いやもうどうしてこの大河ドラマ、毎回毎回真田家ではなくその相手方となる人たちを大好きになってしまうのか。
上杉景勝、あんたー純情可憐なお姫様か!! 
人質として送られてきた信繁に対して、実に好意的に振る舞う景勝さま。今まで二回の出会いで信繁の人となりを好んでいたとはいえ、真田昌幸の覚悟を見るためというよりも信繁本人を欲していたかのように見えてくる。
その才知や度胸も然ることながら、この景勝さまにとって信繁のあの素直な反応が好ましかったんでしょうね。信繁って賢しらであると同時にえらく無邪気で愛嬌があって、感心したり驚いたりすると素直に感情を表に出して喜んだり、ほめてくれたりするわけで、そうなると景勝さまも調子乗ってどんどんイイこと言っちゃうわけだ。
最近、こういう反応してくれる人が周りにいなくて、景勝様寂しかったんだよ!!
なにしろ、側近の直江兼続からしてアレである。冷ややかな目で一瞥して「ダメです」と一刀両断。
まあ後に明らかになってしまうとおり、景勝様有言不実行なものだから周りの人達「ああ、またあんな事言ってらあ」とシラけた反応しかしてくれなかったんでしょうねえ。
だから、嬉しかったんですよ。
しかし、だからと言って信繁の沼田城なんとかして、というお願いを直江くんに伺ったりはしない景勝様。だって、怖いしw
この人、本当に駄目だ。
いや、実際の上杉景勝はこんな人ではなかっただろうけれど。ええかっこしいでついつい出来ないことも安請け合いしてしまう、とか。どんだけアカン娘なんや。
そんな景勝様を一手に支えているのが、側近の直江兼続その人である。この人、本当に景勝様のこと大好きだよねえ。お館様のお願いを片っ端から駄目だしするくせに、最後にはお願い聞いちゃうあたりとか。それ以前に、ダメと言いつつ景勝様が何をねだってくるか事前に察していて、既に準備して待ってるところとか。ホントは本当にダメなんだけれど、もう仕方ないなーー! って感じで棒読みで用意してました、と言い放った直後にさらに無茶振り畳み掛けられて、声裏返らせてなにいってんですかもーー!!ってな感じで怒るところとか。
なるほど、この直江兼続は愛宕権現でも愛染明王でもないまことの「愛」の戦士だ。愛にあふれていらっしゃるw
ちなみに、一番直江くんでゾクゾクさせられたのは、漁民の対応をしていた上杉家中の者が信繁たちにお館様のダメなところを愚痴ってたのを聞いた時に、即座に冷え冷えとした声で「切り捨てますか?」と景勝様に進言したシーン。殺気だ! めっちゃ殺気篭ってたよ。かなり本気で、こいつぶっ殺してやる、とか思ってたよ!

結局、信繁の人質なのに兵を与えて上田城に救援に向かわせる、なんて無茶なお願いをホイホイ聞いてしまった景勝様。めっちゃいい笑顔で、「無事に帰って来い」って声援送ってましたけれど……。
ああ、これ帰ってこないなー。安房守、人質そのまま回収してしれっと無かったことにして帰ってこないフラグだなあ。

今回は梅ちゃんにも仰け反らさせられました。信繁の側室になるきっかけになった妊娠報告……あれって、ハッタリだったの!? 信繁に結婚了承させるために、ハッタリかましたの!?
いや、なんか二人が結ばれたっぽい日からいきなり子供が出来た、と報告してきた日までの間、短くはないか!? と思ったけれど、作中ではそれなりに日にちが進んでてちゃんと兆候出たんだろう、とか勝手に納得してたんだけれど、やっぱり早かったのか!!
こわっ! 純情そうに見えて、すごい強かだ、この娘さん。
大河ドラマって、毎回主人公の幼少期に幼なじみが出てきて、当て馬みたいに初恋の相手になりながら結局結ばれずにフェイドアウトしていくパターンばっかりだったんだけれど、梅ちゃんは流石である。伊達に初回から幼なじみとして初恋の相手として登場しながら退場せずに、見事に室になりおおせただけはある。これくらいやんなきゃダメだったんだよ!
いやあ、大したお人です、感服しました。

一方、徳川家中の方でも阿茶局がまたゾクッとさせるようなセリフを見せてましたねえ。
「潰しておしまいなさい」
前回、あれだけ壮絶な最期を見せ、また昌幸の心にも大きな虚を穿ったであろう室賀さんのことを、平然と「室賀某」と言い放つ本多正信。あんた、あれだけ室賀さんを圧迫して暗殺をそそのかしておいて、その扱いかー。
上田城建築のための資金と資材を提供させられ、まんまと城一つ掻っ払われたというのは、真田に怒るのも無理ないのだけれど、その一方で徳川方もきちんと腹黒い面を見せつけてきて、さすがは敵役の装いになってきましたなあ。

さあ、次は第一次上田城合戦じゃー。