【キズナイーバー】 ★★★★

後半突入時のキズナシステムが暴走して人間関係が崩壊、そこから夏休み終了と同時にキズナシステムが解除されて「繋がり」を失ったところからもう一度ニコが率先して関係を立て直していく所、そして過去のキズナ実験がもたらした悲劇が勝平の過去とともに明らかになり……というあたりが凄まじい盛り上がりで、いやもう本当に面白かったのですが、肝心のオチとも言うべきクライマックスがちょっと弱い感じだったんですよね。
園崎法子があれだけキズナシステムに執着する理由はわかり、それに対して勝平が解放に向かう下りは方向としては間違っていないのでしょうけれど、物語の力強さがどうしても物足りなかった。これは、勝平を後押しすべきこれまで構築された他の6人との関係の熟成が、足りなかったせいなのでしょう。もっと言うと、ひとりひとりの掘り下げがどうしても足りてなかった。唯一、牧穂乃香に関しては彼女の問題をこれでもかと掘り下げただけあってパワーがあったんだけれど、彼女に寄り添う由多くんにしても、千鳥、天河、ニコの一方通行な想いにしても、日染くんの得意なキャラの立脚点にしても、絶対的に足りなかったんですよね。
これはもう、単純に12話構成では容量が足りなかったのが原因なんでしょう。明らかに、掘り下げたら金脈が走っている感触はほとばしっていたのですから、やれば叶った。
途中までの面白さは、本当に極まっていたのでそれだけにクライマックスにあがった期待値まで届かなかったのは勿体無かった。

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アニプレックス 2016-07-06

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【三者三葉】 ★★★☆

既に連載開始から13年が経過しているという、何気にアニメとしては後発ながら日常四コマ漫画としてはかなりの古参にあたる作品なだけに、安定感はすごかったなあ、と。
加えて、それぞれ登場人物がキャラのテンプレから一捻りしてるんですよね。例えば、小田切双葉が超大食いキャラでありつつ、食べる一方じゃなく作る方の料理も得意だったり。場を引っ掻き回してキャラを混乱に陥れて迷惑を振りまくタイプの園部さんだけれど、実はまわりまわって酷い目にあうオチ担当だったり。
ベタなネタも多いのだけれど、アニメで見ている分にはそれを上手いこと「いつものノリ」で昇華出来てたなあ、と安定した上手い作りでありました。


【ハイスクール・フリート】
これなー。うーん、実のところわりと一貫して最後まで楽しかったんですよね。でも、明らかに脚本失敗してるだろう、という展開でもあり、拘りが見える描写とそれはあまりにも無神経だろうという描写が混在してたり、迷走が伺える作品でした。
ネタ的にも設定的にもキャラ的にも面白くなる要素は満載されていただけに、素材を生かし切れずに分かりやすく台無しにしていくあたりは、まあ盛大な失敗だったんじゃないかと。それでも面白かったのは素材の良さと、所々の拘りの描写や設定の映えでしたか。
あと、やはり軍艦モノは扱いが難しいんだなあ、と。個人や小さなチーム単位となる空や陸ものと違って、海は軍艦一隻分でまず1クラス分の人数となり、一隻の船の中での物語の進行が主となってしまうので、どうしても戦闘となると単艦同士の決闘みたいなのになってしまいますし。
陽炎型なのにどんどん魔改造されて変なのになってく晴風はちょっと楽しかったよ、うん(笑

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【Re:ゼロから始める異世界生活】
三章の最初の方はスバルの歴史の中でも黒塗りにしてしまいたいほど彼個人があかんくなってる展開なだけに、痛いししんどい。わかってはいたけれど、きついなあ。これが最初の山とも言えますし。
本作は下げて下げて、上がるか、と思ったらまだ底があり、底かと思ったらさらに下があり、という落とし方の質量に容赦呵責がないのが実に厳しい。その分、上がる時の反発力の蓄積たるや尋常ならざるものになっていて、その痛快感たるやそれこそべらぼうなことになるのですけれど。そこまでがひたすらに長いんだよなあ。

王選メンバー勢揃い。てなもんで、最初の登場のやり取りを見ているとクルシュ様がポンコツに見える不思議w
ユリウス、初登場時は本当に心証最悪だったんだけれど、アニメで見るとそうでもない、というかこれはスバルの方が明らかにひどくて、ユリウス大人の対応してるよなあ、と実感してしまった。
これだけ険悪な関係なのに、のちのち変わっていくんだから面白いよなあ。

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