ああ、個人的にはちょい「ハッタリ」が足りなかったかなあ、という印象。前半でも一番盛り上がる、見ているこっちが思わず息を止めてしまうような驚愕と、度肝を抜かれた後にくる興奮に踊らされたシーンだっただけに、だいぶアニメでは大人しい演出になってしまった気がする。
ちゃんと、ギルドマスターについてきているお供の人たち、居るのは良かったんだけれど、円卓から後ろに下がりすぎなんですよね。イメージだと、ギルマスが座っているすぐうしろくらいに控えているものだったんで。あそこまで離れてしまうと、聴衆としてのリアクションが届かないので、どうしても場の雰囲気を形成する要員になれないわけだ。
あのシロエが決定的な言葉を吐き出すシーン。あそこ、原作では時間が止まったような間の直後に、ほとんどパニック状態みたいな状況になるんですよね。誰もが落ち着いてはいられず、沸騰したように言葉が飛び交う場になってました。
シロエの宣言が爆撃に等しい効果をもたらした、と書かれるほどに。
まさに騒然! といった雰囲気で然るべきなのに、ちょっと静かすぎた印象だなあ。
仕方ないと言えば、事前にギルド会館購入についての伏線がかなりあからさまに散りばめてあったので、あそこでシロエがギルド会館を購入しました、と宣言した時の、唖然とさせられた急展開っぷりが薄れてしまった感が否めないんですよね。でも、これは情報として見せておこう、という判断があったんでしょうから、仕方ないのだけれど。

むしろ、大事なのは会議成立までの、ここからの後半戦ですね。前半は、あくまで後半を成立させるための手段の提示だったわけですから。その後半戦で、何が決まったのか、というか何が創られたのかについてはよくよく捉えておくべきだと思う。あそここそが、この作品の根本的なコンセプトだと思うので。そして、この物語がまったく別のものに様変わりする、ターニングポイントのはずなので。