うん、これはもう酷い。作画の方の破綻は見ての通りだけれど、それ以上にシナリオの破綻の方が無茶苦茶な事になっている。単に端折ってダイジェスト版になっているどころじゃなく、放送事故でもあったのかというくらいぶつ切り状態。
小学校のお遊戯会のシナリオじゃないんだぞ?
もうこれ、予定された範囲まで消化する以外考えることも捨て去った「作業」じゃないですか。面白くしようという意図すらもう感じられなくなった。この5話、6話は本当にひどかった。


新登場のダークグラスパー。アルティメギルのエレメリアンたちを震撼させるその脅威はまだこの段階では明らかになっていないのだけれど、それでもフェンリルギルディを粛清するシーンでその一端は垣間見せてるんですよね。
 「フッ……」
 少女は、目尻を下げ、口許を存分に歪め、だらしのない笑顔を見せた。
 しかし、その光景にフェンリルギルディは戦慄を禁じえない。
(で、できる――――!!)
 他人の眼前で、エロゲーをプレイする。それだけでもすでに、難易度は高い。しかも、気心の知れた友人ではない。会ったばかりの他人の前なのだ。
 普通ならば、エロゲーをやってニヤニヤしているところなど、他人に見られたくはあるまい。顔面の筋肉を極限まで稼働させ、縫い合わせたように無表情を装うとするはずだ。
 無意識のうちに、そうするはずだ。それは恥ずべきことではない。白血球がウイルスを食らうがごとき、生物の当然の防衛本能だ。
 だが、この少女は本能すら超越したタカミで、そんな抵抗など女々しいと断じているのだ。
(なるほど……伊達に首領様直属の戦士ではないということか……。少なくとも、媚だけでのし上がったわけではなさそうだ……)
相変わらずエレメリアンの強者の基準はいい具合に狂ってるんだけれど、エレメリアンって純粋な精神生命体なだけに、精神の強さがそのまま戦闘力の高さに繋がるような所があるはずなんですよね。「スケテイル・アマ・ゾーン」などの苦行も、エレメリアンがやればちゃんとパワーアップに繋がる……はず、だと思うんだけど、どうなんですか、スワンギルディ?

特訓シーンで、会長に大岩を投げつけるシーン。物凄い違和感だったので原作見返したら、案の定会長を大岩で押し潰そうとしていたのはテイルレッドじゃなくて、ブルーの方でしたw
総二の性格からして、幾ら特訓でとはいえ女の子に岩を投げつけたりとか絶対しなさそうなんで、妙にしこりが残ったのですが、ブルーだよなあ、そういう役って。
そして、露出狂の性癖を開花させた挙句のアヘ顔を、さらにそのまま泣き叫ぶテイルレッドを無理やり抱きすくめて息を荒らげてるところをテレビ局のカメラに撮られて、全国放送されてしまうテイルイエロー。
ブルーと並んで世間では賞金首扱い。ヒーロー? なにそれ美味しいの?
うん、どこにもイイ話なんてありませんよ?

最後の決戦の時も、アニメでは新たなツインテイルズの出現に、安易にいがみ合っている場合ではないから協力しよう、なんて日和ってるリヴァイアギルディとクラーケギルディですけれど、それじゃあ美学が、好敵手の美学というものが蔑ろにされてるんですよね。
啀み合い、常に対抗心を漲らせて相争いながら、その実心底では相手のことを誰よりも認め合っている戦友同士。だからこそ、トゥアールの大演説に心折られ膝を屈しそうになった時、お互いに支えあい鼓舞し合って再度立ち上がる意気を蘇らせるその姿も、バーサーク化した愛香の暴虐に轢き殺されそうになったクラーケギルディを、リヴァイアギルディが咄嗟に突き飛ばして身代わりとなったシーンも美しく映えるのです。
アニメだと単に馬乗りになってフルボッコ、程度でしたけれど、小説だと挿絵の完全に野獣と化したブルーの狂化状態と相まって、えげつない事になってたからなあ。まさに惨劇、どちらがヒーローサイドか、どちらが本当の邪悪なのかを真剣に迷うシーンであります。
最後、リヴァイアギルディとクラーケギルディが合体して、リヴァイアクラーケとして最後の意地と執念を見せる見せ場もカット。
「乳という名の絆を分かち合い、同じ時を駆け抜けた戦友よ……今こそ最後の執念を見せようぞ……!!」

ここから、レッドの決め台詞、
「俺のツインテールは……生命(いのち)だ!!」
までの流れも好きだったんだけどなあ。