昨日、abemaTVで放映していたので初視聴。いや、劇場版視てなかったんですよ。見よう見ようと思っているうちに何年も経ってしまっていたのでした。
その間、ネタバレを避け続けることが出来たのは僥倖というものなのでしょう。あの決定的とも言えるケリがついた話を、どう新編してみせるのか全くまっさらな状態で見ることが出来ましたし。
いやまったく、すげえやりかたであのテレビのエンディングをケリつけなおしてみせたもんである。
紛うことなき「愛の物語」でありました。愛が重たい。
正直、安らかに運命を受け入れたとしても劇的で感動的な傑作になったと思うんだけれど、敢えて「叛逆の物語」とタイトルを刻んだ意味を、あのどんでん返しによって思い知らされました。
すげえわ。
愛すればこそ殺し合う「殺し愛」とも言うべき観念を多くの作品で躍動させた虚淵玄らしい、当初の予定とは違う結末だったらしいけれど、リクエストに対してこういう形で応えるのって、らしいなあって思うんですよ。
どれだけ他者からどう思われても否定されても、これがほむらちゃんの最愛であり幸せであり救いだったんでしょうなあ。
テレビの頃と違って、すんげえ強キャラになっていたのがさやかでありました。見違えたというか何というか。あれだと、円環の理という概念における執行者とか守護者みたいなもんですよね。
さやかやなぎさの存在を見てると、円環の理って思ってたより融通のきくシステム……いや、想像していたみたいな限定された機能に限らないあれこれ自由がきく拡張領域がある概念なんだろうか。
北欧神話のヴァルハラの館のような、Fate世界における座のような。興味は尽きない。
なんにせよ、オクタヴィア降臨には興奮した。あれ、よくみると杏子の槍持ってるんですよねえ。ベベの正体とその活躍を見ても、絶望の象徴があのような反転した形で現れるとやっぱりテンションあがりますわ。テレビ放映での絶望を思い出せば思い出すほど、余計に沁みるんじゃなかろうか。実に心憎い演出である。
決してテレビシリーズの余録ではない、まさに新編と呼ぶに相応しい文句なしに面白く、魅了させられた傑作でした。すごかった、うん。
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Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
強キャラシーンといえば、ほむらにリボンを引っ掛けて時止めを回避したベテラン魔法少女の貫禄を発揮したマミさんですが、これはむしろスペック的に互角に戦えるほむらの方が凄いなと思いました。マミは魔法少女としては才能もスペックも優秀な設定ですが、ほむらは魔法少女としての才能は並の時止め一点特化ですから、むしろなんでやりあえてんだとｗ