エロマンガ先生 (6) 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由 (電撃文庫)

【エロマンガ先生 6.山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由】 伏見つかさ/かんざきひろ 電撃文庫

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エロマンガ先生、禁断の初顔出し!担当編集によって仕組まれた陰謀から紗霧を守ったのは、セーラー服を着たうら若き『氷の姫君』の写真だった。兄妹の保護者、京香との新たな関係が描かれる。その一方で、和泉マサムネは、『山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由』について、本人から熱烈なレクチャーを受けることに!妹一筋のマサムネを攻略するエルフの秘策とは!?さらには、めぐみたちと合コンをすることになったり、ムラマサ家訪問で彼女の秘密が明らかになるなど、ヒロインたちの猛攻勢にマサムネは耐えきれるのか!そして、マサムネたちの小説『世界で一番可愛い妹』にも新たな展開が―!?
いや、ヤメてさしあげろよ! 京香さんがいくらなんでも頼ってくれって言ったからって、頼る方向が想定外すぎるw 大人の女性になにやらせてんだ、この兄妹は!!! そして、なんでこの叔母さんはこんな頼みを了承してしまうんだww
どうも京香さん、若い頃はかなり美少女な妹キャラだったみたいだけれど、実際どういう少女時代、というか妹キャラとして過ごしてたんだろうか。てっきりしっかり者な妹キャラなのかと思ってたんだけれど、和泉兄弟の悪ノリとしか思えない本気弄りに対して、抵抗もそこそこにどんどんどツボにハマっていくように弄られるがまま逝く所まで頭から突撃してしまうあの姿を見る限り、もしかしてかなりの弄られキャラだったのか。兄貴分や姉貴分たちに無茶振りされて、真に受けてやらかしてしまうひどい目に遭う系の妹キャラだったのか?
この人、将来が心配……ってか現在からもう心配になってくるんですけれど。大丈夫なのか、今現在。しかも、顔出しでこんなことしてしまって。
しかし、影武者として京香さんに顔出ししてもらった以上、紗霧がアルミちゃんみたいに顔出しデビューする事はまずもう無いということなんだろうか。さすがにあれは偽物でした、影武者でした、というのでは筋が通らんだろうし。まあ、美女かと思ったら実はおっさんでした、という詐欺行為ではないので、悪質ではないんだろうけれど。
ってか、今回サブタイトルからも全編に渡ってどっぷり山田エルフ先生回なのかと思ったら、むしろオムニバスっつうか、これまで出てきた主要なメンバーそれぞれに話を振っていくような展開だったのですね。
次回からアニメ化話が持ってくるので、その前段階での準備回……って、特に準備らしい準備はされていないのだけれど、暖機運転回みたいなものか。
獅童先生と草薙先生たちとの合コン回。幹事のめぐみの伝手とプロデュース力に戦慄してしまう話でもあるのだけれど、揚羽ちゃん8歳に獅童先生が陥落させられてしまうのって、この6巻発売当時だとまだそこまで浸透していなかった概念「バブみ」そのものではなかろうか。ってか、このくらいから流行りだしてたんだっけか?

それはそれとしてサブタイトルにもある山田エルフ先生の一気呵成の攻勢ですよ。ってかね、マサムネの方も紗霧に後ろ暗いものを抱きながらもエルフに付き合っている時点でアレなんですよね。エルフ本人に、私の事好きでしょうと指摘されて、全然否定出来なかったのも当然と言ってしまえるくらいに、心がぐらついているのが見えてしまう。
マサムネとしては、紗霧の移行を最優先して、あくまで紗霧を一番に置いているのだけれど、じゃあそれ以外の女性は眼中にない、というくらいに度外視出来ているのかというと、少なくともエルフに関しては全然出来てないのよねえ。
一方でエルフはエルフで、マサムネがどうやったって紗霧を最優先にして揺れ動かないことをはっきりと認識した上で、それもまるっと受け入れて、全部許容すると明言してしまっているのがまた凄い。普通許容できないであろう部分を寛大にも……いや、寛大というと違うかな。そういう上から目線じゃなく、許すとか許さないとかでもなく、そういうマサムネが好きで、紗霧とまとめて幸せにしてやる、とまで言ってくれてるわけで。
いやこれどう考えても、エルフと結婚すると幸せになっちゃうんですよね。幸せにしてもらえること間違いないわけですよ。結婚しろよ!!
問題は、マサムネが一番好きなのは紗霧である、というこの一事だけであって、まあその一事こそが万事であるのだけれど、それを承知の上で果敢に攻めるエルフ先生凄いなあ。
二巻のプロポーズ前哨戦でも相当一気に押してきた、と思ったものですけれど、あれあくまでマサムネに告白させる、という攻めながらも最後で受け身で待つ、みたいな感じも見受けられたんだけれど、今回お婿さん候補なんて誤魔化しをせず、完全プロポーズそのものでしたからね。まさに圧倒的なんですよ。
これどうするんだろう。ここまでこの人を選んだらハッピーエンド間違い無し、という威風を放つヒロインがかつていただろうか。メインヒロインじゃないんだぜ、この人。
もう攻めて攻めて攻めまくってくるエルフ先生に対して、ムラマサ先生の方はというと着実にというか毎回小出しに、という感じで新たな側面、新たな表情、新たな素顔を見せてくるという累積型攻勢タイプで、今回は謎だったプライベートを公開することで、また普段の気が抜けまくった花ちゃんの素顔が暴露されてしまうことに。いやまあ、女子力という点では凄いアレなんだけれど、方向性としてはわりと紗霧と似たタイプなのかも。ああ、エルフ先生がなんだかんだとムラマサのことも構ってしまうのわかるなあ。この子も手が掛かる面倒を見たくなるタイプなんだわ。エルフ先生、紗霧だけじゃなくムラマサ先生も一緒に幸せにしてあげてください。って、頼むと本当に幸せにしてくれそうで、エルフ先生さすがだ。というか現段階で既に、初めての友達ポディションで花ちゃんのことめっちゃ幸せにしちゃってるもんなあ。
もうみんなエルフちゃんと結婚すればいいんだよ!! エルフちゃん量産すればいいんだよ!! それで万事解決なんじゃないかなあ、もう!

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