御存知の通り、最後の二話が来年３月まで延期になってしまったために、これが本年度最後の放送（総集編除く）
まさにこんな気分であります。
前回のラスト。フラッグ車である八九式が被弾したのは、やはり車体ではなく右の履帯でありました。
よたよたと煙の中から這い出してくる八九式。よくぞ生き残った！
負けたことで泣いちゃうけれど、ちゃんと負けを認めて挨拶にくるカチューシャちゃんが思っていたよりもずっと気持ちのよい潔さで、ちょっと感心。肩車から降りて、キチンと握手を求めてくる姿にちょっと感動。
結果として、確かに運や油断の要素はあったと思う。でも、ただそれだけと断じてしまうのはあまりに見る目がない。王道だ邪道だと拘って、果たしてこのお母様はどうにも分別をなくしているように思える。それに比べて、まほ姉様は冷静に妹の実力と大洗の戦力を認め、評価していることが逆に恐ろしい。むしろこの母親が直接の対戦相手だった方がよほどマシだったろうに、この姉に油断はない。
確かに、まほ姉様の仰るとおり、妹君の優れたところは柔軟かつ果断で即断な対応能力なんですよね。切羽詰まった時の戦術判断は、毎試合圧巻といっていいほどの切れ味を見せている。西住まほが妹を副隊長として重用していたのは、身内びいきでなく純粋に妹の実力を評価していたからなのだろう。
さて、決勝戦を前に大洗はさらなる戦力の拡充を図る。決勝戦は最大二十両の戦車を投入できることになり、当然黒森峰は満了二〇両、その内訳も凄まじいラインナップが並ぶことになる。
ぶっちゃけ、大洗の戦車群なら三倍の六〇両は欲しいところだ。……それでも勝てるかというと、非常に怪しいところなんだけれど。
ともかく、プラウダ戦には間に合わなかったポルシェ・ティーガーも自動車部によってようやく戦力化がかなう。
勿論、ポルシェティーガーの弱点である足回りの弱さとエンジンのモーターのあれこれの惰弱性などはこれがポルシェティーガーである以上まったく改善されていない。とはいえ、大洗自動車部と言えば、ガンパレード・マーチの５１２１部隊整備部に匹敵するチート能力の持ち主たち。その整備能力SSSの彼女らが直接搭乗してメンテし続けるなら、なんとか戦力化も叶うだろう。やはり、その主砲は大洗の戦車の中では図抜けた威力を秘めていて、まあぶっちゃけ黒森峰の戦車を撃破できる数少ない砲なだけに、とりあえず戦力になってくれないと話にならない。
新しい戦車を探して三千里。普通に後ろ、後ろにあります、置いてあります！！
ネットゲーマーでみほのクラスメイトの猫田さんが戦車道に参戦！ なんというよくわからないキャラクターだｗ
その愛車となるのは、駐車場に放置されていた三式中戦車。通称チヌさん。大日本帝国陸軍最後の量産中戦車であります。案の定、末期戦の急造だったりして様々な点にアレなところがある、M4シャーマン相手でもまずあきません！ な愛すべき戦車です。まああれだよなあ、見た目からしてソ連のT-34やドイツの四号戦車以降のシリーズと比べて、ズンドコ節なフォルムでありますｗ
一方で、生徒会チームの３８（ｔ）は、なんと改造キットによって駆逐戦車ヘッツァーへとクラスチェンジ！！
すげえよ！ そんなバカな！ いや、いくら車体が３８ｔだからって、まるごとヘッツァーに改造できるキットってマジすげえですよ！ この世界、未来すぎるｗ
そして我らが四号戦車も、シュルツェンと呼ばれる履帯の横に貼り付けた薄い金属板を装備して、マークIVスペシャルに！ しかしこれ、シュルツェンって成形炸薬弾の防御にも効果があるそうだけれど、ぶっちゃけ黒森峰戦ではどれだけ意味有るんだ、という話ですよねｗ いや、格好良いからいいんだよ。
戦車道によって生花に対して新たな境地を切り開いた華さん。花器の戦車が凄いといえば凄い。どう見ても、物凄い大爆発を起こしている戦車である（笑
でも、常道から外れ得ない今までから、吹っ切れたようにひらいた新境地に対して、華さんのお母さんはちゃんと認めてくれました。此方の母娘は和解できてよかったね。
黒森峰の学園艦。当然、モデルはドイツ海軍のグラーフ・ツェッペリン。
各チーム、みんなが試合前に縁起担ぎでカツを食す、カツシリーズ。しかし、なぜ一つもかぶらないｗ
