可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 2 (MF文庫J)

【可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 2】 花間燈/ sune MF文庫J

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Kindle B☆W

いつまでも変態が湧いてくるラブコメ。

パンツと共に部室の机に置かれていたラブレターの差出人を探っていくうちに、突如湧いてきたドS、ドM、腐女子……身近な人間が変態だらけであったことが発覚してしまったその日から、俺の平和な日常は一変した。……けれど俺はまだあきらめない! だって俺のシンデレラはまだどこかにいるはずだからっ! 今日もパンツを落としたシンデレラの正体を探して……え、ちょっと待って、まだ湧いてくるの? ロリっ子の恋愛相談に謎の生徒会副会長も参戦して、さらに毎日がヒートアップ! 新感覚の変態湧いてくる系ラブコメ、疾風怒濤の第二巻! 変態と恋愛って、字が似てるよね!
いや知らんがな!!
真面目な話、章タイトルにもあったけれど「妹さえ居ればいい」んじゃない? 正統派ヒロインとしての魅力は妹の瑞葉がダントツなんですよねえ。お互いシスコンブラコン気味で、ぶっちゃけラブラブですし。なんかもう、家の中でずっとイチャイチャしてるし。まあ、あくまで兄妹愛であって、兄のところに美人が訪問してきても嫉妬して邪魔してきたり、ということはしないんですけど、もっとヤキモチ焼いてくれてもいいのよ。まあ、瑞葉てToLOVEるの「みかん」みたいな感じの子なんで、妹の領分をパーフェクトに満たしているのでこれはこれで。
まあソレ以外の肝心のヒロイン衆ですけれど、結花にしても紗雪先輩にしてもわりと口ばっかりなところがあって、そこまで致命的な変態には見えないんですよねえ。小春、お前はダメだ。完全にアウト。ってかストーカーは犯罪であって性癖ではありません、多分。
でも、今回って主軸になっていたの鳳小春の本気の恋、なんですよねえ。主人公はそのサポート役で、真性ロリコンの翔馬との間を取り持つお話になっていて、その分小春の本音を間近で目の当たりにすることになるのだけれど、彼女は本気で恋をして本気で好きな人に突撃し、本気で勝ち取ろうとしている。常に全力を尽くしていて、それに慧輝が感化……は、特にされていないっぽいのだけれど、それでも彼なりの全力で彼女を応援するようになるのだ。ストーカーはアウト、と思いながらも。
そんな小春に比べると、結花にしても紗雪先輩にしても真緒にしても自分の性癖や趣向を盾にしてその影から様子を伺うばかりで、本気度が足りないとは言わないけれど覚悟が決まっていないのは確か。それが、いささか不満でもあったんですよね。彼女たちに向き合っていないという意味では慧輝も同様で、彼女たちが被って見せてくる変態性をそのまま受け取って、彼女たちが本性を敢えて見せてくるその真意に気付こうともせず、何故かシンデレラにばかりかまけてる。ぶっちゃけ、なんでそんなにただのパンツ添えのシンデレラにあれだけ傾倒できるのかよくわからないところがあるんですよね。一度だけ意味深な手紙を送ってきた謎の人物。それ以降ぷっつり音沙汰なくて、コンタクトもないというのに、そんなの気にしてるよりも周りの実在して自分にかまってくる女の子の方が気になるのが普通でしょうに。不思議なくらい目の前のものを気にしていないのがこの主人公なのである。
それでも、ラストに紗雪先輩がデートで本気見せてきて、ようやく慧輝の心にも本当の恋の火種が灯ってきたようですけれど。そうだよ、もっと女の子にドキドキしないとラブコメとしてはパワー半減なんだよ。変態でも構わない、と思うくらい相手の女の子たちにドキドキしてくれないと。
その意味では、ようやくスタートしたと言える本作。あ、匂いフェチの新キャラは完全に余分だったと思います。そんな周り道しているくらいなら、既存のヒロインもっと掘り下げたらいいのに。結花にしても南条真緒にしても今回殆ど出番なしだったじゃないですか。それでいいのか!?
とりあえず、この主人公の性癖はMじゃなくて明らかにS寄りなので、相性はやっぱり紗雪先輩なんだよなあ。彼女との間にはそれまでもドラマが詰まってるし。ただ、結花もあれ、ドSに見せかけて結構Mっぽいんだよなあ。

1巻感想