あそこでティグルがエレンの部下になっていたら、以後の活躍はなかったんだよなあ、と思うとなかなか感慨深いシーンである。殆ど貸しばかりの関係で、実際は名目上という意外のなにものでもないとはいえ、あくまでティグルとエレンが対等の関係だったからこそ、後々のティグルの飛躍があるんですよね。エレンの部下になっていたら、ブリューヌ王国に対しても、ジスタートの他の戦姫に対しても、またムネジオルやアスヴァールという国に対しても、ティグルが深く関わる事はなかったでしょうし。

エレンがティグルに力を貸したのは、もちろん純粋な好意もあるのだけれど、損得勘定からもライトメリッツとアルサスの位置関係からして、アルサスを押さえておくのは悪くないですし、当時エレンがいがみあってた同じ七戦姫のリュドミラがテナルディエ公爵とは友好関係にあった、というのも理由の一つだったような。
隣国であるジスタートとブリューヌですけれど、ブリューヌのテナルディエ公爵やガヌロン公爵は七戦姫の幾人か、というよりも戦姫が治める公国と個別にコネクションを築いていて、単純な国と国との関係ではなく、結構入り組んだ関係構造になってたりします。まあ、両方とも中央集権国家とは言いがたい国体をしているから、というのも大きいのでしょうけれど。特に、ジスタートは戦姫が治める公国同士が内輪で戦争まがいの戦闘をしたりもしてますからね。

しかし、映像で見ると竜の迫力たるや尋常じゃなし。戦象部隊どころじゃないなあ。さらに、地竜は飛べないにしても、もう一方の飛竜はというと飛翔して空から襲ってくるわけで、この時代の装備ではマトモに対抗するのも難しいと思われるのだけれど、戦姫の竜具が竜に匹敵する戦術兵器として機能しているわけですな。

ティグルの連れてきたジスタート軍、どこからアルサスに入ったんだろう。一応、近場にはザイアンの軍が展開していたのだけれど。
と、そういうザイアン軍に見つからないルートを、ティグルが案内してきたのか。ティグルは貴族で領主だけれど、狩猟が趣味ということで暇さえあれば山を駆けまわっている手合なので、裏道などは並みのアルサスの領民よりも良く知っているはず。
にしても、ティグルの弓は殆ど長銃の狙撃に等しいなあ、あれ。あれは気づかれんうちに撃ちぬかれて死ぬるわ。
地味だけれど、ルーリックが見事な弓の腕前を披露していたのは見ておいて上げて欲しい。あれで、ライトメリッツ公国では屈指の弓使いなのである。だからこそ、隔絶したティルグの弓術の腕前に惚れ込み、そこからティグルの人柄にべた惚れしてしまったのですが。
さて、ようやくティグルがメイン武器となる黒い弓を装備。【流星落者】の伝説の始まりである。



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原作1巻感想