終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#05 (角川スニーカー文庫)

【終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 5】 枯野瑛/ue 角川スニーカー文庫

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その日、2番浮遊島は完全に沈黙した。

遺跡兵装(ダグウェポン)モウルネンの真実を知るべく、護翼軍司令本部に忍び込んだ元四位武官フェオドール。
彼の前に立ちはだかったのは、かつての妖精兵ノフト・カロ・オラシオンだった。
昏倒して目覚めない堕鬼種(インプ)を前に、自分の存在がある限り、彼は永遠に救われないのだと知るラキシュ。
「わかってるんでしょう? あなたがそばにいるだけで、あの子は死に近づいていく」
別れを告げた妖精兵の思考を埋めるのは数多の言葉の断片――あの夜の記憶。
これもうあかんやん!! 世界もう終わりやん!!
プロローグで明かされた、とんでもない事実。とんでもなさすぎて、え?嘘でしょう? とか思ってたら、どんどん確定事項と補強材料となるネタが湧き出てきて、意識が遠くなってきたんですが。
ちょっと待って、ほんと待って? マジなのこれ? なにやってんだよ、あの人ら!? いやうん、そう言えば大賢者がここしばらく沈黙してて音沙汰ない、みたいな話が以前されてましたけれど、対して気にもしてなかったし、そもそもこの第二部に入って気にかけるべきは黄金妖精たちの行く末という行ってしまうとミニマムな話であって、終末云々は第二部入ったらあんまり関係ないよなあ、とねちょっと気を抜いてた部分があったんですよ。何かあっても今となってはあの星神さまも居て、地神たちも揃いつつあり、ネフレンやラーンも控えてる、と。わりとジリジリと後がなくなりつつあった第一部の頃と比べると、安心感があったんですよ。クトリとヴィレムが残していってくれたものは、確かにティアットたちや黄金妖精たちや浮遊都市群に未来を与えてくれていて、その未来をどうするかはそれこそ当人たちの頑張り次第、という風に鷹揚にかまえていられたところがあったわけですよ。

どっかーーーーん!!

前提から全部綺麗さっぱり吹き飛んじゃってるじゃないかーー!!
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!!??
こうなってしまうと、何がしたかったのかよくわからんかったフェオドールの姉ちゃんのテロ行為が、何を目的としているのか嫌っちゅうほど明らかになってしまって、いやもうそれって全部終わってしまったあとのどうしようもなくなった状況をどうしようもないなりに無駄な抵抗がちょっとだけでも出来るくらいにはなんとかしよう、という途方もなく無駄に近いであろう、しかしやらなければそれこそそのちょっとの間もないほどに一瞬に消え去ってしまうだろう、僅か寸土の無為を手繰り寄せるだけの可能性をなんとか掴もうというあれこれであって……もう書いてるだけで悲しくなってくるほど無駄に終わるだろう無駄な抵抗だなこれ!! それを、全人類の憎悪と怒りを自分一人に集めてもなお成し遂げようとしているわけで、あかんこの人なるほどフェオのお姉ちゃんだわ。
しかし、このやろうとしている手段って、話を聞けば聞くほどヤバいなんて代物ではなく、お姉ちゃんそれ把握してるのか!? いやうん、まだよくそれ……モウルネンについてよく理解しきれてないんだけれど、ジェイドさんがああなってしまってたということは、これお姉ちゃんの思うとおりに使ってしまうとその時点でアウトなんじゃないの? 500年前のアレ、再びじゃないの? それとも、回避手段があるのか、そもそもこっちが勘違いしているのか。
フェオはフェオで、第一部のクトリも顔負けの精神汚染で昏倒しまくってるし、ラキシュはもう完全に中の人が前に出てきちゃってて……、これアイセアの中の人とまず間違いなくかち合っているわけで、もうクラッシュまで見事にカウントダウン中ですし。
ラーンなんか、これノフトに言ってることを要約すると、もうどうしようもなくて心のほうが先に泡吹きそうなので、ノフト傍に居て縋らせて、てなもんですよね。打開策云々じゃなくて、もうただノフトに傍に居てほしい、という弱音吐きまくりというか、諦観モードですよね、これ。
うんでもまあそうだよな、マジでどうしようもなくないですか、これ?
断片的な情報からスルと、現状を支えているのってレンっぽいですし。ちょっとほんとにもう神様なにやってんのーーっ!!
おとうさん、おとうさんたすけてー!! マジで助けておとうさーーん!!

もう壁をバリバリー、なナイグラートだけが癒やしです、って癒やしなのかこれ?

シリーズ感想