あれ? あの名台詞、というよりもシリーズ通じての決め台詞の第一弾となる

「俺のツインテールは……無限だ!!」


がなかったですよね。それを削ってしまっていいものか。

もう作画についてはそれほど期待していないので、殆ど立ち絵同然の止め絵での会話劇というのは仕方ないと受け入れる所なのだけれど、だからこそせめて掛け合いくらいはキッチリやって欲しかったなあ。
取捨選択にセンスがまったく感じられないんですよね。お陰で、セリフや会話の唐突感、継ぎ接ぎ感が凄い事になってる。つめ込まざるをえないのはわかるけれど、だったら無駄なシーンとかを削るべきだし、やたらゆっくりなテンポも巻いて巻いてどんどんペース速くすればいいものを、と思ってしまう。
唯一御目が良かったのが、ドラグギルディを斬った後、倒れていく彼に背を向けるテイルレッドのワンシーンですか。あそこは原作の迫力あるイラストに寄せてあって、まだ良かった。
でも、せっかくのアニメ化なって、小説のカラー口絵の方が圧倒的にエフェクトやらスピード感やら熱量やらが上回っているのは、厳しいよね。

ドラグギルディ閣下のアルティメギル幹部としての凄まじさを物語るエピソードも削られてたもんなあ。
「さすがはドラグギルディ様、恐ろしき人よ」
「当然だ。ドラグギルディ様は、歴代アルティメギル戦士の中でも、五大究極試練といわれる苦行、スケテイル・アマ・ゾーンを乗り越えられたただ一人のお方」
「なんと! あの、通販で買った物が一年間ずっと、透明な箱で梱包され配達されるという恐ろしき苦行を!? まさしく生きた伝説……私ならば、そんな悪夢、初日で絶命してしまう」

初日で絶命してしまうわっ!

とはいえ、背中をゴシゴシ、部分を除けば概ねドラグギルディとの対決は再現されてましたし、あのブルー置いてけぼりのツインテールを愛する者同士の共鳴しまくって他を寄せ付けなさすぎるやりとりも十分発揮されてましたしね。
頑張った、とは言えるんじゃないでしょうか。
ぶっちゃけ、あのドラグギルディとテイルレッドの突き抜けた掛け合いのあのレベル、今後はあれで平常運転くらいになってくれないと困るんですけどね。愛香も今後は律儀にツッコミとかしてくれなくなるし。蛮族化が進行してしまってw

最強のツインテール属性の持ち主であるドラグギルディとの戦いは、今までテイルレッドとなり自らツインテールを結ぶ事に恥じらいを覚えていた総二に、ツインテールを愛する覚悟の足りなさ、真にツインテールを愛することへの姿勢を突きつける事となり、以降総二はテイルレッドとなることに一切の躊躇も戸惑いも抱かなくなる。ツインテールを愛する事への一途さに、一部の隙もなくなることを思えば、ドラグギルディこそがテイルレッドを完成させた功労者であり、敵味方でありながらまさしくツインテールによって結ばれた同志であったと言えるのではなかろうか。
原作第二巻には、偉大すぎたドラグギルディの雄姿を偲び、その滅びを悼むシーンが斯くある。
 最高の幼女に背中を流してもらいたい、と常に夢を語っていたドラグギルディの部屋には、部下たちが手向けた幼女のフィギュアが積み上げられ、奇しくも墓標のようになっていた。故人の人柄を思わせる。
彼が遺した、もう一つのツインテール属性。それが新たなへんた……ツインテール戦士を生み出すまでもう暫し。



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ポニーキャニオン 2014-12-26

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