この素晴らしい世界に祝福を! (9) 紅の宿命 (角川スニーカー文庫)

【この素晴らしい世界に祝福を! 9.紅の宿命】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫

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「その者こそは私が求め続けていた宿命のライバルでしょう!」魔王軍幹部の一人、邪神ウォルバクの手により、王都が危機に陥っている―そんな知らせを耳にしためぐみんは、イヤがるカズマを引き連れて、戦いの最前線となっている王都付近の砦へと向かう。そこで判明したのは、邪神ウォルバクも爆裂魔法の使い手であるという事実で―。再び狙われるちょむすけ、めぐみんを襲う過去の因縁、最強の爆裂魔法と爆裂魔法が今、交差する!
初っ端から飛ばすなあ、ダクネスさんも。でも、最近のダクネスさんは自分から突貫するMと、恥じらいと、観念してのまな板の鯉を見事に瞬間瞬間に使い分けるので、実にそそられるエロヒロインになってるんですよねえ。ただただドMなだけだったらドン引きされるだけなのだけれど、緩急を覚えたというか釣り針に食いつかせる動きの妙を獲得したというか、天然で抜き差しならないところに引き込む魔性を徐々に得てきたような気がする。それを台無しにしてしまうへたれさも、ララティーナ様は脱却できないところなのだけれど。
対して、その手のヘタレさも、天然という制御のきかない能力に頼らず、敢えて自覚的に魔性を操りだしたのが最近のめぐみんなんですよね。
もうこのめぐみんをロリっ子とは呼べないだろう。それくらい、成熟した女性としての色気を醸しだすようになってきた。ダクネスが緩急とすれば、めぐみんのそれは侵食であると言えよう。退くことなくジワリジワリと際限なく押し出してくる。いつの間にか逃げ場がなくなり、気がつけばベッドの端に追い詰められている始末。
これだけ攻め押されながら、このめぐみんを「キープ」に留めようとするカズマの鬼畜さはもはや尊敬に値するんじゃなかろうかw
いやキープとか言ったら失礼だけれどさ、カズマの場合肝心なときにヘタレてるというよりも、逸って手を出してめぐみん一人にのめり込んでしまうギリギリのタイミングをうまいこと見極めて綱渡りしている感触なんですよね。逃げるんじゃなくて、ギリギリまでペロペロなめまわして堪能しておきながら引き返せない一線手前で引き返して、美味しい想いはしたけれど責任はまだ取らなくていいくらいは楽しんだよ、みたいな感じで。
鬼畜! 鬼畜!!
まあこの男の場合、一線を超えてしまっても、それはそれこれはこれ、で引き返せないはずのところからひょいひょい引き返してきて、ダクネス沼にも飛び込んでいきそうだけれど。
ああ、なんて鬼畜!!

ウォルバク戦は、思ったよりも盛り上がらなかったかなあ。外伝での彼女とめぐみんたちとの因縁を本編でも掘り下げていればよかったのだけれど、わりとあっさりと決着がついてしまった上に、ウォルバクサイドからのめぐみんたちへの思い入れ、みたいなものを彼女の声として直接的に聞けなかったせいもあるんだろう。
むしろ、アクアとの女神間低劣度紛争ならぬ低レベル紛争の方がバシバシ火花が飛び散りつつ、しょうもない張り合いになってて盛り上がっていた気が……。相変わらずアクアのあの水の女神関係ない意味不明スキルの効用はなんなんでしょうね。いつから土木の神様になってた。いや、役に立ってるんだけどね、情勢を一変させるキーキャラクターだったんですけどね、毎度おなじみアクアさんぇ、になってるあたり、さすがアクアですね。
しかし、何気にやっぱり紅魔族の切り札であるテレポートって、ガチで切り札なんじゃないだろうか。紅魔族の村の決戦でのテレポート無双は色んな意味で酷かったけれど、ガチの戦術としても火力と組み合わせたらとんでもない事になるもんねえ。
ところで、今回ダクネスはカズマにパンツ脱がしてもらってた以外に何かしてたっけ? と思ってしまうのはこれも毎度のことなのかw

さあ、次回は人気投票でもがっちりベスト3に入ってきた我らが妹アイリス再びでありますよー。

シリーズ感想