サブタイトル、時々出て来る「サンサ」や「ワム」などは固有名詞だっただけに理解できたのだけれど、他に関しては謎のままだなあ。最後までには明かされるのだろうか。

徭沙羅花とデート。デートである、実質。夏目さんが不満そうだったけれど、実際に何やってたかを知ったらと思うと……。
まあそれはさておき、「くり」で全部台無しであるw
あのTシャツを来て許されるのって、イチローくらいなんじゃなかろうか。とりあえず、家族は止めろ。実家帰っても誰もその服に言及しないという時点で家庭環境が伺えてしまう。というか、未だに彼女が優秀な外交交渉官というのが理解しがたいのだけれど。衣服などのセンスも結構重要なスキルなんじゃないのかな。
ともあれ、だ。沙羅花が何を伝えたかったか、というのは何となくだけれどわかった。急激な変化や発展は確かに素晴らしいものだけれど、その大波によって押し流されてしまうものもある。それが、外からもたらされたものならば尚更、大事なモノも失ってしまうのではないか、と。変化とは、自分たちの力で徐々に積み上げていってこそ自然の形になるんじゃないか、というようなことなのかしら。
ただ、多くの変化は外部からもたらされて怒涛のようにすべてを押し流していくものだし、日本も世界もそうやってここまで辿り着いてきたわけだ。既存のものを大事にすることは確かに大事だけれど、それは変化を押しとどめてするものではなくて、変化の中で保っていったり変化に応じる形で残していくものなんじゃなかろうか。
伝統文化と呼ばれるものの多くは、そうやって生き残り、継承されてきたんじゃなかろうか。
その意味では、沙羅花の考えは感傷にすぎる。
一方で、その危惧も理解できないではないんですよね。この変化は黒船来航どころじゃない、人類社会を見たことのない領域へと強制的に連れ去ってしまうだけの変化どころじゃない、進化となっていくのでしょう。
そうしたなかで、人間という生物の精神構造すら変容していくのかもしれない。今まで美しいと思ってきたものに何も感じない、幸福という概念からして、既存のものと変わっていってしまうのではないか、という人類が未知の方向に進んでいくんじゃないか、という恐れにも似た感覚は理解できる。果たして、その先に人類の幸福は存在するのか。
それに、ワムのときはエネルギーに関するものだったから気にならなかったけれど、サンサに関しては人類の活動の在り方から「効率化」するものなんですよね。ザシュニナがもたらそうとしているものは、凄まじいまでに効率的すぎる、という考え方も出来る。
もしそのまま効率化が進んでいけば、人間の文化的側面や、感情や情緒という精神活動に関するものまで、どう扱われるかわからない、という危険性も感じなくはないのである。

一方で、本来感情や文化という側面を理解も認識もせず、持ち得なかったザシュニナが、それを獲得し蓄積し取り込みつつあるのもまた事実の一つである。ザシュニナ自身もまた、人類と接触することで交渉することで、同じように大きな変化を迎えているんですね。これが果たして、どのような影響をもたらすのか。
なんか、むしろ何の感情も持ち得なかった最初の頃よりも、ザシュニナ胡散臭くなってきている気がしないでもない。

あと、報道。その姿勢は大変納得できるものなんだが、だからと言ってあの世界同時配信番組たるザシュニナインタビュー……事前の説明が不足しすぎてるでしょう。あんなん、アニメで「ポケモンフラッシュ」に注意して視聴してください、というテロップが流れるようなもんじゃない。ちゃんと、これを視聴することによって何が起こり、どうなるのか。それを説明した上で放送しなかったらそれはアウトじゃないのかしら。
まあいずれにしても、ネットへの拡散などでふいに眼にしてしまう機会がいくらでもある以上、一端放映してしまったらそれで最後ではあるのだけれど。

それにしても、本作の総理大臣は大人物すぎて、むしろ政治家らしくないよなあ。

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アニプレックス 2017-07-26

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