を被るのか。つまり、何故自らを犠牲にするのか。いずれ傷有りが自らに被る事になる在り様に対する疑問の発端を……。答えを求める想いの発露を。


先週に引き続き、襪気鶸袷瓦縫ャグ要員です、はい。
昏睡状態のままの宗茂の介護を甲斐甲斐しくする襪気鵝さすがは妻、さすがは奥さん。
あの宗茂の両足に刺さっている杭は、医療用の十字式聖術重符です。

と思ってたら、宗茂の顔に生え始めた無精髭を見て、おもむろに持ちだしたるは刃渡り一メートルにはなろうかという大蛮刀を取り出す襪気鵝帖弔舛腓辰函 剃刀ってこんなにデカかったんかい!!
そりゃ、兼ねてからひげそり場面を目撃したバルデス兄妹や保険委員が必死こいて止めるわけだわ。どうみても殺害しようとしている風にしか見えないw
原作ではこの場面、襪気鵑髭剃ろうとしたら寝ている宗茂が動いて、頸動脈を切り裂きそうになり、襪気
ドキドキ♪ という場面だったのに、アニメで見ると殺されそうになってる宗茂が寝ながら必死に刃を躱して、見ているこっちも心臓ドキドキ! というシーンになってるじゃないか。そうか、襪気鷸訶世犬磴覆て客観的に見ると、こういうシーンだったのかw 挙句に、二刀流とか完全に仕留めに掛かってるしw
ってか、あれはあかん。キモが冷える。体の一部がキューっとなった。怖い怖い怖い、危ない危ない危ない!!(爆笑
宗茂さん、逃げてーー!! 起き上がって逃げてーー!!!

本邦初公開、人は寝ながらにして気絶できる、という絶技!

身体はって止めたセグンド総長、ナイスセーブである。

「誰かが誰かといたいと思うことに、悪いことはないとも」
自分が宗茂といる事は不適当か、と問う襪気鵑悗離札哀鵐匹気鵑量沼羯譴任△襦ちなみに、原作では襪気鸞┷造
「ストーカーだとしても?」
と、問返しているあたり、勢い台なしであるw

立花宗茂の襲名解除問題。これは、歴史再現上における「立花宗茂」という人物の複雑な顛末にも関連していて、将来的に「立花宗茂」は大友家から離れ、豊臣家に直接仕える事が決まっているのです。その際に、大友家である三征西班牙は、なるべく「立花宗茂」の名を高く売りたいし、政治的にも利用したい。それには、西国無双である宗茂の敗北は、ブランドイメージを損なう大問題だったわけですね。
これは宗茂の襲名解除がなくなれば、襪気鵑禄〔个醗貊錣鳳柴に行かなければいけないよ、というセグンドさんのセリフにもつながっています。

アニメだけしか知らない人はどれだけ気づいてるんだろう。殆ど気づかれてないんじゃないかと思うんだが、三征西班牙の副長と第二特務。弘中隆包と江良房栄の夫婦って、幽霊なんですよね。実は、もうお亡くなりになっている人たちなのです。彼らは、レパント海戦と厳島合戦の二重再現の際に亡くなったものの、今なお未練を残して現世に残り、ぺデロ・デ・グスマン(メディナ=シドニア公アロンソ・ペレス・デ・グスマン?)とアルバロ・デ・バサーン(サンタ・クルス侯?)というアルマダ海戦にまつわるイスパニアの歴史上の人物の襲名をして、今も三征西班牙を支え続けてるのです(サンタ・クルス候はアルマダ前に亡くなってるんですけれど。それをいうと江良房栄も、厳島合戦前に隆包によって殺されてるのですが)。
この世界って、死んでも場合によっては化けて出るんですよね、幽霊として。
セグンドさんが、「自分が亡くなったら、……それでも、彼と共にいるかい?」と尋ねたのには、ただ観念的は話によるものだけではないんですね。

再びシーン戻って、英国第四階層。墓地の移転で手伝ってくれているのは半使役精霊の犬鬼(コボルド)です。犬鬼の見た目の可愛らしさと裏腹の声の渋さに爆笑してしまった。もしかして今まで登場したキャラの中で一番渋いんじゃないか、声。

地面が固まって抜けにくくなっている墓標の剣を、ちょっとした工夫で易易と抜いていく点蔵。素直に感心してくれる傷有りにちょっと嬉しくなってしまう忍者が、普段クラスメイトたちにどんな扱いを受けているのかが窺い知れる。
「貴殿なら、あの王賜剣二型を抜けるかもしれんな」
「無理で御座ろう。噂に聞くあれは、おそらく術式か何かの封印で御座ろうし、メアリ様とやらも抜くことが出来なかったので御座ろう?」
【重双血塗れメアリ】の襲名者が誰なのか、聖譜記述上その人物は非難されるのが必至なため、その素性も含めて現状では公開されておりません。故にこそ、倫敦塔に幽閉されている、というのを「建前」にできたんですな。
ここでは更に詳しくメアリ・テューダーとメアリ・スチュワートに関する様々な情報、彼女の処刑がアルマダ海戦の引き金となり、それは絶対に行われなければならない歴史再現だ、というのが伝えられる。
・メアリ・チューダー エリザベスの先代女王にして旧派。父ヘンリー八世がはじめた英国協を旧派に戻そうと、英国協関係者を大量虐殺して、ブラッディ・メアリと呼ばれた人物。書類上でトレス・エスパニアのフェリペ二世と結婚。
・メアリ・スチュワート スコットランドの女王にしてエリザベスの義母姉。彼女も旧派。内乱でスコットランドを追われ、イングランドに。そこで三征西班牙と共謀してエリザベスの暗殺を図り失敗。倫敦塔に半幽閉状態となり、彼女が処刑されることでアルマダ海戦が行われる事となる。スチュワートは六護式仏蘭西の皇太子にスコットランド貴族二人と書類婚していて、二重襲名しているメアリは書類上では四重婚している事となる。
そんな【重双血塗れメアリ】は英国の不貞の象徴であり、傷そのもの。そしてエリザベス女王の倒すべき敵なのです。
こうして見るとまさにメアリって、英国の「傷」なんですよね。そして、メアリ本人が望んで引き受け負うとしている傷でもある。
ここで重要なのは、二人のメアリを襲名したその人は、聖譜記述の歴史再現に則って、メアリの汚名を負わされた人物な事なのです。歴史は既に決まっていて、それは絶対に覆せない。それは必然的に、幾つもの歴史上の悲劇を今を生きる人達に負わせる事にも繋がっていく。
この予定された悲劇と相対することこそ、「武蔵」の面々の戦いとなっていき、その最初の戦いがこの英国での事となってくるわけです。

