
【ストライク・ザ・ブラッド 17.折れた聖槍】 三雲岳斗/マニャ子 電撃文庫
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新学期を迎えた彩海学園。なんとか無事に進級した暁古城は、絃神市国の領主の仕事からも解放されて、めずらしく平穏な日々を過ごしていた。これまでずっと雪菜が表紙を飾り続けてきた本シリーズですけれど、今回の表紙絵、実は雪菜じゃなくて零菜だったりしませんよね? 微妙に幼い様子がにんともかんとも。
しかし絃神島に突如現れた未確認の魔獣との戦闘で、宮住琉威と天瀬優乃が重傷を負う。魔獣退治の専門家である太史局の妃崎霧葉は、琉威たちの敵討ちに燃える香菅谷雫梨に共闘を持ちかけるのだが……。
一方そのころ獅子王機関は日本政府の意向を受けて、第四真祖の新しい監視役の準備を始めていた。自分が解任されるかもしれないと聞かされて、動揺を隠しきれない雪菜。しかも、魔獣との戦いにより、雪霞狼が破壊されてしまい──。
そんな雪菜の前に現れたのは、彼女と瓜二つの容姿を持つ謎の少女だった──!
世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第十七弾!
TVシリーズの最後に「暁の帝国」というタイトルで放映された、未来から娘がやってきたぜ! という話のまさかの小説本編版である。元々短編が元ネタだったそうですし、雪霞狼のパワーアップの件を考えると本編でも必須の回だったのかもしれない。
大筋でアニメと話はおんなじなのだけれど、真雪霞狼の制作や当時アニメではまだ登場していなかった羽波 唯里や斐川 志緒、妃崎霧葉にカス子なんかもがっつり絡んでくるので、結構違うっちゃ違うのか。アニメ版はTVシリーズの最終回ということもあって、恋愛パートにある程度格好付ける形の展開にもなってましたからね。
アニメ版では雪菜との関係においてグズグズしてしまって、愛人枠の人に叱咤されてしまうのは古城くんの方でしたけれど、こっちだと元々面倒くさい性格な雪菜が、獅子王機関からの撤収指示の噂と雪霞狼の破損によってもうメンタルぐだぐだになってしまったところから、自分の古城くんに対する存在意義やら監視役ってつまりどういうことよ、という自己欺瞞から盛大に迷走しまくるわけで。いやー、この娘の面倒臭さって周りのヒロインの中でも図抜けたものがありますよなあ。その上、愛が激烈に重い。控えめに言っても重度のストーカーですし。雪菜制作の暁古城観察日記の凄まじさに、あの唯里ちゃんがドン引きしてましたからねw
娘である零菜の母親への評価も若干「うわぁ……」ってな感情が入り混じっているのも、まあわからないでもない。ただ、アニメ版だと零菜の雪菜への気持ちって、かなり反発が入っている様子であんまり仲よろしくないのかな、と心配になるくらい衝突が多いみたいな描写だったので、こっちだと喧嘩はしょっちゅうしてるようだけれど基本的にはちゃんと仲の良い母娘っぽい様子だったので、ひとまず安心した。まあ、零菜って雪菜よりもむしろ叔母さんの凪沙によく似た姦しいというか人懐っこい性格なので、あんまり暗い感情引きずらないっぽい子なんだけれど、何しろ雪菜の子なだけに一旦ネガティブ入ったら長い可能性もあるだけに、わりと雪菜とも拗れたら収拾つかなそうという印象もあるので、とりあえず仲は悪くないというのがわかって良かったよ、うん。
珍しく、古城くんの方から雪菜への一喝も入り、ってか監視役とか言って付きまとうくせにわりとフラフラっと離れて行きそうになる娘さんなだけに、古城くんとしても折に触れてつなぎとめたり引き止めたりちゃんと捕まえてるぞ、というわかりやすい証明をしないと行けないという点において、やっぱり大変なのよなあ、雪菜は。
その点、放って置いても勝手に向こうから入れ食いで堕ちてくれるチョロいさんのチョロさはやはり尋常でないのが伺えます、うん。わりとツンデレっぽくて似てるカス子ですけれど、この子はわりとまだ繊細なところがあるというか、餌は定期的にやっておかないと弱っていきそうな耐久性のなさも感じられるので、相応に気を使ってあげないと行けなさそうという点では普通の子なんですよねえ……。放置プレイどんとこいの煌坂と比べたらあかんでー。
でも、カス子がこんなにメイン食い込んでくるとは思わなかった。メインヒロインが雪菜と浅葱の二大巨頭で揺るぎないにしても、カス子で第二グループにはしっかり食い込んでるんじゃないだろうか。唯里があれでけっこうあやふやな立ち位置でまだ定まってないのと比べると、足元の確かさは顕著なんですよね。
ともあれ、暁の帝国編が一冊分にしっかりと練り上げられていて、大変面白かったです。そういえば、何気に今回実働部隊引き連れて一番駆け回ってたの妃崎霧葉だったなあ。登場した時は黒幕みたいなミステリアスな雰囲気ガンガンに出していた彼女だけれど、段々と火消し役というか便利にあっちこっち引っ張りまわされる、苦労させられるポディションになってきてしまっている気がする。いい具合に実力もあって使い減りしないだけに使いやすいんだろうけれど、矢瀬っち並の酷使組にスライドしてきたぞw
シリーズ感想










































































































































































































































































































































































































































































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で、雪菜…。重すぎる…。零菜の性格って多分に「母親を反面教師」にして「凪沙おばさん」のフォローとかあって形成された気がしますな。
で、雪菜さん…。SAOのアスナさんと言い、年上年下問わず「ヘヴィなヤンデレ要素有りの出来る女の子」が受けるのであろうかとも思えますね。で、カス子さんも嫁軍団入りしそうですなぁ。なにげにあの耐久力の高さが…。まあ、雪菜に手を出している時点で今更だし…。餌はきちんとあげるでしょう…。何せあの牙城の息子だから…。深森さんもヤンデレ要素は結構持っている筈だし。そこら辺の加減を幼い頃から見ているだろうし…。それでもお仕置きされている所を見て「身の安全の為に小まめな餌やりは必須」であると魂に刻まれていそうだし。
で、某議員ですが「緋稻」さんが「殺る気」に満ちていたからでは無かろうかという気がする。あの人も胸は結構慎ましい気が…。で、リサーチしてみたら古城が持っていたある雑誌が基樹提供と知ってとかあったりして。今頃基樹さん機嫌直して貰うので大変だったりして。
次は遠征編なんでしょうが…。嫁軍団も招いていそうですな。あの王女様。
「招かなくても勝手に来てしまいますから…。最初から招いておいた方が問題が少なくなりますし…。後宮内のの序列問題とかもありますし…」とか言いつつ。
「たまには自分の家で羽目を外したいとも思いますしね」という侍従とか護衛が胃を押さえそうな理由もあるでしょうけど。