すげえ、アニメにも関わらず、ウィリアムの魂の叫びをほぼ削り無しで全部やりやがった。お陰で、ウィリアムの語りだけで十五分を越えるという凄まじい構成に。
だが、英断である。本当に大事なものは削っちゃいけない、というのをウィリアム役の中村さんの熱演とともに改めて思い知らされた。もちろん、こんな構成よっぽどの事がないと出来ないだろうし、とてもじゃないけれど繰り返せないのはわかるんだけれど、わかるんだけれど、だからこそ惚れぼれするような英断だよなあ。
さすが、このためにこそウィリアム役に中村さんを起用した、というだけある。それだけ、この回に熱意を傾けていたのだろう。
だからこそ、残念でもある。ウィリアムの魂の叫びに対する演出が……正直微妙。なんか違う、そうじゃない感が。
もっと、みっともなくていいんだよ。本心をありのままさらけ出すっていうのは、自分でも言いたいことをまとめられないまま、それでも生まれてくる言葉をそのまま何も加工せずにぶちまけていくというのは、もっと無様で不細工で格好の悪いものなんですよ。その無様さが、ブサイクさが、格好の悪さが、みっともなく泣き叫ぶその姿が、だからこそ胸を打つのに。だからこそ、共感するのに。ありのままの姿だからこそ、かっこいいのに。そんなウィリアムだからこそ、みんな一緒になって頑張りたくて立ち上がるのに。シロエたちが心の底から、勝たせてやりたいという思いを噴き上がらせたのに。
ちょーーーっと、違うんだよなあ、アニメのは。ここは本当に、中村さんの名演にだいぶ支えられたと思うのよ。

もうちょっと頑張ってくださいよ、本当に。