フードの下から現れたのは、点蔵テンション上がりまくりの、金髪巨乳!!
金髪巨乳!!
声、堀江由衣だたよ! まさかの田村ゆかり&堀江由衣姉妹再びww
第二期のメインヒロイン、顕現である。
よし、もげろ!


一方で、外交艦上では英国教導院書記のベン・ジョンソン。風紀委員のF・ウオルシンガム。そして会計のチャールズ・ハワードが登場。
そして、開幕DOGEZAきたーーー!! ハワードの土下座、雄大かつ迫力満点で静と動が相俟ったもので、明らかに原作よりも描写が極まってるww

ここでのシロジロとハワードの交渉シーンは、テンポもよくそれでいて内容も非常に噛み砕いていて、まさに手に汗握る白熱の駆け引き!!
チャット、どう表現するのかと思ってたら、なるほどこういう風に描いてきたかー。声が入るのとは別に、一時停止してみると表示枠にはちゃんと他のキャラの発現なんかも記述されてるのが読めるんですよね。
ちなみに、ここで行われているのは英国と武蔵の「通商会談」。貿易に関する外交交渉なんだけれど、上陸許可やら何やら、貿易以外にもちゃんと政治上の問題も交渉内容に含めてきているので、要注目。ここが商売関係の交渉なので、外交担当の正純ではなく、シロジロが中心となって進めているのですな。
で、なんで貿易品目の主要題目が「お肉」になっているのか、というとこれが宗教関係にまつわる話でして、つまるところ屠殺を必要とする食肉関係は、命を奪うを禁忌とするツァーク教譜系の国では異教徒か市民権の無い人たちの仕事で、大量に生産することが物理的に不可能になってきているんですね。そんな不足分を肩代わりしているのが、ツァーク教譜関係ない極東人たちで、全国を巡回していた航空都市艦「武蔵」はそうした齟齬を満たす貿易艦として機能していたわけですな。
ちなみに、ここで問題になっている「お肉」は三河消失事件以前に英国から注文を受けて武蔵が納入していたものなんだとか。

そして、本場極東のDOGEZA炸裂!! 必殺のトリプルアクセルDOGEZA!! しかも、アニメでは着地と同時にスピンすることで床をえぐり、頭を床より低い位置さげる、というアレンジまでかましている!!
げ、原作よりパワーアップしているだとぉ!?(爆笑
あまりにも優雅な飛翔から着地、そして長い裾を乱さぬ座にスピンでえぐれて溶けている床に低頭して、掲げ持つ菓子折り箱。その一連の動きの美しさに、思わず見惚れてしまった。いや、マジで見惚れてしまった自分に愕然としてしまった(笑

と、ここで終わらないのがシロジロ・ベルトーニなのである。この最高のDOGEZAで妥協を勝ち取ったところで終了かとおもいきや、逆にそこから攻勢を仕掛け直す、という練達の交渉術。しかも、冒頭の相手のブラフを逆手に取っての急所攻撃。あれ、もし3日で話をまとめてしまうと、英国側は購入した肉の加工を満了できず、多くの無駄を出してしまうという以上に、無駄になった肉が生ゴミとなってしまい、ただでさえアルマダ海戦を控えて臨戦態勢にある英国の処理能力に致命的な損害を与え兼ね合い状況になってしまうのです。
お陰で、交渉は当初とはまったく逆転し、英国側が必死に日時を伸ばし、武蔵側がのらりくらりと譲歩するという形に。ここらへんは、見事の一途。いや、原作でも相当に難事なシーンでしたが、アニメでこれほど緊迫感とスリルとカタルシスを発揮する交渉戦を見れるとは。今回、メインヒロイン金髪巨乳登場! が主題だった気がするんだが、後半の交渉戦がかなりインパクトを持って行ってしまったんじゃないだろうか。

さすが、DOGEZAである。

ラストのシロジロの笑顔、輝いてました、色々な意味でw


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二巻の表紙はフアナさん。特典のドラマCDは、原作川上稔脚本の、原作からアニメでは削られてしまったシーンを補填する内容だという、必聴もの。まず間違いなく外道会話になりますよ! 一期で欲しいなあ、と言ってたアイテムそのものじゃないですか。ひゃっはあーー。