アマチュア無線二級の資格を取得した沙織。なにげにこの子、努力家だよねえ。しかし、どれだけ難しいんだろう、二級って。
そして、安定の華さん大食らい。ちょっと可愛かった西住殿のワンカットでした。
一年生チームが見ている映画は、かの有名な「戦略大作戦」。その有名なティーガー（っぽい）戦車が路地に挟まって砲塔を回せなくなったところを、背後からシャーマンでどんがらがっしゃんするシーンであります。秋山殿の名乗ったオッドボール軍曹が活躍するのもこの映画。いや、私も見たこと無いんですけどね。
しかし、なぜそのシーンでみんな号泣してるんだ？
こうやって並ぶと壮観であります。
そして、決勝戦の舞台は……、そうかーなるほど、ここしかないよなあ。自衛隊の総合火力演習でもおなじみの、富士の裾野の東富士演習場。ここが戦車道の聖地になるのか、納得。
試合前、これまで戦った面々が応援のお見舞いに訪れてくる。で、アンツィオの子はぁ？（笑
何気に驚いたのが、試合前のメンテで自動車部が他のチームのチェックの応援に駆けつけてるところ。あのポルシェを放っておいて、他を回れる余裕あるんだ！！
未だにみほを見下しまくってる副隊長。あたしはいつまほ姉様がキレるかハラハラして見てましたよ（笑
弱小でようやく隊長になれる程度のみほが他校に去らないと副隊長になれなかったお前はじゃあなんなんだ、とｗ
あの時、みほが助けに行った戦車に乗ってた子が、挨拶に来てくれました。一人だけ、というのが意外だったけど。同じ戦車に乗ってた他の子はどうしたんだろう、と思うところですよね。副隊長に目をつけられる危険をおかしてわざわざ感謝の言葉をかけに来てくれたこの子は勇気あると思うよ。これで、みほの憂いも払われ、あとは全力で戦うのみ。
会敵までだいぶ時間があると踏んでいたみほの判断をあざ笑うかのように、森をショートカットして横合いから見事な伏撃をかましてきた黒森峰。ここは、アルデンヌか！！ と叫んだ人は山ほどいるでしょうｗ
ただし、マジノ・ラインを崩壊させ、フランス軍を敗北に追い込んだアルデンヌの森突破の時とは戦力がまるで違うぜ。
韋駄天ハインツことグデーリアンの名言「厚い皮膚より速い足」は、厚い装甲よりも快速たらんを良しとする、という意味合いではあるのですけれど、この言葉が発せられた西方電撃戦では準備できた主力の戦車は殆どが�狭羸鐚屬筍械牽�戦車ばかりで、十分な装甲を施した戦車を用意できなかったという側面があるんですよね。
翻って今回の黒森峰……どう見ても皮膚が厚いです！！
もはやプラウダが可愛く見える最強の布陣。四号駆逐戦車・�弦羸鐚�/70(V)以降のパンター戦車G型、ティーガー�機▲謄�ーガー�供▲筺璽�トパンターにエレファント重突撃戦車、ヤークトティーガー……と、場合によっては一両で大洗の全戦車を殲滅しかねない戦車がわんさと２０両。はい、無理ゲーですｗ
しかも、初手で作戦でイニシアティブを黒森峰は握り、数的・質的・戦術的にも優位に立った状態という、なんという無理ゲーｗ
これまでもその傾向はあったけれど、みほって対応能力には優れているものの、戦闘開始前の作戦立案能力については決して非凡とはいえない面があるんだわなあ。恐らく、そうした大局的な視点はまほ姉様が担って、現場での臨機応変な対応をみほが補うという、以前の黒森峰はそうした理想形を形成していたのかもしれない。
初手からフラッグ車がロックオンされて、秒殺か！？
というところで、まさかのアリクイさんチーム、操縦ミスでフラッグ車への射線に入ってしまって、身代わり被弾。ぐああ、三式中戦車が一発も打たずに初っ端から脱落したーー！！（笑
いやもう、新加入チーム、これは大活躍と言えるのか？ 一応チームを絶体絶命の死地から結果として救ったのだから、活躍は活躍なんだろうけれど、三式ーー！！ｗｗ
これで次は３月までおあずけかー、厳しい、しかし楽しみでもあります。それだけクロリティも高まってるということですしね。ここはゆっくりくつろいで待ちましょう。次が来るときはもう春です。
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