この素晴らしい世界に祝福を!11 大魔法使いの妹 (角川スニーカー文庫)

【この素晴らしい世界に祝福を! 11.大魔法使いの妹】 暁なつめ三嶋くろね 角川スニーカー文庫

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無事アイリスの護衛任務をやり遂げたカズマは王宮で贅沢三昧の日々。見かねた王女の側近に追い出され、屋敷に戻ってみると、めぐみんの妹・こめっこが訪ねてきた。しばらく同居させることにしたカズマたちは、こめっこを冒険者ギルドへ。「姉ちゃんがこの街の冒険者はすごいんだって言ってたよ!」という無邪気な発言にのせられ、面倒なクエストを引き受けることに―。おだて上手な小悪魔がアクセル中を惑わす!?妹スペシャル!!
こらぁ! うちのアイリスになにしとんじゃこらぁ!
わりと影響を受けやすいアイリスだけれど、カズマのせいでガチでわりとダメな方に影響受けてしまっていて、これは確かに教育に悪いです。いや、コギャル化が悪いとは言いませんけれど、アイリスにはだめーー!!
ウェブ版でもこの王宮に居座って帰らないクズマさん編は好きだったのですけれど、書籍版ではその展開なかったんですよね。アイリスとの付き合いも長くなって今更もうないよなあ、と思ってたらこの段階で突っ込んでくるとは。もはやクレアたちもカズマのこと舐めちゃいないはずなのですが、それでも本気で居座りだしたら誰も太刀打ちできないというゴキブリのごとき質の悪さw しかもこのクズマさん、大貴族のコネと金という魔性の力まで持っているので何気に全方位にスキがない!
クズマさん、ほんとクズやってるときが一番輝いてるよ。キラキラ輝いてるよ!!

さて、クズマさんがアクセルの街に強制送還(記憶消去済み)されてから、久々にゆったりとアクセルの街でドタバタするわけですけれど、ここで輝くのがめぐみんなんですよね。もうなんか、正妻の貫禄が滲み出ているというか。まだ恋人関係には至っていないのですけれど、めぐみん自身カズマのこと好きと公言してますし、それでいて急かすでもなく焦るでもなく、ちょこちょこカズマを煽りつつもカズマに対しても周囲に対しても余裕たっぷりの態度なんですよねえ。それも慢心とかじゃなくて、あれは自信というべきなのか。
まだフラフラしまくってるカズマさん、もうクズマさんなんだけれど、そんなカズマの態度にも怒らないですし、けっこう掌の上的な扱いも垣間見えるんですよねえ。
今回、里の方から魔性の妹ことこめっこが遊びに来て、それこそカズマたちどころかアクセルの街全体を自在に弄ぶことになるのですが、めぐみんも十分魔性の女だよなあ。

あと、紅魔の里はガチで魔王軍に一度滅ぼされた方がいいと思います。と思ってたら、ガチで魔王の娘さんが襲来したようで。ってかあれ、襲撃とか襲来じゃなくて殴り込みなんじゃないだろうか。そりゃ、自分の部屋が恒常的に覗かれてたら、それも観光資源扱いされてたら、そりゃブチ切れますがな。
それ以外にも魔王城に対する嫌がらせがガチレベルで、ぶっちゃけもうこれ戦争するしかないよね、という代物で、カズマの言う通り魔王軍と人類との戦争の理由と原因と要因って、殆ど紅魔の里とアクシズ教徒じゃないのか、という疑念、マジで当たってるんじゃないだろうか。
今まで聞いた限りだと、なんかもう魔王軍の方ひどい目ばかりあってて同情するばかりだし、王家の方完全にとばっちりなんじゃなかろうか。

そして、安楽少女再び。パワーアップした安楽王女というモンスターとの討伐戦なんだけれど、相変わらずこれはクズを極めたクズマさんしか相手にできんわー。んでもって、もはや出てきただけで爆笑モノのアイテム「嘘をつくとチンチンなる嘘発見器鐘」。このアイテム出てくると、ほんともう掛け合いがヒドイことになって面白いのなんの。もう一巻に一回くらい持ちネタ扱いでこれ使ってくれてもいいんじゃないか、と思うくらい。

今回は原点回帰ということで、アクセルの街で色んなドタバタ劇を、という構成でしたけれど、最初の頃と違う部分も大いにあるわけで、仲間内の関係であったり(相変わらずな向きもありますが)、他の街の冒険者たちとの関係であったり、これだけ冒険者間で和気あいあいとしている作品も結構珍しい気も。ってか、みんなからララティーナ呼ばわりされてる時点でアレでしたけれど。
まあこれはこれで進展しているのかなあ、とニマニマしながら楽しませていただきました。やっぱりこのノリ大好きだなあ。

シリーズ感想