ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (4) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上)― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 4.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上)】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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B☆W

ピトフーイのリアルな死をかけた第二回スクワッド・ジャムから約三ヶ月。突如アナウンスされた第三回大会に、レン、ピトフーイ、フカ次郎、エムの最強チーム〈LPFM〉が挑む! 優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けていたのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド”“MAP中央に潜む【UNKNOWN】エリア”“無名チームの結託”という過酷な状況だった! ――そして大会中盤、突如全プレイヤーに告げられる特別ルールとは!?
そうだよなあ、第二回では女子高生チームに折角の対戦を回避してもらっただけではなく、実質彼女らが犠牲になる形で援護までしてもらったわけで、そりゃもう貸し借りで言ったら返しきれないくらいの恩があるわけだ。その彼女らが決着を望んでいるわけだから、レンとしちゃあ何としてでも受けニャアいけん勝負だわな、これ。
しかし、何度見てもピトフーイのリアルとのキャラのギャップが凄いなあ。これでゴテゴテに乗せまくったロック歌手ならまだしも、完全に清純派ですもんね。というわけで、第三回は激闘を繰り広げたピトフーイとエムとチームを組んでチームパワーアップ! 味方になったらピトフーイさんの残虐ファイトが見られないじゃん、と思ったけれど、初っ端から虐殺プレイしていてそう言えばレンも毎回鏖殺してるなあ。わりと通常運転である。
ただ、第三回ともなると常連の連中がいい具合に古豪とかしていて、実力差がけっこう浮き彫りになってきてるんですよね。弱い奴は群れたがる、強い奴はそれを蹂躙する、とばかりに殺りも殺ったり。
いや、この上巻はほとんどシャーリーさんが持ってたんじゃないですか。リアル猟師の元博愛主義者のw
前回は、リアルで猟師として銃を撃ってる自分たちが、ゲームとはいえ人を撃つのはちょっと……。とか言ってた人が、今回なんかもうキタの大地でソ連兵相手に無双やってそうな冷徹非情な狙撃手みたいになってるんですけど。殺意高すぎるんですけど。
現実の狙撃の手腕を使っての予測線を出さずに仕留める戦術は、当初はエムさんの十八番でしたけれど、ことガチの狙撃戦の力量はシャーリーがトップ持ってったんじゃないでしょうか、これ。近接での遭遇戦まで完璧にこなされると、もうぐうの音も出ないですよ。つええしかっこええしー。
前半MVPはこの人だったなあ。

今回のゲームは時間の経過によってフィールドが狭くなっていく仕様なのですが、これって戦術の自由度が失われていくだけに、ちょと窮屈な印象なんですよね。むりやり、戦闘距離を縮められていくというのは、ケースによっては無理やりの力押しを強いられることになりますし。
まあ第二回はその戦術の自由度によって優勝をかっさらわれたようなものなので、そのへんも考慮したのでしょうけれど、今回のスポンサーは第一回の小説家先生だからなあ。
女子高生チームたちとの戦いに馳せるレンの想いからすると、特例ルールとかけっこう無粋ですしねえ。でも、あれって味方撃ちも可能な基本ルールからすると、最初から裏切らなかったりダブルスパイ、という役割も演じられるわけで、決してスポンサーの思惑通りに進むとは思えないぞ。

シリーズ感想