この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続・この素晴らしい世界に爆焔を! 我ら、めぐみん盗賊団 (角川スニーカー文庫)

【この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続・この素晴らしい世界に爆焔を! 我ら、めぐみん盗賊団】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫

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「盗賊職求む。正義のためなら犯罪行為も辞さない、やる気のある方限定」
エリス感謝祭で出会った銀髪盗賊団に憧れ、彼らを(勝手に)お手伝いするべく盗賊団を結成しためぐみん。肝心の団員は、万年ぼっちのゆんゆん、世間知らずの王女アイリス、アクシズ教プリーストのセシリーと問題児ばかり…。それでもめげずに、悪徳貴族を懲らしめるため盗賊活動に精を出すが!?めぐみんキャラクター人気投票1位記念企画、待望の書籍化!
いやいやいや、ゆんゆんにアイリスにクリスってみんな作中ではかなり常識人サイドですよ? セシリーさんはともかくとして。セシリーもアクア枠だと考えたらだいぶマシなんですけどね。アレと比べると断然マシなんですけどね!!
ただわりとめぐみんも彼女主役だと大人しめなんですよね。めぐみんやダクネスが暴走してしまうのって、カズマにあらかたぶん投げられるから、という気がしないでもない。いや、気のせいか。
それでも、自分がリーダーとして周りを引っ張っていくとなると相応に苦労が降り掛かってくるわけで、その周りのメンバーがやたらと問題を引き起こす人材だったりすると、加速度的に責任者への面倒が増えていくわけだ。
その苦労を、めぐみんもこうして実感するわけですね。意外と想定外に弱い、というよりもキャパオーバーするととたんにビビリはじめてしまうめぐみん、そこらへんはヒロインとしての愛嬌にも繋がってるんですよね。アクアはそのへん、一切後ろを顧みないから完全にヒロインとして埒外になってしまってるしw
しかし、めぐみんが主人公だと余計にカズマへの好き好きがあからさまというか、隠しておらず堂々としている分、カズマ側から見ているよりも彼女の本気度、ベタ惚れ度が明確になってゆんゆんやクリスが臆するのも無理ないや。恋に恋するお年頃な少女たちの中においては、めぐみんの「大人の女」の意気というのは格の差としてぶちまけられてしまっているので、めぐみんが一番偉い顔してるのに違和感がないww
そして、何故かダントツで面白枠へと突き進んでるクリスさん。カズマもクリスも世界最高レベルの運の持ち主なんだろうだけれど、この場合運のよさって字面通りに理解していいんだろうか。クリス自身も首を傾げている通り、ふたりともやたらとピンポイントでえらい目に遭うポディションを自分で踏み抜いている感アリなんですよね。運がいいってなんだろう?
ただ、クリスもそろそろ常識人枠としてのボロがちらほらと剥がれ落ちてきているような。いい具合にポンコツヒロインになってきましたよ? 喋れば喋るほど残念なところが見えてきてしまっている。
バニルたちのこと、本気で気がついてないのか?
ところでこのさり気なく作中世界最強の実力と権力と火力と規模を持った非合法になんでもやってしまえる組織、後始末どうするんですか?
やろうと思えばとっととこの連合盗賊団で魔王軍吹きとばせそうなんですが。ってか、盗賊団ってどういう意味でしたっけ!?

誤解、というか勘違いをダラダラ引っ張らないというのも、暁さんの特徴なんですかねえ。勿体つけずにサクッと変に絡んでしまった糸を解いてしまいながら、その解いた状況を新たなコメディの場へと転換していく。この鮮やかな手際はお見事の一言。コメディ、或いはギャグのネタの最近のキレキレっぷりも去ることながら、この淀みのない話の転がし方もまた作者の大きな武器なんだよなあ、というのを改めて認識した次第。
それにしても、やっぱりクリスには癒やされますなあ。さすが、我が心のメインヒロインw
あと、ダストの正体ネタこっちにぶっ込んできたんですねえ。本編じゃないけれど、一応伏線になるんだろうか。

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