デート・ア・ライブ (14) 六喰プラネット (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ 14.六喰プラネット】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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新しい年を迎えた一月。精霊たちとの賑やかな初詣。新学期が始まった来禅高校。高校生、五河士道にとって当たり前の平穏な日常は、宇宙から飛来した隕石によってまたも壊される。「―私たちも初めて確認する精霊よ」宇宙に漂う第10の精霊、星宮六喰の手によって―。地球から宇宙への通信映像によって会話を試みる士道だが…。『うぬの偽善に巻き込まれるのは迷惑じゃ。二度とむくの前に現れるでない』これまでにない強い拒絶を受けてしまう。心に鍵を掛けて、感情を閉ざした精霊の内なる想いを引き出すため、デートして、デレさせろ!?
これねえ、確かに六喰の言う通り、精霊を必ず封印する必要があるのか、と思う場面はあったんですよね。特にDEMと激しく対立して十香たちに直接危害が及ばされることが多くなった頃から。元々敵対していて力を封印しないと危なかったり、能力が暴走しかけていたり、と封印が必要と思われるケースは当初こそ多かったものの、最近だと協力的で能力もちゃんと制御出来ている精霊も居たにも関わらず、精霊としての力を封印してしまって、戦力を減らしてしまって結果的にDEMに攻められてピンチに陥る場合がありましたからね。
士道が精霊全員の能力を封印する、という事実がおそらく物語の鍵になっていて、それを促している裏の意思みたいなものもあるのだけれど、こと士道に関しては特に疑問も覚えず精霊から能力を封印して普通の女の子に戻す、ということを正しいことと信じて動いてましたからね。まあ、それがアスタリスクの方針でもあったのですけれど。でも、天使の能力の限定解除しか出来ずに危ない目に合うことがある度に、彼女たち自身が身を守る術を無くしている、というのは本末転倒じゃないか、と思うこともしばしばありましたから、六喰の指摘に士道がかなり動揺したのって、実は彼も薄々そう考えていたのか、と逆に安心したくらいなんですよね。
精霊の子たちは、納得して能力を封印して貰っているので今更どうこう言わないでしょうけれど、それは士道が彼女たちに対して責任がある、ということですからね。彼にちゃんとそこらへんの自覚があって良かった。
そして、六喰については精霊の力を封印する、士道らしい理由がちゃんと見つけられているので、これはこれで良し。まあぶっちゃけ、DEMなんとかして安全確保してからゆっくり精霊に取り組めば、と思わないでもないのだけれど。
しかし、あとがきで作者さんも自身で触れていますけれど、今回の六喰は時崎狂三並に読み方がアレですねえ。さすがに、狂三のそれには敵いませんけれど。ってか、やっぱり狂三はインパクト強すぎる。

と、話が進行している一方で、初詣に童話世界に取り込まれ、と振袖姿にお伽話のキャラクターの衣装に、とヒロイン衆のコスプレ大会が何気に大盛り上がりで、いつの間にか彼女たちの横の繋がりも広がっていて、日常パートも普通に賑やかにしているだけで楽しいなあ。
新加入の二亜は今までに居なかったお姉さんタイプなだけに、色々と頼りになる。真面目な話って、琴里ぐらいしかちゃんと出来なかったしねえ。みんなにちゃんと気配りしながら、雰囲気を盛り上げつつ、シリアスな局面でも冷静な意見を言ってくれる、とどんだけ便利なんだ、二亜ねえちゃん。
これで、とりあえず1から10までの精霊が出揃ったわけで、六喰がファントムを除いた最後の精霊になるんだろうか。
あと、たまちゃん先生誰かなんとかしてやってくれ。士道たちのとばっちりを受けてどんどん闇が深くなってるんだがw

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