俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する2 (ファミ通文庫)

【俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する 2】  藍月要/閏月戈 ファミ通文庫

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ギルドから指名依頼を受けたザザと一緒に、新たな街ウルテラを訪れた幹人たちギルド・オオヤマコウセン。そこでは年に一度開催される一大イベント、ナンバーワンギルドを決める『大精霊祭』を前に活気付いていた。初めて見る精霊魔法に興味津々の一同、さらに大会のルールを聞いて驚愕する。前衛の精霊操作と、後衛の補助役(サポーター)二人のタッグマッチ戦――「これってなんかロボコペみたいじゃねえ!? 超楽しそおおお!!」どうにかして出場するため動き出す幹人たちだったが……。情報通信、データの処理、自動実行のアルゴリズム――精霊魔法も分析、解析! ますます盛り上がる高専生たちの普通じゃない超英雄譚、第2弾!
ちょっとちょっと、なんか一巻のときよりも全員のテンションがおかしくないですか!?
異世界に放り込まれて右往左往する段階を通り過ぎて、自分たちの興味感心の赴くままに突っ走れるだけの余裕ができたから、なのかもしれませんけれど、一巻の時よりも三倍増しくらいの大騒ぎであまりの躁状態になんか変なきのこでも食べたのかと心配になるくらいだったのですが、これだけハイテンションであげあげにガンガン進んでくれると、読んでいるこっちも引っ張られてグイグイはまり込んでしまうので、これくらいパワフルにテンション高くやってくれた方がいいのかも。ネガティブ大王だったザザの方も、私がメインヒロインだとばかりにチョロくなってしまわれて。いや、ちょっと褒められただけで舞い上がって、かっこいいザザさんですから、とか自分で言っちゃいながらブンブン若手最強の力をぶん回してしまっているあたり、すげえ可愛くなってしまわれたのですが。こうしてみると、ザザさんはザザちゃんと言っていいくらい精神年齢幼いんじゃないかと思えてくるんですよね。いずれ、高専のメンバーは元の世界に戻るのだという目的を告げた時のザザの泣きっぷりを見てもそうだし、ギルド・オオヤマコウセンのメンバーに入れてもらったときの無邪気な喜びようといい、一巻の時の頼もしいお姉さんキャラから一転して、何気に妹の咲ちゃんよりも幼い感じになってしまってるもんなあ。
むしろ、それがこの場合ザザというキャラの魅力にブーストかけているのだから、大成功の部類だと思うのだけれど。
で、負けていられないのが高専側のヒロインである魅衣先輩である。こちらはこちらで、怒らせたら怖いどころじゃない大魔神っぷりをみせつけてくれて、ばっちり存在感を見せてくれてるんですよね。
今回は、異世界に飛ばされてしまって結局出場できなかったロボコンの代替えじゃないけれど、みんなで一致団結して「精霊」作っちゃいました、ってなもんで、ロボコンのノリで大会に出場したおかげか、せっかく多人数で召喚されたにも関わらず、殆ど存在感なくているのかいないのかわからなかった他のメンバーもちゃんと日の目を見るようになってきて、よかったというかちょっと遅いよというべきか。主人公の幹人と親友の犬塚との凸凹コンビが、今回は殆どダブル主人公的な勢いでしたし、彼らを見守る先輩たちに、逆に慕ってくれる後輩くん、と息の合った、というかお互いをよく見ている、良く見ようとしているチーム感が出てて、より多人数召喚モノとして充実してきたんじゃないでしょうか。
駆け出し記者のモニカと犬ちゃんとの不器用ながら真摯で淡い交流はとてもほっこりするものでしたので、犬ちゃんの決断はすっげえ男前というか、誠実この上ないんだけれど勿体なかったなあ。

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