おおっ、片桐さんが、片桐さんが家康相手に強気に押し切った!!
いつも胃を抑えて右往左往していた片桐さんがですよ、上杉征伐に秀頼公の名前を利用するのは罷りなりませぬ! と家康の要請を一喝して拒絶。すごい!!
あとで陰に隠れて胃薬大量に飲みまくってましたけれど、根性見せましたよ。
なんでここに来て、と思う所なんですけれど、その伏線は治部殿から秀頼公に送られた桃の木を、枯れかけてしまったので移植するシーンで垣間見えてたんですよね。
あそこで、桃の木を抜こうとしてすっ転んでしまった片桐さんに、秀頼がコロコロと笑い転げたのに、片桐さん満面の笑みを浮かべながらおどけて格好つけて「ほっ、大丈夫ですっ」なんて言ってるわけですよ。
秀頼、茶々母子に対して見せるあの慈愛の表情。かつて片桐さん、元浅井家臣として茶々様には一方ならぬ思いがある、と語られていましたけれど、そうか……片桐且元の忠義はこの母子のために捧げられるのか。
茶々と秀頼のためだからこそ、家康相手にも引かなかった、と思えばこれからのち殆どたった一人で豊臣家を支え続ける片桐さんの、その思いの強さがかいま見えるようじゃあありませんか。

初っ端から石田治部殿の語る源次郎の正妻・お春の黒歴史に吹き出し、石田様の屋敷に行っていた、と語るや動揺しまくって障子の紙を突き破って行ってしまったお春の行状にひっくりカエルや、なんちゅうかなんちゅうか。
この正妻さまもまたどえらい人のようで。今後、とんでもないトラブルを起こしてしまうんでしょうか。

一方、きりちゃんは北政所さまが僧籍に入るのをきっかけに退職して、今度は細川屋敷に務めることに。またしても率先して死地に赴くきりちゃん。どうしてそう危ないところ危ないところに突入するのか。でも当人も不穏どんとこい、な物言いなんですよね。危機に巻き込まれるたびに源次郎から心配され、何だかんだと役に立って、上田に居た頃よりも徐々に距離も近づいている気がするから、なんでしょうか。きりちゃん、徐々に良い関係になってるのかもしれないけれど、その徐々に……がガチに十年単位なのはジョジョすぎやしませんか? もう結構な歳ですよね、あーたもw

でも、早速7将の石田襲撃事件では役に立って細川屋敷から先んじて襲撃の情報をもたらしてくれるあたり、ほんと役に立ってるんですよね。源次郎もついに、「たまに!」ですけれど、役に立ってると認めてくれましたし。

しかし、石田治部を誅してくれるわ、と盛り上がってる7将ですけれど、一人清正だけテンション低いんですよね。かと言って乗り気ではない、というわけでもなく、ドロっとしたものを抱えているような雰囲気で。

治部殿は源次郎からの情報を得るやさっさと屋敷を退去。この時、徳川家康のもとに逃げ込む、という話はこの真田丸では俗説として完全に排除して、今通説となっている伏見城の治部少輔丸に立てこもる、という話に則ったのですな。残された屋敷の方は、源次郎から助けを求められた信幸兄様が配下を連れて駈けつけてくれて、資料の取りまとめと襲来した七将の対応にあたることに。
ここでの真田兄弟の堂々とした振る舞いがまたすごいのよねえ。いや、なんでわざわざ将棋盤挟んで将棋をせずに崩し将棋してるのか、と笑うところなんでしょうけれど、強面どもががなりたてながら迫ってくるのに一切動じず、逆にやるなら真田家との大名同士の合戦となるがよろしいか、と逆に脅し返すほどの貫禄をみせるわけで。兄ちゃん、すげえカッコいいし、真田兄弟此処にあり、というのを見せつけてくれる二人の良シーンだったんですよね。もうすぐ一緒に居られなくなるせいか、ここにきて兄弟セットの良いシーンを惜しみなく出してくるなあ。

ここで、今はまだ黒田家に仕えている後藤又兵衛が初登場。後藤又兵衛、演じるの哀川の兄貴なのかー。いや、最初は見てわからんかった。

事態収拾のために茶々さまに助けを求めた源次郎だけれど、これまで源次郎の頼みならいいですよー、と大概何でもOKしてくれていた茶々さまが、今回に関してはきっぱりと断るんですよね。もう考え方が一人の女としてではなく、秀頼の母として秀頼にとって良いか悪いか、が基準となってきてるんですなあ。
そのあと、源次郎は大谷刑部に知恵を借り、家康に直接仲裁を求めることに。しかし、のらりくらりと言質を与えぬまま、治部殿には政治の表舞台から退いてもらうことで事態を収拾することに。
ここで七将を処分してしまうのも手ですが、と言っちゃう本多佐渡が実にサドい(笑

公式に蟄居が決まり、これまで豊臣家のために尽くしてきた自分がどうしてこんな目に、とついに涙を見せる石田治部。泣いちゃった、泣いちゃったよ治部殿。なーかしたなーかした。
悔しかろうのう。
ここで源次郎に頼み込んで会いたいと申し出た相手が、まさかの加藤清正。虎之助と会いたい、とあの治部殿が自分から……。
そして、虎之助に何事か耳元で囁く治部殿……。
まさか、ここで……このタイミングで清正に秀吉からの呪いを送り渡すのか治部殿!
これは、もしかして加藤清正最期の戦い、があるんだろうか。

そして、蟄居先である居城佐和山城に去りながら、源次郎に迎えて一言。

「今生の別れである!!」

なんかもう、この段階で治部殿、死を覚悟してるみたいじゃないですか。



残された源次郎は、家康から勧誘を受けるも、これをきっぱりと拒絶。やんわりと、じゃなくてお前のところなんか絶対行かん! とばかりの拒絶です。これは家康も面白くないわなあ。


そして一年後、上杉に謀反の疑いがかかり、上洛しての弁明を促したところ、返ってきたのがめちゃくちゃ長い、そりゃもうわらっちゃうくらい長い紙にびっしりと書かれた反論文。世に言う「直江状」である。
いや、この紙特注だろう、わざわざ直江状のために作らせたんですか、直江さんww
この煽りに煽りまくる内容の文章を、これまた感情を逆なでするような口調で読み語る直江兼続がまた最高でな。これ、直江さんの最大の見せ場だよなあ。これは怒る、どれだけ温厚でもとさかくる。そして、先にこれ読んでウケまくってる景勝さまが……w

というわけで、怒りまくった家康公。軍を招集し、ついでに茶々さまをダマクラカシて豊臣の軍旗を手に入れ、徳川軍としてではなく豊臣家の軍勢として会津に進発する。

一方、上田では上杉から参戦を促された昌幸パパが、徳川に相対するべく立ち上がる。そして、同調する源次郎に、信幸兄ちゃんもこの段階では父親の側に付くつもりだったのか。
またぞろ、乱世が来るぞと盛り上がってる父上に対して、源次郎は兄に対して父上の思うとおりにはならないでしょう、と断じてしまう。豊臣の世は、なお続いて安定するでしょう、と。
でも、それもまた豊臣家という狭い視野の中での想定であって、願望にすぎないんですよね。都会に出て視野が広がったかのようだった源次郎の大坂編ですけれど、まわりまわって今度は源次郎もまた過ぎ去ってしまった豊臣の天下という過去に置き去りにされてしまったかのようじゃあないですか。

そして、空になった大坂で集う宇喜多中納言、小早川秀秋、片桐長束の奉行衆。そして、奥の間に控えるわ石田治部三成。
ついに天下分け目の大戦、関ヶ原合戦開幕である。