いやあ、映画館とかホントに久々ですわー。
というわけで、台風にも負けずレイトショーで見に行ってきました、GODZILLA。生まれて初めて見た映画が1984年度版ゴジラ、という第二期ゴジラ直撃世代としては、今回のGODZILLAはPV見た時点でこりゃ実際映画館行って見にゃあなるまい、と心に決めておりました。

前のGODZILLA? 論外。

久々の映画館のスクリーンということで、大画面大音響の補正もあったのでしょうけれど、十分大満足の出来栄えでした。




いやさ、ツッコミどころはたくさんあったけどさ。初っ端の原発描写とか(笑
でも、ゴジラとはこういうものだ!というツボを尽くしっかり押さえていて、ゴジラの映画を見たーッ、という気分にさせてもらいました。
しかし、ハリウッドが本気で怪獣映画作ったらパないわー。巨大怪獣が都市を暴れまわるのを見上げながら、逃げ惑うしかないこの恐怖感。絶対にどうしようもない、という絶望感。遠くの風景から、あのでっかいのがどんどん近づいてくる圧迫感。
子供の頃、よく見たゴジラに追い掛け回される夢をまざまざと思い出しました。あれ、怖かったんだよなあ。幽霊が出てくる夢よりも怖かった。
本邦の怪獣映画は、この一般市民が逃げ惑うシーンをただ怪獣の侵攻に合わせて恒例的に描写するだけのルーチンワーク化してしまっていましたが、怪獣映画の本質こそこの人類にはどうにもならない暴威に逃げ惑うしか無い絶望感、だったんだよなあ、というのを思い出した次第。これ、絶対巻き込まれた人PTSDになるよなあ、と思いながら見てました。両サイドをビル群に挟まれた場所で、前からムートーが、後ろからGODZILLAが現れた時のあの、これどうすんねん!という絶望感。
いやあ、すごかった。
今までのハリウッド映画って、巨大生物といっても恐竜サイズがせいぜいだったのだと思うのだけれど、このGODZILLAでこれだけのパニックアクションモノを作ってしまうと、今後もGODZILLAに限定せずに高層ビルクラスの巨大生物モノって出てくるんじゃなかろうか。

今回のGODZILLAは、ちゃんとゴジラをリスペクトしていて、見てて随分とニマニマとしてしまいました。そうだよ、背びれは光るもんなんだよ。あの尾っぽの先っぽから背びれの発光が流れていくシーンは燃えた。放射能火炎はあれ、最初期の白黒時代のそれを思い起こさせるものでした。あの極太ビームを期待した人は肩透かしかもしれませんけれど、私はこれ、好きだなあ。デザインはさすがアメリカ製というべきか、ものすごいマッチョでガタイが凄いw でもこれはアリです。ちゃんとゴジラに見えました。 
ちなみに、このゴジラ。人類の敵、という訳ではないのですね。在り方の描写も、どちらかというと平成ガメラみたいな感じでしたし。
しかし、これだけアメリカ軍、歯が立たずにメタメタにやられるとは思わなかった。電磁パルスによって電子機器が軒並みやられてしまうから、というのもあるんでしょうけれど、もうちょっと奮闘しても良かったのよ?
そして、主人公の爆弾処理班の軍人の死神っぷりが半端ない。いや、ホント彼が運良かっただけで何にも悪くないんだけれど、あれだけ自分以外全滅しまくると大変だわ。
でも、あのムートーとゴジラが大乱闘を繰り広げて阿鼻叫喚の地獄絵図となっているサンフランシスコの只中に飛び降りる、高高度降下低高度開傘(HALO)のシーンはカッコ良かったなあ。電磁パルスの届かない高々度から雲海の中に飛び込み、雲を突き抜けたらそこでは巨大怪獣がド迫力の格闘戦を繰り広げていて、ビル群が崩壊していくまっただ中を、すり抜けながら落下していくあのシーン。隊員たちが発炎筒を発火してたなびかせて落ちていくのだけれど、雲を突き抜けて天上から黒煙渦巻く都市に降下していく何条もの赤い光、という光景が遠望シーンで映るんだけれど、あれはカッコいいし神秘的だし、すごく印象に残るシーンでした。

というわけで、大変おもしろかったです、良かった良かった。