タイトルが重いなあ。
豊臣の一番の信奉者であろう石田治部に、落首の犯人は民だ、と言わせてしまうとは。

聚楽第落首事件は当時でも衝撃だったのか、いろんな資料に残っているようですけれど、実際無茶苦茶なんですよねえ。
片桐さん、石田さんが穏便に済まそうとしているのに余計なことしてーー!!
実際にいるんですよね、本人悪気なく些細な事を上に報告してしまって大事にしてしまう人。
片桐さん、こういう時こそ胃痛に苦しみなさいよ。あんたが余計なことしたおかげで、関係ない人死にまくってるんだから。おかげで、石田さんが酔えない酒をひたすら飲み続けるはめになってるんだから。

それにしても、今回は石田さんの魅力が炸裂した回だったんじゃないだろうか。
惚れるわー。あれは、惚れるわー。あの石田さんが、真っ向から秀吉に諫言して、乱心しているのは殿下の方です! とまで言ってのけるとは。
その前に、口を挟もうとした源次郎を一喝して黙らせたのは、秀吉の怒りに彼まで巻き込まないため。この時点で、石田さん完全に死ぬ覚悟決めてたんですよね。今の秀吉は、石田治部ほどの側近でもあっさり死を賜り兼ねないと、理解していた。大谷さんが諫言しようとしたのを、顔色変えて止めたのも、それをわかっていたからでしょうし。
実際、北政所さまが止めに入らなかったら、切腹を申し付けられていたわけですしね。
ただのイエスマンではない、本心からこの豊臣の天下を守ろうとする気概をもった忠臣じゃないですか。熱い男じゃないですか。そりゃ、彼のために死んでやろうという漢が少なからず出るのもよくわかる。
そしてそんな男に、この豊臣の世はもう民から見放されはじめている、と言わしめてしまうのか。

何気に、北政所さまの登場によって有耶無耶にされてしまった、尾藤道休の一族隣人皆殺しの一件ですけれど……実際は60人近く処刑されちゃってるんですよね。
石田治部の覚悟の諫言も、北政所の制止も結局無視して、だが許さんとばかりにやってしまうのか、秀吉。
ドラマではうやむやにされてしまったのも仕方ないよなあ。だって、源次郎がでっち上げた犯人によって、関係ない民が巻き添えくって殺されちゃうんですもん。これは堪える、なんてもんじゃ済まないでしょうし。

しかし、北政所さまにあそこまではっきりと、最近秀吉が変わったんじゃな。昔からあの人は怖かった。信長公よりもずっと、冷たくて怖い人だった。とまで言わせますか。長年寄り添った人の言葉だからこそ、ズガンと来る。

ちょっとおもしろいというか興味深かったのが、北政所さまと茶々さまがわりと普通に交流してるところでしょうか。よく、淀君が正妻面して北政所を蔑ろにして、顔も合わさない断絶関係、というのがこの二人の定番の描写だったように思うのですが、真田丸だとちゃんと側室として正室北政所の立場を尊重しつつ、わりと協力して奥向きのことをやってる様子なのが、なんとも不思議な感覚で。
もしかして、二人の関係はそこまで悪化させないまま、コネクションを維持していくのだろうか。

一方の真田本家の方は、稲姫が輿入れしてきてバタバタしていますが、おこうさんが強かに家に残ったり、とほのぼの路線で。娘が心配すぎて下男に化けてついてきてしまった挙句に、輿に抱きついて泣いている本多忠勝の姿に、ニヨニヨw

ボンクラ上司の平野さんと、才迸る源次郎の凸凹探偵ものも、これはこれで面白かったです。けっこう、いいコンビじゃね?