異世界修学旅行 5 (ガガガ文庫)

【異世界修学旅行 5】 岡本タクヤ/しらび ガガガ文庫

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異世界だよ全員集合!大運動会はじまるよ!

修学旅行の最中、突如中世ファンタジー風異世界に飛ばされた沢木浩介たち二年一組の一行は、王女プリシラとともに、異世界での修学旅行を続けながらクラスメートを捜し続けていた。
エルフの住まう島をあとにした彼らの次なる目的地は、オーク、コボルト、フェアリーといった三種族の縄張りに取り囲まれた城壁都市。三種族との共生関係によって長らく繁栄してきた都市だったが、どうも様子がおかしい。三種族は千年にわたる約定を破り、城壁都市を見捨て、北方で暗躍する新勢力につくというのだ。
案の定、その影で暗躍していたのは、浩介たちのクラスメートを中心とした生徒会だった。城壁都市の危機に、プリシラの下した決断は――。

「異世界大運動会を開催するぞよ!」

城壁都市の未来をかけて、プリシラ監督率いる二年一組VSオーク、コボルト、フェアリー連合軍による大運動会が開催されることに!
騎馬戦、棒倒し、パン食い競争――。お馴染みの競技も異世界ではどこか違って!? さらにはよく修学旅行で観戦される、あのスポーツも!

異世界で奮闘しまくる修学旅行生たちの異文化コミュニケーションコメディ、第五弾!
チョーっと待ったーーー!! ラストでプリシラがひっくり返った件についてはこっちも目玉が飛び出すかと思ったわっ!! なんかもう、もろもろの話全部頭から吹き飛んだ!!
いやね、今回は沢木くん、珍しく……と言ってしまうとアレなんだけれど、ただのツッコミ役でも潤滑油でもなく、運動会での主役となるべく他の連中よりも一生懸命頑張って汗を流して、証を立てて見せたじゃないですか。男を見せたじゃないですか。スポーツイベントで普段よりも頑張ってみせたらちょっと主役っぽく見える、という何気に学園モノとしてあるあるネタを漏れなくぶち込んで見せてくれたわけで、モブの鑑みたいな浩介を今回敢えてなんでこんなに主役にしてるのかなあ、とは不思議には思ったんですよね。いやでも普通に考えて主人公を主役っぽく扱うになんの不思議があるものか、という常識が後押ししてまあいいか、とスルーするつもりだったのですが、ラストのラストで沢木浩介というこの主人公に対する認識、イメージ、キャラクター、存在意義を完全にひっくり返してぶん投げる話が出てきてしまって、つまるところこれだけの大インパクトに沢木浩介という存在がゲシュタルト崩壊しないだけの補強策だったんか、と考えるといささかなりとも納得できてしまった。一貫して徹底してモブっぽいままだったら、プリシラ以下憤死していたかもしれん。まあまあ今回頑張ったなあ、という賞賛があったからこそ、白目をむいてグギギギと泡を吹くだけで済んだというべきかなんというか……。

このやろう、まじか……。

あれ、じゃあ綾ちゃんの浩介に対するあの親しいながらも微妙に素っ気ないような態度って色々綾ちゃん的にも思うところあって、というものなんだろうか。単に素、という可能性も多分にあるのだけれど。
いやでもこれ、プリシラ的にはプギャーーってなもんで、以後の浩介の扱いがどうなるのかが非常に興味深い。これまでプリシラが与えていた浩介への評価からすると、プリシラの人物鑑定眼を根底からひっくり返すような新事実でしたもんねえ。プリシラ・アイデンティティが崩壊しかねんw

ところで、これまでは仮にも修学旅行っぽいイベントと考えられなくもなかったけれど、今回に関してはどう見ても運動会ですよね。球技大会ですよね。学外対抗戦ですよねw
そして、相変わらずハイ・ファンタジー宝田が狙ったかのように馬に乗って登場してくる。そして、登場する度に装備がレベルアップしてるんだが、いったいどこまで行くんだろう、この人。

シリーズ感想