のうりん 11 (GA文庫)

【のうりん 11】 白鳥士郎/切符 GA文庫

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木下林檎です。新しい年が始まりました。岐阜に来て初めて迎えるお正月は不思議な風習がいっぱいで楽しいです。大きな天狗の像にお参りしたり、田んぼで竹と大量のゼ●シィを燃やしたり、一緒に担任(41)も燃やしたり――
え? そんな風習ない? ……でも、やったわよ? ねえ若旦那? やったわよね?
……あら? 若旦那のお腹から、何かが…………ま、まさか若旦那、あなた、本当は――!!

シリーズ最大の衝撃!
あのラブリーなマスコットに秘められた謎が明かされる、驚天動地の第11巻!!
あの担任野焼きにしたら、有毒物質とか発生しそうだしちゃんと処理施設で処分した方がいいんじゃないだろうか。いや、焼却場とかでは無理か。核廃棄物並に処分に困る存在だなあ、あれは。
昨今、結婚できないと嘆く年上の女性キャラクターって、喪女詐欺が多くって大概優良物件なんですよねえ。【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】の平塚静先生とか、【俺、ツインテールになります。】の桜川尊とか。むしろ、なんで結婚できないんだ!? と真剣に首を傾げてしまうくらいの女性たちですからね。
しかし、それに比べてこの41歳は本当にブレなく絶対にモテない喪女神を貫くよなあ。もはや半分以上、人間やめているんですけれど、この人マジでどうするんですか? ここまで来ると、ラストで無事結婚できましたー、みたいなネタ、やったらあかんレベルに達してますし。そろそろゼ●シィへの風評被害がえらいことになってませんか。各都道府県ごとに違うゼ●シィが出てるとかいう話も、関西ウォーカーとかみたいなタウン情報誌的なもののはずなのに、なんかオドロオドロしい呪われた魔道書みたいな雰囲気になってますよ!? ネクロノミコン(ラテン語版)とか無名祭祀書(ドイツ語原書)とかルルイエ異本(中国語版)みたいな!
この魔道書の類に魅せられてる気配のある農って、耕作逃したら順調にベッキー2号化しそうだなあ、これ。

今回も、一般的にはなかなか知られていない農業事情のあれこれがウンチクみたく語られていて、面白がりながら色々知ることが出来るというのは、やっぱり楽しいのう。
個人で新しいコメの品種を作り出した人の逸話だとか、新種改良に苦心する企業の話。これだけネーミングで遊んでるのって、他に競馬の馬くらいじゃないか、という各種野菜の種苗業者のネーミング話とか、名前の紹介見てるだけでも面白かったしなあ。バイオマス発電とか、どれくらい可能性があるんでしょうね。
と、うんちく話は楽しかったものの、この巻はわりとそれに終始していて、物語の進行とかキャラにスポットを当てて、という部分がなかったせいか、起伏がない回であったという印象もあり……物語の進展とかはぶっちゃけあんまりどうでもいい気もするのだけれど、キャラの掘り下げは欠かさないで欲しいかなあ、と思う所。バイオ鈴木も話に関わってきていたわりにおとなしかったしなあ。
若旦那に関しては、可愛いんだからいいじゃないか。ってか、若女将に改名する?

シリーズ感想